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【第2次戦力外通告】ケムナ誠・松本竜也・長谷部銀次ら6人の退団理由

黒岩 雅也 黒岩 雅也 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
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10月24日に発表された第2次戦力外通告では、投手5人と外野手1人の計6人が対象となった。第1次とは異なり、こちらは一軍登板機会の減少、故障、二軍成績、選手層の競争といった競技面の事情が中心となっている。

ケムナ誠:右肘手術後の復調が大きな課題に

ケムナ誠は2017年ドラフト3位で広島に入団した右腕。190センチの長身から投げ下ろす力強いストレートを武器に、リリーフ投手として存在感を示してきた。

特に2020年から2022年にかけては、3年連続で40試合以上に登板。2022年には43試合に登板して4勝0敗、14ホールド、防御率3.20という好成績を残した。

しかし、2023年は24試合の登板にとどまり、同年9月には右肘の遊離体と骨棘を取り除く手術を受けた。2024年は一軍で5試合に登板したものの、2025年と2026年は一軍登板がなかった。

2026年の二軍成績は24試合登板、3勝4敗、防御率5.33。過去にブルペンを支えた実績はあるものの、故障後の安定した投球を取り戻せなかったことが、契約終了の大きな背景と考えられる。

一軍通算154試合、9勝3敗、38ホールド、防御率3.77という実績は、他球団が救援投手を補強する際にも検討材料になる数字だ。

ケムナ本人は現役続行を希望しており、他球団のユニホームを着てでもマツダスタジアムに戻りたいという思いを語っている。NPBでのプレー継続を目指す姿勢は明確だ。

松本竜也:プロ1年目の50試合登板から一転、登板機会が減少

松本竜也は2021年ドラフト5位で入団した右投手。プロ1年目には50試合に登板し、リリーフ陣の一角を担った。

しかし、その後は一軍での登板数が減少。2026年は8月22日の巨人戦で一軍登板の機会を得たものの、6回途中からの登板で2失点し、イニングを投げ切れなかった。今季の一軍登板はこの1試合に終わっている。

本人も、与えられたチャンスで結果を残せなかったことを振り返っている。プロの世界では、一度つかんだ一軍のポジションを維持することが難しい。松本の場合も、若手時代に示した実績を再び安定して発揮できるかが課題だった。

ただし、松本は戦力外通告を受けた後も現役続行を希望。過去に50試合を投げた経験があることから、救援投手として再起を目指す選択肢は残されている。

長谷部銀次:二軍で好成績を残した時期からの急変

長谷部銀次は中京大中京、慶應義塾大学、トヨタ自動車を経て、2022年ドラフト6位で広島に入団した左投手だ。

2024年、2025年はそれぞれ一軍で5試合に登板。2025年の二軍では35試合に登板し、1勝1敗2セーブ、防御率2.18を記録した。シーズン初登板から23試合連続無失点という好投も見せており、ファームでは一定の評価を得ていた。

ところが、2026年は一軍登板がゼロ。二軍でも21試合で0勝3敗、防御率9.86と苦戦した。前年の好成績を継続できなかったことが、今回の契約終了につながったとみられる。

長谷部は戦力外通告を受けた際、4年間で通算10試合の一軍登板に終わったことを受け止め、自身の実力不足についても語った。

「結果が全ての世界」

日刊スポーツの取材で伝えられたこの言葉には、社会人野球からプロ入りした選手としての現実的な受け止め方が表れている。二軍で好成績を残した経験があるだけに、環境を変えて再起を図る可能性にも注目したい。

日髙暖己:西川龍馬の人的補償で加入した若手右腕

日髙暖己は2022年ドラフト5位でオリックスに入団した投手。2024年1月、FAでオリックスへ移籍した西川龍馬の人的補償として広島に加入した。

西川の移籍に伴って広島に加わったため、ファンからは将来の投手陣を担う存在として期待されていた。しかし、広島在籍中に一軍登板を果たせないまま、2026年10月24日に契約終了を通告された。

2026年は二軍でも11試合の登板にとどまり、十分なアピールの機会をつかめなかった。本人は移籍当初、西川の代わりとして期待されることへのプレッシャーがあったと振り返っている。

戦力外通告後は、まだ気持ちの整理がついていないとしながらも、声をかけてくれる球団があれば体が動く限り野球を続けたいという意向を示した。若さを考えれば、環境を変えて成長を目指す道も残されている。

辻大雅:36試合登板の左腕に育成再契約の可能性

今回の6選手の中で、特に今後の契約形態が注目されるのが辻大雅だ。

辻は2022年育成ドラフト3位で入団し、2025年に支配下登録を勝ち取った左投手。2026年は中継ぎとしてキャリアハイとなる36試合に登板し、2勝2敗6ホールド、防御率4.68を記録した。

