2026年11月現在、江戸川区で大地震が発生した場合、どの程度の揺れや被害が想定されているのか。江戸川区の令和8年度修正「地域防災計画」によると、首都直下地震では区内の大部分で震度6強、北東部で震度6弱、南部の一部では震度7が想定されている。加えて、液状化についても区内のほぼ全域で危険度が高いと評価されている。
注目したいのは、想定される被害が建物の倒壊だけではないことだ。地震火災、液状化による地盤やライフラインへの影響、避難者の増加、帰宅困難者の発生など、地震後の生活を左右する問題もある。2026年5月29日に策定された地域防災計画と、東京都の地域危険度調査、江戸川区が公表する防災情報をもとに、震度予想からハザードマップ、避難先、家庭でできる対策まで整理する。
【2026年最新】江戸川区の地震速報と令和8年度地域防災計画の重要ポイント

江戸川区の地震速報・最新情報はどこで確認する?
地震が発生したとき、最初に確認したいのは緊急地震速報、震源地、マグニチュード、各地の震度、津波情報だ。これらは気象庁が発表する地震情報で確認できる。
一方、江戸川区内の被害状況や避難所の開設情報は、区が発信する情報を確認する必要がある。全国の地震速報だけでは、自宅周辺の道路状況や避難所の開設状況までは把握できないためだ。
2026年現在、確認しておきたい情報源は次のとおり。
- 気象庁の地震情報:震源、マグニチュード、各地の震度、津波情報など。
- 気象庁の緊急地震速報:強い揺れが予想される場合の警報・予報。
- 江戸川区防災アプリ:区内の被害情報、避難所の開設状況、混雑状況、交通情報など。
- 江戸川区防災ポータル:区からの避難情報や避難施設の所在地など。
- 区公式SNS・防災行政無線:地域に関する緊急情報や災害時の案内。
特に江戸川区防災アプリと防災ポータルは、2026年4月15日から避難所受付機能が追加された。事前に情報を登録しておけば、災害時に避難所での受付をスムーズに進められる。
防災ポータルでは避難所の開設状況や混雑状況も確認できるため、平常時にアプリを導入し、操作方法を把握しておく意味は大きい。
令和8年度修正の地域防災計画は何が変わった?
江戸川区の地域防災計画は、災害対策基本法第42条に基づき、江戸川区防災会議が策定する総合的な防災計画だ。区、東京都、防災関係機関、事業者、区民、自主防災組織の役割を整理し、災害予防から応急対応、復旧、復興までを定めている。
令和8年度修正では、災害時の情報収集能力や避難支援体制の強化が盛り込まれた。
- 災害時の通信体制:令和6年度・7年度の2年間で構築した区独自の自営通信網を、小中学校や区施設などに配備。
- 要配慮者への支援:避難行動要支援者名簿管理システムを活用した名簿の提供について明記。
- 福祉避難所の拡充:福祉避難所補完施設や福祉避難室を含む支援体制を整理。
- 備蓄・避難所情報:資料編の備蓄量や避難所、協力協定などを更新。
2026年4月1日から4月30日まで修正素案に対する意見募集が行われ、13件、4人から意見が寄せられた。その後、5月29日の江戸川区防災会議で修正案が審議され、計画が策定された。区の公式ページでは8月25日更新の資料として令和8年度修正計画が公開されている。
ここで注意したいのは、令和8年度修正によって首都直下地震の発生日時や震度が新たに予言されたわけではないことだ。地震の被害想定は東京都が2022年5月に公表した想定を前提としており、2026年度の修正は情報収集、避難支援、備蓄などの対応力を強化する意味合いが大きい。
【震度6弱〜7】江戸川区の首都直下地震で想定される揺れと被害規模
江戸川区はどの地域で震度7になる可能性がある?
