2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表は、柳志炫(リュ・ジヒョン)監督のもと、MLBで活躍する李政厚(イ・ジョンフ)、金慧成(キム・ヘソン)、ベテラン左腕の柳賢振(リュ・ヒョンジン)、若き主砲の金倒永(キム・ドヨン)らを中心に編成された。最終登録枠は30人で、投手15人、捕手2人、内野手7人、外野手6人という構成だ。
注目されたのは、韓国系米国出身選手の招集と大会直前の負傷者対応である。当初はダン・ダニング、ライリー・オブライエン、ジャーメイ・ジョーンズ、シェイ・ウィットコムの4人が選出されたが、オブライエンは負傷で離脱し、金宅延(キム・テギョン)が代替選手となった。大会は2026年3月に終了しており、韓国は17年ぶりに準々決勝へ進出したものの、ドミニカ共和国に敗れている。
【最終30人】2026年WBC韓国代表メンバーをポジション別に一覧紹介

2026年WBC韓国代表の基本構成は、投手15人、捕手2人、内野手7人、外野手6人の計30人だ。
大会公式サイトの韓国チームページには登録選手が掲載されている。ただし、負傷による交代についてはKBO(韓国野球委員会)の発表を反映する必要がある。特にライリー・オブライエンと金宅延の入れ替えが要点となる。
以下はKBOの選手交代発表と大会直前の報道を反映した大会参加時点のメンバー構成である。所属球団は原則として2026年大会の選出時点を基準にしている。
投手(15人)
| 選手名 | 所属球団・組織 |
|---|---|
| ダン・ダニング | シアトル・マリナーズ |
| 高祐錫(コ・ウソク) | デトロイト・タイガース傘下 |
| 郭彬(クァク・ビン) | 斗山ベアーズ |
| 鄭宇宙(チョン・ウジュ) | ハンファ・イーグルス |
| 趙丙炫(チョ・ビョンヒョン) | SSGランダース |
| 金栄奎(キム・ヨンギュ) | NCダイノス |
| 高永表(コ・ヨンピョ) | kt wiz |
| 盧景銀(ノ・ギョンウン) | SSGランダース |
| 金宅延(キム・テギョン) | 斗山ベアーズ |
| 朴英賢(パク・ヨンヒョン) | kt wiz |
| 柳賢振(リュ・ヒョンジン) | ハンファ・イーグルス |
| 蘇珩準(ソ・ヒョンジュン) | kt wiz |
| 孫珠瑛(ソン・ジュヨン) | LGツインズ |
| 宋昇基(ソン・スンギ) | LGツインズ |
| 劉泳澯(ユ・ヨンチャン) | LGツインズ |
投手陣の中心は、経験豊富な柳賢振と国内リーグで実績を積んだ先発・救援投手たちだ。
柳賢振はMLBでの経験を持つ左腕で、ハンファ・イーグルスに所属。国際大会での経験値を生かした投球が期待された。
一方、郭彬、高永表、蘇珩準らはKBOで培った実績を持つ投手であり、先発から中継ぎまでの運用を支える存在だった。
また、高祐錫はデトロイト・タイガース傘下でプレーする投手として選ばれた。
捕手(2人)
| 選手名 | 所属球団 |
|---|---|
| 金亨俊(キム・ヒョンジュン) | NCダイノス |
| 朴東原(パク・ドンウォン) | LGツインズ |
捕手は金亨俊と朴東原の2人体制。
当初選出されていたハンファ・イーグルスの崔在勲(チェ・ジェフン)が負傷で離脱し、NCダイノスの金亨俊が追加招集された。
朴東原は経験豊富な捕手として、投手陣との連携や試合運びを支える役割を担った。
内野手(7人)
| 選手名 | 所属球団 |
|---|---|
| 金倒永(キム・ドヨン) | KIAタイガース |
| 金慧成(キム・ヘソン) | ロサンゼルス・ドジャース |
| 金周元(キム・ジュウォン) | NCダイノス |
| 文保景(ムン・ボギョン) | LGツインズ |
| 盧施煥(ノ・シファン) | ハンファ・イーグルス |
| 申珉宰(シン・ミンジェ) | LGツインズ |
| シェイ・ウィットコム | ヒューストン・アストロズ |
内野陣では金倒永と金慧成が特に注目された。
金倒永はKIAタイガースの中心打者として知られ、長打力と走力を兼ね備えた選手。若い年齢ながら韓国野球を代表する打者の一人として期待を集めた。
金慧成はロサンゼルス・ドジャース所属。MLBでの経験を持つ内野手として、守備力と機動力の両面でチームに貢献する存在だった。
また、シェイ・ウィットコムは複数の内野ポジションをこなせる選手で、韓国代表の選手起用に柔軟性をもたらした。
外野手(6人)
| 選手名 | 所属球団 |
