2026年11月5日現在、サッカー日本代表では上田綺世、三笘薫、冨安健洋ら主力選手の負傷離脱が続く一方、長期離脱を経験した南野拓実と町田浩樹が代表に復帰した。日本サッカー協会(JFA)は11月4日にブラジル代表戦・パラグアイ代表戦に臨む28人の招集メンバーを発表し、翌5日に復帰選手や負傷による選外の状況を公式に説明している。
今回の注目点は、単に怪我人が何人いるかという数字だけではない。前線の中心を担ってきた上田の離脱、左膝前十字靭帯損傷から戻った南野と町田の状態、そして三笘や冨安の復帰見通しが、11月の南米勢との連戦にどう影響するかだ。最新の公式発表とクラブ側の情報を整理し、選手ごとの負傷経緯から代表への影響まで解説する。
【最新速報】サッカー日本代表の怪我人一覧!上田綺世・三笘薫・冨安健洋の現状

2026年11月の日本代表で、負傷による選外が確認されている主な選手は、FW上田綺世、MF三笘薫、DF冨安健洋の3人だ。
JFAの11月5日付発表では、上田が怪我のため招集外となったことが明記されている。また、11月4日付の日刊スポーツも、三笘と冨安を含む3選手が負傷離脱中であると報じた。
それぞれ負傷した部位や復帰までの経緯は異なる。
1. 上田綺世:左足の足底筋膜断裂で代表選外
上田綺世は、フランス1部LOSCリールに所属する日本代表のFW。2026年10月13日に行われたUEFAチャンピオンズリーグのアーセナル戦で左足を負傷した。
この試合では先発出場したものの、後半に足を気にする様子を見せ、78分に途中交代。試合後には負傷の状態が心配されていた。
10月17日付の日刊スポーツは、現地メディアの報道を基に、上田の負傷が左足の足底筋膜断裂だったと伝えている。
足底筋膜は足裏を支える組織で、歩行や走行、ジャンプなどの動作にも関係する。サッカー選手にとっては、ダッシュや方向転換、着地の際にも負担がかかる部位だ。
10月24日の会見では、リールのダビデ・アンチェロッティ監督が上田について、回復は順調であり、復帰まで3〜4週間を見込んでいると説明した。11月の代表活動期間明けまでの復帰を期待する見通しも報じられている。
しかし、11月5日時点では日本代表への復帰は実現していない。
11月1日には森保一監督も、上田について次回の代表には基本的に招集しない方針を明らかにしていた。
今回の選外は、代表での評価が下がったためではなく、試合に出場できるコンディションに戻っていないことが大きな理由だ。
2. 三笘薫:左ハムストリングの負傷から復帰を目指す
三笘薫は、ブライトンに所属する日本代表の攻撃の中心選手だ。
負傷したのは2026年5月9日のプレミアリーグ、ウルヴァーハンプトン戦。左ハムストリングを痛め、北中米ワールドカップの日本代表メンバーからも外れた。
重傷だったため手術を受け、シーズン開幕前の8月2日にはチームへ合流したと報じられている。ただし、チーム合流と公式戦への出場は別の段階だ。
10月28日付の日刊スポーツによると、ブライトンのファビアン・ヒュルツェラー監督は、三笘の復帰を急がせる考えはなく、11月の代表活動期間明けを現実的な目標としている。
復帰候補として注目されるのが、11月22日のハル・シティ戦だ。
ただし、これは当時のクラブ側の見通しであり、出場が確定した日程ではない。
三笘の復帰が待たれるのは、単純な得点力だけが理由ではない。ドリブルで相手守備を動かし、サイドから局面を打開できる選手であるため、攻撃の選択肢を増やす存在だからだ。
3. 冨安健洋:ふくらはぎの負傷に加え、別の怪我も
冨安健洋は、クリスタル・パレスに所属するDF。守備の複数ポジションをこなせる選手として日本代表でも重要な存在だ。
2026年9月20日のリーズ戦でふくらはぎを負傷し、9〜10月の代表活動への参加が見送られていた。
さらに10月24日付のスポニチアネックスの報道によると、クリスタル・パレスのサジュ監督は冨安について、別の怪我も抱えていると説明したという。
同報道では、11月の代表活動期間まで離脱が続き、復帰は早くても11月21日のコベントリー戦以降になるとの見通しが伝えられた。
冨安の場合、単一の負傷からの回復だけでなく、複数のコンディション上の問題を考慮する必要がある。
2026年11月5日時点で、ブラジル戦・パラグアイ戦への招集は見送られている。
【復帰組を解説】南野拓実・町田浩樹は前十字靭帯損傷からどう戻った?
