2021年、日本のYouTube市場では、Junya.じゅんや、Sagawa/さがわ、まいぜんシスターズなど、圧倒的な再生回数を記録するクリエイターが収入ランキングの上位に名を連ねました。広告収益だけでも年間数億円規模と推定されるチャンネルが登場し、YouTuberという職業の経済的な可能性が広く知られるようになった時期です。
2026年11月現在、YouTubeの収益構造はさらに多様化しています。ショート動画、企業案件、メンバーシップ、グッズ販売など、収入源によって稼ぎ方も大きく異なります。2021年の推定年収ランキングを振り返りながら、当時の上位YouTuber、収入の算出根拠、2026年の最新ランキング、登録者数と実際の収益の関係まで詳しく解説します。
【2021年版】ユーチューバー収入ランキングTOP10!推定年収上位は誰?

2021年のYouTuber収入ランキングを調べると、特に目立つのがショート動画系クリエイターと、ゲーム・エンタメ系の大型チャンネルです。
SHIFT TERAS CAMPUSがTuberTownの2021年度推定データをもとに紹介したランキングでは、上位3チャンネルの推定年間収益は次のようになっています。
2021年の推定年収ランキングTOP3
1位:Junya.じゅんや
- 推定年収:約6億1,979万円
- 主なジャンル:ショート動画・コメディ
- 特徴:短時間で楽しめる動画による圧倒的な再生回数
2位:Sagawa/さがわ
- 推定年収:約5億1,367万円
- 主なジャンル:ショート動画・エンタメ
- 特徴:海外視聴者にも届く動画展開
3位:まいぜんシスターズ
- 推定年収:約2億5,527万円
- 主なジャンル:ゲーム実況
- 特徴:マインクラフトを中心とした幅広い視聴者層
これらは本人が公表した年収ではなく、公開されているチャンネルデータなどから算出された推定値です。SHIFT TERAS CAMPUSの集計では、2021年度の上位100チャンネルの推定年収平均は約9,013万円でした。
2021年はじゅんやが圧倒的な存在感を発揮
Junya.じゅんやが注目された理由は、単純な登録者数の多さだけではありません。
短時間で視聴者を笑わせる動画を大量に発信し、国内外で再生回数を伸ばしたことが大きな特徴です。
株式会社BitStarが2021年12月28日に発表した年間ランキングによると、2021年1月1日から12月15日までのチャンネル総再生数は、Junya.じゅんやが約26億8,756万回で1位でした。
2位のまいぜんシスターズは約12億9,901万回、3位の東海オンエアは約9億5,073万回です。じゅんやは2020年に続いて2年連続で首位を獲得しました。
ここで注目したいのは、2021年の収入ランキング上位に、従来型の長尺エンタメ動画だけでなく、短尺動画を中心に成長したチャンネルが入っていることです。
YouTubeで稼ぐ方法そのものが変化し始めた時期だったといえます。
【2021年の推定年収を検証】月収・広告収入・再生回数の違い
同じYouTuberでも、掲載するランキングによって推定年収が異なることがあります。
これは、集計期間や広告単価の想定、対象チャンネル、サブチャンネルの扱いが統一されていないためです。
2021年4月時点の別ランキングでは順位が異なる
2021年4月時点のデータをもとにした「マネーの空」のランキングでは、次のような結果が掲載されていました。
- 1位:じゅんや:約5億1,000万円
- 2位:HIKAKIN:約1億6,000万円
- 3位:はじめしゃちょー:約1億5,000万円
- 4位:Fischer's:約1億5,000万円
- 5位:東海オンエア:約1億4,000万円
この集計では、1再生あたり0.1円という仮定を使い、2021年4月時点の再生データから推定しています。
