2026年のブラジル男子代表は、ベルナルジーニョ監督の指揮のもと、経験豊富な選手と新しい世代を組み合わせたチーム編成で国際大会に臨んだ。
ブラジルバレーボール連盟(CBV)が2026年9月14日に発表した南米選手権の登録メンバーは14人。VNLに向けて登録された30人の選手から、大会ごとの選考を経て最終メンバーが決まっている。
2026年南米選手権の代表メンバー
| 選手名 | ポジション | 主な役割 |
|---|---|---|
| フェルナンド・カショパ | セッター | 攻撃の組み立て |
| マテウス・ブラジリア | セッター | トスワークとゲームコントロール |
| ダルラン・ソウザ | オポジット | 得点源・強打 |
| ブライアン | オポジット | 攻撃の選択肢 |
| リカルド・ルカレッリ | アウトサイドヒッター | 主将・攻守の中心 |
| アドリアーノ | アウトサイドヒッター | 攻撃とレシーブ |
| エンリケ・オノラト | アウトサイドヒッター | 攻守のバランス |
| アーサー・ベント | アウトサイドヒッター | 攻撃力 |
| ルーカス・ベルグマン | アウトサイドヒッター | サイド攻撃 |
| フラビオ | ミドルブロッカー | ブロックと速攻 |
| ジャドソン | ミドルブロッカー | ネット際の守備 |
| マテウス・ピンタ | ミドルブロッカー | クイック攻撃 |
| マイキ | リベロ | 守備・レシーブ |
| ドウグラス・プレーザ | リベロ | 守備のバックアップ |
出典:ブラジルバレーボール連盟、2026年9月14日発表の南米選手権登録メンバー。
代表の中心となる注目選手
特に注目したいのは、次の3人だ。
リカルド・ルカレッリ
ブラジルの主将を務めるアウトサイドヒッター。攻撃だけでなく、レシーブやチーム全体の安定感にも関わる選手である。
2026年南米選手権ではMVPを受賞。アルゼンチンとの大一番を制したチームの精神的支柱となった。
ダルラン・ソウザ
オポジットとして攻撃を担うブラジルの得点源。パワーを生かしたスパイクが大きな武器だ。
南米選手権のアルゼンチン戦では、チーム最多となる23得点を記録。大会のベストオポジットにも選出された。
フェルナンド・カショパ
攻撃陣を操るセッター。アタッカーの特徴や相手ブロックの配置を読みながら、攻撃の選択肢を作る役割を担う。
2026年南米選手権ではベストセッターを受賞。ブラジルの攻撃を組み立てる司令塔として、その実力を改めて示した。
【監督ベルナルジーニョ】ブラジル男子を率いる名将の実績と指導方針

ベルナルジーニョ(Bernardinho)
本名:ベルナルド・ホシャ・ジ・ヘゼンジ
ブラジル男子代表監督
契約:ロサンゼルス2028五輪終了まで
ブラジル男子バレーの現在を語るうえで欠かせない人物が、ベルナルジーニョ監督だ。
本名はベルナルド・ホシャ・ジ・ヘゼンジ。ブラジルバレーを代表する名将であり、選手の能力を引き出す指導力と、国際大会での豊富な経験を持つ。
ロサンゼルス五輪まで続く指導体制
2024年9月、ブラジルバレーボール連盟はベルナルジーニョ監督との契約をロサンゼルス2028五輪終了まで延長すると発表した。
これは単なる監督続投ではない。2025~2028年の国際大会サイクルを見据え、男子代表の強化を継続するための体制づくりでもある。
ベルナルジーニョ監督は、シニア代表の指揮に加えて、ブラジル男子バレー全体の技術面を統括する役割も担っている。若手世代の育成とトップチームの競争力を結びつける立場だ。
過去のオリンピック金メダルとの関係
ブラジル男子代表は、オリンピックのバレーボール競技で歴史的な実績を残してきた。
特にベルナルジーニョ体制と結びつく2004年アテネ大会、2016年リオ大会の金メダルは、ブラジル男子バレーの強さを象徴する実績である。
名将の経験を生かしながら、ルカレッリら経験豊富な選手と若手を融合させることが、2028年に向けた大きな課題となる。
【VNL2026】ブラジル男子は7勝5敗で9位!決勝ラウンド進出を逃した理由
2026年のブラジル男子代表を評価する際、避けて通れないのがVNLの結果だ。
