東京パラリンピック2021は、2021年8月24日(火)から9月5日(日)までの13日間にわたって開催された。開会式は8月24日、閉会式は9月5日。大会では全22競技、539種目が実施され、世界各国・地域の選手が東京を中心とする競技会場で熱戦を繰り広げた。
2026年現在、東京2020パラリンピックは終了した大会だが、競技別の日程、日本代表選手の出場スケジュール、開催会場、そして新型コロナウイルス感染症による延期の経緯を調べる人は少なくない。特に、2021年に開催されたにもかかわらず、なぜ大会名称が「東京2020」のままだったのかは、押さえておきたいポイントだ。
【まず日程を確認】東京パラリンピック2021の開会式・閉会式はいつだった?

東京2020パラリンピック競技大会の開催期間は、2021年8月24日(火)から9月5日(日)まで。日本パラリンピック委員会(JPC)の大会概要にも、開催期間は13日間と記録されている。
開会式が行われた8月24日から大会が始まり、翌25日には競技で最初のメダルが決定。最終日の9月5日には各競技の決勝と閉会式が行われた。
東京パラリンピック2021の基本日程
- 大会開幕・開会式:2021年8月24日(火)
- 競技開始:2021年8月25日(水)
- 大会中盤:2021年8月29日(日)
- 最終競技日:2021年9月5日(日)
- 閉会式:2021年9月5日(日)
- 開催期間:13日間
ここで注意したいのは、開会式の日と最初のメダル決定日が異なることだ。8月24日は開会式の日であり、最初のメダルが決まったのは8月25日だった。
国際パラリンピック委員会(IPC)の公式発表によると、最初のメダルは8月25日に行われた女子自転車トラック競技の3000メートル個人追い抜きC1〜C3で決定した。会場は静岡県の伊豆ベロドロームだった。
つまり、大会全体の期間は13日間だが、競技の実施スケジュールは競技ごとに異なる。開会式から閉会式まで毎日すべての競技が行われていたわけではない。
【全22競技539種目】東京パラリンピックの競技別日程一覧
東京2020パラリンピックでは、22競技539種目が実施された。IPCが公表した競技日程と大会結果アーカイブを基に、各競技の実施期間を整理すると次のとおりだ。
以下の日程は競技全体のおおよその実施期間を示したもの。個々の種目の予選、決勝、メダル決定日や開始時刻は、それぞれ異なる。
| 競技名 | 実施日程(2021年) | 主な競技会場 |
|---|---|---|
| アーチェリー | 8月27日〜9月4日 | 夢の島公園アーチェリー場 |
| 陸上競技 | 8月27日〜9月5日 | オリンピックスタジアム |
| バドミントン | 9月1日〜9月5日 | 国立代々木競技場 |
| ボッチャ | 8月28日〜9月4日 | 有明体操競技場 |
| カヌー | 9月2日〜9月4日 | 海の森水上競技場 |
| 自転車 | 8月25日〜9月3日 | 伊豆ベロドローム・富士スピードウェイ |
| 馬術 | 8月25日〜8月30日 | 馬事公苑 |
| 5人制サッカー | 8月29日〜9月4日 | 青海アーバンスポーツパーク |
| ゴールボール | 8月25日〜9月3日 | 幕張メッセCホール |
| 柔道 | 8月27日〜8月29日 | 日本武道館 |
| パワーリフティング | 8月26日〜8月30日 | 東京国際フォーラム |
| ボート | 8月27日〜8月29日 | 海の森水上競技場 |
| 射撃 | 8月29日〜9月5日 | 陸上自衛隊朝霞訓練場 |
| 水泳 | 8月25日〜9月3日 | 東京アクアティクスセンター |
| トライアスロン | 8月28日〜8月29日 | お台場海浜公園 |
| テコンドー | 9月2日〜9月4日 | 幕張メッセBホール |
| 卓球 | 8月25日〜9月3日 | 東京体育館 |
| シッティングバレーボール | 8月27日〜9月5日 | 幕張メッセAホール |
| 車いすバスケットボール | 8月25日〜9月5日 | 有明アリーナ・武蔵野の森総合スポーツプラザ |
| 車いすフェンシング | 8月25日〜8月29日 | 幕張メッセBホール |
| 車いすラグビー | 8月25日〜8月29日 | 国立代々木競技場 |
