ホーム スポーツ 【2026年4月の3連戦】試合結果・スコア・開催地を完全整理

【2026年4月の3連戦】試合結果・スコア・開催地を完全整理

黒岩 雅也 黒岩 雅也 • 更新: • 公開: • 読了約 16 分
目次

今回の国際親善試合は、アメリカ女子代表のホームで行われた3連戦だ。日本時間では4月12日、15日、18日に試合が開催された。

最初に、3試合の結果を確認しておこう。

試合 開催地・会場 スコア(日本視点) 主な得点者 第1戦 4月11日(日本時間12日) サンノゼ/PayPal Park 1-2 敗戦 植木理子 第2戦 4月14日(日本時間15日) シアトル/Lumen Field 1-0 勝利 浜野まいか 第3戦 4月17日(日本時間18日) コマースシティ/DICK’S Sporting Goods Park 0-3 敗戦 日本の得点なし

第1戦:PayPal Parkで1-2の敗戦

2026年4月11日・観客数17,435人

第1戦はアメリカが序盤から試合を動かした。

9分、セットプレーからのボールをローズ・ラヴェルが押し込み、アメリカが先制。さらに48分にはリンジー・ヒープスが追加点を挙げ、日本は2点を追う展開となった。

日本も反撃する。61分、途中出場の浜野まいかが右サイドからクロスを供給し、林穂之香がつないだボールを植木理子がヘディングで決めた。

その後も日本は攻撃を続けたが、同点には届かず1-2で終了した。

JFAの試合レポートでは、狩野倫久監督代行が長野風花を中盤の底に置く4-3-3を採用。谷川萌々子や藤野あおばにもチャンスがあったが、ゴール前で決定的な仕事をするところに課題を残した。

第2戦:Lumen Fieldで浜野まいかが決勝ゴール

日本の勝利

2026年4月14日・観客数36,128人

3連戦で最も大きな意味を持ったのが第2戦だ。

日本は第1戦から先発9人を変更。それでもチームの連動性を失わず、4-3-3の布陣でアメリカに対抗した。

勝負を決めたのは27分。

中盤でボールを奪った日本は、田中美南、長野風花、土方麻椰とパスをつなぐ。最後は浜野まいかがペナルティーエリア付近で相手をかわし、左足でシュート。ボールはゴール上部に吸い込まれた。

この1点を守り切り、日本が1-0で勝利した。

特筆すべきは守備面の修正だ。第1戦で課題となった相手のスピードへの対応について、DFラインを高く保ち、選手間の距離をコンパクトにすることで改善。アメリカの縦への攻撃を制限した。

終盤には5バックに変更してリードを守り切った。

アメリカサッカー協会によると、この敗戦でアメリカの連勝は10試合でストップ。日本にとっては、2012年以来となるアメリカからの完封勝利だった。

第3戦:DICK’S Sporting Goods Parkで0-3

2026年4月17日・観客数17,589人

1勝1敗で迎えた最終戦は、シリーズの勝ち越しを懸けた重要な一戦となった。

日本は4-2-3-1を採用。序盤は互角の展開で、前半を0-0で折り返した。

しかし、後半開始直後の47分、ローズ・ラヴェルのCKからナオミ・ギルマがヘディングで先制。56分にはトリニティ・ロッドマンのパスを受けたラヴェルが追加点を決めた。

さらに64分、ジャエドン・ショーのCKからケネディ・ウェスリーが得点。アメリカが3-0とリードを広げた。

日本も松窪真心や浜野まいかを投入して反撃を試みたが、最後までゴールを奪えなかった。

特に注目したいのはセットプレーへの対応だ。アメリカの3得点のうち2得点はCKを起点としている。

JFAの公式レポートでも、狩野監督代行はセットプレー対策と、相手の強いプレッシャーの中でボールを保持する能力を今後の改善点として挙げた。

3試合を通じて、日本の攻撃力だけでなく、強豪国と対戦したときの守備の継続性が問われた試合だった。

【スタメン・フォーメーション】日本とアメリカの選手起用を比較

サッカーアメリカ合衆国女子代表対なでしこジャパン

今回の3連戦では、両チームの選手起用にも大きな特徴があった。

なでしこジャパンの先発メンバー

第1戦の日本の先発は以下の11人。

- GK:山下杏也加
- DF:高橋はな、古賀塔子、南萌華、北川ひかる
- MF:谷川萌々子、長野風花、長谷川唯
- FW:藤野あおば、松窪真心、宮澤ひなた

4-3-3を基本に、長野を中盤の底に置き、長谷川と谷川が攻撃を組み立てる構成だった。

第2戦ではGK大熊茜が起用され、熊谷紗希、長谷川唯らも先発から外れるなど、大幅なメンバー変更が行われた。

第2戦の先発で注目されたのは、浜野まいか、田中美南、土方麻椰ら攻撃陣だ。浜野は実際に決勝ゴールを挙げ、起用に応える結果を残した。

第3戦ではGK平尾知佳、熊谷紗希、古賀塔子、長谷川唯、谷川萌々子らが出場。4-2-3-1に変更し、アメリカの攻撃に対応した。

アメリカ女子代表のフォーメーションと主力

アメリカはエマ・ヘイズ監督のもと、4バックを基調とした4-3-3系の配置を採用した。

特に注目された選手は次の通りだ。

- ローズ・ラヴェル:第1戦と第3戦で得点。攻撃の中心として存在感を発揮。
- トリニティ・ロッドマン:スピードと突破力を生かし、攻撃の起点を担う。
- リンジー・ヒープス:第1戦で追加点を記録。中盤の経験と得点力を示した。
- ナオミ・ギルマ:第3戦で先制ゴールを記録した守備の中心選手。
- ケネディ・ウェスリー:最終戦で1得点1アシストを記録。

