2026年11月2日、りそな銀行は普通預金金利を年0.40%から年0.50%へ引き上げました。引き上げ幅は0.10ポイントです。今回の改定は、りそな銀行だけでなく、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、みなと銀行にも適用されるグループ共通の施策です。
りそなホールディングスが2026年9月24日に公表した「各種預金金利の引き上げについて」では、変更前後の金利と適用開始日が明示されています。
11月2日の改定内容
| 項目 | 改定前 | 改定後 |
|---|---|---|
| 普通預金金利 | 年0.40% | 年0.50% |
| 引き上げ幅 | ― | +0.10ポイント |
| 適用開始日 | ― | 2026年11月2日 |
| 金利表示 | 税引前 | 税引前・年利 |
今回の変更は、年0.40%から年0.50%への引き上げです。金利そのものは従来の1.25倍になりました。
注目したいのは、今回の改定が新規口座開設者だけを対象としたキャンペーンではないことです。通常の普通預金金利の変更であり、既存口座についても、適用日以降は改定後の金利が適用されます。
2026年の金利改定の流れ
りそな銀行の普通預金金利は、2026年に入って段階的に上昇しています。
- 2026年8月2日まで:年0.30%
- 2026年8月3日:年0.30%から年0.40%へ引き上げ
- 2026年9月24日:次回の引き上げを公式発表
- 2026年11月2日:年0.40%から年0.50%へ引き上げ
8月の改定に続いて、11月にも引き上げが実施されたことで、普通預金の金利環境は変化しています。
ただし、普通預金は変動金利です。年0.50%が今後も固定されるわけではなく、市場金利や金融情勢に応じて変更される可能性があります。
【100万円を預けるといくら?】税引前5,000円・税引後約3,984円

年0.50%という金利を見ても、実際にいくら受け取れるのかは分かりにくいものです。
そこで、りそな銀行の普通預金に100万円を1年間預けた場合を想定します。
100万円を1年間預けた場合
計算式は次のとおりです。
100万円 × 0.50% = 5,000円
つまり、税引前の利息は5,000円です。
個人の預金利息には、通常20.315%の税金がかかります。
内訳は以下のとおりです。
- 所得税・復興特別所得税:15.315%
- 住民税:5%
- 合計:20.315%
税引後の利息は次のようになります。
5,000円 ×(1-0.20315)= 約3,984円
100万円を1年間、年0.50%で預けた場合 税引前利息:5,000円 税金:約1,015円 税引後利息:約3,984円 元本と利息の合計:約1,003,984円
預金額別の利息シミュレーション
同じ年0.50%でも、預ける金額によって受け取れる利息は変わります。
- 100万円:税引後約3,984円
- 300万円:税引後約11,952円
- 500万円:税引後約19,921円
- 1,000万円:税引後約39,842円
いずれも1年間、残高と金利が変わらないと仮定した概算です。
改定前の年0.40%と比べると?
