エルガイムMk-IIを理解するうえで押さえておきたいのが、開発のベースとなった機体と、完成に関わった人物です。
『重戦機エルガイム』は、サンライズ制作、富野由悠季総監督によるテレビアニメです。サンライズ公式の作品情報では、放送期間は1984年2月4日から1985年2月23日まで、全54話。二重太陽サンズを中心とするペンタゴナ・ワールドを舞台に、ダバ・マイロードたちが支配者ポセイダルに立ち向かう物語が描かれます。
エルガイムMk-IIは、物語後半に登場する新型ヘビーメタルです。公式設定によれば、新型HM「アモンデュール・スタック」をベースに、ミラウー・キャオと技術者メッシュ・メーカーが完成させました。
もう一つの特徴が頭部です。キャオが発掘した古代のヘビーメタルの頭部を使用しており、通常の量産型ヘビーメタルとは異なる独特のシルエットを生み出しています。
つまり、Mk-IIは単にエルガイムの装甲や火力を強化した機体ではありません。別の機体をベースに、異なる技術と古代のパーツを組み合わせて完成した、新しい主役機なのです。
主な機体プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 機体名 | エルガイムMk-II |
| 英語表記 | L-GAIM MARK II |
| 登場作品 | 重戦機エルガイム |
| 分類 | A級ヘビーメタル |
| ベース機 | アモンデュール・スタック |
| 開発に関わった人物 | ミラウー・キャオ、メッシュ・メーカー |
| 頭部 | 古代のヘビーメタルの頭部を採用 |
| 主な搭乗者 | ダバ・マイロード |
| 特徴 | プローラー形態への変形機構 |
出典は「重戦機エルガイム」公式サイトのヘビーメタル紹介と作品設定です。
【エルガイムMk-IIとエルガイムの違い】2機の設計思想を比較

検索でよく見られる疑問が、「エルガイムMk-IIは通常のエルガイムと何が違うのか」という点です。
両機は名前こそ共通していますが、開発経緯や機体構造には明確な違いがあります。
通常のエルガイムは、ダバ・ハッサーがHMガイラムを持ち出し、さまざまな用途に対応できるよう改造した機体です。ヤーマン族の技術である生体電導システムやスパイラルフローシステムが導入されています。
一方、Mk-IIはポセイダル軍の新型機アモンデュール・スタックをベースにしています。キャオたちの技術によって完成し、プローラー形態への変形能力も備えています。
両者の違いを整理すると、次のようになります。
この比較で重要なのは、Mk-IIという名称から単純な後継機を想像しないことです。通常のエルガイムをそのまま発展させたのではなく、異なる設計基盤を持つ機体を再構築した存在です。
この設定が、Mk-II独特の細身のシルエットや頭部デザイン、飛行形態への変形機構につながっています。
【エルガイムMk-IIの武装】バスターランチャー・パワーランチャー・セイバー
エルガイムMk-IIの魅力を語るうえで欠かせないのが、特徴的な武装です。大型砲から腕部に装着する射撃武器、近接戦闘用のセイバーまで、異なる戦闘距離に対応する装備がそろっています。
1. バスターランチャー
バスターランチャーは、Mk-IIを象徴する大型武装です。長大な砲身を持つ重火器で、機体本体と比較しても存在感のあるサイズが特徴です。
HG版では、グレー、ネイビー、レッドの配色を成形色で再現。砲身下部には可動式のバイポッドも設けられています。
また、本体とのエネルギーケーブル接続も再現されており、武器単体の造形だけでなく、機体と一体になった装備として楽しめます。
注目したいのは、バスターランチャーを構えたときのシルエットです。細身のMk-IIと巨大な砲身の対比が、機体の存在感を大きく引き立てています。
2. パワーランチャー
パワーランチャーは、前腕に装着する射撃武器です。大型のバスターランチャーと比べて取り回しやすく、通常の戦闘シーンを再現する際に活躍します。
HG版では前腕のハードポイントに装着でき、腰部のエネルギーゲートまでケーブルを接続する構造を再現しています。