一方、2021年度全体を対象にしたTuberTown由来の集計では、Sagawaやまいぜんシスターズが上位に入っています。
つまり、2021年のランキングを読む際には、次の違いを理解する必要があります。
- 2021年4月時点の推定年収
- 2021年1年間の推定収益
- 特定月の広告収益
- チャンネル開設からの累計収益
これらは同じ数字ではありません。
2021年5月の月間広告収益にも注目
2021年7月15日付のユーチュラの記事では、UUUM所属クリエイターについて、2021年5月の再生回数をもとに広告収益が試算されました。
| チャンネル | 2021年5月の再生回数 | 推定月間広告収益 |
|---|---|---|
| まいぜんシスターズ | 約2億1,598万回 | 約7,361万円 |
| 東海オンエア | 約1億9,431万回 | 約6,626万円 |
| Fischer's | 約1億8,967万回 | 約6,468万円 |
| HIKAKIN | 約1億6,291万回 | 約5,555万円 |
| はじめしゃちょー | 約8,807万回 | 約3,003万円 |
| ボンボンTV | 約5,973万回 | 約2,037万円 |
これは年間収入ではなく、特定の1か月の広告収益を試算したものです。また、サブチャンネルを含むなど、集計上の条件もあります。
仮にこの月の収益が12か月続いたとしても、実際の年間収入と一致する保証はありません。
広告需要、投稿本数、再生回数、視聴者の地域などによって月収は変動するからです。
【YouTuberの収入源を徹底解剖】広告収入だけではない稼ぎ方
YouTuberの収入は、YouTubeの広告収入だけで構成されているわけではありません。
人気クリエイターほど複数の収入源を組み合わせ、チャンネルの知名度を事業へと発展させています。
1. YouTube広告収入
最も基本的な収入源です。
動画の再生中や再生前後などに表示される広告から、クリエイターに収益が分配されます。
ただし、すべての再生に広告が表示されるわけではありません。
広告掲載の対象となる動画かどうか、視聴者の地域、広告主の需要などによって収益は変わります。
2. 企業案件・スポンサー収入
企業の商品やサービスを動画内で紹介し、報酬を受け取る方法です。
例えば、次のような案件があります。
- 化粧品や美容商品の紹介
- スマートフォンや家電のレビュー
- ゲームアプリのプレイ動画
- 食品や飲料のタイアップ
- 旅行施設やサービスの紹介
企業案件の報酬は一律ではありません。
2026年の広告業界向け料金解説では、チャンネル登録者数に応じた出演料の目安として、登録者数×1.5〜4円程度、平均再生回数に応じた方式では1再生あたり2〜10円程度という例が紹介されています。
ただし、ジャンル、視聴者層、動画の制作条件、二次利用の有無などで金額は変わります。
3. メンバーシップ・スーパーチャット
ファンが月額料金を支払うチャンネルメンバーシップや、ライブ配信中に送るスーパーチャットも収入源です。
広告収益とは異なり、視聴者との継続的な関係が収益につながります。
特にゲーム実況、雑談、ライブ配信を中心に活動するクリエイターにとって重要な仕組みです。
4. グッズ販売・イベント・ブランド展開
人気YouTuberは、オリジナルグッズ、アパレル、イベント、音楽活動などにも収益機会を広げています。
YouTubeが公表した2021年の日本市場に関する経済レポートでも、クリエイターの経済活動には広告だけでなく、オリジナルグッズ、ブランドとの提携、ライブやコンサートなどが含まれると説明されています。
このような収入は、一般的な再生回数を基準にしたランキングでは把握しきれません。
【2021年と2026年の比較】人気YouTuberの推定年収はどう変化した?
