ホーム スポーツ 【決勝・日本対中国2-3】張本美和、早田ひな、橋本帆乃香の試合結果を徹底分析

【決勝・日本対中国2-3】張本美和、早田ひな、橋本帆乃香の試合結果を徹底分析

桐谷 宗吾 桐谷 宗吾 • 更新: • 公開: • 読了約 13 分
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2026年5月10日19時(日本時間)、日本女子は世界ランキング1位の中国と決勝で激突した。中国は孫穎莎、王曼昱、陳幸同、蒯曼、王芸廸らをそろえた強力な布陣。日本にとっては、世界卓球の女子団体で長年立ちはだかってきた最大のライバルだった。

試合は日本が先に2勝を挙げて優勝に王手をかけたものの、中国が後半の2試合を連取。最終的に日本2-3中国で中国が優勝した。

第1試合:張本美和 3-2 王曼昱

決勝の幕開けを飾ったのは張本美和。対戦相手は世界ランキング2位の王曼昱だった。

張本は序盤から積極的なバックハンド攻撃を展開し、11-4、11-9と2ゲームを連取。王曼昱も対応力を発揮して第3、第4ゲームを奪い返したが、最終ゲームで張本が再び主導権を握った。

結果は3-2(11-4、11-9、6-11、4-11、11-4)。王曼昱に対する過去11連敗を止める勝利であり、日本に貴重な先制点をもたらした。

第2試合:早田ひな 0-3 孫穎莎

第2試合は早田ひなと世界ランキング1位の孫穎莎の対戦だった。

早田は世界女王のスピードと精度の高い攻撃に苦しみ、7-11、7-11、8-11で敗戦。ゲームを取り返すことができず、中国が団体戦のスコアを1-1に戻した。

張本が王曼昱を破った直後だけに、日本としては勢いを維持したい場面だったが、孫穎莎の安定感が際立つ結果となった。

第3試合:橋本帆乃香 3-1 蒯曼

第3試合では橋本帆乃香が蒯曼と対戦した。

橋本は得意のカットを中心にラリーを組み立て、相手の強打を受け止めながら攻撃の機会をうかがった。第2ゲームこそ落としたものの、その後は試合の主導権を握り直した。

スコアは3-1(11-6、5-11、11-6、11-8)。日本が団体戦で2勝目を挙げ、優勝まであと1勝に迫った。

張本と橋本が中国の選手から勝利したことで、日本女子が世界一に届く可能性は十分に残されていた。

第4試合:張本美和 0-3 孫穎莎

第4試合は張本美和と孫穎莎の再戦。日本が優勝を決めるには、この試合で勝利する必要があった。

しかし、孫穎莎は第1ゲームから高い攻撃精度を見せ、張本に主導権を渡さなかった。2-11、4-11、6-11というスコアでストレート勝ちを収め、中国が2勝目を獲得した。

ここで団体戦のスコアは2-2。勝負は最終第5試合へ持ち越された。

第5試合:早田ひな 0-3 王曼昱

金メダルを決める最終戦は、早田ひなと王曼昱の対戦だった。

早田は果敢に攻撃を仕掛けたが、王曼昱の粘り強い対応と正確なショットに阻まれた。最終的なゲームスコアは7-11、7-11、5-11。王曼昱が3-0で勝利し、中国の優勝が決まった。

日本は2-3で敗れ、金メダルには届かなかった。それでも張本の王曼昱撃破と橋本の蒯曼撃破は、中国のトップ選手に対して日本が勝ち切る力を持っていることを示した。

テレビ東京の大会総括でも、今回の日本の戦いは中国との差が着実に縮まっていることを感じさせる内容として伝えられた。

決勝で明らかになった日本と中国の違い

今回の決勝を分析すると、勝敗を分けた要点は単純な選手個人の実力差だけではない。

特に注目したいのが、団体戦の対戦順とエースの配置である。

- 日本の1番手・張本は王曼昱に勝利したが、孫穎莎には敗れた。
- 日本の2番手・早田は孫穎莎、王曼昱の両方と対戦し、どちらも敗れた。
- 日本の3番手・橋本は蒯曼を破り、貴重な1勝を獲得した。

中国は孫穎莎と王曼昱という世界トップクラスの2選手を、それぞれ2試合ずつ起用できる構成だった。日本も張本と早田を2試合ずつ起用したが、早田が中国の二枚看板を相手に連続して戦う形となった。