左右の腕に装着できるため、ポージングの自由度も魅力です。ケーブルの接続位置を確認しながら組み立てると、設定に近い姿に仕上がります。
3. セイバー
セイバーは近接戦闘用の武装です。HG版ではビーム刃をクリアパーツで再現し、柄の部分は前腕に収納できる構造になっています。
大型砲とは異なる軽快なシルエットを作れるため、バスターランチャーと並んで展示することで、Mk-IIの武装の幅広さが伝わります。
HG版で確認できる主な武装
| 武装 | 特徴 |
|---|---|
| バスターランチャー | 大型の重火器。ケーブルとバイポッドを再現 |
| パワーランチャー | 前腕に装着する射撃武器 |
| セイバー | クリアパーツの刃を採用した近接武器 |
なお、ここで挙げたのはHG 1/144版の公式付属武装です。作品内の機体設定に登場する武装すべてが、プラモデルに個別パーツとして付属するわけではありません。購入時にはこの区別が大切です。
【プローラー形態と変形機構】エルガイムMk-IIのもう一つの姿
エルガイムMk-IIの大きな特徴が、人型からランドブースター形態「プローラー」へ変形できることです。
通常の人型形態では、頭部や腕部、脚部が独立した人型メカとしてのシルエットを形成しています。プローラー形態では、各部を折りたたみ、背部の飛行ユニットや機首、尾翼などを組み合わせることで、飛行・巡航を意識した形状に変化します。
プローラー形態への変形で注目したい部分
変形時には、主に次の部分が動きます。
- 肩部:大型バインダーの向きを調整し、変形後の形状に合わせる。
- 腕部:人型形態から位置を変更して機体の外形を整える。
- 脚部:膝や足先を折りたたみ、コンパクトな形状にする。
- 機首:背部飛行ユニットの機首部分を展開して頭部と連結する。
- 尾翼:リアアーマーを展開してランドブースターらしいシルエットを作る。
単に背中へ飛行ユニットを追加するだけではなく、機体の各部を変化させて別の形態を成立させる仕組みです。
HG版では、この変形機構を実際に組み替えて楽しめます。BANDAI SPIRITSの公式商品説明でも、プローラー形態への変形と各部のロック機構が特徴として紹介されています。
HG版ならではの連動ギミック
さらに見逃せないのが、別売りのHG 1/144エルガイムとの連動です。
エルガイムMk-IIには、通常のエルガイムを懸架するためのジョイントパーツが2種類付属しています。肩部の取っ手や保持用のパーツを組み合わせることで、Mk-IIのプローラー形態にエルガイムを搭載したディスプレイが可能です。
単体の変形だけでなく、前後の主役機を一緒に飾れる点は、このプラモデルならではの魅力です。
ただし、変形機構を持つモデルは、通常の固定ポーズ専用モデルよりも動かす箇所が多くなります。パーツの向きや接続位置を確認しながら、無理な力を加えずに変形させることが大切です。
【HG 1/144 エルガイムMk-II】発売日・価格・付属パーツを解説
エルガイムMk-IIの立体物の中でも、現在のプラモデルファンにとって重要な商品が、BANDAI SPIRITSのHG 1/144版です。
この商品は、従来のキットの単純なリニューアルではなく、完全新規造形によって立体化されたモデルです。HGシリーズでは初の商品化となり、機体の特徴的な細身のプロポーションやカラーリングをパーツ分割で表現しています。
発売日と価格
| 項目 | 商品情報 |
|---|---|
| 商品名 | HG 1/144 エルガイムMk-II |
| メーカー | BANDAI SPIRITS |
| ブランド | HG |
| スケール | 1/144 |
| 発売時期 | 2021年3月 |
| 公式商品情報ページの掲載価格 | 4,180円(税込) |
| 販売形態 | プレミアムバンダイ限定 |
| 対象年齢 | 15才以上 |
| 組み立て | 接着剤不要 |
発売に関する当初の発表は2020年11月5日。HOBBY Watchの発表記事では、予約受付開始とともに、2021年3月発売予定、税込3,850円と案内されていました。