今回の代表発表で明るいニュースとなったのが、南野拓実と町田浩樹の復帰だ。
両選手は左膝前十字靭帯損傷というサッカー選手にとって重大な怪我を経験し、長期間にわたって公式戦から離れていた。
JFAの11月5日付発表によれば、南野は約1年ぶり、町田は約1年5か月ぶりの代表復帰となった。
南野拓実:2026年10月15日に公式戦復帰
南野拓実はASモナコに所属するMF。2025年12月に左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負い、長期離脱を余儀なくされた。
復帰への大きな節目となったのは、2026年10月15日のUEFAカンファレンスリーグ、CSKAソフィア戦だ。
この試合で先発出場し、約10か月ぶりに公式戦のピッチへ戻った。復帰戦では2得点に絡む活躍を見せ、チームの2対1の勝利に貢献している。
ただし、代表復帰と完全な試合勘の回復は同じではない。
11月4日のサッカーキングの報道では、代表発表時点で公式戦出場は3試合、1試合の最長出場時間は59分と伝えられていた。
森保監督は南野について、限られた出場時間であってもチームに貢献できる点を評価している。
また、南野は北中米ワールドカップには選手として出場できなかったものの、大会には選手の相談相手となるメンターとして帯同し、チームを支えた。
怪我でピッチを離れていた期間も、代表との関係が途切れていたわけではない。
町田浩樹:385日ぶりの実戦復帰から代表へ
町田浩樹はドイツのTSGホッフェンハイムに所属するDF。
2025年8月23日のレバークーゼンとの試合で左膝前十字靭帯を断裂し、長期離脱となった。
その後、リハビリと段階的なトレーニングを経て、2026年9月12日のシュツットガルト戦で実戦復帰を果たした。
約385日ぶりの公式戦出場であり、長期間にわたるリハビリを乗り越えた復帰だった。
11月4日の代表発表時点では、公式戦10試合に出場。先発でフル出場する試合も出ており、コンディションの向上が評価されている。
森保監督も町田について、コンディションが確実に上がっていると評価した。
南野と町田を比較すると、両者とも大怪我から復帰した点は共通するが、代表合流時点での実戦経験には違いがある。
南野は出場時間を段階的に増やしている段階であり、町田は試合を通じてプレーする状態に近づいている。
この違いは、ブラジル戦とパラグアイ戦での起用方法を考えるうえでも注目すべきポイントだ。
【負傷・復帰選手を比較】2026年11月の日本代表コンディション一覧
ここまでの情報を選手別に整理すると、2026年11月5日時点の状況は次のようになる。
| 選手 | 主な怪我・経緯 | 2026年11月5日時点の状況 | 代表状況 |
|---|---|---|---|
| 上田綺世 | 左足の足底筋膜断裂 | リールで回復中 | 負傷で選外 |
| 三笘薫 | 左ハムストリング負傷・手術 | 復帰に向け調整中 | 選外 |
| 冨安健洋 | ふくらはぎの負傷、別の怪我 | クラブで離脱中 | 選外 |
| 南野拓実 | 左膝前十字靭帯断裂 | 10月15日公式戦復帰 | 約1年ぶりに復帰 |
| 町田浩樹 | 左膝前十字靭帯断裂 | 9月12日公式戦復帰 | 約1年5か月ぶりに復帰 |
| 坂元達裕 | 長期の代表招集空白 | 所属クラブで活躍 | 約5年5か月ぶりに復帰 |
| 菅原由勢 | 今夏のW杯以来の代表活動 | 所属クラブでプレー | 代表復帰 |
| 小川航基 | 今夏のW杯以来の代表活動 | 所属クラブでプレー | 代表復帰 |
※坂元、菅原、小川は今回の代表復帰組だが、南野・町田のような長期負傷からの復帰とは区別する必要がある。
この一覧から分かるのは、代表の復帰選手という言葉には、怪我からの復帰と、単に代表活動から離れていた選手の再招集という2つの意味があることだ。
特に南野と町田は、長期離脱から公式戦に戻り、所属クラブでのプレーを経て代表に選ばれた点が重要となる。
一方、上田、三笘、冨安については、代表復帰を判断するためにも、所属クラブでの実戦復帰が大きな目安となる。
【2026年11月日本代表メンバー】ブラジル戦・パラグアイ戦の招集28人
