桑野信義さんは、2026年2月5日に直腸がんステージIIIbの手術から5年を迎え、本人のブログで寛解を報告しました。
この報告はテレビ朝日、日刊スポーツ、ORICON NEWS、TBS NEWS DIGなど複数の報道機関でも取り上げられています。単に手術後5年間を生き延びたというだけではなく、その間に肺への転移や別の腫瘍の切除も経験していたことが明らかになりました。
本人が報告した2026年2月5日の言葉
桑野さんは公式ブログで、直腸がんの手術を受けた日を振り返り、次のように報告しています。
「直腸がんⅢbの手術から5年間生存することができ、本日5年目の寛解と言われた日を迎えられました」
加えて、同じ投稿の中では「正確には寛解と言えるのかな?」とも記しています。これは見逃せない部分です。本人にとって大きな節目である一方、医学的な意味での寛解の判定については、慎重な姿勢もうかがえます。
また、同じ投稿では、これからも大切な仲間たちと「音返し」を続けると宣言しました。音楽を通じて支えてくれた人々に恩返しをしたいという思いが、現在の活動の軸になっています。
2026年現在の要点は、本人が5年目の寛解を報告したこと、そして芸能・音楽活動を継続していることです。ただし、寛解という言葉を、医学的な完治や今後一切再発しないという保証と同じ意味で受け取ることはできません。
【発症から手術まで】桑野信義の大腸がんステージIIIbと闘病年表

桑野信義さんの大腸がんが判明したのは2020年秋でした。本人が公表したのは2021年3月28日です。
当初の報道ではステージ3~4と紹介されることもありましたが、その後の本人の発信や出版社の闘病記紹介では、直腸がんステージIIIbという説明がされています。リンパ節への転移が確認されていたことも公表されています。
桑野さんにとって、がんの発覚は突然の出来事でした。2022年の本人ブログでは、検査を受けてこなかったことを振り返り、自分だけは大丈夫だと思っていたことへの後悔を語っています。
桑野信義の癌発覚から2026年の寛解報告まで
この年表で注目したいのは、2021年の手術だけで闘病が終わったわけではないことです。肺への転移、腫瘍の切除、排泄障害など、治療後もさまざまな問題と向き合ってきました。
2021年の闘病については、出版社KADOKAWAから刊行された著書『がんばろうとしない生き方』にも記録されています。闘病中の日記や、音楽仲間からの励ましなどが収録された一冊です。
ステージIIIbはどの程度進行した状態だったのか
大腸がんのステージは、がんが腸の壁にどこまで入り込んでいるか、リンパ節に転移しているか、ほかの臓器に遠隔転移しているかなどを組み合わせて判断します。
国立がん研究センターの大腸がん解説によると、ステージIIIはリンパ節転移が認められる段階です。一方、肺や肝臓などへの遠隔転移が認められる場合は、原則としてステージIVに分類されます。
つまり、桑野さんが当初公表したステージIIIbと、後に語った肺への転移は、同じ時点の病状を表しているわけではありません。手術時の病期と、その後の経過を区別して理解する必要があります。
【肺転移とS状結腸の腫瘍】桑野信義を襲った2度の転移と追加治療
2026年2月の寛解報告で、特に注目されたのが肺への転移とS状結腸の腫瘍切除です。
直腸がんの手術から5年を迎えるまでの間に、桑野さんは複数回の病状変化を経験していました。手術を乗り越えたからといって、すぐに安心できる状態になったわけではありません。
肺への転移はいつ見つかったのか
2025年4月26日付のスポニチの報道によると、桑野さんはBSフジの番組「ハートフルTV『虫の知らせ』」に出演し、肺への転移について振り返りました。
本人の説明では、2023年ごろに肺に2カ所の影が見つかり、再びがんと向き合うことになったといいます。
当時の心境についても、落ち込んだことを率直に語っていました。その後、本人は抗がん剤治療を中断し、半年ほどかけて影が消えたと説明しています。
ただし、この話はあくまで本人が番組で振り返った経過です。抗がん剤の中止によって肺の病変が消えたという因果関係が医学的に証明されたわけではありません。
本人自身も、抗がん剤をやめるよう勧めているわけではないと説明しています。治療の中止や変更は、患者本人の判断だけで行うものではなく、担当医と相談して決めるべき問題です。
2025年にはS状結腸の腫瘍を切除