| 車いすテニス | 8月27日〜9月4日 | 有明テニスの森 |
注:競技期間は大会の競技別日程・結果記録に基づく整理。自転車はトラックとロードの2種目系統を含む。競技会場はJPCの大会概要に掲載された会場名称を基本としている。
大会前半の注目競技
8月25日からは、水泳、卓球、ゴールボール、車いすバスケットボールなどが本格的に始まった。自転車トラック競技でも最初のメダルが決定し、大会序盤から多くの競技が並行して進行した。
特に水泳と陸上競技は、大会期間を通じて多くの種目が組まれた代表的な競技だ。IPCの競技日程発表によれば、陸上競技では167のメダル種目が予定されていた。
大会中盤の8月29日はメダルラッシュ
8月29日(日)は、IPCが「Golden Sunday」と紹介した注目の日だった。
この日は大会期間中で最多となる63のメダルイベントが予定されていた。陸上競技、水泳、トライアスロン、ボート、柔道などでメダルが決まり、車いすラグビーの決勝も行われた。
日本代表にとっても、複数競技でメダル獲得を目指す重要な一日となった。
大会後半は新競技の決勝にも注目
大会後半の大きな見どころは、東京大会でパラリンピックに初採用されたバドミントンとテコンドーだった。
テコンドーは9月2日に最初のメダリストが決まり、バドミントンは9月4日から5日にかけてメダル種目が行われた。
最終日の9月5日には、陸上競技のマラソン、バドミントン、男子車いすバスケットボール、女子シッティングバレーボール、射撃などで決勝が実施された。
【東京パラリンピック競技会場一覧】21会場はどこにあった?
東京2020パラリンピックの競技会場は21会場。東京都内を中心に、千葉県、埼玉県、静岡県などにも広がっていた。
会場計画では、1964年東京大会から受け継いだ施設を活用する「ヘリテッジゾーン」と、東京湾岸の新しい都市開発を象徴する「東京ベイゾーン」という2つのエリアが基本となった。
主な都心・ヘリテッジゾーンの会場
- オリンピックスタジアム:陸上競技、開会式、閉会式
- 東京体育館:卓球
- 国立代々木競技場:バドミントン、車いすラグビー
- 日本武道館:柔道
- 東京国際フォーラム:パワーリフティング
- 馬事公苑:馬術
- 武蔵野の森総合スポーツプラザ:車いすバスケットボール
東京ベイゾーンの主な会場
- 有明アリーナ:車いすバスケットボール
- 有明体操競技場:ボッチャ
- 有明テニスの森:車いすテニス
- お台場海浜公園:トライアスロン
- 青海アーバンスポーツパーク:5人制サッカー
- 海の森水上競技場:カヌー、ボート
- 夢の島公園アーチェリー場:アーチェリー
- 東京アクアティクスセンター:水泳
- 幕張メッセA・B・Cホール:シッティングバレーボール、テコンドー、車いすフェンシング、ゴールボール
東京近郊の競技会場
東京以外にも競技会場が設けられた。自転車競技では静岡県の施設が使用され、射撃は埼玉県の陸上自衛隊朝霞訓練場で実施された。
- 陸上自衛隊朝霞訓練場(埼玉県):射撃
- 伊豆ベロドローム(静岡県):自転車トラック競技
- 富士スピードウェイ(静岡県):自転車ロード競技
このように、東京パラリンピックという名称であっても、競技がすべて東京都内で行われたわけではない。会場の所在地を確認するときは、競技名だけでなく開催施設まで調べる必要がある。
【なぜ2021年開催なのに東京2020?】延期の経緯を時系列で解説
東京パラリンピックの大会名称が「東京2020」のままなのは、単なる表記ミスではない。新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大によって大会が1年延期された際、国際オリンピック委員会(IOC)などの関係者が名称を維持することで合意したためだ。
2020年3月に開催延期が決定
当初、東京2020パラリンピックは2020年8月25日から9月6日まで開催される予定だった。しかし、2020年初頭から新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大し、各国で移動制限や感染対策が進められた。
選手の健康と安全を確保し、国際的な大会運営を成立させることが難しくなったことから、IOCと日本政府は開催延期について協議した。