|---|---|
| 安賢民(アン・ヒョンミン) | kt wiz |
| ジャーメイ・ジョーンズ | デトロイト・タイガース |
| 具滋昱(ク・ジャウク) | サムスン・ライオンズ |
| 李政厚(イ・ジョンフ) | サンフランシスコ・ジャイアンツ |
| 文賢彬(ムン・ヒョンビン) | ハンファ・イーグルス |
| 朴海旻(パク・ヘミン) | LGツインズ |
外野の中心は、サンフランシスコ・ジャイアンツの李政厚だ。
李政厚は打撃技術と広い守備範囲を評価され、代表チームの主将も務めた。MLBでの経験を持つ外野手として、韓国打線の中核を担った。
具滋昱、朴海旻、安賢民ら国内リーグで実績を持つ選手も加わり、攻守のバランスを整えた布陣となった。
【注目選手】柳賢振・李政厚・金慧成・金倒永の実力と所属球団
2026年の韓国代表を理解するうえで、特に押さえておきたいのが4人の中心選手だ。
柳賢振(リュ・ヒョンジン):経験豊富な左腕の柱
柳賢振は韓国を代表する左腕投手で、MLBでのプレー経験を持つベテランだ。
2024年に韓国プロ野球へ復帰し、ハンファ・イーグルスに所属。長年の海外経験と国際大会での実績を持つ投手として、2026年大会でも先発陣の中心を期待された。
実際、ドミニカ共和国との準々決勝では先発を任された。
李政厚(イ・ジョンフ):サンフランシスコの主将
李政厚はサンフランシスコ・ジャイアンツ所属の外野手で、2026年韓国代表の主将を務めた。
優れたコンタクト能力と守備力を備え、韓国プロ野球時代から高い評価を受けてきた選手である。
今回の代表では、国内リーグ組と海外組をつなぐ中心人物としても注目された。
金慧成(キム・ヘソン):ドジャース所属の内野手
金慧成はロサンゼルス・ドジャース所属の内野手。
守備位置の柔軟性や走力が強みで、MLBの環境で得た経験を代表チームに還元する役割が期待された。
李政厚とともに、韓国代表の海外組を象徴する存在だった。
金倒永(キム・ドヨン):韓国野球の次世代を担う主砲
金倒永はKIAタイガース所属の内野手。
打撃だけでなく走塁面でも高い能力を発揮する若手スターで、韓国代表の攻撃力を引き上げる存在として注目された。
経験豊富な柳賢振と李政厚、MLB経験を持つ金慧成、国内リーグの若き主力である金倒永という組み合わせは、2026年代表の特徴をよく表している。
【韓国系米国出身選手】ダン・ダニングら4人の選出と実際の登録状況
2026年大会で大きな話題になったのが、韓国系米国出身選手の招集だ。
2月6日に発表された当初の30人には、4人の韓国系米国出身選手が含まれていた。
聯合ニュースによると、4人はいずれも米国生まれで、米国人の父親と韓国人の母親を持つ選手だった。
WBCでは、選手本人の出生国だけでなく、親の出生国を代表して出場することも認められている。
| 選手名 | ポジション | 所属・選出時の情報 | 大会での登録状況 |
|---|---|---|---|
| ダン・ダニング | 投手 | シアトル・マリナーズ | 参加 |
| ライリー・オブライエン | 投手 | セントルイス・カージナルス | 負傷で離脱 |
| ジャーメイ・ジョーンズ | 外野手 | デトロイト・タイガース | 参加 |
| シェイ・ウィットコム | 内野手 | ヒューストン・アストロズ | 参加 |
この4人のうち、オブライエンは右ふくらはぎの負傷によって大会前に離脱した。
そのため、最終的に韓国代表として大会に参加した韓国系米国出身選手は、ダニング、ジョーンズ、ウィットコムの3人となった。
ダン・ダニング
先発・中継ぎの両面で起用できる投手として期待された。
ライリー・オブライエン
当初は韓国代表の抑え候補として期待されていたが、ふくらはぎの負傷で離脱。代わりに金宅延が登録された。
ジャーメイ・ジョーンズ
外野を中心に起用できる選手で、MLBでの経験と複数ポジションへの対応力が評価された。
シェイ・ウィットコム
ヒューストン・アストロズ所属の内野手。複数の内野ポジションに対応できるユーティリティー性が特徴だ。
なお、2023年大会に韓国代表として出場したトミー・エドマンは、2026年大会には参加していない。聯合ニュースは、オフシーズンの足首の手術が影響したと報じている。
【辞退・追加招集の経緯】韓国代表30人が確定するまでの変更履歴
2026年韓国代表は、最初に発表された名簿から複数の変更が生じた。
負傷者の発生と代替選手の招集が続き、最終的なメンバー構成は当初の発表とは異なるものになった。
