「ガソリン値上げ 1月16日」という情報の対象日は、2025年1月16日(木曜日)です。
この日に政府の燃料油価格激変緩和対策で補助率がさらに引き下げられ、最終的に一部の価格抑制支援が終了しました。
具体的には、2024年12月19日から補助率が3割に縮小されていた制度について、2025年1月16日から補助率がゼロになりました。
テレビ朝日などの2025年1月16日の報道では、補助金の縮小によってガソリンスタンドの店頭価格が1リットル当たり5円程度上昇する見通しが伝えられています。
ただし、ここで押さえておきたいのは、政府が全国のガソリンスタンドに対して一律5円の値上げを命じたわけではないという点です。実際の価格変更は、各事業者の仕入れ価格、在庫、販売地域などによって異なります。
なぜ5円程度の値上げになったのか
理由は、政府が負担していた価格抑制分が小さくなったためです。
政府の補助金は、原油価格の高騰による消費者負担を抑える目的で導入されました。しかし、長期間にわたって補助を続ければ、国の財政負担も増えていきます。
そこで政府は、急に補助をなくすのではなく、段階的に縮小する方法を採用しました。
2024年12月19日には補助率を3割に変更し、2025年1月16日にはゼロにするという流れです。
この変更によって、これまで政府の支援で抑えられていた卸売価格の上昇分が、時間差を伴って小売価格に反映されました。
2025年1月16日に185円程度まで上がるとされた背景
当時の報道では、レギュラーガソリンの店頭価格が1リットル当たり185円程度まで上昇する可能性が指摘されていました。
これは全国すべての店舗で185円になるという意味ではありません。
原油価格や為替相場に加え、地域ごとの輸送費、ガソリンスタンドの仕入れ条件などが異なるためです。
実際、2025年1月16日の前後には、値上げ前の給油を目的とした駆け込み需要も報じられました。TBS NEWS DIGの山口県内の報道でも、値上げ前に給油する利用客の様子が伝えられています。
【時系列】ガソリン補助金縮小の経緯と2026年までの変化

ガソリン価格を正しく理解するには、2025年1月16日だけでなく、その前後の政策変更を確認する必要があります。
日本の燃料油価格対策は、原油価格の動向や財政状況に応じて何度も変更されてきました。
特に2025年末から2026年にかけては、ガソリン税の変更と新たな補助金制度が重なり、価格の動きが複雑になっています。
ガソリン補助金の主な変更履歴
| 時期 | 政府の政策・出来事 | 価格への影響 |
|---|---|---|
| 2024年12月19日 | 補助率を3割に縮小 | 店頭価格の上昇要因 |
| 2025年1月16日 | 補助率をゼロに変更 | 約5円/Lの値上がりが見込まれる |
| 2025年5月22日 | 定額引下げ措置へ移行 | ガソリン10円/Lの補助 |
| 2025年11月13日以降 | 補助額を段階的に拡充 | 15円、20円、25.1円へ |
| 2025年12月31日 | ガソリン税の暫定税率を廃止 | 1L当たり25.1円の税負担を軽減 |
| 2026年3月19日 | 中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置を開始 | 全国平均170円程度を目標に価格を抑制 |
| 2026年11月5日 | ガソリン補助金の支給単価を51.9円/Lに設定 | 原油高による価格上昇を抑制 |
出典:資源エネルギー庁「燃料油価格に関する支援策の推移」、経済産業省の制度資料。
補助金は一度終了してから再び拡充された
2025年1月の補助率ゼロへの変更だけを見ると、その後も政府の支援がなくなったように感じられる可能性があります。
しかし、実際にはその後も別の形で価格対策が実施されています。
2025年5月22日には定額引下げ措置に移行し、ガソリン1リットル当たり10円の補助を開始しました。
さらに同年11月には、ガソリンの補助額が段階的に拡充され、12月11日からは25.1円となりました。
そして2026年3月、中東情勢の悪化によって原油価格が急騰したことから、政府は再び緊急的な価格抑制措置を導入します。
このように、補助金は単純に廃止されて終わったわけではありません。制度の目的や対象、支給方法を変更しながら継続してきたのです。
【2026年最新】レギュラーガソリン全国平均価格と補助金の現在
2026年11月現在、ガソリン価格を確認する際に重要なのが、資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」です。
この調査は全国の給油所の小売価格を把握するための公的統計で、レギュラーガソリンだけでなく、ハイオクや軽油、灯油なども対象としています。
2026年11月2日調査のガソリン価格
レギュラーガソリン全国平均170.0円
/L
前週比 −0.1円
ハイオク
180.9円/L
軽油
159.5円/L