一方、BANDAI SPIRITSの公式商品情報ページには4,180円(税込)と掲載されています。発売当時の報道価格と公式商品ページの掲載価格には差があるため、2026年に購入する場合は、実際の販売ページに表示される金額を優先してください。
また、発売時期は2021年3月であり、2026年の新商品ではありません。プレミアムバンダイ限定商品として案内され、通常の一般店頭販売商品とは販売経路が異なります。
HG版の付属パーツ一覧
公式商品情報で明記されている付属武装は、バスターランチャー、パワーランチャー、セイバーの3種類です。
加えて、通常の人型形態だけでなく、破損状態やエルガイムとの連動ディスプレイを楽しめるオプションも用意されています。
| 付属パーツ・装備 | 再現できる内容 |
|---|---|
| バスターランチャー | 大型火器を構えた戦闘シーン |
| パワーランチャー | 前腕に装着した射撃形態 |
| セイバー | ビーム刃による近接戦闘 |
| 破損状態の頭部パーツ | 作品終盤のダメージ状態 |
| 破損状態のマスクパーツ | 頭部の損傷表現 |
| エルガイム懸架用ジョイント2種類 | Mk-IIと通常のエルガイムの連動展示 |
| エネルギーケーブル | ランチャーと機体の接続表現 |
| 専用の持ち手など | 武装保持やディスプレイ |
特に注目したいのが、破損頭部パーツです。通常の頭部と交換することで、劇中終盤をイメージしたダメージ状態を再現できます。
また、クリスタル部分にはクリアパーツを使用。膝裏のケーブルには軟質素材を採用し、脚部の可動を妨げにくい設計になっています。
頭部の破損表現やエルガイムとの連動など、単に機体を立たせて飾るだけでは終わらない構成が、この商品の大きな見どころです。
【エルガイムMk-IIのプラモデル評判】評価されるポイントと注意点
HG 1/144エルガイムMk-IIは、2021年3月の発売後、複数の模型レビューサイトで組み立てや可動、変形ギミックが紹介されました。
レビューを比較すると、評価されているのは主に造形と色分け、武装の再現度、変形機構です。一方で、細かなパーツの扱いや一部の可動には注意点もあります。
評価されているポイント
1. 完全新規造形によるプロポーション
従来のエルガイム系キットとは異なる設計で、Mk-II独特の細身のシルエットを再現しています。ライトグレーを中心としたカラーリングもパーツ分割で表現され、素組みでも機体らしい印象に仕上がります。
2. 武装の再現度
バスターランチャー、パワーランチャー、セイバーが付属し、それぞれの装着状態を再現できます。特にバスターランチャーは本体とケーブルで接続でき、作品中の印象的な姿を再現するのに適しています。
3. プローラー形態への変形
人型と飛行形態の両方を楽しめる点は大きな魅力です。通常のロボットプラモデルとは異なる変形機構を実際に触って確かめられます。
4. 破損頭部や懸架ギミック
破損頭部の再現や、通常のエルガイムを搭載できるジョイントパーツは、ファンにとってうれしい要素です。単体展示とは異なる楽しみ方ができます。
購入前に知っておきたい注意点
一方、模型レビューでは次のような注意点も報告されています。
- 小さな頭部パーツ:破損状態のマスクなどは小型で、取り外しや交換時に紛失しないよう注意が必要。
- 首周辺の干渉:首を左右に動かす際、個体や動かし方によってマスクパーツが外れる場合がある。
- 足首の接地性:足首周辺の可動に制限があり、ポーズによっては接地が難しい。
- 変形時の取り扱い:複数の可動部分を調整するため、無理な力を加えないようにしたい。
- 経年による関節の変化:長期間動かす場合は、関節の保持力や細かなパーツの状態にも気を配りたい。
ガンダムブログはじめましたの2021年3月19日付レビューでは、色分けやプロポーション、ギミックの完成度が評価される一方、マスクパーツの外れやすさ、繊細な構造についても触れられています。
また、Dalong.netのレビューでは、バスターランチャーのケーブルの張りがポージングに影響する点が指摘されています。
これらはすべての個体で同じ問題が発生するという意味ではありませんが、購入前に把握しておきたい実用的なポイントです。
どんな人におすすめできる?
