「白くまくんアイス」という名前から、鹿児島名物の白くまや、日立のエアコンを思い浮かべる人もいるでしょう。
しかし、久保田食品の白くまくんアイス、鹿児島の白熊、日立の白くまくんは、それぞれ成り立ちも商品ジャンルも異なります。名前が似ているだけで、同じ商品やブランドというわけではありません。
鹿児島の白くまは練乳とフルーツを使ったかき氷
鹿児島の白熊は、削った氷に練乳をかけ、フルーツや豆類を盛り付けたかき氷です。
発祥の店として知られるのが、鹿児島市の天文館むじゃきです。
同店の公式歴史資料によると、創始者の久保武氏が1947年(昭和22年)に白熊を考案し、1949年(昭和24年)に販売を開始しました。
誕生のきっかけは、イチゴにミルクをかけたときのおいしさでした。そこから練乳を使ったかき氷を考案し、甘さを調整して独自のミルクを完成させたとされています。
加えて、レーズン、チェリー、緑色のシロップ煮のアンゼリカを氷の上に配置したところ、上から見た姿がシロクマの顔に似ていたことから「白熊」と名付けられました。
久保田食品と鹿児島の白熊を比較
両者の違いを理解する要点は、商品名ではなく、何を主役にした食べ物なのかという点です。
- 久保田食品:アイスクリンや黒糖を使った、150ml入りのカップアイス。
- 鹿児島の白熊:削った氷と自家製ミルク、フルーツを組み合わせたかき氷。
- 共通点:白くまを連想させる名前を持ち、地域に根付いたご当地の甘味として親しまれている。
天文館むじゃきでは、白熊の店舗販売だけでなく全国宅配にも対応しています。鹿児島の白熊を食べたい場合は、久保田食品のカップアイスではなく、白熊専門店の商品を選ぶ必要があります。
日立エアコン「白くまくん」とは関係がある?
もう一つ混同されやすいのが、日立ルームエアコンのブランド「白くまくん」です。
日立の公式情報によると、1959年にルームエアコンの前面パネルに白くまのマークが登場しました。その後、1975年に日立ルームエアコンの総称として「白くまくん」が正式採用されています。
久保田食品のアイスクリンが発売された1980年よりも前から、日立では白くまくんという名称が使われていたことになります。
ただし、名称が似ていることと、両社に事業上の関係があることは別問題です。久保田食品は高知県の食品メーカーであり、日立の白くまくんは家電ブランドです。共同開発商品や同一ブランドであることを示す公式情報はありません。
なお、日立の白くまくんにも2026年の動きがあります。日立グローバルライフソリューションズは2026年4月28日、日立ブランドの家電事業の新体制について発表し、ルームエアコン「白くまくん」のブランド継続を改めて案内しました。国内向け製品はボッシュホームコンフォートジャパンが開発・製造し、新会社と日立GLSが販売・サポートを担うとしています。
これはエアコン事業の話であり、久保田食品のアイスの販売や製造とは関係ありません。
【6】2026年最新情報から見る白くまくんアイスの魅力と選び方

2026年11月現在、白くまくんアイスを購入する際に押さえておきたいのは、長年続く定番商品としての安定感と、購入方法によって変わる価格です。
2026年に確認できる販売情報
現在の公式オンラインショップでは、アイスクリンと黒糖アイスの18個入りケースが、それぞれ2,340円(税込)で掲載されています。
また、2026年2月の生協カタログには黒糖アイスが掲載され、同年7月には山形県のスーパーでアイスクリンを購入したという消費者記録も確認できます。
つまり、2026年時点でも高知県外で購入できる機会があります。ただし、地域や店舗によって取り扱い商品は異なります。
白くまくんアイスクリンと黒糖アイス、どちらがおすすめ?