2025年11月4日のレギュラーガソリン全国平均は173.6円でした。
これと比較すると、2026年11月2日は3.6円安い水準です。
また、2026年の価格推移を見ると、1月19日には154.7円/Lまで下がった一方、3月16日には190.8円/Lまで急騰しました。
わずか数か月で大きな価格変動が発生したことが分かります。
2026年3月に190.8円まで高騰した理由
2026年3月の急騰には、中東情勢の悪化が大きく影響しました。
米国とイスラエルによるイランへの攻撃を受け、ホルムズ海峡をめぐる供給不安が高まり、国際原油価格が急上昇しました。
資源エネルギー庁の資料によると、日本の2025年の原油輸入における中東依存度は94%に達しています。
つまり、日本は中東地域の情勢変化による影響を受けやすい構造にあります。
2026年3月16日の全国平均価格は190.8円/Lとなり、当時の過去最高値を更新しました。
政府は3月19日から緊急的激変緩和措置を開始し、全国平均170円程度への抑制を目指しました。
価格は補助金の開始直後に一斉に下がったわけではなく、既存の在庫が入れ替わる過程で徐々に低下しています。
2026年11月現在のガソリン補助金はいくら?
資源エネルギー庁が公表している2026年11月5日以降の支給単価は次のとおりです。
| 燃料 | 支給単価 |
|---|---|
| ガソリン | 51.9円/L |
| 軽油 | 51.9円/L |
| 灯油 | 51.9円/L |
| 重油 | 51.9円/L |
| 航空機燃料 | 41.5円/L |
ここで注意したいのは、51.9円という金額が、消費者の給油時に必ず51.9円値引きされるという意味ではないことです。
政府は燃料油の元売り事業者に対して価格引下げの原資となる補助金を支給しています。
その支援が卸売価格や小売価格に反映される仕組みです。
また、補助金の支給単価は原油価格などの状況に応じて変動します。
したがって、支給単価だけを見て、実際のガソリンスタンドの値引き額を判断することはできません。
【仕組みを解説】ガソリン価格は原油・為替・税金でどう決まる?
ガソリン価格が毎週のように変わる理由は、単に原油価格が上がったり下がったりするからだけではありません。
実際の店頭価格には、原油の輸入費用、精製費、輸送費、税金、販売経費、政府の補助金など複数の要素が関係しています。
1.原油価格が上昇するとガソリンも高くなる
ガソリンの原料は原油です。
日本は原油のほぼ全量を海外から輸入しているため、国際市場で原油価格が上昇すると、国内のガソリン製造コストも上がります。
主な価格変動要因は次のとおりです。
- 産油国の減産や増産
- 中東地域の紛争や政治情勢
- ホルムズ海峡など重要な輸送ルートの供給不安
- 世界的な原油需要の増減
- 石油在庫や市場の需給バランス
特に中東情勢は、日本のエネルギー価格を左右する重要な要素です。
2026年3月の190.8円という記録的な価格も、国際原油市場の急変が国内に波及した事例でした。
2.円安になると輸入コストが増える
原油の国際取引は基本的に米ドル建てです。
そのため、原油価格が同じでも円安になると、日本企業が支払う円換算の輸入コストは増加します。
例えば、1ドル150円から160円に円安が進めば、同じドル建て価格の原油を購入する場合でも、円換算の負担は大きくなります。
逆に円高になれば、輸入コストが下がり、ガソリン価格を押し下げる要因になります。
つまり、原油価格だけを見ても、今後のガソリン価格を正確に予想することはできません。
3.ガソリン税と消費税も価格に含まれている
ガソリン価格には複数の税金が含まれています。
2026年は、2025年12月31日にガソリン税の暫定税率が廃止されたことも大きな変更点です。
従来のガソリン税は1リットル当たり53.8円でしたが、上乗せ分の25.1円が廃止され、現在の税率は28.7円になりました。
そのほか、石油石炭税2.8円や消費税も価格に含まれています。
4.補助金が増えれば価格上昇を抑えられる
政府の補助金は、原油価格が上昇したときに消費者への影響を和らげる役割を持ちます。
一方、補助金が縮小されれば、原油価格が変わらなくても店頭価格が上昇する可能性があります。
ここが2025年1月16日の値上げと、2026年12月からの価格調整に共通するポイントです。
原油価格が安定していても、政府の支援額が減ればガソリン価格が上がることがあります。
5.原油価格の変動が店頭に反映されるまでには時間差がある
もう一つ、見落とされやすいのが在庫の問題です。
石油元売り会社からガソリンスタンドに燃料が届き、実際に消費者へ販売されるまでには流通の時間が必要です。
値上げ前に仕入れた在庫を販売している店舗と、新しい卸売価格で仕入れた店舗では、価格変更のタイミングが異なります。
資源エネルギー庁の説明でも、補助金の変更や価格対策が店頭価格に反映されるまでには一定の時間がかかるとされています。
【2026年12月のガソリン価格改定】補助金縮小で175円になる?