1. 2月10日:崔在勲から金亨俊へ
最初の変更は捕手だった。
ハンファ・イーグルスの崔在勲が春季キャンプ中に指を骨折し、WBC出場が難しくなった。
KBOは2月10日、代替選手としてNCダイノスの金亨俊を決定したと発表した。
2. 2月15日:原泰仁から劉泳澯へ
次に投手陣で変更が生じた。
サムスン・ライオンズの原泰仁(ウォン・テイン)が右肘の負傷で大会を欠場することになり、LGツインズの劉泳澯が代替選手として選ばれた。
KBOは2月15日、WBC組織委員会に選手交代の承認を要請した。
3. 2月19日:ライリー・オブライエンから金宅延へ
韓国系米国出身選手の一人、ライリー・オブライエンも負傷によって離脱した。
右ふくらはぎの負傷が原因で、KBOは2月19日に斗山ベアーズの金宅延を代替選手として決定し、交代承認を申請した。
大会直前の3月5日付の韓国ヘラルドも、オブライエンではなく金宅延が最終登録メンバーに入ったことを報じている。
この変更は、公式サイトの掲載情報を確認する際にも注意したいポイントだ。大会公式サイトの韓国チームページにはオブライエンの名前が残っているが、KBOの交代発表と大会直前の報道を踏まえると、実際の最終構成では金宅延を登録選手として扱うのが適切だ。
4. 3月11〜12日:孫珠瑛の負傷とオブライエン再招集の不成立
大会中にも問題が発生した。
孫珠瑛は3月9日のオーストラリア戦に先発したが、肘の痛みを訴えて1イニングで降板。その後、検査のため韓国に戻り、準々決勝以降の出場が難しくなった。
韓国代表は代替候補としてオブライエンの再合流を検討した。
しかし、オブライエンは春季キャンプで実戦復帰していたものの、現在の身体状態では代表として投げることが難しいと判断。3月11日、柳志炫監督に参加できない旨を伝えた。
結果として、新たな代替投手は招集されず、韓国は準々決勝を14人の投手体制で戦うことになった。
この一連の変更から分かるのは、30人の初期発表と実際の大会登録メンバーを区別する必要があるということだ。
【2026年WBC韓国代表の日程・試合結果】C組2位から17年ぶりの準々決勝へ
韓国代表は2026年WBCで日本、台湾、オーストラリア、チェコとともにC組に入った。
東京ドームで行われた1次ラウンドは3月5日から10日までの日程で開催された。
韓国代表の1次ラウンド全試合結果
| 日付(日本時間) | 対戦カード | 結果 |
|---|---|---|
| 3月5日 | 韓国対チェコ | 韓国 11-4 チェコ |
| 3月7日 | 日本対韓国 | 日本 8-6 韓国 |
| 3月8日 | 韓国対台湾 | 韓国 4-5 台湾 |
| 3月9日 | オーストラリア対韓国 | オーストラリア 2-7 韓国 |
韓国は初戦のチェコ戦で11得点を挙げて勝利したが、日本と台湾には連敗した。
1勝2敗となり、1次ラウンド突破が危ぶまれる状況だった。
しかし、最終戦でオーストラリアに7対2で勝利。これによって2勝2敗となり、準々決勝進出の可能性を残した。
韓国がC組2位になれた理由
C組では日本が4勝0敗で首位通過。
韓国、台湾、オーストラリアはそれぞれ2勝2敗で並んだ。
この3チームの順位は失点率によるタイブレークで決まり、韓国は0.1228という数値で台湾とオーストラリアの0.1296を下回った。
その結果、韓国が2位となり、準々決勝への進出を決めた。
韓国政府の公式広報サイトKorea.netは、この突破を2009年以来、17年ぶりのWBC準々決勝進出として報じている。
準々決勝:韓国0-10ドミニカ共和国
準々決勝は現地時間3月13日、米マイアミのローンデポ・パークで行われた。
韓国の対戦相手は強力な打線を持つドミニカ共和国だった。
試合は序盤からドミニカ共和国が主導権を握り、2回に3点、3回に4点を追加。韓国は反撃できず、7回に10点差となったところでコールドゲームが成立した。
最終スコアは次の通り。
- 韓国:0得点、2安打
- ドミニカ共和国:10得点、9安打
- 試合終了:7回コールド
先発した柳賢振は1回2/3を投げて3失点。ドミニカ共和国の先発クリストファー・サンチェスは5回を無失点に抑えた。
韓国は2009年以来の準々決勝進出を果たしたものの、ここで大会を終えた。
【戦力分析】2026年韓国代表の強みと課題はどこにあったのか
今回の代表編成を分析すると、大きく3つの特徴が浮かび上がる。
1. MLB経験者とKBO主力選手の融合