江戸川区の地域防災計画が前提とする地震は、東京都23区南部を震源とするマグニチュード7.3の「都心南部直下地震」だ。
東京都の被害想定をもとにした区の震度分布では、区内の大部分が震度6強、北東部が震度6弱、南部の一部が震度7とされている。
区全体の面積に対する震度別の割合は、震度6弱が22.6%、震度6強が67.9%、震度7が9.6%だ。つまり、想定上は江戸川区の約77.5%が震度6強以上の揺れに見舞われる計算になる。
震度7が想定されるのは南部の一部であり、江戸川区全域が震度7になるという意味ではない。ただし、震度6強でも家具の転倒や建物の損傷、屋外設備の落下などが発生し得るため、震度7の地域だけを警戒すればよいわけではない。
首都直下地震による江戸川区の被害想定
特に厳しい条件として設定されているのが、冬の18時、風速毎秒8メートルというケースだ。夕方の火災発生と強風による延焼を想定した条件で、区の計画では次の被害が示されている。
| 項目 | 想定・数値 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| 想定地震 | M7.3・都心南部直下地震 | 東京都23区南部を震源とする想定 |
| 震度6弱 | 面積の22.6% | 主に区の北東部 |
| 震度6強 | 面積の67.9% | 区内の大部分 |
| 震度7 | 面積の9.6% | 南部の一部 |
| 液状化 | ほぼ全域で危険度が高い | 道路・地盤・ライフラインへの影響 |
| 死者 | 582人 | うち要配慮者411人 |
| 建物全壊 | 6,656棟 | 揺れや液状化などによる被害 |
| 焼失建物 | 14,421棟 | 倒壊建物を含まない集計 |
| 負傷者 | 6,713人 | うち重傷者1,106人 |
| 避難者 | 284,088人 | 避難生活や物資需要の増大 |
| 帰宅困難者 | 46,192人 | 交通機関の停止による影響 |
この数字から読み取れるのは、揺れによる建物被害だけでなく、火災による被害が非常に大きな割合を占めるという点だ。
死者582人のうち、火災による死者は314人と想定されている。また、避難者は約28万4,000人に達する。住宅が無事でも、断水や停電、交通機関の停止によって生活環境が大きく変化する可能性がある。
震度予想と実際の地震予知は違う
ここで混同されやすいのが「震度予想」と「地震予知」だ。
地域防災計画に掲載されている震度分布は、一定の震源、地震規模、地盤条件などを設定した場合に、どの程度の揺れが想定されるかを示すシミュレーションである。
したがって、2026年11月に震度7が発生する、あるいは特定の曜日や時間に江戸川区で大地震が起きるという予告ではない。
実際の発生時刻や震源、地震規模を正確に予測することはできない。防災対策では、発生時期を当てることよりも、想定された揺れに耐えられる住宅環境を整えることが重要になる。
【液状化マップ・危険度ランキング】江戸川区に地震に強い地域はある?
江戸川区の液状化リスクはなぜ高いのか
江戸川区の地震リスクを考えるうえで、建物の耐震性と並んで注意したいのが液状化だ。
区の令和8年度地域防災計画では、都心南部直下地震を想定した場合、液状化危険度はほぼ全域で「高い」と評価されている。
江戸川区には、河川の作用などによって形成された低地が広がっている。東京都の地域危険度調査でも、区内の町丁目の地盤分類には沖積低地が多く見られる。
液状化は、地震の揺れによって地盤中の水分を含んだ砂質土などが不安定になり、地盤の支持力が低下する現象だ。発生した場合には、次のような被害につながる可能性がある。
- 建物や住宅の沈下、傾斜。
- 道路の陥没や段差、通行障害。
- 上下水道管やガス管などの埋設設備の損傷。
- マンホールの浮き上がり。
- 電気・水道などのライフラインへの影響。
特に注意したいのは、建物が倒壊しなかったとしても、地盤や配管の損傷によって自宅で生活を続けられなくなる可能性があることだ。
江戸川区の地震ハザードマップ・液状化予測図の確認方法
自宅周辺の危険性を調べるには、江戸川区が公開する「地震防災マップ」を確認したい。主に次の2種類の地図が参考になる。
① 液状化予測図
地震時に液状化が発生する可能性を確認するための地図だ。自宅だけでなく、通勤・通学路、避難先までの道路、周辺の公共施設についても確認しておきたい。
② 地域危険度ランク図
東京都が公表する地震に関する地域危険度測定調査をもとに、町丁目ごとの地震災害リスクを確認する地図だ。
地震防災マップのページから、それぞれの資料を確認できる。自宅の住所を起点に、液状化と建物倒壊・火災の危険性を別々に調べることがポイントになる。
地震危険度ランキングのランク1〜5は何を意味する?