2026年11月現在、特に注目されているのが、12月から始まるガソリン補助金の段階的縮小です。
2025年1月16日の値上げを調べている人にとっても、今後の価格を考えるうえで重要な政策変更になります。
高市首相が発表した毎月5円の段階的な見直し
2026年10月29日、高市早苗首相は、ガソリンなど燃料油に対する補助について、12月以降、原油価格の動向を見ながら春先に向けて基準価格を毎月5円ずつ引き上げることを基本とする方針を示しました。
これまで全国平均170円程度を目安にしていた価格抑制の基準を、段階的に引き上げる考えです。
翌10月30日の財務大臣記者会見でも、10月と11月は170円、12月は175円を想定することが説明されました。
加えて、政府は当面の支援に必要な財源として、予備費から1兆1,481億円の使用を決定しています。
12月以降の基準価格のイメージ
| 時期 | 政策上の基準価格 |
|---|---|
| 2026年10月 | 170円程度 |
| 2026年11月 | 170円程度 |
| 2026年12月 | 175円程度 |
| 2027年1月 | 毎月5円引き上げる方針 |
| 2027年2月以降 | 春先に向けて段階的に見直す方針 |
出典:2026年10月30日財務大臣記者会見。2027年以降の具体的な月別価格は、原油相場や追加の政府判断によって変わる可能性があります。
12月に必ず5円値上がりするわけではない
ここは誤解しやすいポイントです。
政府が引き上げるのは、補助制度における価格の基準です。
そのため、実際のガソリンスタンドの販売価格が12月1日に全国一律で5円上がるという意味ではありません。
例えば、原油価格が下落すれば、補助金の基準が引き上げられても、実際の店頭価格の上昇が小さくなる可能性があります。
反対に、円安や原油高が進めば、補助金の縮小と重なって、消費者の負担が想定以上に増えることも考えられます。
2026年12月の価格を見る際には、次の3つを確認することが大切です。
- 政府が発表する補助金の基準価格と支給単価
- 国際原油価格と円相場の変化
- 資源エネルギー庁が公表する最新の全国平均価格
特に、2025年1月16日のような補助率変更と、2026年12月のような基準価格変更は、制度上の意味が異なります。
両者を同じ「5円値上げ」として扱わないことが重要です。
【プロの結論】ガソリン値上げに備えるための判断基準
ガソリン価格の変化に備えるには、特定の日付だけに注目するのではなく、価格が変動する仕組みを理解が必要です。
特に2026年は、税制変更、補助金の拡充、補助金の段階的縮小、中東情勢という複数の要因が重なっています。
給油のタイミングはどう判断する?