JFAが11月4日に発表したシンガポール遠征の招集メンバーは28人。
森保一監督は9〜10月の代表活動に参加した選手を中心に、復帰選手と新戦力を組み合わせた編成を行った。
GK(3人)
- 早川友基(鹿島アントラーズ)
- 小久保玲央ブライアン(シントトロイデンVV)
- 鈴木彩艶(アストン・ビラ)
DF(8人)
- 板倉滉(ボルシア・メンヘングラートバッハ)
- 渡辺剛(フェイエノールト)
- 町田浩樹(TSGホッフェンハイム)
- 伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)
- 瀬古歩夢(ル・アーヴルAC)
- 中野就斗(サンフレッチェ広島)
- 菅原由勢(カリャリ・カルチョ)
- 鈴木淳之介(FCコペンハーゲン)
MF・FW(17人)
- 伊東純也(KRCゲンク)
- 南野拓実(ASモナコ)
- 鎌田大地(クリスタル・パレス)
- 坂元達裕(コベントリー・シティ)
- 相馬勇紀(FC町田ゼルビア)
- 小川航基(FC町田ゼルビア)
- 前田大然(イプスウィッチ・タウン)
- 堂安律(アイントラハト・フランクフルト)
- 田中碧(リーズ・ユナイテッド)
- 中村敬斗(オリンピック・リヨン)
- 佐野海舟(マインツ05)
- 久保建英(レアル・ソシエダ)
- 鈴木唯人(SCフライブルク)
- 松木玖生(サウサンプトンFC)
- 佐野航大(PSVアイントホーフェン)
- 福田師王(カールスルーエSC)
- 後藤啓介(SCフライブルク)
福田師王が初招集、前線の選択肢を拡大
今回の新戦力で特に注目されるのが、カールスルーエSCのFW福田師王だ。
22歳の福田は、日本のJクラブを経由せずにドイツへ渡った選手。JFAによると、2026年11月の招集時点で今季は所属クラブで8試合3ゴール2アシストを記録している。
上田綺世が負傷離脱するなか、小川航基の代表復帰と福田の初招集は、前線の選択肢を広げる意味を持つ。
また、町田浩樹の復帰によって、センターバックの選択肢にも厚みが加わった。
負傷者が戻るまで既存選手だけで穴を埋めるのではなく、新しい選手にも代表経験を積ませる編成になっている。
【ブラジル戦・パラグアイ戦への影響】怪我人の不在をどう補う?
今回の日本代表にとって、11月のシンガポール遠征は南米の強豪との実戦機会となる。
対戦日程は以下の通り。
- 11月14日:ブラジル代表戦
- 11月17日:パラグアイ代表戦
会場はいずれもシンガポール・ナショナル・スタジアム。日本時間ではブラジル戦が19時15分、パラグアイ戦が22時10分のキックオフ予定だ。
ブラジル戦:上田と三笘の不在が攻撃面の課題
ブラジルはFIFAランキング6位、日本は17位。JFA発表の通算対戦成績は日本の1勝2分け12敗となっている。
2026年夏の北中米ワールドカップでも対戦し、日本は1対2で敗れている。
こうした相手との再戦で、上田と三笘の不在は攻撃面の大きなテーマだ。
上田は中央でゴールを狙うFWとして、三笘はサイドから局面を変える選手として、それぞれ異なる役割を持つ。
今回の招集では、小川航基や福田師王、前田大然、中村敬斗などが攻撃陣に名を連ねた。
特に福田にとっては、初めてのフル代表でどこまで自分の特徴を出せるかが注目される。
パラグアイ戦:守備陣の組み合わせと町田の復帰が焦点
パラグアイはFIFAランキング33位。日本との通算対戦成績は5勝5分け2敗となっている。
前回の対戦は2025年10月で、結果は2対2の引き分けだった。
守備面では、冨安健洋が不在となる一方、町田浩樹が復帰したことが大きい。
町田は左利きのセンターバックとして、守備の安定だけでなく、後方からのビルドアップにも関わる選手だ。
ただし、代表復帰直後の試合でどの程度出場するかは、チーム合流後のコンディションや監督の判断による。
南野についても、復帰直後の出場時間を考慮した起用が想定される。
ブラジル戦とパラグアイ戦では、復帰選手の状態を確認しながら、負傷者の穴を埋めるだけでなく、次の代表活動につながる選手の組み合わせを探ることが重要になる。
【選外理由の真相】日本代表に選ばれなかった選手は全員怪我人なのか?