日本が2-1とリードした段階では、あと1勝で優勝だった。しかし第4試合の張本対孫穎莎、第5試合の早田対王曼昱という組み合わせが、中国の逆転を可能にした。

つまり、個々の選手が1勝を挙げる能力だけでなく、どの選手を何番手に配置し、相手の誰と対戦させるかという団体戦特有の戦略が、最終結果を大きく左右したのである。

【大会方式・ルール】ステージ2決勝トーナメント進出条件を解説

世界卓球女子決勝トーナメント

2026年の世界卓球では、男女各64チームが参加する大規模な大会形式が採用された。従来の大会と異なり、上位チームとその他のチームで予選の仕組みを分けた点が大きな特徴だ。

ステージ1A:上位8チームは全チームが進出

ステージ1Aには、世界ランキング上位7チームと開催国イングランドの計8チームが参加した。女子は4チームずつ2グループに分かれ、総当たり戦を行った。

女子の組み合わせは次のとおりだった。

- グループ1:中国、韓国、チャイニーズタイペイ、ルーマニア
- グループ2:日本、ドイツ、フランス、イングランド

各チームは3試合を戦い、順位によって決勝トーナメントのシード順が決まる。ステージ1Aは予選落ちがなく、全8チームがステージ2に進出する仕組みだった。

ステージ1B:56チームから24チームを選出

残る56チームは14グループに分かれ、各グループ4チームによる総当たり戦を実施した。ここではグループ内の順位が決勝トーナメント進出を左右する。

ステージ2に進む24チームの内訳は次のとおり。

- 各グループ1位:14チームが進出
- 各グループ2位の成績上位6チーム:直接進出
- 残る8チームの2位チーム:プレーオフを実施し、勝者4チームが進出

プレーオフは一発勝負のノックアウト方式。グループ2位になれば必ず決勝トーナメントに進めるわけではなく、グループ全体の成績やプレーオフの結果も重要だった。

ステージ2:32チームによるノックアウト方式

ステージ1Aの8チームとステージ1Bの24チームを合わせた32チームで、決勝トーナメントが始まる。

試合は次の5段階で進行する。

1. 1回戦(ラウンド32)
2. 2回戦(ラウンド16)
3. 準々決勝
4. 準決勝
5. 決勝

敗れたチームはその時点で敗退する。3位決定戦は行われず、準決勝で敗れた2チームが銅メダルを獲得する方式だった。

女子団体戦のルールは?ダブルスなしの5試合制

2026年大会の女子団体戦は、3選手によるシングルス5試合制で、先に3勝したチームが勝利する方式だった。

各シングルスは11点制の5ゲームマッチ。つまり3ゲームを先取すれば、その個人戦に勝利する。

試合順は次のように定められている。

- 第1試合:A選手 対 X選手
- 第2試合:B選手 対 Y選手
- 第3試合:C選手 対 Z選手
- 第4試合:A選手 対 Y選手
- 第5試合:B選手 対 X選手

第4、第5試合は必要な場合のみ実施される。つまり、最初の3試合で3勝したチームは、その時点で団体戦の勝利が決まる。

ここで注意したいのは、女子団体の優勝杯であるコルビヨンカップの名称と、実際の試合方式は別の話だという点だ。伝統的なコルビヨンカップ方式は4試合のシングルスと1試合のダブルスで構成されるが、2026年大会はダブルスを含まない5試合のシングルス方式だった。

【コルビヨンカップ歴代優勝国】日本女子は過去に何度優勝した?

世界卓球の女子団体戦で優勝チームに授与されるのが、コルビヨンカップだ。この名称は、1933年に女子団体戦の優勝杯を寄贈したフランス卓球協会の会長、マルセル・コルビヨンに由来する。

女子団体の世界選手権は1933年にパリで開催された大会から実施され、長い歴史の中で中国、日本、ルーマニアなどが世界の頂点に立ってきた。

歴代の主な優勝国と優勝回数

2024年大会終了時点の歴代優勝記録と、2026年大会の結果を合わせると、次のようになる。

国・地域 2024年までの優勝回数 主な優勝年・補足
中国 23回 1965年、1975年~1989年など
日本 8回 1952年、1954年~1971年
ルーマニア 5回 1950年~1956年
チェコスロバキア 3回 1935年、1936年、1938年
イングランド 2回 1947年、1948年
ドイツ 2回 1933年、1939年
アメリカ 2回 1937年、1949年
韓国 1回 1973年
統一コリア 1回 1991年
シンガポール 1回 2010年
ソビエト連邦 1回 1969年

