政治ジャーナリストの青山和弘氏は、日本テレビの政治記者として羽田政権から高市政権まで17の政権を取材してきた人物だ。野党キャップ、自民党キャップ、国会・官邸キャップ、ワシントン支局長などを歴任し、政治報道の第一線で約30年にわたって活動してきた。
2021年9月に日本テレビを離れて独立した後も、テレビ・ラジオへの出演、政治家へのインタビュー、新聞・雑誌への寄稿、著書の出版など、活動の幅を広げている。加えて、2026年4月から青山学院大学客員教授を務めるなど、ジャーナリストとしての経験を教育・研究に生かす新たな段階に入った。
【青山和弘氏とは?】政治ジャーナリストとしてのプロフィールと現在

青山和弘氏は、政治報道を専門とするジャーナリスト。日本テレビ在籍時には政治部の要職を歴任し、政権中枢や与野党の政治家を長年にわたって取材してきた。
1968年5月6日生まれ、千葉県出身。東京大学文学部社会心理学科を卒業し、1992年に日本テレビ放送網へ入社した。2026年11月現在は58歳となる。
現在の肩書は、政治ジャーナリスト、青山学院大学客員教授。元日本テレビ報道局政治部次長兼解説委員という経歴も持つ。
青山和弘氏の基本プロフィール
- 氏名:青山和弘(あおやま・かずひろ)
- 生年月日:1968年5月6日
- 出身地:千葉県
- 最終学歴:東京大学文学部社会心理学科卒業
- 日本テレビ入社:1992年
- 独立:2021年9月
- 職業:政治ジャーナリスト
- 大学での肩書:青山学院大学客員教授(2026年4月就任)
青山氏の特徴は、政治家の発言を伝えるだけでなく、その発言に至った背景や政党間の力関係、政策決定の過程まで取材してきたことにある。
本人の公式プロフィールによれば、羽田政権から高市政権まで17の政権を取材。阪神・淡路大震災、民主党結党、小泉政権の郵政解散、政権交代、東日本大震災、森友・加計問題、安倍首相とトランプ大統領の会談など、政治史の節目となった出来事を現場から報じてきた。
また、1995~1996年には米国コロンビア大学東アジア研究所の客員研究員を務めている。国内政治だけでなく、日米関係や国際政治を理解するための経験も積んできた。
【経歴・年表】羽田政権から高市政権まで17政権を取材した歩み
青山和弘氏のキャリアを理解するうえで重要なのは、政治部記者としての現場経験と、テレビの解説者としての経験を両方持っていることだ。
1992年の日本テレビ入社後、当初は社会部で事件取材を担当。その後、1994年に政治部へ異動し、官邸や与党、野党の取材を重ねていった。
以下は、本人の公式プロフィールや所属事務所の経歴情報をもとに整理した主な転換点である。
| 時期 | 経歴・担当 | 主な実績・関連テーマ |
|---|---|---|
| 1968年 | 千葉県生まれ | 5月6日生まれ |
| 1992年 | 日本テレビ入社 | 社会部で警視庁担当 |
| 1994年 | 政治部へ異動 | 羽田・村山政権などを取材 |
| 1995~1996年 | コロンビア大学客員研究員 | 東アジア研究所で研究 |
| 2001年 | キャスター室兼政治部 | 「ズームイン!!SUPER」「ザ情報ツウ」 |
| 2004~2007年 | 野党・自民党キャップなど | 郵政解散、安倍晋三氏などを取材 |
| 2007年 | 国会・官邸キャップ | 政権交代や国会政治を取材 |
| 2011年7月 | ワシントン支局長 | オバマ政権、2012年米大統領選挙を取材 |
| 2013~2018年 | 解説委員・政治部副部長など | 「news every.」で政治解説 |
| 2021年9月 | 日本テレビから独立 | フリーの政治ジャーナリストとして活動開始 |
| 2026年4月 | 青山学院大学客員教授 | 大学での教育活動にも活動領域を拡大 |
政治部記者として培った与野党横断の取材経験
青山氏は政治部で野党キャップ、自民党キャップを務めた後、国会・官邸キャップを2度経験している。国会・官邸キャップとしての在任期間は通算6年に及ぶ。
取材対象には、枝野幸男氏、前原誠司氏、鳩山由紀夫氏、野田佳彦氏、山崎拓氏、武部勤氏、野中広務氏、亀井静香氏、安倍晋三氏、小渕優子氏、林芳正氏などが含まれる。
政党や政治的立場の異なる政治家を継続して担当してきた点は、青山氏の取材歴を特徴づける部分だ。政権与党だけでなく、野党側の政策や政局判断も取材してきた経験が、政治情勢を複数の立場から解説する土台になっている。
ワシントン支局長として米国政治を取材
2011年7月、青山氏は日本テレビ外報部のワシントン支局長に就任した。約2年5か月にわたり米国に赴任し、オバマ大統領や2012年の米大統領選挙などを取材している。
日本の政治報道では、米国大統領の発言や政策が外交、安全保障、経済に大きく影響する。ワシントンで米国政治の現場を取材した経験は、日米関係や国際情勢を解説する際の重要な背景となっている。
加えて、G7・G8サミットへの同行取材も通算8回。国内政治と国際政治の双方を現場で見てきたことが、現在の活動にもつながっている。
【日本テレビ退社理由】2021年の独立を決断した背景とは?