日本代表のメンバー発表後、招集されなかった選手について「怪我で外れたのではないか」と考える人も少なくない。
しかし、代表選外と負傷離脱は同じ意味ではない。
今回の11月シリーズでは、上田、三笘、冨安の負傷離脱が報道で明確に確認されている。
一方、前回の9〜10月の代表活動に招集されていた選手のうち、荒木隼人、安藤智哉、望月ヘンリー海輝、熊坂光希、田中聡、塩貝健人、齋藤俊輔、佐藤龍之介、谷村海那などは今回の招集メンバーに入っていない。
ただし、こうした選外選手全員が怪我をしているわけではない。
代表の招集は、次のような複数の条件を考慮して決定される。
- 所属クラブでの出場状況とパフォーマンス
- 医学的なコンディションと試合出場の可否
- 対戦相手に合わせた戦術的な必要性
- ポジションごとの選手層と競争
- 将来の代表強化を見据えた経験の配分
森保監督はJFAの発表で、今回のメンバーについて、復帰選手や初招集の選手を含めた「今のベスト」という考えを示している。
つまり、招集されなかったことだけを根拠に、負傷や代表での評価低下を断定することはできない。
また、JFAの招集メンバー発表は、選手全員の診断名や復帰予定をまとめた医療報告書ではない。負傷による選外なのか、戦術的な選考なのかを判断するには、JFAの発表と所属クラブの情報、監督の説明を分けて確認する必要がある。
【よくある質問】サッカー日本代表の怪我に関するFAQ
Q1:2026年11月現在、日本代表の主な怪我人は誰ですか?
A1:上田綺世、三笘薫、冨安健洋の3選手です。上田は左足の足底筋膜断裂、三笘は左ハムストリングの負傷、冨安はふくらはぎの負傷などで離脱しています。3選手とも11月のブラジル戦・パラグアイ戦は招集外です。
Q2:南野拓実と町田浩樹は前十字靭帯損傷から復帰しましたか?
A2:はい。南野は2026年10月15日の公式戦で約10か月ぶりに復帰し、町田は9月12日の公式戦で約385日ぶりに復帰しました。両選手とも11月の日本代表メンバーに選ばれています。ただし、南野は出場時間を段階的に増やしている段階です。
Q3:上田綺世はブラジル戦・パラグアイ戦に間に合いますか?
A3:2026年11月5日時点では、両試合への招集はありません。リールの監督は10月24日時点で3〜4週間程度の復帰見込みを説明していましたが、実戦復帰の日程が確定したわけではありません。所属クラブでの復帰状況が今後の判断材料になります。
まとめ:日本代表の怪我人と復帰選手、今後の注目ポイント
2026年11月5日時点のサッカー日本代表は、上田綺世、三笘薫、冨安健洋という重要な戦力を負傷で欠く一方、南野拓実と町田浩樹が長期離脱を乗り越えて代表に復帰するという、新旧の動きが交差する状況にある。
今回の28人の招集メンバーには、坂元達裕、菅原由勢、小川航基の復帰に加え、福田師王の初招集も含まれている。
今後の注目点は3つだ。
1. 上田綺世の復帰時期: 足底筋膜断裂からの回復が順調に進み、所属クラブで実戦に戻れるか。
2. 南野拓実・町田浩樹のコンディション: 長期離脱から復帰した2人が、代表戦でどの程度の出場時間を確保できるか。
3. 三笘薫・冨安健洋の復帰: クラブでの復帰時期と、次回以降の代表招集に間に合うか。
特に南野と町田の復帰は、長期離脱を経験した選手が再び代表の舞台に戻るまでの過程を示す重要な出来事だ。
一方で、上田や三笘、冨安の復帰を急ぐことが代表にとって最善とは限らない。所属クラブでの出場状況やメディカルスタッフの判断を踏まえ、十分なコンディションで戻ることが求められる。
11月14日のブラジル戦、17日のパラグアイ戦は、負傷者の穴を埋めるだけでなく、復帰組と新戦力が次の日本代表を支えられるかを見極める重要な2試合となる。