アメリカの特徴は、先発選手を大幅に変更しても高い競争力を維持できることだ。

実際、第2戦では第1戦から先発11人全員を変更。第3戦でも第2戦から10人を変更している。

一方の日本も第1戦から第2戦にかけて9人を変更した。短期間で複数の選手を試せたことは、2027年女子ワールドカップを見据えた強化という観点からも大きな意味がある。

【戦術分析】日本が勝利した理由とアメリカに敗れた原因

3連戦の最大の収穫は、日本がアメリカに対して勝利するための戦術的な手応えを得たことだ。

ただし、1勝を挙げたことだけで実力差が解消されたと判断するのは早い。

1.第2戦の勝因は前線からのプレス

第2戦の日本は、前線から積極的にボールを追い込んだ。

相手に自由なパスコースを与えず、中盤でボールを奪って素早く攻撃に移行する。

浜野のゴールも、このプレッシングが起点となっている。

さらにDFラインを高く設定し、選手同士の距離を縮めたことで、アメリカのスピードを生かした攻撃を封じた。

これは単に守備を固めたのではない。ボールを奪う位置を高くし、攻撃の時間と機会を増やす積極的な戦術だった。

2.アメリカの強みは選手層と攻撃の多様性

アメリカは日本戦で、個人のスピード、フィジカル、局面を打開する能力を示した。

特に第2戦では、アメリカが67%のボール支配率を記録。シュート数も日本の9本に対して12本だった。

日本は守備を機能させて勝利したが、ボールを保持する時間では相手に主導権を握られていた。

第3戦では、その差がさらに明確になった。

シュート数はアメリカ15本、日本5本。枠内シュートはアメリカ7本、日本3本だった。

アメリカはサイド攻撃、カウンター、CKと複数の攻撃パターンを使い分けていた。

3.セットプレー対策が日本の大きな課題

最終戦で特に目立ったのが、セットプレーからの失点だ。

アメリカはCKから2得点を記録。日本は相手の高さやポジショニングに対して十分な対応ができなかった。

セットプレーは、流れの中で互角に戦えているチーム同士でも結果を左右する。

世界トップレベルのチームと戦う場合、CKやFKの守備を一つの独立した戦術課題として改善する必要がある。

4.強豪国のプレッシャー下でボールを保持できるか

もう一つの課題は、相手のプレッシャーを受けたときのビルドアップだ。

狩野監督は最終戦後、強豪国のプレッシャーの中でもボールを保持できなければ、さらに上の段階には進めないという認識を示した。

日本は技術と連動性を武器にできる一方、ボールを奪った後のパスミスや判断の遅れがカウンターの危険につながった。

今後は、単にパスをつなぐだけでなく、相手の圧力を受けながらも前進できる判断力と個人技が求められる。

【歴代対戦成績】アメリカ女子代表となでしこジャパンの実力差

両国の対戦は1986年7月に始まった。

2011年のFIFA女子ワールドカップ決勝、2012年ロンドン五輪決勝、2015年のFIFA女子ワールドカップ決勝と、世界大会の大舞台で何度も対戦してきた。

特に2011年の女子ワールドカップ決勝は、日本がPK戦の末に優勝した歴史的な試合だった。

一方、2012年ロンドン五輪決勝ではアメリカが2-1で勝利。2015年ワールドカップ決勝でもアメリカが5-2で勝利している。

2026年4月の3連戦終了時点の通算成績

アメリカサッカー協会の発表によると、2026年4月14日の第2戦終了時点で、両国の通算対戦成績はアメリカの33勝3敗8分けだった。

第3戦でもアメリカが勝利したため、3連戦終了時点では次の成績となる。

- アメリカ:34勝
- 日本:3勝
- 引き分け:8試合
- 通算対戦数:45試合

歴史的にはアメリカが大きくリードしている。

ただし、2025年のSheBelieves Cupでは日本が2-1で勝利し、2026年4月にも完封勝利を記録した。日本が世界トップクラスの相手に勝つ力を持っていることは、近年の対戦結果からも確認できる。

