「紀州のドン・ファンの嫁」と呼ばれる女性は、須藤早貴(すどう・さき)氏です。和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助さんと55歳差で結婚し、入籍からわずか105日後に夫と死別。その後、野崎さんの死亡をめぐって殺人などの罪で起訴され、2024年の一審、2026年3月の二審で無罪判決を受けました。しかし、検察側は2026年4月に最高裁へ上告しており、刑事裁判はまだ決着していません。
さらに2026年9月30日には、約13億円超とされる遺産を和歌山県田辺市に寄付する遺言書について、最高裁が親族側の上告を棄却。遺言の有効性が確定しました。一方、須藤氏には配偶者としての遺留分が問題となる可能性があり、刑事裁判の行方と合わせて注目されています。ここでは、2026年11月5日時点の最新情報をもとに、須藤氏の経歴、結婚の経緯、事件の判決、遺産問題を整理します。
【ドンファン嫁とは誰?】須藤早貴の名前・プロフィールと経歴

ドンファン嫁という検索キーワードで注目されているのは、野崎幸助さんの元妻である須藤早貴氏です。
事件発生当時は22歳。77歳だった野崎さんとの年齢差は55歳で、結婚当初から大きな話題になりました。
須藤早貴の基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 須藤早貴(すどう・さき) |
| 出身地 | 北海道札幌市 |
| 学歴 | 札幌市内の小中高校を経て美容専門学校を卒業 |
| 上京時期 | 2016年 |
| 報道上の肩書 | モデルなどとして紹介された時期がある |
| 結婚相手 | 野崎幸助さん |
| 結婚日 | 2018年2月8日 |
| 夫との年齢差 | 55歳 |
| 事件に関する現在の立場 | 殺人などの罪に問われた被告。2026年11月現在、最高裁で上告中 |
須藤氏の生い立ちについては、2024年の裁判員裁判を取材した週刊文春などが、北海道札幌市で生まれ、地元の小中高校を卒業した後、市内の美容専門学校に進学したと報じています。
専門学校卒業後の2016年に上京。東京で生活するようになり、モデルを名乗るなどして活動していた時期がありました。
こうした経歴は、2024年9月に始まった刑事裁判でも取り上げられています。高校・専門学校時代の知人の証言や、当時の生活状況などが法廷で明らかになりました。
別件の詐欺事件で懲役3年6か月の判決
須藤氏の経歴を整理するうえで、紀州のドン・ファン事件とは別の詐欺事件も押さえておく必要があります。
和歌山放送などの報道によると、須藤氏は2015年3月から2016年1月にかけて、札幌市の男性から海外留学の準備金などの名目で約2,981万円をだまし取ったとされる詐欺事件で、2024年9月2日に和歌山地裁から懲役3年6か月の判決を言い渡されました。
これは野崎さんの死亡をめぐる殺人事件とは別の刑事事件です。詐欺事件での判決を、野崎さんの死亡に関する有罪の証拠として扱うことはできません。
須藤氏について調べる際には、この二つの事件を明確に区別が必要です。
【55歳差婚の真相】野崎幸助との結婚から105日後の死別まで
須藤氏と野崎幸助さんが知り合ったのは2017年12月ごろです。知人を介して紹介されたことが、2024年の裁判員裁判で明らかになりました。
当時、野崎さんは77歳、須藤氏は22歳。55歳という大きな年齢差がありました。
毎月100万円の条件で始まった結婚
結婚に至るまでの経緯については、2024年の公判で須藤氏自身が詳しく説明しています。
須藤氏の法廷供述によれば、初対面の際に野崎さんから現金100万円を渡され、結婚を申し込まれたといいます。その後の話し合いでは、毎月100万円の小遣いを受け取ることや、田辺市に常時住まないこと、性交渉をしないことなどが条件として挙げられました。
須藤氏は金銭的な条件を前提に結婚したと説明しており、野崎さんとの関係についても恋愛感情とは異なる側面があったことを法廷で語っています。
この結婚については、検察側と弁護側で評価が大きく異なりました。検察側は遺産を得ることを目的とした結婚だったと主張。一方、須藤氏は金銭面を含む条件について双方が合意した関係だったと説明しました。
2018年2月8日に入籍、5月24日に夫が死亡