延期決定から新日程確定までの流れ
- 2020年3月23日:IOC理事会が大会延期も含めた検討を進めることで合意。
- 2020年3月24日:安倍晋三首相とIOCのトーマス・バッハ会長が電話会談。2020年の開催を見送り、遅くとも2021年夏までに延期する方針で一致。
- 2020年3月24日:大会名称を「東京2020」のまま維持することも合意。
- 2020年3月30日:IOC、IPC、東京都、日本政府、東京2020組織委員会などが新日程を正式に決定。
- 2021年8月24日:東京2020パラリンピック開会式を開催。
- 2021年9月5日:東京2020パラリンピック閉会式を開催。
当初の日程と延期後の日程の違い
延期前後の大会期間を比較すると、次のようになる。
- 当初の予定:2020年8月25日〜9月6日
- 延期後の実施:2021年8月24日〜9月5日
- 開催期間:いずれも13日間
大会期間そのものは13日間で維持されたが、開催年が1年後ろにずれ、開始日と終了日もそれぞれ1日前倒しされた。
東京2020という名称を維持した理由
2020年3月24日のIOCと東京2020組織委員会の共同声明では、延期後も大会名称を「Olympic and Paralympic Games Tokyo 2020」とすることが確認された。
IOCの説明では、延期後も大会の名称を維持する判断とともに、オリンピックの聖火を日本に残すことが合意されていた。大会の継続性を保ち、困難な状況を乗り越える象徴として大会を位置付ける意味合いもあった。
東京都の公式資料でも、大会名称は従前どおり「東京2020大会」とされたことが確認できる。
したがって、2021年に開催された大会を「東京2021」と呼ぶのは正式名称としては正確ではない。開催年と大会名称は別のものとして理解する必要がある。
【日本代表選手の競技日程】出場日や結果を確認する方法
日本代表選手の出場日程を調べる場合は、大会全体の競技期間だけでなく、選手名、競技種目、クラス、対戦相手まで確認する必要がある。
日本パラリンピック委員会(JPC)は東京2020大会の日本代表選手団に関する公式情報を公開しており、選手名簿や競技団体の情報を確認できる。
日本代表の競技日程を調べる3つの手順
1. 日本パラリンピック委員会で選手を確認する
JPCの東京2020大会特設サイトには、日本代表選手団の名簿が掲載されている。選手名と出場競技を確認する際の基本資料となる。
2. 競技ごとの日程を確認する
陸上競技、水泳、車いすバスケットボールなどは、同じ競技期間内に複数の種目や試合が組まれている。出場選手のクラスや種目を特定したうえで、該当する日程を調べることが大切だ。
3. IPCの公式結果アーカイブで結果を確認する
IPCの東京2020大会結果アーカイブでは、競技別の結果、出場選手、メダリスト、各種目の記録を確認できる。日本代表選手の過去の成績を調べる際にも役立つ。
JPCとIPCの役割の違い
大会関連の情報を調べる際には、日本パラリンピック委員会と国際パラリンピック委員会の役割を区別しておきたい。
- 国際パラリンピック委員会(IPC):パラリンピック・ムーブメントの国際的な統括組織。競技大会の運営や国際的な競技情報を扱う。
- 日本パラリンピック委員会(JPC):日本のパラリンピック関連組織。日本代表選手団や国内のパラスポーツに関する情報を扱う。
- 東京2020組織委員会:東京大会の準備・運営を担った組織。
大会の競技日程や国際的な記録を調べるならIPC、日本代表選手団の名簿や国内側の情報を調べるならJPCという使い分けが分かりやすい。
【プロの結論】東京パラリンピック2021の日程から分かる3つの重要ポイント
東京2020パラリンピックの日程を振り返ると、単に13日間で22競技を開催したという数字だけでは見えてこない、大会運営の特徴が浮かび上がる。
1. 13日間に539種目を組み込んだ大規模な競技構成
22競技539種目という規模は、競技ごとに異なる日程を効率よく配置する必要があることを意味する。
IPCの公表資料では、大会全体で300セッションが組まれ、そのうち109セッションにメダルイベントが含まれていた。陸上競技や水泳のように長期間にわたって競技が行われる種目がある一方、トライアスロンや柔道のように比較的短期間で日程が完結する競技もある。