ブラジルは予選ラウンド12試合を戦い、7勝5敗、勝ち点19で9位となった。
VNL2026の最終成績
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 試合数 | 12試合 |
| 勝利 | 7勝 |
| 敗戦 | 5敗 |
| 勝ち点 | 19 |
| セット獲得 | 23 |
| セット喪失 | 21 |
| 最終順位 | 9位 |
| 決勝ラウンド | 進出できず |
出典:Volleyball Worldの2026年男子VNL公式順位表。
VNLは世界各国の強豪が集まる大会であり、予選ラウンドの順位が決勝ラウンドへの進出を左右する。
ブラジルは7勝を挙げたものの、上位8チームに届かなかった。
この9位という結果は、ブラジルの実力を否定するものではない。しかし、世界のトップレベルで安定して勝ち続ける難しさを示す数字でもある。
南米選手権との違いに注目
VNLでは上位国との連戦が続き、対戦相手の戦術や選手層も多様だ。
一方、2026年の南米選手権ではブラジルが5試合すべてに勝利し、1セットも落とさず優勝した。
つまり、同じ2026年でも大会によって結果は大きく異なる。
VNLの9位だけを見てブラジルの実力が落ちたと判断するのも、南米選手権の優勝だけで世界トップの座を取り戻したと判断するのも早い。
重要なのは、世界規模の競争で結果を出すために、攻撃・守備・選手層のバランスをさらに高められるかという点だ。
【2026年男子南米選手権】アルゼンチンを3-0で撃破!ブラジルが34度目の優勝
2026年9月20日、リオデジャネイロのマラカナンジーニョで行われた男子南米選手権の最終戦で、ブラジルはアルゼンチンと対戦した。
この試合は単なる地域大会の一戦ではない。優勝国にはロサンゼルス2028五輪の出場枠が与えられるため、両国にとって極めて重要な試合だった。
結果はブラジルの3-0(25-20、25-23、25-20)。
地元の観客が見守るなか、ブラジルはライバルをストレートで退け、通算34度目の南米選手権優勝を達成した。
アルゼンチン戦の試合内容
| 項目 | ブラジル | アルゼンチン |
|---|---|---|
| 第1セット | 25 | 20 |
| 第2セット | 25 | 23 |
| 第3セット | 25 | 20 |
| セット数 | 3 | 0 |
| 試合結果 | 勝利 | 敗戦 |
| 試合最多得点 | ダルラン23点 | ルチアーノ・ビセンティン11点 |
FIVBの試合レポートによると、ブラジルはアタック得点で47対38、ブロック得点で7対2と優位に立った。
とりわけダルランの活躍が際立ち、23得点すべてをアタックで記録。第3セットだけでも12本のスパイクを決めている。
なぜブラジルは優勝できたのか
大きな要因は、攻撃力だけに依存しないチーム全体の完成度だった。
- 攻撃力: ダルランが高い得点力を発揮。
- 試合運び: カショパがアタッカーを生かすトスを供給。
- 守備力: ブロックでアルゼンチンの攻撃を抑制。
- チーム統率: 主将ルカレッリを中心に試合をコントロール。
また、ブラジルは大会の5試合すべてで勝利し、セットを1つも落とさなかった。
これは決勝に相当する最終戦だけでなく、大会を通じて安定したパフォーマンスを維持したことを意味する。
2026年南米選手権の個人賞
| 選手 | 国 | 受賞内容 |
|---|---|---|
| リカルド・ルカレッリ | ブラジル | MVP |
| フェルナンド・カショパ | ブラジル | ベストセッター |
| ダルラン | ブラジル | ベストオポジット |
| アドリアーノ | ブラジル | ベストアウトサイドヒッター |
| ノエ・アラベナ | チリ | ベストアウトサイドヒッター |
| フラビオ | ブラジル | ベストミドルブロッカー |
| アグスティン・ロセル | アルゼンチン | ベストミドルブロッカー |
| フランコ・マッシミノ | アルゼンチン | ベストリベロ |
出典:FIVB、2026年9月20日付大会レポート。
【主力選手を徹底分析】ルカレッリ・ダルラン・カショパの強みとは?