青山和弘氏は2021年9月、日本テレビを離れて独立し、フリーの政治ジャーナリストとして活動を始めた。
長年勤めたテレビ局を離れた理由については、2022年7月に文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」へ出演した際、自身の考えを説明している。
その説明から読み取れるのは、組織に所属する記者という立場から離れ、より自由な立場で政治について発信したいという意向だ。
本人が語った独立の理由は「発信の自由度」
青山氏はラジオ出演時、独立したことで異なる立場から自由に意見を述べられるようになりたいという思いがあったと説明した。
会社員時代は、取材そのものが勤務時間に含まれる。一方、独立後は取材を続けるだけでなく、その成果を記事や解説、番組出演などの形で発信することが仕事の価値につながるという違いも語っている。
これは、単にテレビ局を辞めて出演者になったという話ではない。報道機関の社員としてニュースを届ける仕事から、自らの取材成果と分析を複数の媒体で発信する仕事へと、働き方を変えたことを意味する。
退社をめぐる噂と確認できる事実
日本テレビを辞めた理由について、局内トラブルや政治的圧力などを原因とする確定的な情報は確認できない。
少なくとも本人が公の場で説明しているのは、独立後の発信の自由度や、取材とアウトプットの関係の変化である。退社を何らかの不祥事や対立と結び付ける根拠は示されていない。
また、独立によって政治取材をやめたわけでもない。2021年以降も政治家へのインタビュー、テレビ・ラジオ出演、執筆活動を続けている。
青山氏の独立は、政治記者として培った経験を、特定の放送局に限定されない形で活用するキャリア上の転換だったと整理できる。
【2026年現在の活動】青山学院大学客員教授・出演番組・永田町未来café
2026年の青山和弘氏は、テレビやインターネットを通じた政治解説に加え、大学での教育活動や政治家との対談など、複数の分野で活動している。
2026年4月から青山学院大学客員教授に就任
2026年の大きな動きが、青山学院大学客員教授への就任だ。
所属事務所の公式プロフィールでは、2026年4月から青山学院大学客員教授を務めると紹介されている。本人の公式プロフィールにも、現在の肩書として青山学院大学客員教授が記載されている。
約30年にわたって政治の現場を取材してきた経験を持つ青山氏にとって、大学での活動は、報道の現場で得た知見を教育の場へ広げる機会となる。
政治報道を理解するには、選挙結果や国会答弁だけでなく、政策決定の背景、政党間の交渉、政治家と官僚の関係などを読み解く必要がある。現場経験を持つジャーナリストが大学で活動することには、実際の取材経験と学問的な議論を接続する意味がある。
なお、客員教授という肩書から、特定の学部で専任教員として常時授業を担当しているとまでは判断できない。具体的な担当科目や授業日程については、別途公表される大学の案内を確認する必要がある。
青山和弘氏の主な出演番組
青山氏は日本テレビ在籍時から、記者とキャスター、解説委員の両方を経験している。
現在も政治ニュースを扱う番組への出演を続けており、本人の公式サイトには、テレビ・ラジオのレギュラー出演や不定期出演の情報が掲載されている。
- 教えて!ニュースLIVE 正義のミカタ:朝日放送の政治・ニュース解説番組。
- 旬感LIVE とれたてっ!:関西テレビの情報番組。
- every.しずおか:静岡第一テレビのニュース番組。
- 上泉雄一のえぇなあ!:MBSラジオの番組。
- そこまで言って委員会NP:読売テレビの討論・情報番組。
- プライムニュース:BSフジの報道・討論番組への出演実績がある。
- newsランナー:関西テレビのニュース番組への出演実績がある。
このほか、ABEMAの「ABEMA Prime」「ABEMA的ニュースショー」、フジテレビの「ワイドナショー」などにも出演してきた。
2026年10月の本人公式サイトの活動記録にも、「上泉雄一のえぇなあ!」「旬感LIVE とれたてっ!」「教えて!ニュースLIVE 正義のミカタ」「every.しずおか」などへの出演が掲載されている。
ただし、番組によって出演頻度や担当回は異なる。毎週の固定出演と選挙特番・ニュース解説などの単発出演は区別して見る必要がある。
青山和弘の永田町未来caféとは?