東京都都市整備局の「地震に関する地域危険度測定調査」は、都内の市街化区域にある5,192町丁目を対象とした調査だ。第9回調査は2022年9月に公表されている。
評価の対象となるのは、主に次の項目だ。
- 建物倒壊危険度:地震の揺れによって建物が倒壊する危険性。
- 火災危険度:出火や延焼による被害の危険性。
- 災害時活動困難係数:道路状況などから、災害時の救助・消火活動が困難になる度合い。
- 総合危険度:建物倒壊危険度と火災危険度などを組み合わせた評価。
各危険度はランク1からランク5までの5段階で評価され、ランク5ほど相対的な危険性が高い。
ただし、このランキングは震度の強さを示すものではない。また、液状化の危険度をそのまま順位化したものでもない。
例えば、建物倒壊危険度が低い地域でも、火災危険度が高い可能性はある。反対に、火災リスクが低い地域でも、地盤や建物の条件によって別の問題が生じることがある。
江戸川区に地震に強い地域・安全な地盤はある?
「江戸川区ならこの地域に住めば地震の心配はない」といった単純な区分はできない。
特に液状化については、区の想定でほぼ全域が高リスクとされている。地域危険度ランクが低いことだけを理由に、地震に強い土地だと判断するのは早計だ。
住宅選びや引っ越しを検討する場合には、町丁目単位の危険度だけでなく、土地の履歴、地盤調査結果、建物の構造、基礎形式、築年数、耐震診断の結果を合わせて確認したい。
地盤の評価と建物の耐震性は別の問題である。土地のリスクを確認したうえで、建物自体がその地盤条件に適した設計・施工となっているかを調べることが、実際的な判断基準になる。
【地震火災リスク】江戸川区で倒壊以外に警戒すべき二次被害
地震後の火災が被害を拡大させる
江戸川区の被害想定で見逃せないのが、地震火災による被害だ。
冬の夕方、風速毎秒8メートルという条件では、焼失建物14,421棟、火災による死者314人が想定されている。これは建物の倒壊とは別に、出火と延焼への備えが必要であることを示している。
地震火災には、調理器具などからの出火だけでなく、停電後の電気復旧時に発生する通電火災などもある。
揺れが収まった後に家具や電気製品が倒れて配線が損傷していた場合、電気が復旧したタイミングで火災が発生する可能性がある。
感震ブレーカーで火災リスクを減らす
江戸川区が2026年9月に公開した防災特集では、地震火災について、対策によって被害を約7割減らせるという東京都の被害想定を紹介している。
この数値は、感震ブレーカーの設置率25%、初期消火率60%という特定条件を設定したシミュレーションに基づくもので、どの家庭でも必ず7割減るという意味ではない。
それでも、具体的な対策として注目したいのが感震ブレーカーだ。一定以上の揺れを感知すると自動的に電気を遮断し、電気に起因する火災の予防につなげる設備である。
江戸川区では感震ブレーカーの購入費や工事費に対する補助制度を案内しており、2026年度の案内では2027年3月31日までの申し込み期限が示されている。対象条件や受付状況は区の最新案内で確認したい。
火災を防ぐために家庭で実践したいこと
- 感震ブレーカーを設置する。
- 住宅用消火器を用意し、設置場所を家族で共有する。
- コンロ周辺に燃えやすいものを置かない。
- 揺れが収まったら火元とガスの状態を確認する。
- 避難時には安全を確認したうえでブレーカーを切る。
- 家具の転倒を防ぎ、電気コードや配線の損傷を防止する。
江戸川区の防災マップでは、地域に設置された消火器の位置も確認できる。大地震の直後は消防車がすぐに到着できない可能性もあるため、近所の消火器の場所を平常時に把握しておくことが役立つ。
【避難場所・避難所】江戸川区で地震が起きたらどこへ逃げる?