ところが、シーズン終盤の8月29日に左肩痛で登録抹消。その後、9月11日に左肘内側側副靱帯の再建術、いわゆるトミー・ジョン手術と肘頭骨棘切除術を受けた。

手術によって2027年シーズンの一軍復帰が難しくなったことから、球団は10月24日に来季契約を結ばないと通告。ただし、これは実質的な戦力整理だけを意味するものではなく、育成選手としての再契約を打診する方針が報じられている。

辻本人も、手術後のリハビリを経て再び一軍の舞台で活躍することを目標に掲げている。2027年はリハビリに重点を置き、その先の復帰を目指す構想だ。

したがって、辻のケースは他の退団選手と分けて考える必要がある。支配下契約をいったん終了した後、育成契約で再び広島に残る可能性があるためだ。

2026年11月6日時点では、育成再契約の正式成立を示す発表は確認できない。打診方針と契約成立は別であり、今後の球団発表が判断材料になる。

中村貴浩:育成出身から支配下登録をつかんだ外野手

中村貴浩は2022年育成ドラフト2位で入団した左打ちの外野手。1年目から支配下登録を勝ち取り、一軍15試合に出場して初安打も記録した。

2024年にも一軍11試合に出場したが、2025年、2026年は一軍出場がなかった。2026年の二軍では打率1割台、本塁打1本にとどまり、打撃面で本来の持ち味を発揮できなかった。

10月24日の戦力外通告後、中村はフェニックスリーグで打撃の状態が上向いていたことを振り返りながらも、結果を受け入れる姿勢を示した。

本人は現役続行を希望している。育成から支配下登録を勝ち取った経験は、他球団へのアピール材料になる可能性がある。打撃力を評価する球団との出会いが、今後のキャリアを左右することになりそうだ。

【10月26日の育成選手3人】杉原望来・M・ラミレス・N・ロベルトの自由契約とは

カープ戦力外通告

10月26日には、杉原望来、モイセス・ラミレス、ネルソン・ロベルトの育成選手3人が自由契約となった。

この発表を見て「カープが3人を戦力外にした」「全員が退団する」と受け取る人もいるかもしれない。しかし、育成選手の自由契約には、支配下選手の戦力外通告とは異なる制度上の背景がある。

育成契約の3年ルールが背景にある

育成選手は、育成契約から3年を経過した場合、次年度の契約を継続するために自由契約の手続きを経る必要がある。自由契約になった後でも、球団が改めて育成契約を結ぶことは可能だ。

つまり、10月26日の3選手については、自由契約という公示だけで退団が確定したと判断することはできない。NPBの育成選手保留者名簿も、翌年度の契約を予定する選手を掲載する仕組みになっている。

杉原望来:二軍で防御率2.34を記録した左腕

杉原望来は2023年育成ドラフト3位で入団した左投手。2026年は二軍で28試合に登板し、3勝1敗1セーブ、防御率2.34を記録した。

育成選手として登板機会を増やしながら、一定の結果を残してきた選手だ。3年目を終えたことによる自由契約であり、球団との育成再契約の可能性も報じられている。

M・ラミレス:ファーム月間MVPを獲得した内野手

モイセス・ラミレスはドミニカ・カープアカデミー出身の内野手。2026年のファームでは77試合に出場し、打率.279、7本塁打、35打点を記録した。

特に注目したいのは、9月度のファーム月間MVPを受賞したことだ。9月は打率.350、3本塁打、9打点と好調で、二軍での成長を示した。

3年目の自由契約という制度上の節目を迎えたものの、成績だけを見ると育成再契約を検討する余地がある選手だ。

N・ロベルト:外国人育成選手としての今後

ネルソン・ロベルトはドミニカ・カープアカデミー出身の外野手。2024年に育成契約を結び、2026年は二軍で53試合に出場した。

成績は119打数28安打、打率.235。ラミレスと同じく育成契約3年目を終えたことが、今回の自由契約の背景となっている。

外国人育成選手の場合、将来の支配下登録を目指すだけでなく、球団が外国人枠やチーム構成をどう考えるかも契約判断に関わる。ロベルトについても、自由契約と再契約の可能性を区別して見る必要がある。