2024年までの優勝記録は、イングランド卓球協会が公表した世界選手権100周年の歴史資料に基づく。2026年大会で中国が優勝したため、中国の通算優勝回数は24回に伸びた。

日本女子の最後の優勝は1971年

日本女子は1952年に初優勝を飾り、1950~70年代にかけて世界の強豪として君臨した。1954年、1957年、1959年、1961年、1963年、1967年、1971年にも優勝し、通算8回の世界一を経験している。

しかし、最後の優勝から2026年まで半世紀以上が経過した。2014年以降は6大会連続で準優勝という成績を残しているものの、金メダルには届いていない。

対する中国は、2026年大会で7大会連続、通算24回目の優勝を達成した。女子団体の世界選手権における中国の支配力は、数字からも明らかだ。

ただし、今回の決勝では張本美和が王曼昱を破り、橋本帆乃香も蒯曼に勝利した。中国の優勝は揺るがなかったものの、日本がトップ選手との直接対決で勝ち切れる場面を増やしたことは、今後の大会を考えるうえで大きな材料になる。

【世界卓球女子決勝トーナメント2026】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:世界卓球2026女子団体の優勝国と日本の最終順位は?

A1:中国が日本に3-2で勝利し、金メダルを獲得した。日本は準優勝で銀メダル。ドイツとルーマニアが銅メダルを獲得した。

Q2:女子準決勝の日本対ドイツは何対何だった?

A2:2026年5月9日の準決勝で、日本がドイツに3-0で勝利した。張本美和が3-1、早田ひなが3-2、橋本帆乃香が3-0で勝ち、決勝進出を決めた。

Q3:張本美和、早田ひな、橋本帆乃香の決勝の成績は?

A3:張本美和は王曼昱に3-2で勝利した後、孫穎莎に0-3で敗れ、1勝1敗。早田ひなは孫穎莎と王曼昱にそれぞれ0-3で敗れた。橋本帆乃香は蒯曼に3-1で勝利した。

Q4:世界卓球女子団体の決勝トーナメントには何チームが進出する?

A4:32チーム。ステージ1Aの8チームと、ステージ1Bから選ばれる24チームがステージ2に進出する。

Q5:女子団体戦にダブルスはある?

A5:2026年ロンドン大会ではダブルスは実施されなかった。3人の選手がシングルス5試合を戦い、先に3勝したチームが団体戦の勝者となる方式だった。

まとめ:【プロの結論】日本女子の銀メダルは次の世界一への重要な足掛かり

世界卓球2026ロンドン100周年大会の女子団体決勝トーナメントで、日本は準々決勝のウクライナ戦、準決勝のドイツ戦をいずれも3-0で突破した。決勝では中国に2-3で敗れたものの、6大会連続の銀メダルを獲得した。

今回の大会を評価するうえで、押さえておきたい要点は3つある。

第一に、張本美和の成長だ。世界トップクラスの王曼昱に対する連敗を止め、決勝の先陣を切って勝利したことは大きな成果だった。

第二に、橋本帆乃香の存在感だ。カットを中心とした独自の戦術で中国の蒯曼を破り、チームに2勝目をもたらした。攻撃型の選手だけでは攻略しにくい相手に対し、異なる戦術を提示できることは日本の強みになる。

第三に、早田ひなの経験とチーム全体の選手層だ。準決勝のドイツ戦では劣勢から逆転勝利を収め、決勝でも最後まで中国の強豪に挑んだ。長﨑美柚や面手凛を含む5人の代表体制も、長期戦を戦ううえで重要な財産となった。

日本女子が次に目指すのは、銀メダルを金メダルに変えることだろう。中国との対戦では、個々の試合で勝つ力に加え、選手の配置や連続する対戦への対応が問われる。2026年大会で得た経験をどう生かすかが、次の世界選手権に向けた最大の注目点となる。

惜敗という結果だけで評価を終わらせるのではなく、世界女王を相手にどこまで勝ち切れるようになったのか。その視点で振り返ると、ロンドンでの銀メダルは日本女子卓球の未来につながる価値ある結果だった。

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