2人が正式に入籍したのは2018年2月8日です。
しかし、結婚生活は長く続きませんでした。
結婚後の生活について、報道では須藤氏が東京に滞在することが多く、野崎さんとの間で同居や生活をめぐる意見の食い違いが生じていたと伝えられています。野崎さんが離婚を口にしていたという関係者の証言も報じられました。
そして2018年5月24日、野崎さんは和歌山県田辺市の自宅で死亡しているのが見つかります。
結婚から死亡まで、わずか105日。
死因は急性覚醒剤中毒でした。野崎さんは当時77歳。55歳年下の妻と結婚してから約3か月半という短期間での死別は、事件の異様さとともに全国的な関心を集めました。
ただし、結婚生活に問題があったことや、金銭的な条件が存在したことと、野崎さんの死亡に須藤氏が関与したかどうかは別の問題です。後者は刑事裁判で争われることになりました。
【殺人事件の真相は?】須藤早貴の一審・二審無罪と最高裁上告
紀州のドン・ファン事件の最大の争点は、野崎さんが急性覚醒剤中毒で死亡した経緯と、須藤氏がその死亡に関与したと立証できるかどうかでした。
野崎さんの死亡から約3年後の2021年4月28日、和歌山県警は須藤氏を殺人と覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕しました。
検察側は、須藤氏が野崎さんに致死量の覚醒剤を摂取させて殺害したと主張。遺産を得る動機があったことや、事件前後の検索履歴など、複数の間接証拠を提示しました。
2024年12月12日:和歌山地裁が一審無罪判決
2024年9月から和歌山地裁で裁判員裁判が始まりました。
裁判では主に次の2点が争われました。
- 野崎さんの死亡が第三者による殺害だったと認定できるか。
- 須藤氏が野崎さんに覚醒剤を摂取させたと認定できるか。
検察側は遺産目的の犯行だったと主張し、無期懲役を求刑しました。
一方、須藤氏は野崎さんを殺害しておらず、覚醒剤を摂取させてもいないとして無罪を主張しました。
2024年12月12日、和歌山地裁は須藤氏に無罪を言い渡します。
判決では、多額の遺産を得られる立場だったことや、事件当日に野崎さんと自宅で2人きりだったことなどを考慮しても、殺害したと認定するには合理的な疑いが残ると判断しました。
特に、野崎さん自身が誤って覚醒剤を過剰摂取した可能性を否定できない点が重要視されました。
2026年3月23日:大阪高裁も検察側の控訴を棄却
一審判決を不服とした検察側は控訴しました。
そして2026年3月23日、大阪高裁は検察側の控訴を棄却。須藤氏の無罪判決を維持しました。
大阪高裁は、事件前後の検索行動などについて、野崎さんを覚醒剤で死亡させることを考えた行動と解釈する余地はあるものの、明確な殺害計画まで認定できないと判断しました。
判決の要点として報じられたのが、次の判断です。
「明確な殺害計画を立てていたとまでは認定できない」
また、野崎さんが愛犬の死によって精神的に不安定な状態にあり、覚醒剤の使用量を誤った可能性も否定できないとしました。
つまり、検察側が示した間接証拠だけでは、須藤氏による殺害を合理的な疑いを超えて証明できなかったという判断です。
2026年4月6日:検察が最高裁へ上告
二審でも無罪となったものの、事件は終結していません。
2026年4月6日、大阪高等検察庁は二審判決を不服として最高裁に上告しました。
テレビ朝日の報道によると、大阪高検は上告について「上告審で適正な判決を求めるため」と説明しています。
2026年11月5日現在、須藤氏は一審・二審で無罪判決を受けていますが、刑事裁判としての無罪はまだ確定していません。
この点は非常に重要です。「二審まで無罪」と「刑事裁判が最終的に確定した」は同じ意味ではありません。
【2026年最新年表】ドンファン嫁・須藤早貴と関係者の動きを整理
この事件を理解するには、刑事裁判と遺言をめぐる民事裁判を分けて見る必要があります。両者は同じ野崎さんの死亡を起点としていますが、争われた内容も当事者も異なります。
主要な人物・機関の関係と出来事を時系列で整理しました。
| 時期 | 人物・関係者 | 出来事・法的な意味 |
|---|---|---|
| 2013年2月8日 | 野崎幸助さん | 全財産を田辺市に寄付する旨の自筆証書遺言を作成。 |
