莉子は、高橋一生さん演じる新人市議会議員・藤堂誠と関わるデリヘル嬢です。おしゃれが大好きで、明るく人懐っこい性格。天真爛漫な振る舞いの裏には、人知れぬ事情も抱えています。
作品の中心は政治や市議会の権力争いですが、莉子の物語は、政治家としての顔と一人の人間としての顔を使い分ける藤堂誠の内面を映し出す役割を担っています。
フジテレビ公式の制作発表で、プロデューサーの草ヶ谷大輔さんは、莉子を人懐っこさと勘の鋭さを持ち、人の心に自然と入り込める人物として説明しています。
つまり、莉子は単に藤堂の仕事上の相手として登場するのではありません。彼が政治家として背負っている立場や緊張から離れ、素の自分を見せられる相手として描かれているのです。
【2017年の放送時期】民衆の敵のあらすじと放送期間

『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』は、フジテレビ系の月9枠で放送された連続ドラマです。
主演は篠原涼子さん。学歴も政治経験もない平凡な主婦・佐藤智子が、市議会議員選挙への立候補をきっかけに政治の世界へ飛び込むストーリーです。
放送期間は2017年10月23日から12月25日まで
放送開始日は当初、2017年10月16日と発表されていました。しかし、フジテレビは9月30日、初回放送を10月23日に変更すると告知しました。
変更の理由は、第1話に選挙の場面が含まれていたためです。当初の放送予定日が衆議院選挙の公示期間に重なることから、総合的に判断して放送日を変更したと説明しています。
最終回は2017年12月25日。全10話で放送を終えました。
民衆の敵のあらすじ
主人公の佐藤智子は、夫の公平と息子の駿平と暮らす、ごく普通の主婦です。夫婦そろって仕事を失ったことをきっかけに、生活を立て直そうと新しい仕事を探し始めます。
そんな智子が目をつけたのが市議会議員という仕事でした。政治活動費の不正流用を報じるニュースを見たことなどから、政治の世界に疑問を抱き、自ら立候補することを決意します。
市議会に入った智子は、議会内の派閥争いや権力を持つ政治家たちと向き合うことになります。市民の声を届けようとする彼女の行動が、既存の政治の仕組みを揺さぶっていきます。
物語には、藤堂誠、犬崎和久、平田和美ら、異なる立場や思惑を持つ人物が登場します。莉子は、こうした政治の世界を描く本筋とは別の角度から、藤堂という人物の人間性を掘り下げる存在です。
【莉子の人物設定】デリヘル嬢という役柄と今田美桜の役作り
仕事に後ろめたさを感じず、明るく生きる女の子
莉子の人物設定で特徴的なのは、デリヘル嬢という職業だけでキャラクターを説明していない点です。
今田美桜さんはフジテレビ公式インタビューで、台本を読んだときの莉子について、次のように語っています。
「とても純粋な女の子なんだな…と感じたんです」
加えて、莉子には風俗で働く事情があるものの、その境遇を疎ましく思わず、明るく過ごしている人物だと説明しています。
ここで注目したいのは、莉子が自分の仕事を必要以上に悲観したり、他人の評価に振り回されたりする人物として描かれていないことです。
彼女の明るさや自然体の振る舞いは、藤堂誠の政治家としての姿との対比にもなっています。
ファッション好きでテンションの高い性格
莉子はファッションが大好きな女の子です。カラフルな服装や華やかなヘアスタイルなど、今田美桜さん自身の普段のファッションとは違う方向性のビジュアルが採用されています。
公式インタビューによると、今田さんは普段モノトーンの服を着ることが多く、莉子のようなカラフルな衣装や髪型は、自分とは正反対だったそうです。
また、莉子のテンションを維持することにも苦労したと明かしています。休日には友人と会って明るく過ごすなど、役の雰囲気に近づけるための工夫もしていました。
役作りの参考にした岡崎京子の漫画『Pink』
興味深いのは、今田さんが役作りの参考として、漫画家・岡崎京子さんの作品『Pink』を挙げていることです。
公式インタビューでは、同作の主人公の境遇が莉子に似ていると感じ、参考にしたと話しています。
このエピソードからは、単にデリヘル嬢らしい外見や話し方を再現するのではなく、莉子という人物の内面や価値観を理解しようとしていたことが伝わります。