おすすめなのは、値上げのニュースだけで慌てて給油するのではなく、普段利用する店舗の価格と全国平均を比較することです。
例えば、現在の価格が170円/Lで、今後5円上がると仮定した場合、50L給油すると250円の差になります。
| 値上がり幅 | 40L給油 | 50L給油 |
|---|---|---|
| 1円/L | 40円 | 50円 |
| 3円/L | 120円 | 150円 |
| 5円/L | 200円 | 250円 |
| 10円/L | 400円 | 500円 |
5円の値上がりでも、毎月の給油回数が多ければ年間の負担は大きくなります。
ただし、値上げ前だからといって不要な給油を繰り返すことは、時間や移動のコストを考えると必ずしも合理的ではありません。
最新価格を確認するならどこを見る?
最も基本となるのは、資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」です。
この調査は原則として毎週月曜日に実施され、水曜日に公表されます。
全国平均だけでなく、都道府県ごとの価格も確認できます。
確認する際には、次の点を意識してください。
- 全国平均と自分の住む地域の価格を分けて見る
- 前週比だけでなく、過去4週間の動きを確認する
- 補助金の支給単価と実際の小売価格を混同しない
- 値上げ予告と正式な制度変更を区別する
価格情報を継続的に確認することで、根拠のない値上げ情報に振り回されにくくなります。
【ガソリン値上げ 1月16日】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ガソリンは1月16日から毎年5円値上がりするのですか?
A1:いいえ。話題になったのは2025年1月16日の補助金縮小です。毎年1月16日に値上げされる制度ではありません。2026年の価格変更は、その時点の政府方針や原油価格などによって決まります。
Q2:2025年1月16日にガソリンが5円値上がりした理由は何ですか?
A2:政府の燃料油価格激変緩和対策で、2024年12月19日に3割となっていた補助率が、2025年1月16日にゼロになったためです。補助金による価格抑制効果が小さくなり、店頭価格が5円程度上昇する見通しとなりました。
Q3:2026年11月現在のレギュラーガソリンの全国平均はいくらですか?
A3:2026年11月2日調査の全国平均は170.0円/Lです。前週から0.1円下落しています。資源エネルギー庁の石油製品価格調査に基づく税込み価格です。
Q4:2026年11月現在、ガソリン補助金は終了していますか?
A4:終了していません。2026年3月19日から中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置が実施されています。11月5日以降のガソリンの支給単価は51.9円/Lです。
Q5:2026年12月からガソリンは5円値上がりしますか?
A5:政府は2026年12月から補助制度の基準価格を170円程度から175円程度に引き上げる方針を示しています。ただし、実際の店頭価格が全国一律に5円上がるとは限りません。原油価格、為替、在庫状況などによって変動します。
Q6:ガソリン価格が今後安くなる可能性はありますか?
A6:あります。原油価格の下落や円高、政府の補助金拡充などは値下がり要因です。一方、中東情勢の悪化や円安、補助金の縮小は値上がり要因になります。今後の価格を判断するには、これらの動向を合わせて見る必要があります。
まとめ:ガソリン価格は2025年の補助金縮小と2026年の政策変更を分けて考える
「ガソリン値上げは1月16日から」という情報は、2025年1月16日に政府の補助金が縮小された出来事を指しています。
当時は補助率がゼロになり、レギュラーガソリンが1リットル当たり5円程度値上がりする見通しとなりました。
一方、2026年11月現在は状況が異なります。
- レギュラーガソリン全国平均は170.0円/L(11月2日調査)
- ガソリン補助金の支給単価は51.9円/L(11月5日以降)
- 2026年12月から補助制度の基準価格を175円程度に引き上げる方針
- 2027年春先に向けて毎月5円ずつ段階的に見直す方針
今後のガソリン価格を左右するのは、補助金だけではありません。原油価格、為替相場、税制、中東情勢などが複雑に関係します。
特に2026年12月は、補助金の縮小が始まる重要なタイミングです。
給油を急ぐべきか判断するときは、SNSなどの値上げ予告だけでなく、資源エネルギー庁の最新調査と政府の正式発表を確認してください。
過去の値上げ日をそのまま未来の値上げ日に当てはめず、制度の変更と実際の店頭価格を分けて考えることが、ガソリン代を賢く管理する第一歩です。
主な参考資料:経済産業省・資源エネルギー庁「石油製品価格調査」「燃料油価格に関する支援策の推移」、財務省「2026年10月30日財務大臣記者会見」、テレビ朝日ニュース、TBS NEWS DIG。