| 2017年12月 | 須藤早貴氏・野崎幸助さん | 知人の紹介で知り合い、結婚に向けた交際が始まる。 |
| 2018年2月8日 | 須藤氏・野崎さん | 55歳差で入籍。 |
| 2018年5月24日 | 野崎幸助さん | 田辺市の自宅で死亡。死因は急性覚醒剤中毒。 |
| 2021年4月28日 | 須藤早貴被告 | 殺人などの疑いで逮捕。 |
| 2024年6月21日 | 和歌山地裁・田辺市・親族 | 田辺市への寄付を記した遺言書を有効と判断。 |
| 2024年9月2日 | 須藤早貴被告 | 別件の詐欺事件で懲役3年6か月の判決。 |
| 2024年12月12日 | 和歌山地裁 | 殺人事件の一審で須藤氏に無罪判決。 |
| 2025年9月19日 | 大阪高裁 | 遺言書の有効性を支持。親族側の控訴を棄却。 |
| 2026年3月23日 | 大阪高裁 | 殺人事件の二審で検察側の控訴を棄却し、無罪維持。 |
| 2026年4月6日 | 大阪高検・最高裁 | 検察側が殺人事件の無罪判決について上告。 |
| 2026年9月30日 | 最高裁・野崎さんの親族・田辺市 | 遺言無効を求める親族側の上告を棄却。遺言の有効性が確定。 |
この年表から分かるのは、2026年に二つの重要な司法判断があったことです。
一つは3月の殺人事件における二審無罪。もう一つは9月の遺言書の有効性をめぐる最高裁決定です。
ただし、9月の最高裁決定は遺言書の有効性をめぐる民事訴訟のものです。殺人事件の刑事裁判について無罪が確定したわけではありません。
【約13億円の遺産問題】遺言書は有効確定でも須藤早貴に相続権はある?
須藤氏の現在を考えるうえで、刑事裁判と並んで大きな意味を持つのが野崎さんの遺産問題です。
野崎さんの遺産は約13億円超と報じられてきました。一方、2019年7月時点の評価額を約15億円とする報道もあります。評価時点などによって報道上の数字には幅があります。
2013年に作成された「全財産を田辺市に寄付する」遺言
野崎さんが残したのは、2013年2月8日付の自筆証書遺言です。
白い紙に赤ペンで「いごん 個人の全財産を田辺市にキフする」といった内容が記され、日付や署名、押印もありました。
野崎さんの死後、この遺言書が見つかり、田辺市は遺産を受け取る意向を示しました。
しかし、野崎さんの兄ら親族は、筆跡や書面の作成経緯などに疑問があるとして、遺言書の無効確認を求める訴訟を起こしました。
裁判の経過は次のとおりです。
- 2024年6月21日:和歌山地裁が遺言書を有効と判断。
- 2025年9月19日:大阪高裁が一審判決を支持。
- 2026年9月30日:最高裁第3小法廷が親族側の上告を棄却。
最高裁の決定によって、遺言書を有効とした一審・二審の判断が確定しました。
なお、最高裁は上告理由に当たらないとして棄却したものであり、新たに筆跡を鑑定し直したり、遺言の内容について一から判断し直したりしたわけではありません。
また、この遺言無効訴訟を起こしたのは野崎さんの親族です。須藤氏自身が遺言書の無効を求めた訴訟ではありません。
須藤早貴に遺留分を請求する権利はあるのか
ここで重要になるのが、民法に定められた「遺留分」です。
遺留分とは、遺言によって財産の大部分が第三者などに渡される場合でも、一定の相続人に保障される最低限の取り分を指します。
配偶者には遺留分が認められます。一方、兄弟姉妹には遺留分がありません。
野崎さんが亡くなった時点で、須藤氏は法律上の妻でした。そのため、相続人としての資格を維持している場合には、遺留分が問題になります。
弁護士による2026年10月の解説では、野崎さんには子がおらず、両親も亡くなっていたため、妻と兄弟姉妹が相続人になる構成と整理されています。
この場合の法定相続分は次のとおりです。
- 妻:法定相続分の4分の3
- 兄弟姉妹:法定相続分の4分の1
配偶者の遺留分は法定相続分の2分の1です。そのため、須藤氏が相続人としての資格を維持し、ほかの条件も満たす場合、遺産全体の8分の3が遺留分の計算上の割合となります。
仮に遺産を13億円とした単純計算では、約4億8,750万円、つまり約4億9,000万円です。
ただし、これは確定した受取額ではありません。債務、生前贈与、実際の遺産評価、権利行使の有無などによって変わります。
刑事裁判の結果が遺留分を左右する理由
さらに重要なのが民法891条の相続欠格です。
