2025-26シーズンのB1チャンピオンシップは、2026年5月7日に準々決勝が開幕した。出場8クラブの組み合わせは、地区順位とワイルドカード順位を反映したものだ。
公式トーナメント表に基づく準々決勝の組み合わせは次のとおり。
BリーグCS 2026 トーナメント表

2025-26シーズン・最終結果
準々決勝(5月7日~11日)
長崎ヴェルカ
西地区1位
アルバルク東京
WC4位
千葉ジェッツ
東地区2位
群馬クレインサンダーズ
WC1位
シーホース三河
西地区2位
琉球ゴールデンキングス
WC2位
宇都宮ブレックス
東地区1位
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
WC3位
準決勝(5月15日・16日)
長崎ヴェルカ
対
千葉ジェッツ
琉球ゴールデンキングス
対
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
決勝(横浜アリーナ・5月23日~26日) 長崎ヴェルカ
年間チャンピオン・初優勝
長崎 2勝1敗 琉球
GAME1:69-71 / GAME2:66-60 / GAME3:72-64
出典:B.LEAGUE公式2025-26 POSTSEASONトーナメント表・日程結果。
この組み合わせで特に注目したいのは、長崎と琉球が反対側のブロックから勝ち上がり、決勝で初めて顔を合わせたことだ。両クラブは準々決勝から決勝まで、それぞれ異なる強豪との対戦を勝ち抜いている。
【BリーグCS出場条件】8クラブはどうやって決まった?
2025-26シーズンのB1チャンピオンシップ出場条件は、地区上位2クラブとワイルドカード上位4クラブの合計8クラブという仕組みだった。
B1の全26クラブが出場権を争い、レギュラーシーズンの成績によって最終的な顔ぶれが決まる。
地区上位4クラブは自動的に出場
東地区と西地区、それぞれの1位・2位が出場権を獲得する。
2025-26シーズンの地区上位は以下の4クラブだった。
- 東地区1位:宇都宮ブレックス
- 東地区2位:千葉ジェッツ
- 西地区1位:長崎ヴェルカ
- 西地区2位:シーホース三河
地区優勝だけでなく、2位以内に入ることにも大きな意味がある。地区2位までに入れば、他地区のクラブとのワイルドカード争いに回る必要がないからだ。
残り4枠を争うワイルドカード
地区上位2クラブを除いた22クラブの中から、成績上位4クラブがワイルドカードとして出場する。
2025-26シーズンの最終的な順位は次のとおり。
- ワイルドカード1位:群馬クレインサンダーズ
- ワイルドカード2位:琉球ゴールデンキングス
- ワイルドカード3位:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
- ワイルドカード4位:アルバルク東京
この制度によって、地区3位以下のクラブにもCS進出の道が残されている。
例えば、西地区3位だった琉球ゴールデンキングスは、地区2位以内には届かなかったものの、ワイルドカード2位で出場権を獲得した。最終的には決勝まで勝ち進み、準優勝という結果を残している。
8クラブの出場資格と準々決勝の関係一覧
| 出場クラブ | 出場資格 | 準々決勝の相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 宇都宮ブレックス | 東地区1位 | 名古屋D | 敗退 |
| 千葉ジェッツ | 東地区2位 | 群馬 | 勝利 |
| 長崎ヴェルカ | 西地区1位 | A東京 | 勝利 |
| シーホース三河 | 西地区2位 | 琉球 | 敗退 |
| 群馬クレインサンダーズ | WC1位 | 千葉 | 敗退 |
| 琉球ゴールデンキングス | WC2位 | 三河 | 勝利 |
| 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ | WC3位 | 宇都宮 | 勝利 |
| アルバルク東京 | WC4位 | 長崎 | 敗退 |