もう一つの重要な出来事が、S状結腸にできた腫瘍の切除です。
2026年2月5日の公式ブログで桑野さんは、前年に全国ツアーを終えた後、S状結腸の腫瘍を切除したと明かしました。
S状結腸は大腸の一部で、直腸につながる部分に位置しています。最初に手術した直腸とは異なる部位です。
ここで注意したいのは、S状結腸の腫瘍について、本人の報告では切除した事実は示されているものの、詳しい病理結果や、最初の直腸がんの再発だったのか、新たに発生した腫瘍だったのかまでは説明されていないことです。
したがって、S状結腸の腫瘍を直ちに「直腸がんの再発」と断定することはできません。
それでも、2025年に全国ツアーを終えた後に腫瘍切除を受け、翌年2月に5年目の寛解を報告したという時間的な流れは、桑野さんの闘病を理解するうえで欠かせない情報です。
【XELOX療法・15時間の手術】人工肛門になった闘病生活と後遺症
桑野信義さんの闘病を語るうえで欠かせないのが、術前の抗がん剤治療と大手術です。
2026年2月5日の本人のブログには、XELOX療法の具体的な回数や薬剤、手術方法まで記されていました。
術前に受けたXELOX療法とは?
桑野さんが受けたのは、XELOX療法を3週間で1セットとして、合計4セット行う治療でした。
本人の説明によると、使用した薬剤は次の2種類です。
- エルプラット(オキサリプラチン):点滴で投与する抗がん剤
- ゼローダ(カペシタビン):内服する抗がん剤
この治療の目的は、肛門に近い位置にあったがんを小さくしてから手術に臨むことでした。
XELOX療法は、複数の抗がん剤を組み合わせる治療法です。桑野さんは副作用について「もがき苦しんだ」と振り返っており、本人にとって非常につらい期間だったことが分かります。
抗がん剤治療は、がんの状態や患者の体力によって負担が異なります。桑野さんの経験を、すべての大腸がん患者に当てはめることはできません。
2021年2月5日のダヴィンチ手術は15時間
術前治療を終えた桑野さんは、2021年2月5日にロボット支援手術を受けました。
使用されたのは、手術支援ロボット「ダヴィンチ」です。本人の2026年の振り返りでは、手術時間は約15時間とされています。
一部の報道では14時間と紹介されていますが、本人のブログとKADOKAWAの闘病記紹介では15時間という説明が使われています。
肛門に近い位置にあったがんを切除する大きな手術であり、術後は人工肛門を設ける生活に移りました。
人工肛門(ストーマ)で過ごした3カ月間
術後、桑野さんはストーマを設置したオストメイトとなりました。
ストーマとは、手術によって腹部に設けられる排泄口のことです。人工肛門を造設すると、便は腹部のストーマから排出され、専用の装具で受け止めます。
桑野さんは約3カ月間、人工肛門のある生活を経験しました。その後、ストーマを閉じる手術を受け、リハビリを続けながら本来の肛門から排泄する生活へ戻っていきました。
2024年2月には、第41回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会に登壇したことも報告しています。自身の体験を通じて、人工肛門を持つ人々への理解を広げようとしていました。
人工肛門を閉じた後も排泄障害に悩んでいた
人工肛門を閉じたことで、術後の生活がすべて元通りになったわけではありません。
桑野さんは2024年1月、自身のブログで排泄障害について告白しました。人工肛門を閉鎖した後の後遺症として、頻繁にトイレに行きたくなる「トイレラッシュ」に悩まされていると説明しています。
また、同年2月の発信では、排泄障害への対応としておむつを使用していることも明らかにしました。
本人は当初、人工肛門であることを恥ずかしく感じていたものの、同じ経験を持つ人々と接するうちに考えが変わったといいます。
自分の体験を隠さず発信することで、同じような悩みを抱える人の支えになりたいという考えも示していました。
なお、2026年2月の寛解報告では、排泄障害の現在の程度について詳しい説明はありません。したがって、2024年当時の症状が2026年にも同じ状態で続いているとは断定できません。
がん治療では、腫瘍の状態だけでなく、手術後の排泄機能や日常生活への影響も重要です。桑野さんの発信は、治療後の生活の質という問題にも光を当てています。
【芸能活動の現在】桑野信義はラッツ&スターに復帰した?