同条では、故意に被相続人を死亡させたことなどを理由として刑に処せられた者は、相続人になることができないと定めています。
つまり、須藤氏について野崎さんを殺害した罪で有罪が確定すれば、相続人としての資格を失い、遺留分を請求する権利も失う可能性があります。
反対に、無罪が確定して相続人としての資格を維持すれば、遺留分を主張できる余地が残ります。
ただし、ここにはもう一つ注意点があります。野崎さんが亡くなったのは2018年であり、2019年7月施行の民法改正より前です。そのため、弁護士の解説では改正前の遺留分減殺請求の制度が適用されるとされています。
一般に、権利を知った時から1年、相続開始から10年という期間制限が問題になります。須藤氏が実際にいつ権利行使の意思を示したのかについては、公開報道だけでは明らかになっていません。
したがって、遺言書の有効性が確定したからといって、須藤氏が必ず約4億9,000万円を受け取れるわけでも、田辺市が必ず全額を受け取れるわけでもありません。
【須藤早貴の現在・2026年最新】居場所や評判、今後の動向
2026年11月5日現在、須藤氏をめぐる最大のニュースは、殺人事件の最高裁上告と、遺言書の有効確定によって改めて注目されている遺留分の問題です。
現在の居住地や仕事は公表されている?
須藤氏の現在の詳しい居住地、勤務先、日常生活などについて、主要報道で確認できる情報は限られています。
事件当時の生活拠点や過去の職業に関する報道はありますが、それを2026年現在の居住状況や職業にそのまま当てはめることはできません。
また、本人の公式発信と確認できないSNSアカウントや、第三者による投稿を本人の近況として扱うことにも注意が必要です。
現在の評判をめぐる主な論点
須藤氏に対する社会的な関心は、主に次の3点に集まっています。
- 刑事裁判への関心:一審・二審の無罪判決と検察側の最高裁上告をどう受け止めるか。
- 巨額遺産への関心:遺言が有効になった後、配偶者の遺留分がどのように扱われるのか。
- 過去の経歴への関心:55歳差婚の経緯や、別件の詐欺事件での判決を含め、どのような人物だったのか。
ただし、ネット上の個別投稿や刺激的な見出しだけで、世論全体の評価を判断することはできません。
特に重要なのは、殺人事件については二審まで無罪であり、最高裁で審理が続いているという法的な現状です。別件の詐欺事件における判決と混同せず、それぞれを独立した問題として理解する必要があります。
今後注目される3つのポイント
1. 殺人事件の最高裁判断
2026年4月6日の検察側上告を受け、刑事裁判がどのような結論を迎えるかが最大の焦点です。最高裁の判断によっては、無罪の確定や審理のやり直しなど、今後の展開が変わる可能性があります。
2. 遺留分の権利行使
遺言書の有効性は確定しましたが、須藤氏が配偶者として遺留分を請求できるかという問題は別です。相続資格と権利行使の期限が重要になります。
3. 田辺市への遺産の帰属
野崎さんの遺言に従って田辺市への寄付が進むのか、遺留分などの問題によって実際の受取額が変わるのかも注目点です。
【よくある誤解を検証】ドンファン嫁について知っておきたい事実
この事件では、刑事裁判と相続問題が複雑に重なっているため、情報が混同されやすくなっています。特に間違えやすいポイントを整理します。
誤解1:二審で無罪になったので事件は完全に終了した。
実際には、2026年4月6日に検察側が最高裁へ上告しています。二審無罪は事実ですが、刑事裁判はまだ確定していません。
誤解2:遺言書が有効になったので13億円すべてが田辺市のものになった。
遺言書の有効性は確定しました。しかし、配偶者の遺留分という別の法律問題があり、必ずしも全額が田辺市に帰属すると確定したわけではありません。
誤解3:須藤氏が遺言書の無効を訴えた。
遺言無効確認訴訟を起こしたのは野崎さんの親族側です。須藤氏はこの訴訟の原告ではありません。
誤解4:詐欺事件での有罪判決が殺人事件の有罪を意味する。
別件の詐欺事件と野崎さんの死亡をめぐる刑事事件は、別々の事件です。法的な判断も区別しなければなりません。
【ドンファン嫁に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:ドンファン嫁の本名は何ですか?