この一覧から分かるのは、地区1位・2位のクラブが必ずしも優勝争いを有利に進められるわけではないということだ。
実際、東地区1位の宇都宮ブレックスは、ワイルドカード3位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズに連敗して準々決勝で姿を消した。
一方、ワイルドカード2位の琉球は準々決勝、準決勝を連勝し、決勝まで進出している。
【ワイルドカード順位の重要性】勝率だけでは見えないCSの仕組み
ワイルドカードは、単に各地区の3位以下を集めた順位表ではない。
地区上位2クラブを除外した22クラブを対象に、リーグ戦の成績に基づいて上位4クラブを選ぶ制度だ。
2025-26シーズンのワイルドカード上位4クラブのレギュラーシーズン成績は次のようになっていた。
- 群馬クレインサンダーズ:42勝18敗
- 琉球ゴールデンキングス:42勝18敗
- 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ:41勝19敗
- アルバルク東京:41勝19敗
群馬と琉球はともに42勝18敗で、勝率は.700。名古屋とアルバルク東京は41勝19敗で、勝率は.683だった。
ワイルドカードで押さえたい3つのポイント
1. 地区3位でも出場できる
地区2位以内に入れなくても、22クラブの中で上位4位以内ならCSに進める。
2. 東西の地区をまたいで競う
ワイルドカードは各地区で別々に4枠を設ける制度ではない。両地区の対象クラブを比較する。
3. 出場順位がホーム開催権にも影響する
ワイルドカードの順位は単なる出場資格の表示ではない。チャンピオンシップ出場順位にも反映され、準々決勝や準決勝のホーム開催に関係する。
2026年の実際の結果を見ると、ワイルドカード上位だった群馬や琉球が、地区上位クラブと互角以上に戦ったことが分かる。
特に琉球は、ワイルドカード2位から決勝に進んだ。レギュラーシーズンの地区順位だけでCSの勢力図を判断できないことを示した大会だった。
【2戦先勝方式のルール】何試合で優勝が決まる?
BリーグCSの試合方式を理解するうえで欠かせないのが、2戦先勝方式だ。
2025-26シーズンは準々決勝・準決勝・決勝のすべてで、この方式が採用された。
2戦先勝方式とは?
簡単にいえば、先に2勝したクラブが次のラウンドへ進む仕組みである。
- GAME1・GAME2で同じクラブが連勝:2試合で決着
- GAME1・GAME2で1勝1敗:GAME3を実施
- GAME3で勝利したクラブ:次のラウンドへ進出、または優勝
つまり、必ず3試合を戦うわけではない。
準々決勝や準決勝でも2連勝すれば、その時点でシリーズ終了となる。逆に1勝1敗になれば、翌日または所定の日程で行われるGAME3が最終決戦になる。
ホーム開催権はどちらが持つ?
2025-26シーズンの準々決勝と準決勝は、チャンピオンシップ出場順位が上位のクラブのホームで開催された。
一方、決勝は中立地開催であり、2026年は横浜アリーナが舞台となった。
また、同シーズンは3位決定戦を実施しないルールだった。準決勝で敗退したクラブの年間順位は、チャンピオンシップ出場順位によって決められる仕組みである。
2026年BリーグCSの日程
| ラウンド | 開催期間 | 会場 |
|---|---|---|
| 準々決勝 | 5月7日~11日 | 各ホームクラブ |
| 準決勝 | 5月15日~19日 | 各ホームクラブ |
| 決勝 | 5月23日・24日・26日 | 横浜アリーナ |
決勝はGAME2で優勝が決まればGAME3を実施しない予定だった。しかし、長崎と琉球が1勝1敗となったため、5月26日のGAME3が実施された。
【BリーグCS日程・試合結果】準々決勝から決勝まで全試合を振り返る
ここからは、2026年の実際の試合結果をラウンドごとに整理する。
準々決勝:群馬と千葉の第3戦が激戦に
長崎ヴェルカ vs アルバルク東京
- 5月7日 GAME1:長崎 93-78 A東京
- 5月8日 GAME2:長崎 96-56 A東京
- シリーズ結果:長崎の2勝0敗