購入する商品を決める際には、好みの甘さと風味を基準にすると選びやすくなります。
アイスクリンがおすすめの人
- 昔ながらの素朴なアイスが好きな人
- 濃厚すぎない、軽い口当たりを求める人
- ミルクセーキのような優しい風味が好きな人
- 高知のご当地アイスを初めて食べてみたい人
黒糖アイスがおすすめの人
- 黒糖特有の風味や香ばしさが好きな人
- 普通のバニラとは違う甘さを楽しみたい人
- 原材料がシンプルなカップアイスを探している人
- アイスクリンとの食べ比べを楽しみたい人
一方、濃厚な生クリーム系アイスや強いミルク感を期待している人には、少し物足りなく感じられる可能性があります。両商品とも卵と乳成分を含むため、アレルギーのある人にも注意が必要です。
【プロの結論】白くまくんアイスの価値は高知らしい素朴さにある
久保田食品の白くまくんアイスが長く販売されている理由は、単に安価なアイスだからではありません。
大手メーカーが大量生産を強みとしていた時代に、久保田食品は少量多品種生産という方向性を選びました。創業者が自分で食べたいと思える商品を作るために試作を重ねたことが、現在まで続く商品づくりの出発点になっています。
この姿勢は、同社のほかの商品にも見られます。高知県産の果実を使ったアイスキャンデーでは、イチゴのヘタ取りや果実の加工などを手作業で行い、素材の風味を生かす工夫を続けています。
大量生産・大量販売だけではなく、商品ごとの個性を重視することが、地域メーカーとしての差別化につながっています。
消費者にとっても、白くまくんシリーズは価格だけで選ぶ商品ではありません。119kcalのアイスクリンと115kcalの黒糖アイスという栄養面の違いに加え、味や食感の好みを踏まえて選ぶ楽しさがあります。
特に、初めて購入する場合は、スーパーや生協で1個単位の商品を探す方法が合理的です。気に入ったら公式通販で18個入りをまとめ買いすると、継続して楽しみやすくなります。
【白くまくんアイス】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:白くまくんアイスは久保田食品の商品ですか?
A1:この記事で紹介している「KUBOTAの白くまくん」は、高知県南国市の久保田食品が製造するカップアイスシリーズです。代表商品は1980年発売のアイスクリンと1996年発売の黒糖アイスです。
Q2:白くまくんアイスのカロリーは何kcalですか?
A2:150ml当たり、アイスクリンが119kcal、黒糖アイスが115kcalです。どちらも卵と乳成分を含みます。
Q3:白くまくんアイスの値段はいくらですか?
A3:公式オンラインショップでは、18個入り2,340円(税込)です。送料は別途必要で、通常地域は1,320円、北海道・沖縄県の本島は2,640円です。
Q4:白くまくんアイスは鹿児島の白熊と同じですか?
A4:別の商品です。久保田食品の白くまくんはカップ入りのアイスクリンや黒糖アイスで、鹿児島の白熊は練乳やフルーツを使ったかき氷です。
Q5:白くまくんアイスは全国のスーパーで買えますか?
A5:全国1,000を超える取扱店に販路がありますが、全店舗で販売されているわけではありません。スーパー、生協、こだわり食品店などで探し、在庫を事前に問い合わせると確実です。見つからない場合は公式オンラインショップで18個入りを購入できます。
Q6:白くまくんアイスと日立のエアコンは関係がありますか?
A6:直接的な関係はありません。久保田食品の白くまくんは食品ブランド、日立の白くまくんはルームエアコンのブランドです。
Q7:白くまくんアイスの発売当初から現在まで味は同じですか?
A7:1980年発売のアイスクリンは現在もロングセラー商品として販売されています。1996年には黒糖アイス、2021年にはソーダアイスが登場しました。現在の公式通販ではアイスクリンと黒糖アイスが掲載されています。
まとめ:白くまくんアイスは高知発のロングセラーご当地アイス
白くまくんアイスは、久保田食品が高知県南国市で生み出した、地域色豊かなカップアイスシリーズです。
1980年に発売されたアイスクリンは、ミルクセーキのような素朴な味わいとサクサクした食感が特徴。1996年発売の黒糖アイスは、黒糖由来の豊かな風味と軽い口当たりが魅力です。
2026年11月時点の公式通販価格は、両商品とも18個入り2,340円(税込・送料別)。内容量は150mlで、カロリーはアイスクリン119kcal、黒糖アイス115kcalです。
鹿児島の白熊は練乳とフルーツを使ったかき氷であり、久保田食品の商品とは別物です。また、日立のエアコン「白くまくん」とも直接的な関係はありません。
購入するなら、まずは味の好みに合わせてアイスクリンか黒糖アイスを選び、身近なスーパーや生協で探してみるのがおすすめです。近所で見つからない場合は公式通販も利用できます。
派手なトッピングや濃厚なミルク感ではなく、昔ながらの素朴な味と軽やかな食感を楽しむ。それこそが、高知の久保田食品が長年守り続けてきた白くまくんアイスの魅力です。