A1:須藤早貴(すどう・さき)氏です。北海道札幌市出身で、2018年2月8日に資産家の野崎幸助さんと結婚しました。
Q2:須藤早貴と野崎幸助の年齢差は何歳ですか?
A2:55歳差です。結婚当時、須藤氏は22歳、野崎さんは77歳でした。入籍から2018年5月24日の野崎さんの死亡までは105日でした。
Q3:須藤早貴は殺人事件で無罪が確定しましたか?
A3:2026年11月5日時点では確定していません。2024年12月の一審、2026年3月の二審では無罪判決となりましたが、2026年4月6日に検察側が最高裁へ上告しています。
Q4:約13億円の遺産は誰が受け取るのですか?
A4:野崎さんの全財産を田辺市に寄付する遺言書は、2026年9月30日に最高裁で有効性が確定しました。ただし、須藤氏が配偶者として遺留分を請求できるかという問題が残っています。
Q5:須藤早貴は現在どこで何をしていますか?
A5:2026年11月現在、詳しい居住地や勤務先などは主要報道で明らかになっていません。公開情報で確認できる中心的な動向は、殺人事件の最高裁上告と遺産をめぐる法的問題です。
まとめ:【プロの結論】2026年の焦点は刑事裁判と遺留分の行方
ドンファン嫁と呼ばれる須藤早貴氏は、55歳年上の資産家・野崎幸助さんと結婚し、わずか105日後に死別したことで広く知られるようになりました。
野崎さんの死亡をめぐる殺人事件では、2024年12月の一審、2026年3月の二審で無罪判決が出ています。しかし、検察側が最高裁に上告しているため、刑事裁判はまだ最終的な決着を迎えていません。
一方、約13億円超とされる遺産を田辺市に寄付する遺言書については、2026年9月30日に最高裁が親族側の上告を棄却し、有効性が確定しました。
ただし、遺言書の有効性と須藤氏の遺留分は別の問題です。配偶者としての相続資格、民法上の相続欠格、権利行使の期限などを踏まえなければ、最終的な遺産の行方は判断できません。
【プロの結論】
この事件を正確に理解するための判断基準は、次の3つです。
- 刑事事件では、一審・二審の無罪と最高裁上告中という現在の法的状態を区別する。
- 相続問題では、遺言書の有効確定と配偶者の遺留分を別々に考える。
- 人物評価では、法廷で認定された事実、当事者の供述、検察側の主張、報道上の推測を混同しない。
2026年11月現在、野崎幸助さんの死をめぐる刑事裁判と、巨額遺産の帰属という二つの問題は、それぞれ異なる段階にあります。今後の最高裁判断と相続上の権利関係が、紀州のドン・ファン事件の最終的な行方を左右することになります。
主な根拠資料(報道・公的記録)
- 和歌山放送:須藤氏の経歴、別件詐欺事件の判決、遺言訴訟の経過。
- テレビ朝日:2026年3月23日の二審無罪判決、4月6日の検察側上告。
- 大阪高等裁判所:2025年9月19日付の遺言無効確認請求控訴事件判決。
- 共同通信・TBS NEWS DIG:2026年9月30日の最高裁による遺言有効確定。
- THE GOLD ONLINE:2026年10月15日付、弁護士による遺留分と相続資格の解説。
記事基準日:2026年11月5日