長崎はホームのハピネスアリーナで連勝。GAME2では40点差をつけ、準決勝進出を決めた。
千葉ジェッツ vs 群馬クレインサンダーズ
- 5月9日 GAME1:千葉 68-87 群馬
- 5月10日 GAME2:千葉 85-79 群馬
- 5月11日 GAME3:千葉 72-68 群馬
- シリーズ結果:千葉の2勝1敗
このシリーズは準々決勝の中でも特に注目された対戦だった。
群馬がGAME1を制したものの、千葉はGAME2で立て直し、最終戦も4点差で勝利。ワイルドカード1位の群馬を退けた。
シーホース三河 vs 琉球ゴールデンキングス
- 5月8日 GAME1:三河 65-79 琉球
- 5月9日 GAME2:三河 79-82 琉球
- シリーズ結果:琉球の2勝0敗
琉球はアウェーで2連勝。西地区2位の三河を下して準決勝に進出した。
宇都宮ブレックス vs 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
- 5月9日 GAME1:宇都宮 82-89 名古屋D
- 5月10日 GAME2:宇都宮 66-75 名古屋D
- シリーズ結果:名古屋Dの2勝0敗
東地区1位の宇都宮が、ワイルドカード3位の名古屋Dに連敗したことは、2026年CSの大きな波乱だった。
名古屋Dはアウェーで強豪を撃破し、準決勝への切符を手にした。
準決勝:長崎と琉球が決勝進出
準々決勝を突破した4クラブは、5月15日から準決勝に臨んだ。
長崎ヴェルカ vs 千葉ジェッツ
- 5月15日 GAME1:長崎 82-74 千葉
- 5月16日 GAME2:長崎 102-93 千葉
- シリーズ結果:長崎の2勝0敗
長崎は千葉との2試合を連勝。GAME2では102得点を記録し、攻撃力の高さを見せつけた。
これにより、長崎はクラブ史上初のBリーグファイナル進出を達成した。
琉球ゴールデンキングス vs 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
- 5月15日 GAME1:琉球 85-65 名古屋D
- 5月16日 GAME2:琉球 90-74 名古屋D
- シリーズ結果:琉球の2勝0敗
琉球も名古屋Dに連勝。ホームの沖縄サントリーアリーナで2試合とも主導権を握り、決勝進出を決めた。
こうして、決勝カードは長崎ヴェルカ対琉球ゴールデンキングスに決定した。
決勝:長崎ヴェルカがGAME3で初優勝
決勝の舞台は横浜アリーナ。長崎と琉球の対戦は、2勝先勝方式による3試合の激闘となった。
GAME1:5月23日
長崎ヴェルカ 69-71 琉球ゴールデンキングス
初戦は琉球が2点差で先勝。長崎はホームアドバンテージのない中立地で、先に追いかける展開となった。
GAME2:5月24日
長崎ヴェルカ 66-60 琉球ゴールデンキングス
長崎はディフェンスを立て直して反撃。6点差で勝利し、シリーズを1勝1敗に戻した。
GAME3:5月26日
長崎ヴェルカ 72-64 琉球ゴールデンキングス
最終戦では長崎が序盤から守備の強度を高め、琉球の攻撃を抑え込んだ。
琉球も終盤に追い上げたが、長崎はリードを守り切り、最終スコア72-64で勝利した。
シリーズ成績は長崎の2勝1敗。これによって、長崎ヴェルカが2025-26シーズンの年間チャンピオンとなった。
B.LEAGUE公式の試合レポートによると、GAME3の観客数は13,235人。横浜アリーナで行われた最終決戦は、クラブの歴史に残る一戦となった。
【プロの結論】長崎ヴェルカ初優勝が示した2026年CSの本質
2026年のBリーグCSを振り返ると、長崎ヴェルカの優勝は単なる短期決戦の勝利ではなかった。
クラブ創設からの歩みと、レギュラーシーズンで積み上げた実績が、チャンピオンシップで結実した結果だった。
2020年のクラブ創設から5年でB1王者へ
長崎ヴェルカは2020年にクラブを創設した。
その後の歩みは次のように整理できる。
- 2020年:クラブ創設
- B3参入初年度:リーグ優勝
- 翌シーズン:B2準優勝
- その後:B1昇格を達成
