俳優・山口智子がプロデューサーとして取り組んできた「LISTEN.(リッスン)」は、世界各地に受け継がれる音楽や民族文化、人々の暮らしを映像に記録する長期プロジェクトだ。2010年に始まり、約10年をかけて26か国を巡ったこの活動は、250曲を超える音楽を収録した映像ライブラリーへと発展した。
そして2026年10月24日、新たな作品「LISTEN. ONE MOMENT ~WHITE NIGHT 白夜~」が横浜のTHE MOVEUM YOKOHAMAで上映開始。北極圏のイヌイットやラップランドのサーミなど、北方の人々が守り続けてきた音文化をテーマにした新作だ。2027年3月31日までの開催予定となっている。
【基本情報】山口智子の「LISTEN.」とは?世界26か国の音楽を記録した映像プロジェクト

「LISTEN.」は、単に世界の民族音楽を紹介する映像作品ではない。
その土地で生まれ、世代を超えて受け継がれてきた歌や踊り、演奏、自然との関わりを、映像と音によって未来へ伝えることを目的とした文化記録プロジェクトである。
2010年にスタートした「音のタイムカプセル」
プロジェクトのスタートは2010年。
山口智子は、世界各地の音楽を訪ね歩き、現地の音楽家や伝統文化を守る人々と出会いながら、その土地ならではの音を映像に収めてきた。
公式プロジェクトの紹介によると、主な実績は次のとおりだ。
- 訪問国:約26か国
- 収録楽曲:250曲以上
- 映像作品:31の短編エピソード
- 制作期間:約10年
訪問先にはハンガリー、セルビア、トルコ、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリア、カナダ、ラップランド、アイスランド、アルゼンチン、ベリーズ、プエルトリコ、アメリカ、リトアニア、インド、ネパール、ジョージアなどが含まれる。
地域ごとの音楽を単独で紹介するのではなく、民族の移動や文化の交流、自然環境との結びつきまで映像に残している点が特徴だ。
なぜタイトルは「LISTEN.」なのか
LISTENは英語で「耳を傾ける」という意味を持つ。
山口がこの言葉に込めたのは、音楽を聴くことだけではなく、世界や他者、自分自身の感覚に耳を澄ますことだった。
2021年の生きのびるブックスの連載では、テレビの世界で情報や説明が過剰になっていく風潮に疑問を感じ、目で情報を追うだけではなく、耳を澄まして世界を受け止める時間を大切にしたいという思いを語っている。
つまり「LISTEN.」は、映像を通じて何かを説明し尽くすのではなく、見る人自身が音から文化や人間の営みを感じ取るための企画なのだ。
山口智子が映像に残したかったもの
このプロジェクトで重視されているのは、音楽を単なる娯楽として切り取らないことだ。
例えば、ある土地の歌には、その地域の歴史や人々の移動、自然環境、共同体の記憶が反映されている。
同じ旋律でも、どのような場所で、誰が、何のために演奏するのかによって意味が変わる。
「LISTEN.」は、そうした背景を含めて記録することで、音楽を文化の記憶として残そうとしている。
そのため、完成した映像ライブラリーは、民族音楽の紹介資料であると同時に、人間がどのように自然や他者と関わって生きてきたのかを考える文化資料としても価値を持つ。
【プロジェクトの経緯】山口智子が世界の音楽を追いかけ始めた理由
山口智子が世界の音楽に強く惹かれた背景には、旅先での実体験がある。
特に重要なのが、プロジェクトの出発点となったハンガリーとの出会いだ。
ハンガリー・ブダペストで出会った音楽
山口が「LISTEN.」の旅の始まりとして挙げているのは、ハンガリーの首都ブダペスト。
ドナウ川のほとりで耳にしたロマ音楽の旋律に、強く心を動かされたという。
異国の音楽でありながら、どこか懐かしさを感じさせる旋律。その音楽がどのような歴史を経て生まれ、どんな人々によって受け継がれてきたのかを知りたいという好奇心が、世界を巡る旅につながった。
2025年のインタビューでも、ハンガリーを東西の文化が出会う土地として紹介し、音楽の中に歴史や民族の移動の痕跡を感じたことを振り返っている。
俳優からプロデューサーへ。制作現場で担った役割
「LISTEN.」での山口智子は、映像に出演する俳優という立場とは異なる。
企画・プロデュースを担当し、現地での音楽探しやアーティストとの出会い、撮影、編集など、作品が完成するまでの制作過程に深く関わってきた。
共同制作者として重要な存在が、ギャリー・バッサン(Garry Bassin)だ。
公式の制作スタッフ情報では、ギャリー・バッサンが企画・演出・プロデュース、山口智子が企画・プロデュースを担当。さらに撮影監督のアッティラ・チョボト、録音のマック・ルース、アンドレアス・ルフト、スチール撮影のピーター・ラコッシーらが参加している。
山口一人の個人的な旅行記ではなく、映像・音響の専門スタッフとともに作り上げてきた国際的な制作プロジェクトである。
「LISTEN.」の主な出来事と関係者を整理
ここまでの経緯を、人物・作品・活動の関係から整理しておこう。
出典:THE MOVEUM YOKOHAMA公式作品紹介、THE LISTEN PROJECT公式情報。
この関係から分かるのは、山口がプロデューサーとして文化を発見するだけでなく、専門家や現地の表現者と協力し、作品として伝える仕組みを作ってきたことだ。
【2026年新作】「LISTEN. ONE MOMENT ~WHITE NIGHT 白夜~」の内容とは?