2021年と2026年では、YouTubeの人気チャンネルの構成が変化しています。
2021年はじゅんや、Sagawa、まいぜんシスターズなどが注目されましたが、2026年にはショート動画に特化した新しいチャンネルや、海外視聴者を獲得したチャンネルが上位に登場しています。
2021年と2026年の推定年収ランキング比較
以下はTuberTownが掲載する各年度の推定年収ランキングを比較したものです。
出典:TuberTownの2021年度推定値および2026年版ランキング。2026年の数値は掲載時点の推定値で、確定した年間所得ではありません。
この比較から分かるのは、2026年には2021年とは異なるチャンネルが上位に登場していることです。
ただし、推定年収は各チャンネルの公開データをもとにした独自計算であり、本人の所得証明や監査済み決算ではありません。
同じYouTuberでも年収は変動する
同じTuberTownのチャンネル別推移を見ると、2021年と2026年の推定値にも違いがあります。
- Junya.じゅんや:2021年約6億1,979万円、2026年推定約9,903万円
- Sagawa:2021年約5億1,367万円、2026年推定約2億1,888万円
- HIKAKIN:2021年約1億5,222万円、2026年推定約2億1,971万円
- はじめしゃちょー:2021年約8,971万円、2026年推定約1億221万円
これらは同一サイトの推定値を比較したものですが、2026年の金額は年途中の推定表示です。2021年の年間推定値と完全に同じ条件の実績比較ではありません。
また、2026年の別の集計サイトでは、Saito、HAYATAKU、Sagawaなどが上位に掲載されています。サイトごとに順位や推定額が違うことも、ランキングを利用する際の注意点です。
【登録者数と収入の関係】YouTube広告単価とRPMの仕組み
「登録者数が1,000万人なら年収も1億円以上になる」という考え方は、必ずしも正しくありません。
登録者数はチャンネルの規模を示す指標ですが、広告収益を直接決める数字ではないからです。
RPMとCPMは何が違う?
YouTubeの収益を理解するうえで欠かせないのがRPMとCPMです。
| 指標 | 意味 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| RPM | 1,000再生あたりの収益 | クリエイター側の収益指標 |
| CPM | 1,000回の広告表示あたりの費用 | 広告主側の指標 |
YouTube公式ヘルプによると、RPMはYouTubeの収益分配後に計算され、広告収益だけでなく、メンバーシップやYouTube Premiumなどの収益も含む指標です。
一方、CPMは収益分配前の広告表示に対する費用を示します。RPMには収益化されていない再生も含まれるため、一般的にCPMより小さくなります。
動画再生回数別の収益を計算する方法
広告収益の概算を考える際には、次の式が参考になります。
推定収益=再生回数÷1,000×RPM
例えば、仮にRPMを100円と設定した場合は次のようになります。
| 再生回数 | 仮定したRPM100円での収益 |
|---|---|
| 10万回 | 1万円 |
| 100万回 | 10万円 |
| 500万回 | 50万円 |
| 1,000万回 | 100万円 |
これは計算方法を理解するための仮定であり、実際のYouTube広告単価を示すものではありません。
実際には、視聴者の国、動画のジャンル、広告の需要、動画の長さ、広告掲載に適した内容かどうかなどで変わります。
ショート動画と長尺動画では収益の仕組みが違う
2021年にじゅんやが大きく再生回数を伸ばしたショート動画は、現在のYouTube収益化においても重要なジャンルです。
ただし、ショート動画の広告収益は長尺動画とは仕組みが異なります。
YouTube公式の収益分配ルールでは、長尺動画の再生ページ広告について、クリエイターに純収益の55%が分配されます。
ショート動画の場合は、広告収益をクリエイタープールに集約し、対象となる視聴回数などに応じて配分した後、クリエイターに割り当てられた収益の45%が支払われます。
そのため、ショート動画で何億回再生されたからといって、長尺動画と同じ収益になるとは限りません。
【2026年のYouTube収益化】これから稼ぐために知っておきたい条件
2026年現在、YouTubeで収益を得るためには、YouTubeパートナープログラム(YPP)への参加が基本になります。
収益化の参加条件
YouTube公式ヘルプに掲載されている主な条件は次のとおりです。
広告収益を含む本格的な収益化の条件
- チャンネル登録者数1,000人以上
- 過去12か月間の対象となる公開動画の総再生時間4,000時間以上、または過去90日間の対象ショート動画の視聴回数1,000万回以上