FIFAランキングで見る両国の位置

2026年10月20日更新・FIFA女子世界ランキング

国 世界ランキング
アメリカ 2位
日本 5位

FIFA公式ランキングでは、アメリカが2位、日本が5位を維持している。

なお、2026年4月の対戦時点でも、アメリカは2位、日本は5位だった。

ランキングだけを見ればアメリカが上位だが、順位の差は試合の勝敗を決定するものではない。

第2戦のように、日本が組織的な守備と前線からのプレスを機能させれば、上位国を相手にしても勝利を狙える。

実力比較では、個人の身体能力や選手層でアメリカに強みがある一方、組織的な連係やポジショニングでは日本にも十分な競争力がある。

【2026年11月最新】なでしこジャパンの現在と今後の展望

4月のアメリカ遠征以降、なでしこジャパンには重要な変化があった。

狩野倫久監督が正式就任

2026年4月2日、ニルス・ニールセン監督が契約満了に伴い退任した。

その後、アメリカ遠征ではコーチを務めていた狩野倫久氏が監督代行としてチームを指揮した。

そして、2026年5月14日、JFAは狩野倫久氏の正式な監督就任を発表した。

アメリカ戦で得た経験を、継続的なチームづくりに生かす体制が整ったことになる。

アジア競技大会で3連覇を達成

さらに大きなニュースが、2026年9月から10月に開催された第20回アジア競技大会だ。

なでしこジャパンは10月2日の決勝で朝鮮民主主義人民共和国女子代表と対戦。試合は2-2となり、PK戦を5-3で制した。

これにより、日本は大会3連覇を達成して金メダルを獲得した。

アメリカ遠征で露呈した課題に取り組みながら、国内開催のアジア競技大会でも結果を残したことは、チームにとって大きな成果だ。

2027年女子ワールドカップに向けた3つの課題

今後の日本代表に求められる要点は次の3つだ。

① フィジカルと球際の強化

アメリカのような強豪国と対戦するとき、1対1で簡単に負けない強さが必要になる。

② セットプレーの攻守改善

最終戦の3失点を教訓に、CKやFKでの守備の連係を高めることが重要だ。攻撃でもセットプレーを得点源に変えたい。

③ 選手層と戦術的柔軟性の向上

長期大会では、先発選手だけで勝ち抜くことは難しい。複数のフォーメーションに対応できる選手を増やし、交代選手が試合の流れを変えられる体制が必要となる。

【プロの結論】1勝2敗の数字だけでは測れない収穫

今回の3連戦は、結果だけを見れば日本の負け越しだ。

しかし、第2戦では世界ランキング上位のアメリカを相手に、前線からのプレスとコンパクトな守備を組み合わせて勝利した。

一方、第3戦ではセットプレーとカウンターへの対応で差が出た。

この両方の結果を合わせて見ることが、なでしこジャパンの実力を正しく評価するポイントになる。

アメリカに勝つために必要なのは、守備だけを固めることでも、攻撃的なパスサッカーを貫くことでもない。相手の特徴に合わせて戦術を変え、90分間の強度を維持する総合力だ。

【サッカーアメリカ合衆国女子代表対なでしこジャパン】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年4月のアメリカ女子代表対なでしこジャパンの試合結果は?

A1:日本から見て第1戦が1-2、第2戦が1-0、第3戦が0-3。なでしこジャパンは1勝2敗で3連戦を終えました。

Q2:日本が勝利した試合の得点者は誰?

A2:2026年4月14日の第2戦で、浜野まいか選手が27分に決勝ゴールを決めました。アシストは土方麻椰選手が記録したプレーの中で生まれた得点です。

Q3:アメリカ女子代表となでしこジャパンの通算対戦成績は?

A3:2026年4月の3連戦終了時点で、アメリカ34勝、日本3勝、引き分け8試合です。1986年から続く対戦で、アメリカが大きくリードしています。

Q4:2026年4月の3連戦はABEMAで無料視聴できた?

A4:はい。JFAは2026年3月27日、3試合すべてをABEMAで無料生配信すると発表しました。見逃し配信については各番組の視聴期限によって異なります。

Q5:2026年11月現在のFIFAランキングは?

A5:2026年10月20日更新の女子世界ランキングでは、アメリカが2位、日本が5位です。次回の公式更新は12月7日の予定です。

Q6:なでしこジャパンの現在の監督は誰?

A6:狩野倫久監督です。2026年4月のアメリカ遠征では監督代行を務め、同年5月14日に正式就任しました。

まとめ:アメリカとの1勝2敗から見えたなでしこジャパンの未来

2026年4月のアメリカ女子代表となでしこジャパンの3連戦は、日本が1勝2敗という結果に終わった。

しかし、第2戦で浜野まいかが決勝ゴールを決め、14年ぶりのアメリカ戦完封勝利を達成したことは大きな収穫だった。

一方、最終戦ではセットプレーから2失点するなど、世界トップレベルの相手に勝ち続けるための課題も明らかになった。

その後、狩野倫久監督の正式就任、アジア競技大会3連覇という成果を積み重ねたなでしこジャパン。FIFAランキングでも5位を維持しており、世界の強豪と競い合える位置にいる。

今後注目したいのは、アメリカ相手に示した組織力をどこまで継続できるか、そして個人の強さやセットプレーの精度をどこまで高められるかという点だ。

1勝2敗は単なる負け越しではない。世界の頂点を目指す日本にとって、勝てる戦術と改善すべき課題の両方を具体的に把握できた3連戦だった。


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黒岩 雅也

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