株式投資で信用取引を利用する投資家にとって、気になる情報の一つが「増担保規制(ましたんぽきせい)」です。保有銘柄に規制が入れば新規建てに必要な資金が増え、需給や株価の動きにも影響する可能性があります。そのため、規制入りを予想する段階から解除までの進捗を確認できる情報源として、ましたん速報が利用されています。
ましたん速報は、増担保規制中の銘柄について翌営業日の解除ラインを掲載するほか、日々公表銘柄の危険ラインやクリア日数を確認できる個人運営の情報サイトです。2026年11月6日時点のJPX公表情報と照合すると、同サイトの便利な機能だけでなく、更新時刻の違いや公式基準との判定範囲の違いも見えてきます。
【基本解説】ましたん速報とは?使い方と確認できる情報

ましたん速報は、増担保規制に関係する銘柄の状況を一覧で確認できる株式投資向けの情報サイトです。正式名称としては「ましたん速報!増担保規制解除ライン&近日増担になるラインを速報します」と案内されています。
最大の特徴は、翌営業日に増担保規制が解除されるための株価ラインや、日々公表銘柄が増担保規制の対象となる可能性が高まる株価水準を確認できることです。
ましたん速報で確認できる主な項目
- 増担保解除ライン:規制中の銘柄について、翌営業日に株価条件をクリアするための水準を確認できる。
- クリア日数:解除に必要な条件を何営業日連続で満たしているかを確認できる。
- 日々公表銘柄:今後、増担保規制の対象になる可能性がある銘柄をチェックできる。
- 明日の危険ライン:翌営業日の終値がどの水準に達すると、25日移動平均株価との乖離が30%以上になるかを確認できる。
- 規制開始日:現在の増担保規制がいつから適用されているかを確認できる。
- 関連する株価情報:銘柄コードを使って株価や関連情報を調べられる。
初めて利用するときの見方
使い方は比較的シンプルです。まずトップページを開き、増担保解除ラインの一覧から気になる銘柄を探します。
続いて、銘柄名とコードを確認し、クリア日数と翌日の解除ラインをチェックします。株価条件だけが先行してクリアしていても、信用残高条件が未達成なら解除には至りません。
規制入りを警戒する場合は、下段の日々公表銘柄一覧を確認します。30%乖離日数と明日の危険ラインを見れば、株価が規制基準に近づいているかを把握しやすくなります。
なお、ましたん速報はJPXが運営する公式サービスではありません。運営者自身も個人で作成・保守しているサイトと説明しており、掲載情報を利用した取引について責任を負わない旨を明記しています。
【2026年11月最新】ましたん速報とJPXの増担保規制情報を比較
ましたん速報を利用するうえで押さえたいのが、日本取引所グループ(JPX)との関係です。
増担保規制の正式な実施や解除を決めるのは取引所であり、ましたん速報は、その公式情報や株価データを投資家が理解しやすい形に整理する補助的な存在です。
2026年11月5日18時11分更新のましたん速報では、増担保規制中の銘柄として次の4銘柄が掲載されていました。
- 3042:セキュアヴェイル
- 3858:ユビキタスAI
- 3909:ショーケース
- 4240:クラスターテクノロジー
JPXの信用取引規制情報でも、2026年11月6日時点でこの4銘柄が規制対象として掲載されています。いずれも新規の信用売付け・買付けについて、委託保証金率50%以上、うち現金20%以上という第一次措置の対象です。
ましたん速報とJPXの情報の関係
| 対象・情報源 | 役割 | 2026年11月の確認事項 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ましたん速報 | 解除ライン・危険ラインの計算情報 | 11月5日18時11分に更新 | 公式発表そのものではない |
| JPX信用取引規制情報 | 正式な規制・解除情報 | 4銘柄が規制対象 | 正式な適用状況はこちらで確認 |
| JPX日々公表銘柄一覧 | 信用取引の過熱に関する注意喚起 | カウリスなどが掲載 | 指定だけでは増担保規制ではない |
| JPX信用取引残高情報 | 個別銘柄の信用残高確認 | 11月5日申込現在のデータを掲載 | 申込日と掲載日が異なる |
2026年11月6日に確認した重要な動き
特に注目したいのが、カウリス(153A)の動きです。JPXの規制解除情報では、2026年11月5日付で増担保規制が解除されたことが確認できます。
一方、11月6日時点の日々公表銘柄一覧には、カウリスが引き続き掲載されています。