避難場所と避難所は役割が違う
地震発生時に混同しやすいのが「避難場所」と「避難所」だ。
避難場所は、地震火災などの危険から身を守るために一時的に避難する場所。大規模な火災が発生した場合には、延焼の危険が及ばない場所への移動が必要になる。
避難所は、自宅が倒壊・焼失するなどして生活できなくなった人を一時的に受け入れる施設だ。
江戸川区では区立の全小中学校(閉校した3校を含む)と一部の高校が避難所として位置付けられている。ただし、災害発生時には施設の安全確認や避難者数に応じた開設準備を行い、順次誘導する仕組みとなっている。
自宅にとどまる在宅避難という選択肢
大地震が発生したからといって、全員がすぐに避難所へ移動する必要はない。
江戸川区が示す基本的な考え方は、自宅の安全が確認できる場合には在宅避難を基本とすることだ。
例えば、建物に大きな損傷がなく、火災や倒壊の危険がなく、生活に必要な備蓄が確保できている場合は、自宅にとどまることが選択肢になる。
一方、次のような場合は避難を検討する必要がある。
- 自宅が倒壊・焼失する危険がある。
- 近隣で火災が発生し、延焼の危険がある。
- 建物の損傷が大きく、安全に居住できない。
- 行政や消防、警察から避難の指示が出ている。
避難する際には、原則として徒歩で移動し、頭部を保護できる帽子やヘルメット、底の厚い靴などを準備する。自動車による避難は道路の混雑や救援活動の妨げになるため、避けることが区から案内されている。
自宅周辺の避難先を住所から調べる方法
江戸川区の公式サイトには「避難所・避難場所の検索」があり、住所から近くの避難施設を調べられる。
確認しておきたいのは、検索結果で最寄りとして表示された施設が、必ずしも災害時に指定される避難先ではないという点だ。実際の避難所は被害状況や施設の安全確認などに応じて開設される。
また、江戸川区防災アプリ・防災ポータルでは、避難所の所在地だけでなく、開設状況や混雑状況も確認できる。
自宅からの経路だけでなく、勤務先や学校から帰宅する場合の避難先も確認しておくと、外出中の災害にも対応しやすい。
【地震対策・防災備蓄】江戸川区で今すぐ始めたい家庭の備え
最低3日分、できれば1週間分の備蓄を用意する
大規模地震の後には、電気・ガス・水道・下水道などのライフラインが停止する可能性がある。道路や物流にも影響が及び、普段どおりに食料や日用品を購入できなくなることも考えられる。
江戸川区は家庭内備蓄について、最低3日分、可能であれば1週間以上の生活に必要な物資を確保するよう呼びかけている。
特に重要なのは水と携帯トイレだ。水の備蓄目安は1人1日3リットル。4人家族なら1週間で84リットルが目安になる。
また、排水管が損傷すると水洗トイレが使えなくなる可能性がある。江戸川区の案内では、1人1日5回の使用を想定した携帯トイレの備蓄例も紹介されている。4人家族で7日分なら140回分が必要だ。
江戸川区で準備したい防災備蓄品
- 飲料水:1人1日3リットルを目安に確保。
- 食料:レトルト食品、缶詰、フリーズドライ食品、栄養補助食品。
- トイレ用品:携帯トイレ、凝固剤、防臭袋、トイレットペーパー。
- 照明・通信:懐中電灯、LEDランタン、携帯ラジオ、モバイルバッテリー。
- 衛生用品:ウェットティッシュ、マスク、タオル、消毒用品。
- 医療・生活用品:常備薬、お薬手帳、救急セット、眼鏡、生理用品。
- 家族別の備え:粉ミルク、おむつ、高齢者向け食品、介護用品など。
備蓄の方法として取り入れたいのがローリングストック法だ。普段食べている食品や日用品を少し多めに購入し、使った分を買い足す。これなら特別な非常食だけを大量に保管する必要がなく、期限切れも防ぎやすい。
住宅の耐震化と家具の転倒防止も重要
備蓄と同じくらい優先したいのが、自宅そのものの安全性だ。
1981年5月31日以前に建てられた建物は旧耐震基準で設計されている可能性がある。江戸川区は住宅の耐震診断や改修などに関する助成制度を案内している。
また、1981年6月から2000年5月までに建てられた木造住宅についても、耐震改修の検討対象となる場合がある。
家庭内では、次の対策を進めたい。
- タンスや食器棚をL字金具や転倒防止器具で固定する。
- 冷蔵庫やテレビの転倒・移動を防止する。
- 窓ガラスや食器棚に飛散防止フィルムを貼る。
- 寝室や出入口付近に大型家具を置かない。
- ブロック塀や住宅周辺の外構を点検する。
- 家族間の連絡方法と避難先を決めておく。
特に寝室の家具対策は優先順位が高い。地震発生時に就寝中であれば、家具の転倒や落下物が避難行動を妨げるおそれがあるからだ。
家族全員が同じ防災情報を確認できる状態にする
大地震では、家族が別々の場所にいる可能性がある。自宅、職場、学校、外出先など、状況によって取るべき行動は変わる。
そのため、家族間で次の事項を決めておきたい。
- 災害時に連絡を取る方法。
- 家族が集合する場所。
- 自宅に戻れない場合の行動。
- 子どもや高齢者の避難支援担当。
- 非常持ち出し袋の保管場所。
江戸川区では災害用伝言ダイヤル171の利用方法や、防災アプリによる情報収集も案内している。通信が混雑して電話がつながりにくい場合に備え、複数の連絡手段を確保しておくことが大切だ。
江戸川区地震に関するよくある質問(FAQ)
Q1:江戸川区で首都直下地震が起きたら震度はいくつになりますか?