【何話に登場?】今田美桜の出演シーンを時系列で解説
「民衆の敵で今田美桜は何話に出ているの?」という疑問に対する要点は、莉子の初登場は第1話ということです。
第2話では藤堂との交流がさらに描かれ、第6話では2人の関係に大きな区切りが訪れます。
第1話:藤堂誠の部屋に現れる莉子
莉子が最初に登場するのは、2017年10月23日放送の第1話です。
シネマトゥデイの放送当時の報道では、藤堂がシャワーを浴びた後、部屋に招き入れた女性が莉子だったと紹介されています。
この段階では、莉子は藤堂のプライベートな時間に関わる人物として登場します。政治家としての藤堂が抱える事情や、彼の本当の姿はまだ明らかになっていません。
第2話:藤堂と莉子の交流が深まる
10月30日放送の第2話では、選挙活動などで藤堂としばらく会えていなかった莉子の姿が描かれます。
藤堂は莉子の前では「渡辺」という偽名を使っています。莉子は彼に「渡辺さんって何してる人なの?」と尋ねますが、藤堂は自分の本当の素性を明かしません。
このやり取りには、2人の関係の特徴が表れています。莉子は藤堂に興味を持っている一方、彼は自分の政治家としての立場を隠したまま接しています。
政治の世界で複雑な人間関係に囲まれている藤堂が、莉子の前では別の顔を見せるという構図が印象的です。
第6話:ホテルでの食事と2人の別れ
2017年11月27日放送の第6話は、莉子と藤堂の関係を語るうえで特に重要な回です。
藤堂はホテルのレストランに莉子を呼び、2人で食事をします。高級な料理を前に喜ぶ莉子と、それを優しく見つめる藤堂。これまでとは少し違う、穏やかな時間が流れます。
しかし、帰り道で藤堂は、もう会えなくなることを莉子に伝えます。
莉子もその可能性を感じていたようで、明るく受け止めます。そして別れ際、藤堂に向かって「藤堂誠!ありがとう!」と声をかけます。
藤堂は、自分の本名を知っていた莉子に驚きます。
この場面は、2人の関係が単なる客とサービス提供者という枠を超えていたことを感じさせるシーンです。莉子の人懐っこさだけでなく、相手の本質を見抜くような鋭さも印象に残ります。
放送当時のクランクイン!の記事でも、この第6話の食事や別れの場面が取り上げられ、視聴者の反応とともに紹介されました。
出演シーンを確認するときのポイント
莉子の登場場面を振り返るなら、第1話、第2話、第6話を押さえると、藤堂との関係がどのように始まり、どんな結末を迎えたのかを理解しやすくなります。
なお、ここで挙げた3話は、初登場・関係の進展・重要な別れという物語上の節目を示したものです。全出演回を網羅した一覧という意味ではありません。
【キャスト一覧・人物相関】今田美桜と共演した豪華出演者
『民衆の敵』には、篠原涼子さん、高橋一生さん、石田ゆり子さん、田中圭さんなど、幅広い世代の俳優が出演しています。
フジテレビ公式のキャスト情報をもとに、主要人物と演じた俳優を整理しました。
| 役名 | 出演者 | 人物・物語での立ち位置 |
|---|---|---|
| 佐藤智子 | 篠原涼子 | 平凡な主婦から市議会議員になる主人公 |
| 藤堂誠 | 高橋一生 | 政治家一家の新人議員。莉子と交流する |
| 犬崎和久 | 古田新太 | 市議会で大きな影響力を持つ政治家 |
| 小出未亜 | 前田敦子 | 智子と関わる新人議員 |
| 岡本遼 | 千葉雄大 | 市議会の新人議員 |
| 園田龍太郎 | 斎藤司 | 新人議員 |
| 若宮寛 | 若旦那 | 市議会に関わる人物 |
| 望月守 | 細田善彦 | 市長の秘書 |
| 莉子 | 今田美桜 | デリヘル嬢。藤堂誠と交流する |
| 河原田晶子 | 余貴美子 | あおば市の市長 |
| 富田恭一 | 渡辺いっけい | 福祉課の部長 |
| 前田康 | 大澄賢也 | ベテラン市議会議員 |
| 佐藤公平 | 田中圭 | 智子の夫 |
| 平田和美 | 石田ゆり子 | 智子のママ友で新聞記者 |
この一覧からも分かるように、莉子は政治家や市議会関係者とは異なる立場の人物です。
特に重要なのが、藤堂誠との関係です。藤堂は政治家一家に生まれた人物で、周囲から期待される役割や立場を背負っています。一方の莉子は、彼の政治的な肩書を知らないまま接する存在として描かれます。