2026年の新作として注目されるのが、「WHITE NIGHT 白夜」だ。
2026年10月24日に上映が始まった本作は、これまでの「LISTEN.」で蓄積した映像を活用する「ONE MOMENT」シリーズの作品である。
テーマは北方の人々と音楽、そして自然との共生。
北極圏のイヌイット、ラップランドのサーミ、アイスランド、北欧スウェーデンという4つの地域・文化圏に焦点を当てている。
ONE MOMENTとは何か
「ONE MOMENT」は、10年間にわたって世界各地で収録した膨大な映像を、新しい没入型の映像体験として再構成するシリーズだ。
従来の「LISTEN.」が世界の音楽文化を訪ね、記録することに重点を置いていたのに対し、「ONE MOMENT」では、蓄積した映像を空間的な体験へと展開している。
2025年12月20日から2026年6月28日には、前作にあたる「REJOICE 夜明けの章」がTHE MOVEUM YOKOHAMAで展開された。
その後に続く「WHITE NIGHT 白夜」は、北方の自然や音楽を題材とする新たな章という位置づけだ。
サーミ民族の伝統歌唱「ヨイク」とは?
「WHITE NIGHT」で特に注目したいのが、サーミ民族に受け継がれてきた伝統歌唱「ヨイク(Joik)」だ。
サーミは、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアにまたがるラップランド地域を中心に暮らしてきた北方の先住民族である。
ヨイクは、サーミの伝統的な即興歌唱。自然や動物、人の存在などを音で表現する独特の文化を持つ。
一般的な歌のように、何かについて説明するというより、対象となる人物や自然そのものを音で表現するという考え方が特徴的だ。
「LISTEN.」公式のエピソード紹介でも、ヨイクは太陽や月、山々などの自然に向けて歌われ、人と人とのコミュニケーションにも用いられてきたと紹介されている。
今回の作品に参加するのは、ヨイクを継承するウィメイ・サーリ(Wimme Saari)。
彼は動物や自然界の音を融合させた即興的な表現を行い、フィンランドの現代音楽家タパニ・リンネ(Tapani Rinne)とも共演している。
伝統音楽を保存するだけでなく、現代の音楽表現と結びつけている点も見どころだ。
イヌイットの喉歌「カタジャック」とは?