これは矛盾ではありません。増担保規制の解除と日々公表銘柄の指定解除は別々の手続きだからです。増担保規制が解除されたからといって、必ずしも同時に日々公表銘柄から外れるわけではありません。
また、JPXの日々公表銘柄一覧では、11月6日付でブロードバンドセキュリティ(4398)、GMOプライム・ストラテジー(5250)、akippa(627A)の指定解除が確認できます。
こうした動きからも、前日のサイト情報だけで判断せず、最新のJPX発表と照合する必要性が分かります。
【最重要】ましたん速報の解除ラインと増担保規制の解除条件
ましたん速報を利用する投資家が最も注目するのが、増担保規制解除ラインです。
この数値は、翌営業日に株価がどの水準で引ければ解除条件の株価基準を満たせるかを判断するための目安です。ただし、実際の解除には株価だけでなく信用取引残高の条件も関係します。
JPXが定める増担保規制の解除条件
東京証券取引所の「信用取引に係る委託保証金の率の引上げ措置等に関するガイドライン」では、解除に必要な条件として残高基準と株価基準の両方を定めています。
1.残高基準
- 売残高の対上場株式数比率が12%未満であること。
- 買残高の対上場株式数比率が24%未満であること。
- 上記の両方を5営業日連続で満たすこと。
2.株価基準
- 株価と25日移動平均株価との乖離が15%未満の基準を満たすこと。
- この状態を5営業日連続で維持すること。
株価が規制実施基準に該当した日に25日移動平均株価を上回っていたか、下回っていたかによって、判定方法が異なります。反対側へ株価が移動した場合の特例的な取り扱いもあります。
つまり、株価だけが5日間条件をクリアしても、信用残高の条件が達成できていなければ解除の最低条件は満たせません。
クリア日数の正しい読み方
ましたん速報のクリア日数は、解除条件の進捗を確認するための重要な指標です。
例えば、株価条件が5日、残高条件が3日という表示なら、株価条件は達成済みでも残高条件はあと2営業日連続の達成が必要という意味になります。
反対に、株価条件が1日、残高条件が5日なら、信用残高は条件をクリアしていても、株価条件についてはさらに継続的な改善が必要です。
両方が5日になれば解除の最低条件に到達しますが、それだけで必ず解除されるわけではありません。JPXは信用取引の利用状況や銘柄特性を考慮し、必要と判断した場合には解除を見送ることができます。
重要なのは、5営業日連続という条件を満たすことと、正式に規制解除が発表されることを区別することです。
【規制入り予想】日々公表銘柄の判定条件と危険ラインの仕組み
ましたん速報には、増担保規制中の銘柄だけでなく、日々公表銘柄の一覧も掲載されています。
日々公表銘柄とは、信用取引の利用が活発になっている銘柄について、投資家に注意を促すために取引所が指定するものです。
この指定自体は信用取引を制限する規制ではありません。ただし、信用取引残高が積み上がり、株価が急騰・急落するなどの条件が重なると、増担保規制へ進む可能性があります。
日々公表銘柄に指定される主な条件
JPXのガイドラインでは、日々公表銘柄の指定基準を大きく4つに分けています。
残高基準では、次のいずれかに該当すると指定対象になります。
- 売残高が上場株式数の10%以上で、売残高の対買残高比率が60%以上。
- 買残高が上場株式数の20%以上。
信用取引売買比率基準では、25日移動平均株価との乖離が30%以上の状態が3営業日連続し、信用取引の新規売付比率または新規買付比率が所定の水準に達していることなどが条件になります。
具体的には、株価が25日移動平均株価を下回る場合は新規売付比率20%以上、上回る場合は新規買付比率40%以上が、それぞれ3営業日連続で必要です。各日の売買高は1,000売買単位以上という条件もあります。
売買回転率基準では、株価と25日移動平均株価との乖離が20%以上で、売買高が上場株式数以上となり、信用取引の新規売付比率または新規買付比率が一定水準に達した場合などが対象です。
加えて、これらの数値基準に該当しなくても、取引所が信用取引の利用状況や銘柄特性を踏まえて必要と判断する特例基準があります。
増担保規制入りの条件は日々公表の指定条件と異なる
ここで注意したいのは、日々公表銘柄の指定基準と増担保規制の実施基準は同じではないことです。
例えば、増担保規制の第一次措置における残高基準では、次のような条件が定められています。
- 売残高が上場株式数の15%以上、かつ売残高の対買残高比率が70%以上。