癌の闘病を経験した桑野信義さんですが、音楽活動への意欲は失っていません。
2021年7月7日には、大阪フェスティバルホールでステージ復帰を果たしました。この公演は、鈴木雅之さんのアーティストデビュー40周年記念ツアーです。
桑野さんは、長年の音楽仲間である鈴木雅之さんや佐藤善雄さんらと再び同じステージに立てたことを、2026年のブログでも大切な思い出として振り返っています。
ラッツ&スターの仲間との再会が復帰の転機に
桑野信義さんは1976年、鈴木雅之さんに誘われてシャネルズに加入しました。1983年にはグループ名をラッツ&スターに改め、ボーカルやトランペットを担当してきました。
また、音楽活動だけでなく、志村けんさんのバラエティー番組『志村けんのだいじょうぶだぁ』などへの出演を通じて、お茶の間でも知られる存在になりました。
2021年7月の復帰公演は、病気を乗り越えて再びステージに立った大きな節目です。KADOKAWAの公式紹介によれば、同年末にはNHK紅白歌合戦にも出場しています。
2026年11月もライブ出演が予定されている
2026年現在、桑野さんの音楽活動を確認できる具体的な予定として、鈴木聖美さんとのビルボードライブ公演があります。
鈴木聖美 with 桑野信義
BAND WAGON Autumn!
11月12日(木)
ビルボードライブ大阪
鈴木聖美 with 桑野信義
BAND WAGON Autumn!
11月19日(木)
ビルボードライブ横浜
加えて、同年4月16日には大阪で「BAND WAGON SPRING」に出演しています。公式公演情報では、桑野さんの担当はボーカルとトランペットと紹介されています。
こうした公演予定は、少なくとも音楽活動を継続できる状態にあることを示す具体的な材料です。
ただし、ここでいう復帰は、音楽活動や仲間との共演への復帰です。2026年の鈴木聖美さんとの公演を、ラッツ&スター全体の正式な再結成やグループ活動の全面再開と混同しないようにしたいところです。
桑野信義の現在の活動を支えるもの
桑野さんはミュージシャン、タレント、コメディアンという複数の顔を持っています。
闘病前のようにテレビのバラエティー番組で活躍する姿だけでなく、ライブや音楽仲間との共演、がんサバイバーとしての情報発信など、活動の幅が広がっている点も特徴です。
特に、自身の闘病体験を著書やブログで発信してきたことは、芸能活動とは異なる社会的な役割にもつながっています。
【寛解と完治の違い】桑野信義の5年目報告をどう受け止めるべきか
「5年目の寛解」という報告を見て、多くの読者が気になるのは、もう癌は完全に治ったのかという点でしょう。
ここでは、医療用語としての寛解と完治を区別する必要があります。
寛解とは癌が確認されない、または症状が落ち着いた状態
国立がん研究センターの「がん情報サービス」では、寛解について、治療によって症状が軽快または消失し、その状態が続いていることと説明しています。
加えて、治療後の検査でがんが確認できなくなった状態は完全寛解と呼ばれます。ただし、完全寛解であっても必ずしも治癒を意味するわけではありません。
つまり、寛解と完治は同じ言葉ではありません。検査でがんが見つからないことと、今後も再発の可能性が一切ないことは別の問題です。
5年生存と5年目の寛解はどう違う?