年0.40%だった場合、100万円を1年間預けたときの利息は次のとおりです。
- 改定前の税引前利息:4,000円
- 改定前の税引後利息:約3,187円
- 改定後の税引前利息:5,000円
- 改定後の税引後利息:約3,984円
その差は、税引前で年間1,000円、税引後で約797円です。
金利は25%上昇していますが、100万円を預けた場合の実際の手取り増加は年間約800円です。
この数字を見ると、金利上昇のメリットを正しく理解できます。預金額が大きくなるほど増加額も大きくなりますが、少額の預金では金利改定だけで生活が大きく変わるわけではありません。
【りそな銀行の普通預金利息計算】税金・付利単位・利息支払日を解説
普通預金の利息は、単純に年末の残高だけで決まるものではありません。
りそな銀行の普通預金では、毎日の最終残高を基準に利息を計算します。
普通預金の利息計算方法
りそな銀行の商品概要説明書によると、利息計算には以下のルールがあります。
- 計算対象:毎日の最終残高
- 計算期間:1年365日
- 付利最低残高:1,000円
- 付利単位:100円
- 利払時期:毎年2月と8月の第2金曜日の翌日
基本的な計算イメージは次のとおりです。
預金残高 × 適用金利 × 預入日数 ÷ 365日
ただし、実際の普通預金では、日々の残高とその日に適用される金利をもとに計算します。
例えば、月の途中で給与が振り込まれたり、生活費を引き出したりした場合、残高が変化するため利息も変わります。
普通預金の利息は年2回入金される
りそな銀行では、普通預金の利息は毎年2月と8月に口座へ組み入れられます。
したがって、11月2日に年0.50%へ引き上げられたからといって、翌日に1年分の利息がまとめて振り込まれるわけではありません。
改定前の期間と改定後の期間が混在する場合、それぞれの期間に適用された金利をもとに利息が計算されます。
年0.50%でも受取額が3,984円にならないケース
次のような場合は、シミュレーション結果と実際の利息が異なります。
1. 1年間ずっと100万円を維持していない
2. 期間中に金利が変更された
3. 預金残高が変動した
4. 利息計算上の端数処理が発生した
特に注意したいのは、年0.50%が固定金利ではないことです。
今回の100万円の計算は、年0.50%が1年間続くと仮定した目安であり、将来の受取利息を保証するものではありません。
【銀行別に徹底比較】りそな・三菱UFJ・三井住友・みずほの普通預金金利
りそな銀行の年0.50%は、ほかの大手銀行と比較してどの程度の水準なのでしょうか。
2026年11月2日の改定を軸に、主要銀行の普通預金金利を整理します。
メガバンク・りそなグループの金利比較
| 銀行名 | 普通預金金利 | 改定日・確認時期 |
|---|---|---|
| りそな銀行 | 0.50% | 11月2日 |
| 埼玉りそな銀行 | 0.50% | 11月2日 |
| 三菱UFJ銀行 | 0.50% | 11月2日 |
| 三井住友銀行 | 0.50% | 11月4日確認 |
| みずほ銀行 | 0.50% | 11月2日 |
※すべて税引前の年利です。三井住友銀行については11月4日に確認された公式金利表の情報を基準としています。
三菱UFJ銀行の普通預金金利
三菱UFJ銀行は、2026年9月18日に円普通預金金利の改定を発表しました。
改定日は11月2日で、年0.40%から年0.50%への引き上げです。
同行の発表では、日本銀行の金融政策決定会合の結果と市場金利の上昇を改定の背景として説明しています。
スーパー普通預金についても、対象となる金利の変更が発表されています。
三井住友銀行の普通預金金利
三井住友銀行も年0.50%の水準です。
標準金利の普通預金に加え、残高別金利型普通預金についても金利表に年0.50%が掲載されています。
なお、残高別金利型普通預金の利用には、SMBCポイントパックまたはOliveアカウントの契約が必要です。
通常の普通預金と残高別金利型普通預金を混同しないようにしましょう。
みずほ銀行の普通預金金利
みずほ銀行も2026年9月18日に改定を発表し、11月2日から年0.40%を年0.50%へ引き上げました。
普通預金だけでなく、円貯蓄預金についても金利変更が発表されています。
ただし、円貯蓄預金には期間限定のキャンペーン金利が含まれるため、通常の普通預金と同じ条件で比較することはできません。
埼玉りそな銀行の普通預金金利
埼玉りそな銀行も、りそな銀行と同じ2026年11月2日から年0.50%です。
2026年9月24日のりそなグループ公式発表では、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、みなと銀行の4行が改定対象として記載されています。
したがって、りそな銀行と埼玉りそな銀行のどちらを利用するか判断する際、今回の普通預金金利だけで優劣を決めることはできません。
大手銀行は金利だけでは差がつかない
今回の比較で分かるのは、大手銀行の普通預金金利が年0.50%という水準で横並びになっていることです。
この状況では、金利だけを理由に銀行を変更しても、受け取れる利息に大きな差は生まれません。
ATMの利用しやすさ、振込手数料、給与受取口座との相性、アプリの使いやすさなども含めて判断する必要があります。
【りそな銀行の定期預金金利と比較】普通預金より有利なのか?