- 買残高が上場株式数の30%以上で、25日移動平均株価との乖離が30%以上となる状態が3営業日連続していること。
- 特別周知銘柄に指定された後、所定の期間を経て信用残高が一定水準以上であること。
また、信用取引売買比率基準や売買回転率基準、特例基準による実施もあります。
したがって、ましたん速報の30%乖離日数が増えているからといって、必ず増担保規制が発動するわけではありません。信用残高、売買比率、売買高などを含めて総合的に確認する必要があります。
危険ラインの意味
ましたん速報の明日の危険ラインは、翌営業日の終値が一定水準以上になると、25日移動平均株価との乖離が30%以上になるかを判断するための参考値です。
30%乖離日数は、その条件が連続して何営業日続いているかを確認する項目です。
特に3営業日連続という数字は、JPXの信用取引売買比率基準を理解するうえでも注目すべきポイントです。ただし、実際の規制入りには信用取引の新規売付比率・新規買付比率や売買高なども関係します。
【実践ガイド】信用残高の推移・更新時間・過去履歴の調べ方
ましたん速報をより有効に使うには、掲載されている数値だけで判断せず、JPXの信用取引残高情報や過去の規制履歴と組み合わせて確認することが大切です。
信用残高の推移は買残と売残を分けて見る
信用残高には、信用買いの未決済分を示す買残高と、信用売りの未決済分を示す売残高があります。
買残高が増えている場合は、将来的に反対売買による売りが出る可能性を考慮する必要があります。一方、売残高が増えている場合は、将来的な買い戻し需要が発生する可能性があります。
ただし、残高の増減だけで株価の方向を決めることはできません。買残高が多くても株価が上昇する場合があり、売残高が多くても株価が下落する場合があります。
確認したいのは、残高の絶対量だけではなく、上場株式数に対する割合と、その推移です。
ましたん速報の更新時間はいつ?
同サイトの案内では、JPXの情報更新後、17時ごろを目安にサイトを更新するとされています。
一方、JPXの「日々公表銘柄等信用取引残高」は、日々16時ごろの掲載を目安としています。信用取引残高は申込日現在のデータが翌営業日に公表される仕組みです。
このため、株価の終値が確定した直後に、信用残高や規制状況まで同時に最新化されるとは限りません。
2026年11月5日のサイト更新は18時11分でした。翌11月6日にはJPX側で日々公表銘柄の指定解除が複数確認できるため、更新日と対象データの日付をセットで確認することが大切です。
増担保規制の過去履歴を確認する方法
過去履歴を調べる場合は、ましたん速報の「増担保規制データベース(Library)」が参考になります。
過去に規制入りした銘柄や解除された銘柄を調べることで、規制が実施された際の株価推移や、解除までにかかった期間などを比較する手掛かりになります。
ただし、過去の規制入り・解除パターンが将来も同じように再現されるわけではありません。銘柄の流動性、発行済株式数、信用取引の利用状況、市場環境などが異なるためです。
JPXにも規制措置の変遷や個別銘柄の信用取引残高を確認できる公表資料があります。過去の履歴を調べる際は、民間サイトの一覧と公式記録を照合すると情報の精度を高められます。
【株価への影響と評判】ましたん速報のメリット・注意点
増担保規制が株価に与える影響は、信用取引を利用する投資家にとって重要なテーマです。
規制によって新規信用取引に必要な委託保証金が増えると、同じ資金で建てられるポジションの規模が小さくなります。その結果、新規の信用買いが入りにくくなり、短期的に株価の上値が重くなるケースがあります。
増担保規制による保証金率の変化
JPXのガイドラインでは、通常の株式を対象とする第一次から第三次までの措置について、次のような段階が設けられています。
- 第一次措置:委託保証金率50%以上、うち現金20%以上。
- 第二次措置:委託保証金率70%以上、うち現金40%以上。
- 第三次措置:委託保証金率90%以上、うち現金60%以上。
- 第四次措置:新規信用取引の禁止。
なお、レバレッジ型ETF・ETNなどは別の取り扱いとなります。
規制が強化されるほど、新たな信用取引を行う際の資金負担は重くなります。そのため、短期資金を中心に売買されている銘柄では、規制発表が需給の変化につながる可能性があります。
規制解除で株価は上がるのか
増担保規制の解除は、新規信用取引に必要な資金負担が軽くなるという意味で、買い需要が回復するきっかけになることがあります。