そのため、競技の実施期間だけでなく、メダルが決まる日を確認することが大会日程を理解するうえで重要だった。
2. 東京だけでなく近郊の施設も活用した会場配置
東京2020大会は、既存施設と新設・仮設施設を組み合わせた会場計画が特徴だった。1964年大会で使用された施設を再活用する一方、東京湾岸エリアの施設も活用した。
加えて、静岡県の伊豆ベロドロームや富士スピードウェイ、埼玉県の朝霞射撃場なども使用された。東京という開催都市の枠を超え、広域的な大会運営が行われたことが分かる。
3. 大会名称と開催年は必ずしも一致しない
東京2020の名称が2021年の開催後も記録として残っているのは、延期決定時に正式名称を維持することが合意されたためだ。
この事例は、国際スポーツ大会の名称が開催年だけで決まるわけではないことを示している。大会のブランド、歴史、運営上の継続性なども名称を理解するうえで重要な要素となる。
2026年に東京2020大会の情報を検索する場合も、「東京パラリンピック2021」と「東京2020パラリンピック」は同じ大会を指すものとして扱うと、情報を整理しやすい。
東京パラリンピック2021の日程に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京パラリンピック2021は何月何日から何月何日まで開催された?
A1:2021年8月24日(火)から9月5日(日)までの13日間。開会式は8月24日、閉会式は9月5日に行われた。
Q2:東京パラリンピック2021の競技数と種目数はいくつ?
A2:全22競技、539種目。バドミントンとテコンドーがパラリンピックに初採用された競技だった。
Q3:東京パラリンピック2021の競技はどこで開催された?
A3:東京を中心とした21会場で開催された。静岡県の伊豆ベロドロームや富士スピードウェイ、埼玉県の朝霞射撃場なども使用された。
Q4:なぜ2021年開催なのに東京2020という名称なの?
A4:2020年3月の延期決定時に、IOCと日本側の関係者が大会名称を維持することで合意したため。正式名称は東京2020パラリンピック競技大会となっている。
Q5:東京パラリンピック2021の日本代表選手の日程はどこで確認できる?
A5:日本パラリンピック委員会(JPC)の大会特設サイトで日本代表選手団の名簿を確認できる。競技別の記録や結果については、国際パラリンピック委員会(IPC)の公式結果アーカイブが参考になる。
Q6:大会で最初にメダルが決まったのはいつ?
A6:2021年8月25日。静岡県の伊豆ベロドロームで行われた女子自転車トラック競技3000メートル個人追い抜きC1〜C3で最初のメダルが決定した。
まとめ:東京パラリンピック2021の日程と大会の歴史を正しく理解する
東京2020パラリンピックは、2021年8月24日から9月5日までの13日間に開催された。開会式は8月24日、閉会式は9月5日。全22競技539種目が21会場で実施された大規模な国際大会だった。
競技別の日程を見ると、水泳や陸上競技のように長期間開催された競技から、トライアスロンや柔道のように短期間で決勝まで進んだ競技まで、さまざまな特徴がある。特に8月29日の「Golden Sunday」は、63のメダルイベントが予定された大会中最大の注目日だった。
また、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大によって開催が1年延期されたにもかかわらず、大会名称は東京2020のまま維持された。これは2020年3月のIOC、IPC、日本側関係者による合意に基づくものだ。
2026年現在、当時の日程や日本代表選手の活躍を振り返る際は、開催期間だけでなく、競技別スケジュール、会場、JPCとIPCの公式記録を照らし合わせることが確実な情報収集につながる。東京2020という名称と2021年という実際の開催年を区別して理解すれば、大会の全体像もより明確になる。
主な根拠資料: 日本パラリンピック委員会の大会概要、IPCの競技日程・結果アーカイブ、東京都の大会記録、IOCの延期に関する公式発表。