普通預金の金利が年0.50%になったことで、定期預金との違いも気になるところです。
りそな銀行は2026年10月30日に定期預金金利の引き上げを発表し、11月2日から新しい金利を適用しています。
2026年11月2日からの定期預金金利
| 預入期間 | 改定後の金利 |
|---|---|
| 1カ月 | 0.575% |
| 3カ月 | 0.575% |
| 6カ月 | 0.600% |
| 1年 | 0.700% |
| 2年 | 0.800% |
| 3年 | 0.900% |
| 4年 | 1.000% |
| 5年 | 1.100% |
※税引前の年利。スーパー定期などの標準金利を示しています。
100万円を1年定期に預けた場合
普通預金の年0.50%と比較すると、1年定期の年0.70%のほうが金利は高くなります。
100万円を1年間預けた場合の概算は以下のとおりです。
- 普通預金:税引前5,000円
- 1年定期預金:税引前7,000円
- 1年定期預金の税引後:約5,577円
税引後の差は約1,593円です。
普通預金と定期預金の違い
普通預金のメリットは、必要なときに自由に引き出せることです。
急な出費や毎月の生活費、給与の受取、公共料金の引き落としなどに利用できます。
一方、定期預金は預入期間と適用金利を決めて資金を預ける仕組みです。原則として満期まで預けることで、預入時の金利が適用されます。
満期前に解約した場合は、所定の中途解約利率が適用され、当初予定していた利息を受け取れない可能性があります。
そのため、資金の用途によって使い分けることが合理的です。
- 生活費・緊急予備資金:普通預金
- 1年間使う予定のない資金:1年定期預金
- 数年間使う予定のない資金:期間の長い定期預金も検討
金利だけでなく、資金を拘束される期間も比較することが大切です。
【預け先を選ぶポイント】りそな銀行の普通預金はどんな人に向いている?
年0.50%という水準は、従来の低金利と比較すれば改善しています。
しかし、預金先を選ぶ際には、金利以外の要素も無視できません。
りそな銀行が向いている人
次のような人には、りそな銀行の普通預金が選択肢になります。
- すでにりそな銀行を給与受取口座として利用している
- 生活費や公共料金の引き落としをまとめたい
- ATMや店舗を利用する機会がある
- 普通預金の利便性と一定の預金金利を両立させたい
- りそなグループアプリやポイントサービスを活用したい
特に、すでに口座を持っている人は、金利が上がったからといって新しい銀行へ移す必要があるか、慎重に考えるべきです。
金利を最優先する人はネット銀行も比較する
普通預金の金利を最優先するなら、ネット銀行も比較対象になります。
2026年11月4日時点の銀行金利比較では、あおぞら銀行BANK支店のように、残高100万円以下の部分に年1.20%を適用する銀行も確認されています。
ただし、こうした金利は残高上限や口座の種類、適用条件が設定されている場合があります。
年0.50%という標準金利と、特定条件を満たした場合の優遇金利を同列に扱わないことが重要です。
比較するときは、次の項目を確認しましょう。
1. 条件なしで適用される金利か
2. 金利が適用される預金残高の上限はいくらか
3. 給与受取や証券口座との連携が必要か
4. 優遇金利の適用期間に期限があるか
5. 振込・ATM手数料を含めた実質的なメリットはあるか
金利が高くても、利用条件を満たせなければ期待した利息は得られません。
普通預金は安全性と流動性を重視する資金の置き場所
普通預金の役割は、単に利息を増やすことではありません。
必要なときにすぐ使えること、日常の決済に利用できること、元本の安全性を確保しやすいことも大切な特徴です。
なお、一般的な利息の付く普通預金は預金保険制度の対象で、同一金融機関における対象預金を合算して、預金者1人につき元本1,000万円までとその利息が保護されます。
1,000万円を超える資金を預ける場合は、複数の金融機関に分散する方法も検討できます。
【よくある質問】りそな銀行の普通預金金利に関するFAQ
Q1:2026年11月現在、りそな銀行の普通預金金利はいくらですか?
