品川駅高輪口の正面に位置し、長年にわたり交通の結節点を見守ってきたランドマークが「京急第1ビル」です。商業施設「ウィング高輪」と大型オフィスフロアが一体となった複合ビルとして高い知名度を誇りますが、周辺の再開発が進む中で「現在のテナント状況はどうなっているのか」「建物自体のスペックや耐震性は十分なのか」といった疑問を持つビジネスパーソンや利用者は少なくありません。
羽田空港へのアクセス拠点であり、リニア中央新幹線の始発駅としても注目を集め続ける品川エリアにおいて、駅徒歩2分という好立地に建つ本ビルは独自の存在感を保っています。本稿では、公開された登記情報、オフィス仲介データ、公式発表資料に基づき、京急第1ビルのフロア構成、入居企業の実態、防災性能、周辺ビルとの比較検証まで、知っておくべき事実を客観的に解き明かします。
【立地とアクセス】品川駅高輪口正面・第一京浜沿いという圧倒的アドバンテージ

京急第1ビルの最大の強みは、品川駅高輪口を出てすぐ目の前に広がる第一京浜(国道15号)を挟んだ対面に位置する抜群のロケーションにあります。所在地は東京都港区高輪4丁目10-18で、JR各線、東海道新幹線、そして京浜急行電鉄の本線が乗り入れるターミナル「品川駅」から徒歩わずか2分という好アクセスを実現しています。
京浜急行本線は、都市計画上の都市高速鉄道としては「京浜急行電鉄湘南線(及び第一号線分岐線)」と称され、正式な起点である品川駅から羽田空港や横浜・三浦半島方面へ直結する大動脈です。第一京浜沿いに堂々と構える京急第1ビルは、駅前のペデストリアンデッキや横断歩道を経由してスムーズにアクセス可能であり、雨天時でも移動の負担が極めて少ない点が、来訪者や通勤者から高く評価されています。
【フロア構成の全貌】商業施設「ウィング高輪」と上層オフィスが融合する構造
京急第1ビルは、低層部の商業ゾーンと中高層部のオフィスゾーンが明確に区分された複合構造を採用しています。地下1階から地上3階までは、京急グループ初の複合ショッピングセンターとして知られる「ウィング高輪」が展開。飲食店、カフェ、物販店、ライフスタイル関連のショップが充実しており、品川駅を利用するビジネスパーソンや近隣住民のデイリーニーズに応えています。
一方、4階から18階は純粋なオフィスフロアとして設計されています。基準階面積は1フロア約450〜500坪という広大な無柱空間(またはレイアウト効率の高い大型プレート)を確保しており、中堅からグローバル企業の本社・主要拠点まで柔軟に対応できるフロアスケールを備えているのが特徴です。
【入居企業の実態】IQVIAジャパンなど製薬・教育・食品大手が集う理由
オフィスフロアに入居するオフィステナントの顔ぶれを見ると、各業界を牽引する優良企業が名を連ねています。代表的な入居企業として知られるのが、世界的なヘルスケアデータ分析・製薬支援大手であるIQVIAジャパン(旧クインタイルズ・IMS等)本社です。品川エリアは羽田空港への直通アクセスや新幹線利用の利便性から、グローバル展開する製薬・医療関連企業が集積する傾向にあり、同社もその利点を最大限に活かしています。
このほか、全国展開する公文教育研究会や、大手菓子メーカーの江崎グリコの関連オフィスなど、知名度の高い大手企業・教育機関の拠点として長年選ばれ続けてきました。1フロアあたりの面積が広く、部署間のスムーズな連携や効率的なワークプレイス構築が可能であることが、長期入居につながる要因となっています。
【ビルスペックと耐震性】新耐震基準・大型プレートの客観データ検証
オフィスの選定や安全管理において極めて重要なのが、建物の耐震性能とインフラ設備です。オフィス仲介各社の公開仕様データによると、京急第1ビルは新耐震基準を満たしており、大地震時にも十分な構造強度が確保されています。加えて、停電時にも事業継続を支える非常用発電設備、24時間の安心を提供する機械警備システム、複数のエレベーター基数(2基以上)など、大型オフィスビルに求められる基本要件を網羅しています。
| 項目 | スペック・詳細仕様 | ビジネス・利用上のメリット |
|---|---|---|
| 所在地 | 東京都港区高輪4丁目10-18 | 品川駅高輪口の正面、第一京浜沿いの視認性の高い立地 |
| 最寄り駅・アクセス | JR・京急線「品川駅」徒歩2分 | 新幹線・羽田空港アクセスに優れ、出張や来訪に最適 |