- 2025-26シーズン:B1西地区優勝
- 2026年4月12日:クラブ史上初のCS出場決定
- 2026年5月26日:Bリーグ年間優勝
長崎は4月25日に西地区優勝も決めている。B3から昇格したクラブがB1の地区優勝を果たすのは、Bリーグ史上初の出来事だった。
加えて、B1での初めてのチャンピオンシップ出場で、そのまま年間王者まで駆け上がった。
優勝を支えた選手と個人表彰
2025-26シーズンのチャンピオンシップでは、長崎の選手たちも個人表彰を受けた。
- CS最優秀選手賞(MVP):イ・ヒョンジュン
- ファイナル賞:馬場雄大
B.LEAGUEの公式発表によると、イ・ヒョンジュンはチャンピオンシップ全体を通じた最優秀選手に選出された。
また、馬場雄大はファイナルで最も印象的なプレーを見せた選手として表彰されている。
GAME3ではイ・ヒョンジュンがチーム最多の23得点を記録。馬場雄大も14得点を挙げた。
加えて、山口颯斗らベンチメンバーも重要な場面で活躍し、チーム全体で勝利を引き寄せた。
2026年のCSを観戦・分析するときの判断基準
今回の大会から、BリーグCSを見る際に押さえておきたい要点は3つある。
第一に、地区順位とワイルドカード順位を区別すること。
出場権を獲得した8クラブでも、出場順位は異なる。ホーム開催権や対戦経路を理解するには、地区順位だけでなくワイルドカード順位まで確認する必要がある。
第二に、レギュラーシーズンの成績だけで優勝候補を決めないこと。
宇都宮ブレックスの準々決勝敗退や、琉球ゴールデンキングスの決勝進出が示すように、短期決戦では対戦相手との相性、守備の対応、試合中の修正力が結果を左右する。
第三に、2戦先勝方式ではGAME2の意味が大きいこと。
初戦を落としたクラブにとって、GAME2はシリーズを終わらせないための重要な試合になる。1勝1敗になればGAME3で勝敗が決まるため、連戦での選手起用やコンディション管理も見逃せない。
2026年の長崎は、この短期決戦を勝ち抜く力を示したクラブだった。
【BリーグCS組み合わせ2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のBリーグCSに出場した8クラブは?
A1:宇都宮ブレックス、千葉ジェッツ、長崎ヴェルカ、シーホース三河、群馬クレインサンダーズ、琉球ゴールデンキングス、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、アルバルク東京の8クラブです。
Q2:2026年のBリーグCSでワイルドカード1位になったクラブは?
A2:群馬クレインサンダーズです。42勝18敗の成績でワイルドカード1位となり、チャンピオンシップに出場しました。
Q3:BリーグCSの2戦先勝方式とは何ですか?
A3:先に2勝したクラブが勝ち上がる方式です。最初の2試合で2連勝すれば終了し、1勝1敗の場合はGAME3を実施します。2025-26シーズンは準々決勝、準決勝、決勝すべてで採用されました。
まとめ:2026年BリーグCSは長崎ヴェルカが初の頂点へ
2026年のBリーグCSは、地区上位4クラブとワイルドカード上位4クラブによる8クラブのトーナメントで争われた。
準々決勝では名古屋ダイヤモンドドルフィンズや琉球ゴールデンキングスが上位クラブを破り、準決勝では長崎と琉球がそれぞれ決勝進出を決めた。
そして5月26日、横浜アリーナで行われたGAME3で長崎ヴェルカが72-64で勝利。クラブ創設から5年目、B1チャンピオンシップ初出場にして年間優勝という快挙を成し遂げた。
今回の大会で押さえておきたいのは、CSの組み合わせはレギュラーシーズンの順位によって決まり、ワイルドカードも優勝への重要なルートになるという点だ。
なお、この記事で扱ったのは2026年5月に開催された2025-26シーズンのB1チャンピオンシップである。2026-27シーズンからはB.LEAGUE PREMIERを中心とした新しいリーグ構成・プレーオフ制度に移行しているため、次シーズンの出場条件と混同しないよう注意したい。