A1:2026年11月2日から年0.50%(税引前)です。改定前は年0.40%で、0.10ポイント引き上げられました。
Q2:りそな銀行に100万円を預けると、1年間で利息はいくらですか?
A2:年0.50%が1年間適用され、残高が100万円のまま変わらない場合、税引前5,000円、税引後約3,984円です。
Q3:普通預金金利0.50%は税引後の数字ですか?
A3:いいえ。年0.50%は税引前の表示です。個人の場合、通常20.315%の税金が差し引かれます。
Q4:埼玉りそな銀行の普通預金金利も0.50%ですか?
A4:はい。2026年11月2日から年0.50%です。りそな銀行と同じ改定内容が適用されています。
Q5:三菱UFJ銀行や三井住友銀行と比べて、りそな銀行は高金利ですか?
A5:2026年11月の比較では、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行も年0.50%の水準です。大手銀行同士では、普通預金金利に大きな差はありません。
Q6:りそな銀行の普通預金金利は今後も0.50%ですか?
A6:普通預金は変動金利なので、今後も年0.50%が続くとは限りません。市場金利や金融情勢によって変更される可能性があります。最新の適用金利は銀行の公式金利一覧で確認してください。
Q7:普通預金と1年定期預金なら、どちらがお得ですか?
A7:金利だけなら、2026年11月2日以降のりそな銀行では1年定期預金の年0.70%が普通預金の年0.50%を上回ります。ただし、満期前に解約すると利息が減る可能性があるため、使う予定のない資金に限定して検討するのが適切です。
まとめ:【プロの結論】りそな銀行の普通預金は金利と使いやすさの両面で判断する
2026年11月2日、りそな銀行の普通預金金利は年0.40%から年0.50%へ引き上げられました。
100万円を1年間預けた場合、年0.50%なら税引前5,000円、税引後約3,984円の利息が期待できます。改定前の年0.40%と比較すると、手取りは年間約797円増える計算です。
一方、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行も年0.50%の水準に達しており、メガバンク間では金利による差別化が難しくなっています。
預金先を選ぶ際の判断基準は、次の3点です。
- 利便性を重視する人: 給与受取や引き落としに使いやすい銀行を選ぶ
- 利息を増やしたい人: 定期預金や条件なしの高金利ネット銀行も比較する
- 資金の自由度を重視する人: いつでも引き出せる普通預金を中心に管理する
特に重要なのは、普通預金の金利が上がったからといって、預金をすべて一つの口座に集める必要はないということです。
日常生活に使うお金は普通預金に置き、当面使わない資金は定期預金などに振り分けることで、利便性と利息のバランスを取りやすくなります。
銀行預金金利は金融政策や市場環境によって変化します。2026年11月の年0.50%という数字だけで判断せず、今後の改定や各行の優遇条件も確認しながら、自分の資金計画に合った預け先を選びましょう。
主な根拠資料・確認先
- りそなグループ「各種預金金利の引き上げについて」(2026年9月24日)。
- りそな銀行「普通預金 商品概要説明書」。利息計算方法・税率・利払時期。
- りそなグループ「定期預金金利の引き上げについて」(2026年10月30日)。
- 三菱UFJ銀行「円普通預金金利の改定について」(2026年9月18日)。
- みずほ銀行「円預金金利の改定について」(2026年9月18日)。
- 三井住友銀行・主要銀行の金利比較資料(2026年11月4日確認)。