追加情報:河野佳も10月30日に自由契約選手として公示

13人の一覧とは別に、押さえておきたいのが河野佳投手の動向だ。

NPBが10月30日に公示した2026年度の育成自由契約選手一覧には、杉原、ラミレス、ロベルトに加え、河野佳の名前も掲載された。

河野は前年に戦力外通告を受けた後、育成契約で広島に残っていた選手。今回の自由契約は、育成契約の継続に伴う手続きという側面がある。

そのため、13人という数字は指定された10月1日・24日・26日の発表を集計したものとして正しいが、10月30日のNPB公示まで含めて育成選手の契約動向を確認すると、河野も別枠で把握しておく必要がある。

【退団後の去就】現役続行を希望する選手と移籍先の最新状況

戦力外通告を受けた選手にとって、次に重要になるのが現役続行か引退かという判断だ。

今回の10月1日と24日の通告対象となった支配下選手10人については、各選手の現役続行への意向が報じられている。特に10月24日の6選手については、全員が現役続行を希望しているとの報道があった。

現役続行を希望する10選手

10月1日の4選手については、球団から契約終了を伝えられた後、全員が現役続行を希望していると報じられた。

10月24日の6選手についても、現役続行への意欲が伝えられている。ケムナ、松本、長谷部、日髙、中村は他球団でのプレーを目指す道があり、辻は育成再契約による復帰を目指す形が考えられる。

2026年11月6日時点での移籍先は?

現段階では、今回の支配下戦力外10選手について、他球団との契約成立を確認できる公表情報はない。

現役続行を希望することと、移籍先が決まることは別問題だ。今後は球団側の補強方針、選手のコンディション、ポジション別の需要、秋季キャンプやトライアウトなどを通じた評価が重要になる。

選手別に見ると、次のようなポイントがある。

- ケムナ誠: 一軍通算154試合の経験と救援投手としての実績が強み。右肘手術後の状態が評価の鍵。
- 松本竜也: プロ1年目の50試合登板という実績を持つ。安定した投球を取り戻せるかが課題。
- 長谷部銀次: 左投手としての需要と、二軍での投球内容の改善がポイント。
- 日髙暖己: まだ若く、今後の成長を評価する球団が現れるかが焦点。
- 中村貴浩: 育成から支配下登録を勝ち取った打撃面の経験を、次のチームで生かせるかが重要。
- 小園海斗・矢野雅哉: 守備・打撃の実績に加え、今後の所属先との契約交渉が注目される。
- 前川誠太・田村俊介: 若さとこれまでの育成・一軍経験を生かし、再出発を目指すことになる。

なお、杉原、ラミレス、ロベルトの3選手は、他球団への移籍だけでなく、広島との育成再契約という選択肢もある。辻についても同様に、手術後のリハビリを含めた契約判断が焦点となる。

退団選手の移籍先を調べる場合は、本人の現役続行発言、トライアウトへの参加、球団との契約発表をそれぞれ別の情報として確認することが大切だ。希望を表明した段階で、移籍が決定したと受け取るのは早い。

【2027年シーズンの展望】広島東洋カープのチーム再編はどう進む?

今回の大量の契約終了は、単なる選手の入れ替えにとどまらない。2027年シーズンに向けて、広島がチーム全体の競争力を立て直そうとしていることを示す動きでもある。

3年連続Bクラスからの巻き返しが必要

NPB公式の年度別成績によると、広島は2024年4位、2025年5位、2026年4位。3シーズン連続でBクラスとなった。

2026年は61勝78敗4分、勝率.439。優勝争いに加わるためには、投手陣の安定と得点力の向上を同時に進めなければならない。

新井貴浩監督もシーズン終了時にチームの再生を掲げており、球団としても2027年を再出発のシーズンに位置付けている。

2026年ドラフトでは支配下6人・育成3人の計9人を指名

10月22日のドラフト会議では、広島は支配下6選手、育成3選手の合計9選手を指名した。

注目は1位指名の山里宝内野手だ。亜細亜大学出身の遊撃手で、二遊間の補強が急務となっている広島にとって重要な指名となった。

支配下指名の内訳は以下の通りだ。

  • 1位:山里宝(内野手・亜細亜大学)
  • 2位:西野啓也(捕手・立命館大学)
  • 3位:野原元気(投手・京都産業大学)
  • 4位:吉川凌平(投手・千葉商科大学)
  • 5位:光弘帆高(内野手・明治大学)
  • 6位:森煌誠(投手・NTT東日本)

育成では、車谷仁、田代旭、皆吉海翔の3選手を指名した。これにより、支配下・育成の両面で将来を見据えた選手補強を進めている。

最大の課題は二遊間と投手陣の再構築

今回の戦力外通告で特に目立つのが、内野手と投手の入れ替えだ。

小園海斗と矢野雅哉は、いずれも遊撃を守った経験を持つ選手。2人の契約終了は、二遊間の選手層に影響する。ドラフト1位で山里を指名し、さらに5位でも内野手の光弘を獲得した背景には、内野の競争環境を作り直す意図がうかがえる。