| 建物構成 | B1F〜3F:商業(ウィング高輪) 4F〜18F:オフィスフロア |
ビル内でランチ・商談・買い物が完結する利便性 |
| 基準階面積 | 約450〜500坪(大型プレート) | 効率的なオフィスレイアウトと組織再編に対応可能 |
| 耐震基準 | 新耐震基準適合 | BCP(事業継続計画)の基準をクリアする高い安全性 |
| 主要設備 | 非常用発電設備、機械警備、エレベーター複数基、男女別トイレ、駐車場 | 停電対策や夜間セキュリティ、来客対応に万全のインフラ |
【周辺相場と競合比較】高輪ゲートウェイ再開発がもたらす影響
品川・高輪エリアは、近隣の「高輪ゲートウェイ駅」周辺の大規模複合開発(TAKANAWA GATEWAY CITY等)により、オフィス市場の勢力図が大きく動いています。超最新鋭のハイグレードビルが次々と供給される中、京急第1ビルはどのような立ち位置にあるのでしょうか。
最新の超高層スマートビルと比較した場合、京急第1ビルは築年数の面で歴史を重ねているものの、品川駅高輪口の正面という「駅直結に近い距離感」と「1フロア500坪前後の使い勝手の良いプレート」という点において依然として高いコストパフォーマンスを誇ります。高輪ゲートウェイ周辺の新築ビルがハイエンドな賃料帯を設定する中、安定したインフラと立地利便性を重視する企業にとって、京急第1ビルの賃貸オフィスは堅実な選択肢として選ばれ続けています。
【プロの結論】京急第1ビルが向いている企業・検討すべき判断基準
京急第1ビルの利用価値を総合的に評価すると、以下の明確な判断基準が見えてきます。
本ビルの入居・利用が極めて適しているケース:
- 地方都市や海外への出張頻度が高く、新幹線(品川駅)と羽田空港(京急線)への直結ルートを最優先したい企業。
- 1フロアに300〜500坪規模のまとまった執務スペースを確保し、フロア分断による業務ロスを避けたい中堅・大手企業。
- 低層部に商業施設を備え、社員のランチ環境や急な来客対応の利便性を高めたい組織。
一方で、築年数が浅い最新のZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)認証物件や、最先端のガラスファサードデザインを企業ブランディングの主軸に据えたい場合は、周辺で新設される開発エリアのビル群との比較検討が推奨されます。自社のBCP要件と実質的な費用対効果を照らし合わせることが、最適な判断への道筋となります。
【京急第1ビル】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:京急第1ビルに入居している主なテナントにはどんな企業がありますか?
A1:オフィステナントとしては、製薬・ヘルスケアデータ大手の「IQVIAジャパン本社」、教育関連の「公文教育研究会」、食品大手の「江崎グリコ」関連拠点などの入居実績が広く知られています。また、地下1階から地上3階には商業施設「ウィング高輪」が展開しています。
Q2:ビルの空室情報や賃料相場はどこで確認できますか?
A2:大型オフィスビルであるため、空室が発生した際は主要なオフィス仲介ポータルサイト(東京ベストオフィス、オフィサイト等)や不動産仲介会社を通じて募集が出されます。1フロア約450〜500坪規模の募集が中心となるため、最新の空室状況は仲介会社経由での問い合わせが一般的です。
Q3:耐震性能や防災面での安全性は問題ありませんか?
A3:新耐震基準に適合しており、非常用発電設備や機械警備システムが整っています。近年の震災対策基準を満たした堅牢な設計となっており、BCP(事業継続計画)の観点からも実用性の高いスペックを備えています。
まとめ:利便性と機能性を兼ね備えた品川高輪口の要衝
品川駅高輪口の真正面に位置する京急第1ビルは、駅徒歩2分という比類なき交通利便性と、商業・業務が一体化した充実のインフラを誇る大型複合ビルです。新耐震基準への適合や非常用発電といった安心のスペックに加え、1フロア約500坪に達する広大なフロアプレートは、ビジネスの効率化を目指す企業にとって強力な拠点環境を提供しています。
周辺エリアの劇的な再開発が進む現在においても、品川の玄関口として培ってきた利便性の価値は色あせることはありません。オフィス移転の候補地として、あるいは日常の利用スポットとして、その確かな実力をぜひ確認してみてください。