もう一つの重要な文化が、イヌイットの伝統的な喉歌「カタジャック」だ。
カタジャックは、カナダ北部などのイヌイットの間で受け継がれてきた独特の発声文化である。
一般的には2人の女性が向かい合い、呼気と吸気を巧みに使いながら、短い音のパターンを交互に発する。
互いの声が重なり合い、動物の鳴き声や風、水などを思わせる音が生まれる。どちらかが息切れしたり、笑ってしまったりすると終わる、遊びや競技の性格も持っている。
今回の作品では、ターニャ・タガック(Tanya Tagaq)が、いとこのセリナ・クルルック(Celina Kalluk)とともにカタジャックを披露する。
ターニャはイヌイットの伝統を受け継ぐアーティストで、ビョークやクロノス・カルテットなどとの共演歴もある。アルバム『Animism』は2014年のポラリス・ミュージック・プライズを受賞している。
伝統文化と現代音楽の双方を理解する表現者が参加している点は、本作の大きな魅力だ。
ほかにも注目したい参加アーティスト
作品には、北欧やアイスランドの音楽文化を伝えるアーティストも参加している。
- タパニ・リンネ: ジャズや電子音楽を取り入れるフィンランドの現代音楽家。
- ウィメイ・サーリ: サーミの伝統歌唱ヨイクの継承者。
- ターニャ・タガック: イヌイットの喉歌カタジャックを継承するアーティスト。
- セリナ・クルルック: ターニャとともにカタジャックを披露。
- ヴォーセス・トゥーレス: 中世の音楽を研究するアイスランドのアンサンブル。
- レナ・ヴィッレマルク: スウェーデンの伝統音楽を継承する歌手・フィドル奏者・作曲家。
特に、レナ・ヴィッレマルクとヴォーセス・トゥーレスによる、スウェーデン語とアイスランド語で太陽をたたえる古い詩のコラボレーションは、作品の北方というテーマを象徴する内容だ。
【上映情報】THE MOVEUM YOKOHAMAでいつまで見られる?時間・会場・料金を解説
2026年11月5日現在、「WHITE NIGHT 白夜」はすでに上映が始まっている。
会場は、トヨタグループが展開する文化・芸術体験施設「THE MOVEUM YOKOHAMA by TOYOTA GROUP」だ。
開催概要
LISTEN. ONE MOMENT WHITE NIGHT 白夜
開催期間
2026年10月24日~2027年3月31日
会場
THE MOVEUM YOKOHAMA内 STUDIO
所在地
横浜山下ふ頭4号上屋
上映時間
約20分/回
主催施設
トヨタグループ
開催期間は施設公式FAQおよび公式発表に基づく。
LISTEN.の上映時間とスケジュール
LISTEN.の上映は約20分。施設の開館時間とは異なるため、来場前に上映開始時刻を確認しておきたい。
| 曜日 | LISTEN.上映開始時刻 |
|---|---|
| 月~金・日曜・祝日 | 11:10、11:30、12:00、12:20、12:40、13:10、13:30、14:00、14:20、14:40、15:10、15:30、16:00、16:20、16:40、17:10、17:30 |
| 土曜・祝前日 | 上記に加え18:00、18:20、18:40 |
※上映開始時刻は公式スケジュールに基づく。施設の営業時間や上映内容は変更される場合がある。
施設の営業時間
- 月曜日~金曜日・日曜日・祝日:10:30~18:30
- 土曜日・祝前日:10:30~19:30
LISTEN.の上映は、平日・日曜・祝日が11:00~18:00の時間帯、土曜・祝前日が11:00~19:00の時間帯に設定されている。
ただし、実際の上映開始時刻は上記の個別スケジュールを確認したい。
チケット料金
施設の通常チケット料金は次のとおり。
| 券種 | オンライン | 当日会場 |
|---|---|---|
| 一般 | 3,000円 | 3,800円 |
| 大学生・高校生・専門学校生 | 1,700円 | 2,400円 |
| 障害者手帳をお持ちの方 | 2,500円 | 3,300円 |
| ペア | 5,600円 | 設定なし |
| 中学生以下 | 無料 | 無料 |
※税込。施設の通常入場チケット料金であり、オンライン販売には購入サイト所定の手数料が発生する場合がある。ペアチケットは2人同時入場が条件。
アクセス方法
会場は神奈川県横浜市中区山下町279-9、山下ふ頭4号上屋。
最寄り駅は、みなとみらい線の元町・中華街駅だ。
駅4番出口から山下ふ頭バス待合所までは徒歩約5分。そこから施設までは無料送迎モビリティで約5分、徒歩の場合は約20分となっている。
無料送迎は混雑や運休などによって利用できない場合があるため、時間に余裕を持って移動したい。
来場前に知っておきたい注意点
- 小学生以下は18歳以上の保護者同伴が必要。
- 当日の再入場は可能。退出時にスタッフへ申し出る。
- 写真・動画撮影は可能だが、ほかの来場者の映り込みに配慮する。
- ライブ配信は原則禁止。