投手陣では、ケムナ、松本、長谷部、日髙らの契約終了に加え、辻の育成再契約の可能性が残る。ドラフトでも3人の投手を指名しており、即戦力と将来性の両方を考えた補強が進んでいる。

ただし、新人選手を獲得したからといって、退団選手の役割をすぐに埋められるわけではない。特に救援投手は経験と実戦での安定性が重要であり、若手の成長と既存選手の復調を組み合わせる必要がある。

2027年のカープを見るうえでは、ドラフト指名選手の加入だけでなく、既存選手のポジション争い、育成選手の支配下昇格、外国人選手の契約判断まで含めた全体の編成がポイントになる。

【カープ戦力外通告2026年】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年の広島カープの戦力外通告は全部で何人ですか?
A1:10月1日の第1次通告が4人、10月24日の第2次通告が6人で、支配下選手は合計10人です。さらに10月26日に育成選手3人が自由契約となったため、指定された3日間の発表対象は合計13人です。なお、10月30日のNPB公示では河野佳も育成自由契約選手として掲載されています。

Q2:ケムナ誠が戦力外になった理由は何ですか?
A2:2023年の右肘手術後、一軍登板が減少し、2025年と2026年は一軍登板がありませんでした。2026年の二軍成績も24試合、3勝4敗、防御率5.33で、復調を示すことが難しかった点が背景と考えられます。本人は現役続行を希望しています。

Q3:辻大雅は2027年も広島に残れますか?
A3:育成選手として再契約する可能性があります。球団は育成契約を打診する方針と報じられていますが、2026年11月6日時点で正式な再契約発表は確認できません。左肘のトミー・ジョン手術後のリハビリが当面の課題です。

Q4:小園海斗や矢野雅哉は成績不振で戦力外になったのですか?
A4:成績だけが理由ではありません。10月1日の球団説明では、チームの一体感や球団との信頼関係が判断の背景として示されました。指定薬物をめぐる問題についても、球団は使用の事実を確認していないと説明しています。

Q5:杉原望来、M・ラミレス、N・ロベルトはカープを退団するのですか?
A5:自由契約となりましたが、必ずしも退団確定ではありません。育成契約の3年目を終えたことによる手続きであり、広島との育成再契約も選択肢として残されています。

Q6:戦力外になった選手の移籍先は決まっていますか?
A6:2026年11月6日時点で、今回の支配下戦力外10選手について、他球団への移籍成立を確認できる公表情報はありません。ケムナ、松本、日髙、中村らは現役続行を希望しており、今後の交渉や球団発表が注目されます。

まとめ:2027年シーズンに向けたカープの再出発と今後の注目点

2026年の広島東洋カープは、10月1日の4人、10月24日の6人、10月26日の育成選手3人という形で、大きな選手編成の見直しを進めた。

今回の動きは、単に13人が一斉に球団を去るという話ではない。小園海斗や矢野雅哉らの契約終了には球団との信頼関係という問題があり、ケムナ誠や松本竜也らには故障や一軍登板機会の減少という競技面の事情があった。杉原望来ら育成選手3人については、制度上の自由契約という別の意味合いがある。

加えて、辻大雅の育成再契約、河野佳の自由契約公示、現役続行を希望する選手たちの新天地探しなど、2027年に向けた動きはまだ続いている。

【プロの結論】戦力外通告を見るときに重要な3つの判断基準

第一に、契約終了と自由契約を混同しないこと。育成選手の場合は、制度上の手続きで自由契約となった後に同じ球団と再契約する可能性がある。

第二に、選手の実績と直近の状態を分けて見ること。ケムナのように過去に一軍で実績を残した選手でも、手術後の状態や直近の登板内容が評価を左右する。一方、杉原やラミレスのように二軍で成績を残し、再契約の可能性が注目される選手もいる。

第三に、現役続行希望と移籍決定を区別すること。本人が野球を続けたいと考えていても、次の所属先が決まるとは限らない。正式な契約発表を基準に動向を追う必要がある。

カープにとって2027年シーズンは、3年連続Bクラスから抜け出すための重要な再建期となる。山里宝らドラフト新人の成長、若手の台頭、投手陣の再整備、そして辻大雅らの契約動向が、チームの行方を左右する。

長年チームを支えた選手との別れは寂しい。しかし、退団する選手たちが新天地で再び活躍する可能性もある。広島の再編と選手それぞれの次の挑戦、その両方を追うことが、2026年オフのカープ人事を理解するうえで欠かせない視点だ。

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黒岩 雅也

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