2人の交流は、政治の表舞台だけでは分からない藤堂の孤独や人間らしさを伝える役割を果たしています。
【月9初出演とオーディション】今田美桜が莉子役に選ばれた理由
出演が決まったのはオーディション
今田美桜さんの莉子役は、制作側が実施したオーディションによって決まりました。
2017年9月11日のフジテレビ公式発表では、今田さんがオーディションで選ばれたことが明らかにされています。
制作プロデューサーの草ヶ谷大輔さんは、今田さんの持つチャーミングさと、飾らない自然体の演技に引き込まれたことを起用理由として説明しました。
加えて、莉子という人物の人懐っこさや勘の鋭さを表現するうえで、当時デビューして間もない今田さんのフレッシュな魅力にも期待していたことがうかがえます。
『僕たちがやりました』から続く出演機会
『民衆の敵』への出演が発表された2017年9月、今田さんはカンテレ・フジテレビ系のドラマ『僕たちがやりました』にも出演していました。
同作では、永野芽郁さん演じるヒロインの同級生にあたる女子高生役を担当しています。
学園ドラマの女子高生から、月9で演じるデリヘル嬢・莉子へ。役柄の年齢や雰囲気、ファッション、性格が異なることも、当時の今田さんにとって新たな挑戦でした。
また、本人はフジテレビ公式インタビューで、スタジオでのドラマ撮影が初めてだったことも振り返っています。セットのリアルさに驚いたことや、共演者の優しさに助けられたことも語っていました。
月9初出演はキャリアのどの位置にあった?
『民衆の敵』は、今田美桜さんにとって初めての月9出演作です。ただし、女優デビュー作でも、初めてのテレビドラマ出演作でもありません。
今田さんの公式プロフィールでは、2015年の映画『罪の余白』やテレビドラマへの出演歴が確認できます。2017年には『僕たちがやりました』などにも出演しており、莉子役はそれまでの活動を経て獲得した仕事でした。
その後、2018年には『花のち晴れ~花男 Next Season~』で真矢愛莉を演じ、さらに多くの視聴者に知られる存在となりました。
2025年のNHK連続テレビ小説『あんぱん』など、出演作の幅も広がっています。2026年現在の公式プロフィールを振り返ると、『民衆の敵』は、現在の活躍につながる初期の出演歴の一つとして位置づけられます。
大切なのは、莉子役だけが現在の知名度を生んだと単純化しないことです。オーディションで役を獲得し、異なる人物像を演じた経験が、その後の多彩な役柄への挑戦につながるキャリアの一場面だったと見るのが自然です。
【プロの結論】莉子役が今田美桜のキャリアに残した意味
『民衆の敵』における今田美桜さんの莉子役は、出演時間の長さだけで評価するべき役ではありません。
作品の中心にあるのは、女性市議会議員となった智子の奮闘や政治の権力争いです。その一方で、藤堂誠の人間性を掘り下げるためには、政治とは無関係に彼と接する人物が必要でした。
莉子はその役割を担っています。
彼女は藤堂の政治的な肩書や家柄ではなく、目の前にいる一人の男性と向き合います。藤堂が本名を隠していても、彼の内面に近づいていく莉子の存在は、作品に別の温度を与えています。
また、今田さん自身にとっても、普段の自分とは異なる明るくテンションの高いキャラクターを演じた経験は、役の幅を広げる機会になりました。
この役を評価する際の要点は、次の3つです。
- 人物造形:デリヘル嬢という職業だけでなく、純粋さや人懐っこさを持つ一人の女性として描かれている。
- 物語上の役割:藤堂誠の政治家としての顔と、個人としての顔の違いを浮き彫りにしている。
- 俳優としての挑戦:普段の自分とは異なるテンションやファッション、性格を持つ役にオーディションで挑戦した。
一方、今田美桜さんが作品全体の主演だったと考えたり、莉子が全10話を通して中心人物として登場すると期待したりすると、実際の構成とは異なります。莉子は藤堂の物語に関わる重要なサブキャラクターです。
【民衆の敵における今田美桜】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:今田美桜は『民衆の敵』で何役を演じましたか?