李政厚、金慧成、ダン・ダニングら海外でプレーする選手と、柳賢振、金倒永、郭彬ら韓国国内の主力選手が同じチームに集まった。
海外組の経験と国内組の連携を組み合わせる構成は、国際大会で戦ううえで大きな意味を持つ。
特に李政厚が主将を務めたことで、海外組と国内組をまとめる役割も期待された。
2. 内野の柔軟性と攻撃力
金倒永、金慧成、金周元、シェイ・ウィットコムらを擁する内野陣は、打撃と守備の両面で多様な起用が可能だった。
一方で、遊撃手の専門的な控えが限られるという編成上の課題も指摘されていた。
ウィットコムの複数ポジションへの対応力は、この問題を補う選択肢の一つとなった。
3. 投手陣の負傷と運用負担
最も大きな課題となったのは投手陣だった。
原泰仁、ライリー・オブライエンの離脱に加え、大会中には孫珠瑛も負傷。準々決勝では当初想定していた投手運用が難しくなった。
特にドミニカ共和国戦では、序盤の失点が大きく響いた。
国際大会では、単純な投手の能力だけでなく、連戦への対応、故障リスク、控え投手の厚みが結果を左右する。2026年の韓国代表は、その難しさを示す大会となった。
【プロの結論】2026年韓国代表メンバーを見るときの3つの判断基準
2026年のWBC韓国代表を理解する際には、次の3点を押さえておきたい。
第一に、発表時点の30人と大会参加時点の30人を混同しないこと。
韓国代表は崔在勲、原泰仁、ライリー・オブライエンの負傷によってメンバーを変更した。最終的には金亨俊、劉泳澯、金宅延が代替選手として加わった。
第二に、韓国系米国出身選手の人数は、選出時と実際の大会参加時で異なること。
当初は4人が選ばれたが、オブライエンの離脱により、実際に大会へ参加した選手は3人だった。
第三に、準々決勝進出と大会優勝は別の評価軸であること。
韓国は17年ぶりに準々決勝へ進んだ。これは長く続いた1次ラウンド敗退からの前進だった。一方で、ドミニカ共和国戦の0対10という結果は、投手運用や打線の対応に改善の余地があったことを示している。
選手個人の知名度やMLB所属という肩書だけで代表の強さを判断するのではなく、実際の登録状況、ポジションのバランス、故障への対応力まで見ることが、WBCの代表編成を正しく理解するポイントだ。
【2026年WBC韓国代表メンバー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年WBC韓国代表の最終メンバーは何人ですか?
A1:最終登録枠は30人です。投手15人、捕手2人、内野手7人、外野手6人で構成されました。大会前の負傷によって、当初発表されたメンバーから変更が生じています。
Q2:2026年WBC韓国代表には韓国系米国出身選手が何人いましたか?
A2:当初はダン・ダニング、ライリー・オブライエン、ジャーメイ・ジョーンズ、シェイ・ウィットコムの4人が選出されました。ただし、オブライエンは負傷で離脱したため、実際に大会へ参加したのは3人です。
Q3:柳賢振と李政厚の所属球団はどこですか?
A3:柳賢振はハンファ・イーグルス、李政厚はサンフランシスコ・ジャイアンツです。金慧成はロサンゼルス・ドジャース、金倒永はKIAタイガースに所属していました。
Q4:2026年WBCで韓国代表は何位まで進出しましたか?
A4:C組を2勝2敗で2位通過し、準々決勝に進出しました。しかし、ドミニカ共和国に0対10で敗れ、7回コールドで大会を終えています。
Q5:ライリー・オブライエンの代わりに招集された選手は誰ですか?
A5:斗山ベアーズの金宅延です。オブライエンがふくらはぎの負傷で離脱したため、KBOは2026年2月19日に金宅延への交代を決定し、WBC組織委員会に承認を要請しました。
まとめ:2026年WBC韓国代表30人の顔ぶれと大会結果を振り返る
2026年WBC韓国代表は、柳賢振、李政厚、金慧成、金倒永らを中心に、国内外の実力者を集めた30人で構成された。
当初選出された韓国系米国出身選手4人のうち、ライリー・オブライエンは負傷によって離脱。金宅延が代替招集され、さらに捕手と投手の交代も発生した。
大会ではC組2位で突破し、17年ぶりの準々決勝進出を達成。一方、ドミニカ共和国に0対10で敗れ、ベスト4進出はならなかった。
2026年大会の韓国代表を振り返るうえでは、最初の発表名簿だけでなく、負傷による変更を反映した実際の30人と、試合結果を合わせて理解することが重要だ。
主な確認資料: WBC大会公式チーム情報、KBOの選手交代発表、韓国ヘラルド、聯合ニュース、Korea.net、侍ジャパン公式大会日程・結果。