- 施設内には強い光や点滅、大きな音、香りによる演出がある。
特に没入型映像体験では、暗い空間や光の点滅が苦手な人は注意したい。
【山口智子の現在】プロデューサー活動と書籍『LISTEN.』の価値
山口智子の現在を考えるうえで重要なのは、俳優としての活動とプロデューサーとしての活動を並行していることだ。
「LISTEN.」は一時的な芸能活動ではなく、長期にわたって継続してきたライフワークとして位置づけられている。
2022年刊行の書籍『LISTEN.』とは
10年間の旅をまとめた書籍『LISTEN.』は、2022年8月に生きのびるブックスから刊行された。
主な書籍情報は以下のとおり。
- 書名:『LISTEN.』
- 刊行:2022年8月
- 出版社:生きのびるブックス
- 判型:A5判変形
- ページ数:636ページ
- 仕様:オールカラー
- 刊行時の定価:本体4,000円+税
この本の大きな特徴は、写真や文章だけでなく、ページ内のQRコードを通じて音や映像を体感できることだ。
つまり、紙の本を読みながら実際の音楽に触れられる構成になっている。
単なる旅行記や芸能人のエッセーではなく、映像ライブラリーを別のメディアに展開した記録資料と考えると分かりやすい。
2023年には「兼高かおる賞」を受賞
「LISTEN.」の活動は、文化発信の実績としても評価されている。
公式プロジェクトのプロフィールによると、山口は2023年に「兼高かおる賞」を受賞した。
旅を通じて世界の文化や人々の暮らしを紹介するという点で、長年の海外紀行番組を手がけた兼高かおるの名前を冠する賞とのつながりは象徴的だ。
山口自身も、旅を通して地球を探究する感動を映像や言葉で発信してきた。
2026年も俳優・プロデューサーとして活動
所属事務所のアオイコーポレーションが公開している2026年のプロフィール・出演情報では、山口智子の活動領域は俳優、プロデューサー、文筆活動とされている。
2026年にはTBS系日曜劇場『GIFT』への出演や、FOD配信ドラマ『ペンション・恋は桃色 season4』などの出演情報が掲載されている。
また、BAYFM78のラジオ番組『山口智子 ベサメムーチョ-Bésame Mucho-』や、公式YouTubeチャンネル『山口智子の風穴!?』など、映像・音声を通じた発信も続いている。
加えて、2026年10月から石巻市の「いしのまき観光大使」に就任したことも所属事務所が公表している。
こうした活動を見ると、山口は俳優業を離れてプロデューサーに転身したわけではない。
俳優として作品に参加する一方、自分自身が伝えたい文化や価値観を企画・制作する立場も持ち続けている。
「LISTEN.」は今後どのように展開するのか
2026年の「WHITE NIGHT 白夜」は、過去の撮影記録を新しい映像体験へと変換する取り組みの一例だ。
この展開には、文化アーカイブの活用という観点からも意味がある。
世界の伝統音楽は、演奏者や地域の文化的背景を切り離してしまうと、本来の魅力が伝わりにくい。
しかし、現地で収録された音と映像が残っていれば、後の世代がその文化に触れ、新しい表現へとつなげる可能性が生まれる。
「LISTEN.」が単なる過去の記録に終わらず、「ONE MOMENT」のような新シリーズへ発展していることは、10年間の蓄積を現在の観客へ届け直す試みとして評価できる。
【プロの結論】「LISTEN.」が一般的な音楽映像作品と異なる3つの理由
「LISTEN.」の価値を理解するには、一般的な音楽番組やコンサート映像との違いを見る必要がある。
1. 音楽を通じて文化の背景まで記録する
一般的な音楽映像では、演奏や歌唱そのものが中心になりやすい。
一方、「LISTEN.」では、音楽が生まれた土地や人々の歴史、自然環境、生活文化も重要なテーマになっている。
ヨイクやカタジャックを取り上げることも、珍しい歌唱法を紹介するためだけではない。
そこに暮らす人々が何を大切にし、どのように自然と関わり、伝統を継承してきたかを知る入り口になっている。
2. 10年間の蓄積が作品の厚みを生んでいる
約26か国、250曲以上という数字は、単に訪問先の多さを示すものではない。
異なる土地で音楽を探し、演奏者と出会い、映像を収録していくには、時間と信頼関係が必要になる。
その蓄積があるからこそ、現在の「ONE MOMENT」のような再構成も可能になる。
短期的な話題性だけを追うコンテンツとは、制作の時間軸そのものが異なる。
3. 記録を未来の観客に届ける仕組みがある
書籍『LISTEN.』、QRコードによる音・映像体験、映像シリーズ「ONE MOMENT」、そしてTHE MOVEUM YOKOHAMAでの上映。
異なるメディアを通して、同じ文化的アーカイブを届ける仕組みが作られている。
ここに、山口智子が単なる企画者ではなく、長期的な文化プロジェクトのプロデューサーとして活動している意味がある。
どんな人におすすめできる?