しかし、解除発表が必ず株価上昇につながるわけではありません。規制解除を先回りして買われていた場合には、発表後に利益確定売りが増えることも考えられます。
規制中に信用買い残が減少して需給が改善しているのか、解除後に新たな買いが入るだけの材料があるのかも確認したいところです。
ましたん速報の評判と利用価値
同サイトの特徴は、増担保規制の解除条件を自分で毎日計算しなくても、翌営業日の目安を一覧で確認できる点にあります。
特に短期売買を行う投資家にとって、複数銘柄の解除進捗や規制入りの危険ラインを一画面で比較できることは利便性につながります。
一方、第三者による大規模な利用者調査や客観的な予測的中率を示す公開データは確認できません。運営者自身も個人運営であり、掲載情報を参考情報として利用するよう説明しています。
したがって、ましたん速報の評価は、正式な投資予測サービスとしてではなく、規制条件を把握するための補助ツールとして考えるのが適切です。
利用に向いている人
- 増担保規制の解除タイミングを毎日確認したい人。
- 日々公表銘柄から規制入りの可能性を調べたい人。
- 信用残高と25日移動平均株価の関係を学びたい人。
- 複数銘柄の規制状況を効率的に比較したい人。
注意が必要な人
- 表示された危険ラインだけで売買を決める人。
- クリア日数が5日になれば必ず解除されると思っている人。
- サイトの予測値をJPXの正式発表と同じものとして扱う人。
ましたん速報に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ましたん速報は無料で利用できますか?
A1:公式サイトでは解除ラインや日々公表銘柄の一覧を閲覧できます。個別銘柄の確認や日々の進捗チェックに活用できますが、利用条件やサイトの表示状況は最新の案内を確認してください。
Q2:増担保規制の解除ラインを超えれば必ず解除されますか?
A2:必ず解除されるわけではありません。株価条件だけでなく、売残高・買残高の条件も5営業日連続で満たす必要があります。さらにJPXの判断によって解除が見送られる場合もあります。
Q3:日々公表銘柄に指定されると増担保規制になりますか?
A3:日々公表銘柄への指定だけでは増担保規制にはなりません。日々公表は信用取引の過熱に対する注意喚起です。その後、増担保規制の実施基準に該当すると規制が実施される可能性があります。
Q4:ましたん速報の更新時間は何時ですか?
A4:サイトの案内では、JPXの情報更新後、17時ごろを目安に更新するとされています。ただし、毎日同じ時刻に更新される保証はありません。
Q5:増担保規制が解除されるまで何日かかりますか?
A5:解除条件を5営業日連続で満たすことが最低条件です。条件を満たすまでの期間は銘柄によって異なり、残高や株価の状況によって長引くこともあります。
Q6:増担保規制の過去履歴は確認できますか?
A6:ましたん速報には規制関連のデータベースがあります。また、JPXでも規制措置の変遷や解除された銘柄の情報を公表しています。過去の発表日と株価推移を照合すると、規制の影響を調べやすくなります。
まとめ:ましたん速報はJPX情報と組み合わせて活用する
ましたん速報は、増担保規制の解除ラインや日々公表銘柄の危険ラインを効率よく確認できる便利な情報サイトです。特に、クリア日数と翌営業日の株価条件を一覧で確認できる点は、短期的な信用需給を追う投資家にとって役立ちます。
一方、増担保規制の正式な判断はJPXが行います。株価の乖離率だけでなく、信用取引残高、売買比率、売買回転率など複数の条件が関係するため、サイトの予測値だけで規制入りや解除を断定することはできません。
2026年11月6日時点でも、カウリスの増担保規制解除と日々公表指定の継続、複数銘柄の日々公表指定解除など、異なる制度上の動きが確認できます。
今後も、次の3点を基本に情報を確認することが大切です。
- 第一に、ましたん速報で進捗を確認する。解除ライン、危険ライン、クリア日数を把握する。
- 第二に、JPXで正式情報を確認する。規制入り・解除の発表と日々公表指定の状態を区別する。
- 第三に、信用残高と株価を合わせて分析する。25日移動平均株価との乖離だけでなく、買残・売残の推移や売買高も確認する。
ましたん速報を単なる規制予想サイトとして見るのではなく、信用需給を分析するための情報整理ツールとして活用することが、株式投資で判断を誤らないためのポイントです。
主な検証資料: 日本取引所グループの信用取引規制情報、日々公表銘柄一覧、信用取引残高情報、規制・解除ガイドライン、およびましたん速報の公式掲載情報。