HG版は、次のような人に向いています。
- 『重戦機エルガイム』の後半の主役機が好きな人
- バスターランチャーを構えた姿を再現したい人
- プローラー形態への変形を楽しみたい人
- 通常のエルガイムとMk-IIを並べて展示したい人
- 破損頭部など劇中再現用のパーツに魅力を感じる人
反対に、頻繁にパーツを付け替えて遊びたい人や、変形ギミックよりもシンプルな可動と安定した固定ポーズを重視する人は、購入前にレビュー写真や組み立て後の状態を確認しておくと安心です。
総合的には、変形・武装・破損表現という複数の要素を1つの商品で楽しめることが、HG版の大きな強みです。
【エルガイムMk-IIに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:エルガイムMk-IIは誰が乗る機体ですか?
A1:主人公のダバ・マイロードが搭乗する機体です。物語後半の主役機として活躍します。
Q2:エルガイムMk-IIは何をベースに開発されましたか?
A2:ポセイダル軍の新型ヘビーメタル、アモンデュール・スタックがベースです。ミラウー・キャオと技術者メッシュ・メーカーが完成させました。
Q3:エルガイムMk-IIは変形できますか?
A3:できます。プローラーと呼ばれるランドブースター形態に変形可能です。HG 1/144版でもこのギミックが再現されています。
Q4:HG 1/144エルガイムMk-IIの発売日はいつですか?
A4:2021年3月です。2020年11月にプレミアムバンダイ限定商品として予約受付が発表されました。
Q5:HG版の価格はいくらですか?
A5:BANDAI SPIRITSの公式商品情報ページでは4,180円(税込)と掲載されています。発売当時の報道では3,850円(税込)と案内されていたため、購入時には実際の販売価格を確認してください。
Q6:HG版には破損した頭部パーツが付属しますか?
A6:付属します。選択式の頭部用オプションパーツによって、劇中終盤の破損状態を再現できます。
Q7:通常のエルガイムを一緒に飾れますか?
A7:可能です。別売りのHG 1/144エルガイムを懸架するためのジョイントパーツが2種類付属しています。
【まとめ】エルガイムMk-IIは設定・武装・変形の三拍子が魅力
エルガイムMk-IIは、『重戦機エルガイム』の物語後半を象徴するA級ヘビーメタルです。アモンデュール・スタックをベースに、ミラウー・キャオとメッシュ・メーカーが完成させたという開発経緯そのものが、通常のエルガイムとの大きな違いになっています。
大型のバスターランチャー、腕部のパワーランチャー、近接戦闘用のセイバーという武装構成に加え、ランドブースター形態のプローラーへ変形できる点も特徴です。
HG 1/144版は2021年3月発売のプレミアムバンダイ限定商品で、完全新規造形の本体、各種武装、破損頭部パーツ、エルガイム懸架用ジョイントなどを備えています。
2026年に購入を検討する場合は、公式商品情報の価格と実際の販売価格を区別し、限定商品の在庫状況や中古品のパーツ欠品、関節の状態も確認することが大切です。
作品設定を知ってからプラモデルを組み立てると、頭部の由来や変形機構、武装の配置など、細部に込められた意味も見えてきます。エルガイムMk-IIは、アニメのメカニックデザインと立体模型のギミックを両方楽しめる、シリーズを代表する機体の一つです。