特におすすめしたい人
- 世界の民族音楽や伝統文化に興味がある人
- サーミやイヌイットなど北方先住民族の文化を知りたい人
- 音楽と自然、歴史のつながりに関心がある人
- 大画面の映像や音響による没入型体験が好きな人
- 山口智子の俳優業以外の活動を知りたい人
一方、アーティストのライブ演奏を長時間楽しみたい人や、民族音楽について学術的な解説を中心に求める人には、期待する内容と異なる可能性がある。
「WHITE NIGHT 白夜」は約20分の映像プログラムであり、ライブコンサートや長時間の講演会とは性格が異なるからだ。
【よくある質問】山口智子の「LISTEN.」に関するFAQ
Q1:山口智子の「LISTEN.」とは何ですか?
A1:2010年から山口智子が企画・プロデュースしている世界の音楽文化を記録する映像プロジェクトです。約26か国を巡り、250曲以上の音楽と31の短編エピソードを収録しています。
Q2:「LISTEN. WHITE NIGHT 白夜」はいつまで上映していますか?
A2:2026年10月24日から2027年3月31日まで、THE MOVEUM YOKOHAMA内のSTUDIOで上映されています。1回約20分です。
Q3:「WHITE NIGHT 白夜」ではどんな音楽が紹介されますか?
A3:サーミ民族の伝統歌唱ヨイクや、イヌイットの喉歌カタジャックをはじめ、アイスランドやスウェーデンの音楽文化がテーマです。
Q4:「LISTEN.」の書籍はありますか?
A4:あります。生きのびるブックスから2022年8月に刊行された『LISTEN.』です。636ページのオールカラー書籍で、QRコードから音や映像も体験できます。
Q5:山口智子は現在、俳優を引退したのですか?
A5:いいえ。2026年も俳優としての出演情報が所属事務所から公開されています。俳優業に加えて、プロデューサーや文筆活動にも取り組んでいます。
Q6:「ONE MOMENT」と「LISTEN.」は別のプロジェクトですか?
A6:別々の独立した活動というより、「LISTEN.」で蓄積した映像を新しい没入型映像作品として展開するシリーズが「ONE MOMENT」です。
まとめ:山口智子「LISTEN.」は世界の音を未来へ残す文化プロジェクト
山口智子の「LISTEN.」は、2010年から約10年をかけて世界26か国を巡り、250曲以上の音楽を記録してきた長期プロジェクトだ。
その出発点には、ハンガリーで出会った音楽への感動と、情報を受け取るだけではなく、自分の感覚で世界に耳を傾けたいという思いがあった。
2026年の新作「WHITE NIGHT 白夜」では、サーミのヨイクやイヌイットのカタジャックなど、北方の人々が受け継ぐ音楽と自然との関係が描かれる。
横浜のTHE MOVEUM YOKOHAMAでの上映は、2027年3月31日まで。1回約20分の映像体験を通じて、世界の音楽文化に触れられる機会となっている。
また、書籍『LISTEN.』や「ONE MOMENT」シリーズの展開からも、山口の活動が一度の旅や作品発表で終わるものではないことが分かる。
俳優としての表現活動と、プロデューサーとして世界の文化を未来へ伝える活動。その両方を続ける山口智子にとって、「LISTEN.」はまさに人生をかけて取り組むライフワークだ。
世界には、まだ知られていない美しい音がある。その音に耳を傾け、次の世代へ残していくこと。 「LISTEN.」が2026年に届けているのは、音楽の魅力だけではなく、世界を知ろうとすることそのものの豊かさなのかもしれない。
主な参照資料:THE LISTEN PROJECT公式サイト、生きのびるブックス、THE MOVEUM YOKOHAMA公式サイト、トヨタ自動車公式発表、アオイコーポレーション公式プロフィール、Yamaha Music Connect。