A1:東京都の都心南部直下地震の想定では、区内の大部分が震度6強、北東部が震度6弱、南部の一部が震度7です。実際の震度は震源や地震の規模などによって変わります。
Q2:江戸川区で液状化の危険が低い地域はありますか?
A2:令和8年度地域防災計画では、想定地震に対して区内のほぼ全域で液状化危険度が高いとされています。町丁目や敷地ごとの条件は異なるため、区の液状化予測図と個別の地盤調査を確認してください。
Q3:江戸川区の地震危険度ランキングはどこで確認できますか?
A3:江戸川区公式サイトの地震防災マップや、東京都都市整備局の第9回地域危険度測定調査で確認できます。建物倒壊危険度、火災危険度、総合危険度などを町丁目単位で比較できます。
Q4:地震が起きたら必ず避難所に行く必要がありますか?
A4:必ずしもそうではありません。自宅の安全が確認でき、火災や倒壊の危険がなければ在宅避難が基本です。住宅に被害がある場合や、行政などから避難の指示があった場合は、適切な避難場所・避難所へ移動してください。
Q5:江戸川区では地震に備えて何日分の食料や水を用意すればよいですか?
A5:最低3日分、可能であれば1週間以上が目安です。飲料水は1人1日3リットルを基本に、携帯トイレや常備薬、乳幼児・高齢者向けの生活用品も準備してください。
まとめ:【プロの結論】江戸川区地震への備えは自宅周辺のリスク把握から
江戸川区の首都直下地震対策で押さえておきたいのは、震度6強を中心とする強い揺れ、広範囲の液状化リスク、地震火災、そして大規模な避難者の発生という4つの問題だ。
令和8年度修正の地域防災計画では、都心南部直下地震を前提に、死者582人、建物全壊6,656棟、焼失14,421棟という厳しい被害が想定されている。ただし、これは特定の条件を設定した被害シミュレーションであり、実際に発生する被害を確定させる数字ではない。
防災対策を進める際には、次の3つを優先したい。
- 第一に、自宅周辺のリスクを知る。液状化予測図、地域危険度ランク図、避難場所を確認する。
- 第二に、住宅と室内の安全を確保する。耐震診断、家具固定、感震ブレーカー、火災対策を進める。
- 第三に、避難しなくても生活できる備えを整える。水・食料・携帯トイレを最低3日分、可能なら1週間以上確保する。
特に重要なのは、区内で一律に安全な地域を探すのではなく、自分の住む町丁目と建物の状態を組み合わせて判断することだ。地盤が比較的良好でも古い住宅には倒壊リスクがあり、建物が耐震化されていても液状化によって生活インフラが損傷する可能性は残る。
2026年の江戸川区地域防災計画は、行政の対応力を強化するための重要な更新となった。しかし、発災直後の自分と家族の安全を守るためには、日頃の備蓄、住宅の安全確認、地域の避難経路の把握が欠かせない。
地震が発生してから避難先や備蓄品を探すのでは遅い。まずは今日、自宅の住所で地震防災マップを確認し、家族と避難先を共有すること。それが江戸川区で暮らす人にとって、現実的で効果の高い地震対策の第一歩となる。
主な検証資料
- 江戸川区「令和8年度修正 地域防災計画」
- 江戸川区「令和8年度修正素案・概要版」
- 東京都都市整備局「地震に関する地域危険度測定調査(第9回)」
- 江戸川区「2026年9月 特集 いつか来る大地震に備えていますか」
- 江戸川区「防災アプリ・防災ポータル」「家庭の備蓄は十分ですか」