がんの治療成績を評価する際には、5年生存率などの指標が使われます。しかし、手術から5年が経過したことだけで、医学的な完治が確定するわけではありません。
桑野さんの場合、2021年2月5日の手術から2026年2月5日で5年が経過しました。その節目に本人が寛解を報告したというのが、今回のニュースの正確な意味です。
しかも本人は、同じ投稿の中で「正確には寛解と言えるのかな?」と書いています。これは、5年という節目を喜びながらも、医療上の評価を一方的に断定していない表現として注目できます。
肺への転移やS状結腸の腫瘍切除を経験したうえでの報告だからこそ、その言葉には重みがあります。
【プロの結論】注目すべきは病気の克服だけではない
桑野信義さんの闘病から読み取れる要点は、がん治療の成功を手術や検査の結果だけで測れないということです。
治療によって腫瘍を取り除くこと、再発や転移を確認すること、手術後の排泄機能を回復させること、そして仕事や日常生活に戻ること。それぞれが別の課題として存在します。
桑野さんは、人工肛門を経験し、排泄障害についても自ら発信しました。加えて、ステージ復帰を果たした後も音楽活動を続け、2026年には5年目の寛解を報告しています。
この経過から見えてくるのは、がんを経験した後の人生は、単純な「治った・治らない」の二択では語れないということです。
同じような病気を経験した人にとっても、治療後の生活の質や社会復帰を考えるきっかけになるでしょう。
【クワマン桑野信義の癌と現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:桑野信義さんの癌は2026年現在、完治したのですか?
A1:2026年2月5日に本人が直腸がんの手術から5年目の寛解を報告しています。ただし、本人自身も寛解という表現について慎重な言葉を添えており、医学的な意味での完治が公的に確認されたという発表ではありません。
Q2:桑野信義さんの癌はステージいくつでしたか?
A2:本人の発信や闘病記では、直腸がんステージIIIbとされています。リンパ節への転移も判明していました。
Q3:桑野信義さんは肺にも癌が転移したのですか?
A3:はい。本人は肺への転移を経験したと2026年2月のブログで報告しています。2025年4月のテレビ出演に関する報道では、肺に2カ所の影が見つかった当時のことも振り返っています。
Q4:桑野信義さんは人工肛門を現在も使用していますか?
A4:2021年の手術後、約3カ月間ストーマを使用し、その後に閉鎖手術を受けています。2024年には人工肛門を閉じた後の排泄障害について公表しました。2026年時点の使用状況については、本人から新たな詳しい説明は確認できません。
Q5:桑野信義さんは2026年現在も芸能活動をしていますか?
A5:はい。2026年4月には鈴木聖美さんとのビルボードライブに出演し、11月にも大阪・横浜での公演が予定されています。ボーカルとトランペットを担当しています。
Q6:桑野信義さんはラッツ&スターに正式復帰したのですか?
A6:2021年7月には鈴木雅之さんの40周年記念ツアーでステージ復帰しています。2026年もラッツ&スターのメンバーとして音楽活動を続けていますが、鈴木聖美さんとの公演は個別の共演企画であり、グループ全体の正式な再結成とは区別されます。
まとめ:桑野信義の癌現在は5年目の寛解、音楽活動も継続中
クワマンこと桑野信義さんは、2026年2月5日、直腸がんステージIIIbの手術から5年を迎え、本人のブログで寛解を報告しました。
2020年秋のがん発覚から、XELOX療法、2021年2月の約15時間に及ぶ手術、人工肛門の造設と閉鎖、肺への転移、2025年のS状結腸腫瘍切除まで、その歩みは決して平坦ではありませんでした。
また、人工肛門を閉じた後の排泄障害についても率直に発信し、同じ悩みを抱える人たちへの理解を呼びかけています。
2026年11月には鈴木聖美さんとのライブ出演も予定されており、音楽活動を続ける姿も確認できます。
今回の寛解報告で大切なのは、単に「癌が治った」という言葉だけで捉えないことです。本人が経験した治療、転移、手術後の生活、そして再びステージに立つまでの道のりを含めて理解することが、桑野信義さんの現在を正しく知ることにつながります。
本人が掲げた「焦らず!慌てず!諦めず!」という言葉のとおり、これからも音楽を通じた恩返しを続けていく姿に注目が集まります。