また、対象地域では、より早い段階から一部の収益化機能を利用できる拡充版YPPもあります。
- チャンネル登録者数500人以上
- 過去90日間に公開動画を3本以上投稿
- 過去12か月間の総再生時間3,000時間以上、または過去90日間のショート動画視聴回数300万回以上
こちらは主にメンバーシップや視聴者ファンディングなどへの早期アクセスを可能にする条件で、広告収益の参加条件とは区別されます。
収益ランキングを見るときの5つの判断基準
推定年収の数字を比較するなら、次のポイントを確認すると判断しやすくなります。
1. 集計期間: 1か月なのか、1年間なのか、過去12か月なのか。
2. 対象チャンネル: メインチャンネルだけか、サブチャンネルも含むのか。
3. 収入の種類: 広告収入だけか、企業案件なども含むのか。
4. 推定方法: 再生回数と仮定単価による計算か、別の推計モデルなのか。
5. 更新日: 2021年当時の情報か、2026年の最新推定なのか。
特に重要なのは、広告収入ランキングと総収入ランキングを混同しないことです。
企業案件やグッズ販売が多いクリエイターは、広告収益だけで算出したランキングより実際の事業収入が大きい可能性があります。
【プロの結論】YouTuber収入ランキング2021から分かる本当の稼ぐ力
2021年のランキングを振り返ると、Junya.じゅんやのように短尺動画で爆発的な再生数を獲得したチャンネルと、東海オンエアやFischer'sのように長年のファンを持つ大型チャンネルでは、収益を生み出す仕組みが異なっていたことが分かります。
2026年には、さらにショート動画、海外視聴者、企業タイアップ、ファンコミュニティなど、収益の選択肢が広がっています。
ここで押さえておきたいのは、YouTuberの稼ぐ力を単純な年収順位だけで評価できないという点です。
YouTuber収入ランキングの比較と評判をどう見るべきか
ランキングには、大きく3つの見方があります。
- 広告収益重視: 再生回数とRPMを中心に比較する。
- 事業収益重視: 企業案件、グッズ、イベントなども考慮する。
- 長期的な収益重視: 累計収益やファンの継続率を確認する。
特にYouTuber歴代収入ランキングを調べる場合は、年間収入と累計収入を区別することが大切です。
累計収入は活動開始からの積み上げであり、現在の年収とは意味が異なります。
2021年と2026年で変わったもの
2021年は、ショート動画の急成長がランキングを大きく動かしました。
2026年は、ショート動画だけでなく、海外市場への展開やブランド事業、視聴者との直接的な収益関係が競争力を左右しています。
人気YouTuberの推定年収を見る際には、単純な金額の大きさよりも、どのような収益構造を持っているのかに注目することが、実態を理解する近道です。
【よくある質問】ユーチューバー収入ランキング2021に関するFAQ
Q1:2021年に最も稼いだYouTuberは誰ですか?
Junya.じゅんやです。TuberTown由来の2021年度推定では、約6億1,979万円で1位となっています。ただし、これは公開データをもとにした推定額で、本人が公表した所得ではありません。
Q2:YouTuberの年収はチャンネル登録者数で決まりますか?
いいえ。登録者数だけでは決まりません。再生回数、RPM、視聴者の地域、動画ジャンル、広告需要、企業案件などが関係します。
Q3:2026年に最も稼いでいるYouTuberは誰ですか?
集計サイトによって異なります。TuberTownの2026年版ではMischief TimeやISSEIなどが上位に掲載されています。一方、別のランキングではSaitoやHAYATAKUなどが上位に登場します。いずれも推定値であり、公式な年収ランキングではありません。
まとめ:YouTuber収入ランキングは推定方法まで確認しよう
2021年のユーチューバー収入ランキングでは、Junya.じゅんや、Sagawa、まいぜんシスターズなどが上位に入りました。
その背景には、ショート動画の急成長、ゲーム実況の安定した人気、圧倒的な再生回数があります。
2026年には新しい人気チャンネルが登場し、YouTubeの収益構造もさらに多様化しました。
ランキングを正しく理解するためには、次の3点が欠かせません。
- 年間推定収益と月間推定収益を区別する。
- 広告収入と企業案件などを含む総収入を区別する。
- 登録者数だけではなく、RPMや再生回数、収益化の仕組みを確認する。
YouTuberの本当の収入を知るには、ランキングの順位だけでなく、その数字がどのような仕組みで生まれたのかを見ることが重要です。
2021年の成功事例は、2026年以降の動画クリエイター市場を理解するうえでも、今なお参考になる資料といえるでしょう。