ドラマ版『盤上の向日葵』を語るうえで欠かせないのが、長野県の諏訪地方です。
諏訪は、主人公・上条桂介の故郷として物語に登場します。少年時代の桂介が過ごした土地の風景が、彼の人生や将棋との出会いを描く重要な舞台になっています。
2019年ドラマ版の主なロケ地
JR上諏訪駅
諏訪地方を代表する駅。作品の舞台となる地域の雰囲気を伝える場所です。
片倉館
国指定重要文化財の歴史的建築。2019年のドラマでは千人風呂や会館棟の大広間などが撮影に使用されました。
諏訪湖畔
桂介の故郷である諏訪の風景を象徴する場所。作品の舞台となる長野の空気を感じられます。
立石さくら広場
諏訪地方のロケ地の一つ。地域の風景が作品の背景に生かされています。
このほか、蓼の海第1団地、三井商店、諏訪市板沢区、諏訪市浜町、岡谷市の諏訪湖畔、介護老人福祉施設さわらび、老人保健施設みづうみなどでも撮影が行われました。
諏訪圏フィルムコミッションによると、撮影では地元住民もエキストラとして参加し、地域に根差した作品づくりが行われました。
映画版も諏訪で撮影されている
興味深いのは、2025年の映画版でも諏訪地域がロケ地になっていることです。
諏訪圏フィルムコミッションによると、映画版では諏訪地域の15カ所で撮影が行われました。諏訪市役所、片倉館、タケヤみそなども撮影場所として紹介されています。
片倉館では、映画版の上条桂介の幼少期の将棋シーンが会館棟2階の大広間で撮影されました。同館によれば、2019年のドラマ版でも同じ大広間が使用されています。
つまり、ドラマと映画を見比べると、同じ諏訪の風景や建物が異なる映像作品の中でどう使われているのかも楽しめます。
【プロの結論】盤上の向日葵ドラマを今見るべき理由と作品の評価

『盤上の向日葵』の魅力は、将棋という競技を単なる勝敗の物語として描いていない点にあります。
将棋の駒には持ち主の人生があり、一手には過去の経験や感情が宿っています。上条桂介と東明重慶の関係を追うことで、勝負に人生を懸ける人間の孤独や、他者との出会いが人生を変える瞬間が見えてきます。
このドラマがおすすめの人
- 千葉雄大のシリアスな演技や、これまでと違った役柄を楽しみたい人
- 竹中直人の存在感ある人物描写が好きな人
- 将棋を題材にしたミステリーや心理ドラマを見たい人
- 柚月裕子の原作小説を読んで、映像化による表現の違いを比較したい人
- 2025年の映画版を見て、2019年のドラマ版にも興味を持った人
あまり向いていない人
反対に、将棋の対局を専門的な棋譜解説中心で楽しみたい人や、テンポの速い事件解決型の刑事ドラマを期待する人には、少し印象が異なる可能性があります。
本作は、将棋の専門知識よりも、人物の過去や心情、勝負師同士の関係性に重点を置いた人間ドラマです。事件の謎解きだけを目的に見ると、作品が伝えようとするテーマを見落とす可能性があります。
見る順番は2019年ドラマ版からがおすすめ
2025年の映画版をすでに見た人でも、2019年のドラマ版を見る価値は十分にあります。
千葉雄大と竹中直人が演じる上条と東明には、坂口健太郎と渡辺謙の組み合わせとは異なる人物像があります。加えて、蓮佛美沙子が演じる佐野直子と、大友康平が演じる石破剛志の刑事コンビも、ドラマ版ならではの見どころです。
映画版から入った人はドラマ版で人物関係をじっくり味わい、ドラマ版から入った人は映画版で別の解釈を楽しむ。どちらの順番でも、原作小説を軸にした比較ができます。
【盤上の向日葵ドラマ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:盤上の向日葵のドラマは全何話ですか?
A1:全4話です。2019年9月8日から9月29日まで、NHK BSプレミアムで毎週日曜日22時から放送されました。
Q2:2026年の再放送はいつでしたか?
A2:2026年8月23日から9月13日まで、NHK BSで毎週日曜日22時から全4話が再放送されました。11月5日現在、この放送期間は終了しています。
Q3:千葉雄大と竹中直人は何の役ですか?
A3:千葉雄大は主人公の天才棋士・上条桂介、竹中直人は伝説の真剣師・東明重慶を演じています。映画版では、それぞれ坂口健太郎と渡辺謙が同じ役を演じています。
Q4:ドラマ版の主題歌は何ですか?
A4:鈴木雅之の「ポラリス」です。なお、2025年の映画版ではサザンオールスターズの「暮れゆく街のふたり」が主題歌に採用されています。
Q5:ドラマ版のロケ地はどこですか?
A5:長野県の諏訪地方が主なロケ地の一つです。上諏訪駅、片倉館、諏訪湖畔などで撮影されました。
Q6:2026年の再放送は2019年版と内容が違いますか?
A6:2026年の放送は2019年版の再放送です。新しいキャストによるリメイクではありません。2025年公開の映画版とは別作品です。
まとめ:盤上の向日葵ドラマは将棋と人間の生き方を描いた全4話の名作
千葉雄大主演の『盤上の向日葵』は、2019年にNHK BSプレミアムで放送された全4話のヒューマンミステリーです。
上条桂介を演じる千葉雄大、運命を変える真剣師・東明重慶を演じる竹中直人、事件を追う刑事を演じる蓮佛美沙子と大友康平。それぞれの人物が物語に異なる視点を与えています。
2026年8月23日から9月13日までNHK BSで再放送され、2025年10月31日公開の映画版とは、キャストや脚本、主題歌、人物設定などに違いがあることも改めて注目されました。
原作は2018年本屋大賞第2位の柚月裕子による小説。黒岩勉の脚本によるドラマ版は、事件の謎と人間関係を全4話で描き切っています。
作品を楽しむうえでの判断基準は、将棋の勝敗だけでなく、登場人物がなぜその一手を選んだのかに注目することです。盤上の勝負を通して描かれるのは、才能、孤独、師弟の絆、そして過去を背負って生きる人間の姿です。
ドラマ版を見た人も映画版から入った人も、両方を比較することで『盤上の向日葵』という作品が持つ奥深さを、より鮮明に感じられるはずです。
主な情報源:NHK関連番組情報、諏訪圏フィルムコミッション、中央公論新社、松竹、映画公式サイト、作品データベース。