2026年のブラジル男子代表を理解するには、個々の選手のポジションだけでなく、チーム内でどのような役割を担っているかを見る必要がある。
リカルド・ルカレッリ:主将としてチームを支える存在
ポジション:アウトサイドヒッター
ルカレッリはブラジルの主将であり、攻撃と守備の両面でチームに貢献する選手だ。
南米選手権ではMVPに選出された。
特筆すべきは、VNLで苦戦したチームが南米選手権で結果を出した際、精神的な中心として存在感を発揮したことだ。
個人の得点力だけでなく、チーム全体の安定感を支える選手として評価できる。
ダルラン・ソウザ:次世代を担う強力な得点源
ポジション:オポジット
ダルランは、ブラジル男子代表の攻撃力を象徴する選手の一人だ。
2026年南米選手権のアルゼンチン戦では23得点を記録し、試合の最多得点者となった。
さらに大会のベストオポジットにも選ばれている。
VNLのような世界大会で安定して得点を積み重ねられるかどうかは、今後のブラジル代表を評価する要点になる。
フェルナンド・カショパ:攻撃を組み立てる司令塔
ポジション:セッター
カショパの役割は、単にボールをアタッカーへ送ることではない。
相手のブロックを見ながら、中央からの速攻やサイドへの展開など、攻撃の選択肢を作り出す。
南米選手権のベストセッター受賞は、ブラジルの攻撃システムを支えた働きが評価された結果だ。
3人の連係がブラジルの強み
この3人の役割は明確に異なる。
ルカレッリが攻守のバランスを保ち、カショパが攻撃を組み立て、ダルランが得点を重ねる。
この連係が機能すれば、ブラジルは特定の選手だけに頼らない攻撃を展開できる。
2028年の五輪を見据えた場合も、この3人を中心としたチームづくりは注目すべきポイントになる。
【世界ランキングと五輪の歴史】ブラジル男子はLA28で何を目指す?
ブラジル男子バレーは、南米だけでなく世界のトップクラスで長年戦ってきた代表チームだ。
2026年10月のFIVB男子世界ランキングでは6位。VNLでは9位だったものの、国際大会の結果を反映した世界ランキングでは上位を維持している。
ブラジル男子バレーの歴代オリンピック金メダル
ブラジル男子代表がこれまでに獲得したオリンピックの金メダルは3個だ。
| 開催年 | 開催地 | 成績 |
|---|---|---|
| 1992年 | バルセロナ | 金メダル |
| 2004年 | アテネ | 金メダル |
| 2016年 | リオデジャネイロ | 金メダル |
出典:FIVB公式大会レポート。
特に2016年のリオ五輪は、ブラジル国内で開催された大会であり、男子代表にとって象徴的な優勝となった。
2028年のロサンゼルス五輪では、この歴史に新たな実績を加えられるかが注目される。
LA28五輪の出場権は獲得済み
2026年9月20日の南米選手権優勝により、ブラジルはロサンゼルス2028五輪の男子バレーボール出場枠を獲得した。
これは単に大会への参加が決まったというだけではない。
南米選手権の優勝によって、オリンピック出場をめぐる予選の一部を早期に突破したことになる。
ブラジルはこれで、1964年のバレーボール五輪競技採用以降、男子代表としてのオリンピック出場を継続することになった。
2027年FIVB男子ワールドカップにも出場
もう一つ重要なのが、2027年FIVB男子ワールドカップへの出場権だ。
2026年南米選手権では、上位3チームにワールドカップ出場権が与えられた。
| 順位 | チーム | 2027年W杯 |
|---|---|---|
| 1位 | ブラジル | 出場権獲得 |
| 2位 | アルゼンチン | 出場権獲得 |
| 3位 | チリ | 出場権獲得 |
2027年大会はポーランドで開催される予定で、ブラジルは南米王者として世界の強豪と再び競うことになる。
なお、2027年ワールドカップへの出場権とLA28五輪の出場権は別のものだ。ブラジルはすでに南米選手権優勝によって五輪出場を決めており、ワールドカップは別の国際タイトルを争う舞台となる。
【バレーボールブラジル男子】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のブラジル男子バレー代表監督は誰ですか?