A1:デリヘル嬢の莉子(りこ)役です。高橋一生さん演じる藤堂誠と交流する、天真爛漫でおしゃれ好きな女性として登場します。
Q2:今田美桜の莉子は何話から登場しますか?
A2:初登場は第1話です。第2話で藤堂との交流が描かれ、第6話ではホテルでの食事や別れの場面が登場します。
Q3:今田美桜が莉子役に選ばれたのはオーディションですか?
A3:はい。フジテレビ公式の2017年9月11日の発表で、オーディションによって選ばれたことが明らかになっています。プロデューサーは、今田さんのチャーミングさと自然体の演技を起用理由に挙げています。
Q4:『民衆の敵』は今田美桜にとって月9初出演ですか?
A4:はい。2017年の本作が月9初出演です。ただし、女優デビュー作ではなく、それ以前にも映画やドラマへの出演歴があります。
Q5:莉子と藤堂誠は最終的にどうなりましたか?
A5:第6話で藤堂が莉子にもう会えなくなることを伝え、2人は別れます。莉子は最後に藤堂の本名を呼び、感謝を伝えました。
Q6:『民衆の敵』の放送期間はいつですか?
A6:2017年10月23日から12月25日までです。フジテレビ系の月9枠で全10話が放送されました。当初の予定から、選挙の公示期間との関係で開始日が変更されています。
まとめ:民衆の敵の莉子は今田美桜の月9初出演を飾った重要な役
『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』で今田美桜さんが演じたのは、デリヘル嬢の莉子です。
2017年10月23日にスタートした本作は、篠原涼子さん演じる佐藤智子が市議会議員として政治の世界に挑む物語。今田さんはオーディションで莉子役を獲得し、月9初出演を果たしました。
莉子は、純粋で天真爛漫、ファッションが大好きな女性です。高橋一生さん演じる藤堂誠との交流を通じて、政治家という立場の裏にある一人の人間の孤独や葛藤を浮き彫りにします。
出演シーンを振り返るなら、第1話の初登場、第2話の関係の進展、そして第6話の別れが重要です。特に第6話の最後に、莉子が藤堂の本名を呼ぶ場面は、2人の関係を象徴する印象的なシーンとなっています。
2018年の『花のち晴れ』、2025年の『あんぱん』など、その後も多彩な作品で活躍してきた今田美桜さん。2026年の視点から『民衆の敵』を見直すと、莉子役は、彼女が異なる人物像を演じる力を見せた初期のキャリアを知るうえで、興味深い出演作の一つです。
今田美桜さんの過去の出演作を振り返る際には、代表的なヒロイン役だけでなく、こうした初期の挑戦的な役柄にも目を向けると、俳優としての成長の過程がより鮮明に見えてきます。
主な参照資料:フジテレビ公式キャスト・スタッフ情報、2017年9月11日付制作発表、今田美桜公式インタビュー、各話公式あらすじ、今田美桜公式プロフィール、シネマトゥデイおよびクランクイン!の放送当時の記事。