青山氏の活動を知るうえで外せないのが、文藝春秋PLUSの公式チャンネルで展開されている「青山和弘の永田町未来café」だ。
この番組は、次世代のリーダー候補や若手議員などをゲストに迎え、政治家の素顔や本音、政策に対する考え方を掘り下げる政治対談シリーズである。
これまでのゲストには、石破茂氏、野田佳彦氏、小泉進次郎氏、小林鷹之氏、鈴木英敬氏、鈴木馨祐氏などが登場している。
例えば、2024年には石破茂氏や小泉進次郎氏らを迎えた企画が配信され、2025年には鈴木英敬氏や城内実氏を取り上げた対談が公開された。
このシリーズの特徴は、政治家の定例記者会見や国会答弁とは異なる形式で、政策の背景や政治家自身の考えを聞く点にある。長年の政治取材で築いた人脈を、インタビュー番組という形で生かしている。
東洋経済オンラインでも政治解説を展開
2026年現在の活動では、東洋経済オンラインの公式チャンネルによる「青山和弘の政治の見方」も注目される。
同シリーズでは、政治家や各界の論客を招き、政権運営や国会情勢、政策課題を掘り下げている。
2026年4月には、日本維新の会の遠藤敬氏をゲストに迎え、高市政権発足半年の評価や国会運営、自民党と日本維新の会の連立関係などをテーマにした前後編が公開された。
テレビの短いニュース解説だけでなく、インタビュー形式で一つの政治テーマを深く扱うことが、独立後の活動の特徴となっている。
【著書一覧】『恩讐と迷走の日本政治』『安倍さんとホンネで話した700時間』
青山和弘氏の取材姿勢や政治観を知るには、出演番組だけでなく著書にも目を通したい。
代表的な著書は、安倍晋三氏への長期取材をもとにした作品と、永田町の政治状況を与野党横断で描いた政治ドキュメントの2冊だ。
『安倍さんとホンネで話した700時間』
2015年10月1日発売、PHP研究所刊。
副題は「安倍晋三のことがわからなすぎて」。青山氏が政治記者として安倍晋三氏を長期間取材した経験をもとに、安倍氏の政治家としての考え方や政策に対する姿勢を描いた著書だ。
本書の背景には、2004年に安倍氏の担当記者となり、幹事長代理時代から首相辞任後、そして第二次安倍政権に至るまで、その政治活動を継続して取材してきた経緯がある。
憲法改正、アベノミクス、政治的な強気の姿勢など、安倍氏の政策や人物像を理解するための論点が取り上げられている。
政治家の公的な発言だけでは分かりにくい、その人物の判断の背景や考え方に関心がある読者に適した一冊だ。
『恩讐と迷走の日本政治』
2018年4月13日発売、文藝春秋刊。
正式なタイトルは『恩讐と迷走の日本政治 記者だけが知る永田町の肉声ドキュメント』。全232ページの政治ノンフィクションだ。
本書では、2017年前後の日本政治を中心に、森友・加計問題、官邸と野党の対立、政治家の人事や政党の動きなどが取り上げられている。
政治部記者として与野党を横断して取材してきた経験を生かし、総理や野党幹部などの発言や政治的な駆け引きを通して、永田町の実情を描いている。
タイトルにある「恩讐」と「迷走」は、政治家同士の関係や政党の思惑が複雑に絡み合う政治の現場を象徴する言葉でもある。
監修作品『もしも徳川家康が総理大臣になったら』
青山氏は、サンマーク出版の『もしも徳川家康が総理大臣になったら』の監修にも携わっている。
これは本人の著書として執筆したものとは区別される。政治ジャーナリストとしての知識や経験を生かし、歴史上の人物と現代政治を結び付ける企画に関わった実績だ。
以上の3作品を比較すると、青山氏の仕事には、政治家個人への長期取材、政界全体の構造分析、政治と歴史を結び付ける企画監修という複数の方向性がある。
【青山和弘氏の評判】解説力・取材力はどう評価されている?