A1:ベルナルジーニョ(Bernardinho)です。ブラジル男子代表の監督を務めており、契約はロサンゼルス2028五輪終了まで延長されています。
Q2:ブラジル男子代表の2026年VNL最終順位は何位ですか?
A2:9位です。12試合で7勝5敗、勝ち点19を獲得しましたが、決勝ラウンド進出は逃しました。
Q3:ブラジルは2026年南米選手権で優勝しましたか?
A3:優勝しました。2026年9月20日の最終戦でアルゼンチンを3-0で破り、通算34度目の南米選手権タイトルを獲得しました。
Q4:ルカレッリとダルランの受賞実績は?
A4:ルカレッリは南米選手権のMVP、ダルランはベストオポジットを受賞しました。カショパもベストセッターに選ばれています。
Q5:ブラジル男子はロサンゼルス2028五輪に出場できますか?
A5:出場できます。2026年南米選手権で優勝し、男子バレーボールの五輪出場枠を獲得しました。
Q6:ブラジル男子バレーのオリンピック金メダルは何回ですか?
A6:3回です。1992年バルセロナ、2004年アテネ、2016年リオデジャネイロの各大会で金メダルを獲得しています。
まとめ:ブラジル男子バレーは南米王者から世界の頂点を目指す
2026年のブラジル男子バレーボール代表は、VNLで9位という課題を残した一方、南米選手権で圧倒的な強さを見せた。
特に要点は次の5つだ。
- ベルナルジーニョ監督がLA28まで指揮を執る。
- VNL2026は7勝5敗、最終順位9位。
- アルゼンチンを3-0で破り、通算34度目の南米選手権優勝。
- ルカレッリがMVP、ダルランがベストオポジット、カショパがベストセッターを受賞。
- LA28五輪と2027年FIVB男子ワールドカップの出場権を獲得。
ブラジル男子バレーを評価する際は、VNLの順位だけでなく、南米選手権での勝ち方や主力選手の成長、世界ランキングの推移を合わせて見ることが大切だ。
特にルカレッリ、ダルラン、カショパの3人がどこまで連係を深められるかは、今後の大きな見どころとなる。
南米の王者として世界の舞台に戻ったブラジル。次なる目標は、2027年ワールドカップでの好成績と、2028年ロサンゼルス五輪での金メダル奪還だ。
2026年の優勝は、その挑戦に向けた重要な一歩となった。
主な情報 स्रोत・公式発表
- 国際バレーボール連盟(FIVB):2026年南米選手権結果・個人賞・五輪およびワールドカップ出場権
- ブラジルバレーボール連盟(CBV):2026年代表登録メンバー・南米選手権出場メンバー・試合結果
- Volleyball World:VNL2026公式順位表・LA28出場国情報
- FIVB/Volleyball World:男子世界ランキング・監督契約情報