青山和弘氏の評判を考える際には、知名度やテレビ出演回数だけでなく、記者としての実績と解説者としての仕事を分けて見る必要がある。
評価されているのは現場取材と分かりやすい解説
所属事務所や本人のプロフィールでは、与野党を問わない幅広い人脈と、分かりやすい政治解説が特徴として紹介されている。
その裏付けとなる経歴として、国会・官邸キャップを通算6年間務めたこと、ワシントン支局長として米国政治を取材したこと、G7・G8サミットに通算8回同行したことが挙げられる。
政治家への継続取材を通して得た情報を、一般視聴者にも理解できる形に整理して伝えることは、青山氏のキャリアを通じた強みと考えられる。
政治家との距離感はどう見るべきか
政治ジャーナリストは、政治家と接触する機会が多い職業だ。取材対象との信頼関係が深まれば、公式会見では聞けない情報を得られる可能性がある一方、取材相手との距離が近くなることによる課題も生じる。
青山氏の著書や対談番組は、政治家本人の考えを直接聞ける点に特徴がある。その内容を読む・視聴する際には、政治家自身の説明と、ジャーナリストによる分析を分けて受け止めることが大切だ。
特に政治家へのインタビューでは、発言の背景だけでなく、反対意見や別の立場からの説明にも目を向けることで、より立体的に政治情勢を理解できる。
評判を判断するための3つのポイント
- 取材経験:どの政権、政治家、政策課題を実際に取材してきたか。
- 情報の具体性:政治家の発言だけでなく、政策決定の背景や根拠まで説明しているか。
- 多角的な視点:与党・野党、国内政治・国際政治など複数の立場を踏まえて解説しているか。
なお、青山氏個人に対する全国規模の視聴者満足度調査や、客観的な人気ランキングを示す公的データは確認できない。そのため、評判を一律に高評価・低評価と断定するより、実際の出演内容や記事、著書を通じて判断するのが適切だ。
【よくある質問】青山和弘氏に関するFAQ
Q1:青山和弘氏は現在何をしている?
A1:2026年11月現在、政治ジャーナリストとしてテレビ・ラジオ出演、政治家へのインタビュー、記事執筆などを続けている。また、2026年4月から青山学院大学客員教授を務めている。
Q2:青山和弘氏が日本テレビを退社した理由は?
A2:2021年9月に独立した。2022年の文化放送出演時には、より自由な立場から発信したいという思いや、独立後の取材と情報発信の仕事の違いについて説明している。
Q3:青山和弘氏は日本テレビのワシントン支局長だった?
A3:そうだ。2011年7月から約2年5か月、外報部ワシントン支局長を務めた。オバマ大統領や2012年の米大統領選挙などを取材している。
Q4:青山和弘氏の出演番組は?
A4:「教えて!ニュースLIVE 正義のミカタ」「旬感LIVE とれたてっ!」「every.しずおか」などがある。ラジオでは「上泉雄一のえぇなあ!」などへの出演実績もある。出演頻度や担当回は時期によって異なる。
Q5:青山和弘の永田町未来caféとは?
A5:文藝春秋PLUSの公式チャンネルで展開されている政治対談シリーズ。青山氏が政治家や次世代のリーダー候補などをゲストに迎え、政策や政界の動向、政治家の考え方を掘り下げる。
Q6:青山和弘氏の代表的な著書は?
A6:2015年発売の『安倍さんとホンネで話した700時間』と、2018年発売の『恩讐と迷走の日本政治』が代表的な著書だ。前者は安倍晋三氏への長期取材、後者は永田町の政治状況をテーマとしている。
Q7:青山和弘氏は青山学院大学の教授なの?
A7:2026年4月から青山学院大学客員教授を務めている。専任教授とは異なる客員教授という肩書であり、具体的な担当科目などは個別の大学発表を確認する必要がある。
まとめ:青山和弘氏は政治報道の現場経験を次のステージへ
青山和弘氏は、1992年の日本テレビ入社から2021年の独立まで、約30年にわたって日本の政治を取材してきた政治ジャーナリストだ。
羽田政権から高市政権まで17の政権を取材し、野党キャップ、自民党キャップ、国会・官邸キャップ、ワシントン支局長、報道局解説委員などを歴任。国内政治と米国政治の両方を現場で見てきた経験が、現在の解説活動の基盤になっている。
日本テレビから独立した理由については、本人がより自由な立場で発信したいという思いを語っている。退社後はテレビ出演にとどまらず、政治家との対談、オンライン番組、執筆、講演など活動領域を広げてきた。
そして2026年4月には青山学院大学客員教授に就任。政治ジャーナリストとしての経験を、メディアの外にある教育の場にも広げている。
青山氏の仕事を理解するうえで注目したいのは、単に出演番組や肩書を追うことではない。長年の政治取材で何を見てきたのか、政治家の発言をどのような背景から読み解いているのか、そして独立後にどのような情報発信を行っているのかという点だ。
『安倍さんとホンネで話した700時間』や『恩讐と迷走の日本政治』を読み、さらに「永田町未来café」や「青山和弘の政治の見方」を視聴すれば、テレビの短いコメントだけでは分からない取材者としての視点にも触れられる。
2026年の青山和弘氏は、政治報道のベテラン記者から、メディア・執筆・教育を横断する政治ジャーナリストへと活動の幅を広げている。今後も政権運営や国会情勢、日米関係などをどのような視点で分析し、発信していくのか注目したい。
主な確認資料