日本とオーストラリアの国際試合を振り返ると、日本が優位に立っている。一方、オーストラリアにはオリンピックで日本を苦しめた実績があり、常に一方的な試合だったわけではない。
特に注目したいのは、WBCだけでなく、プレミア12やアジアプロ野球チャンピオンシップでも対戦している点だ。
主要国際大会の対戦結果一覧
WBSCの歴史的記録、NPBおよび侍ジャパンの公式試合結果をもとに、主要大会の直接対決を整理した。
※主要国際大会の代表トップチームによる上記10試合を集計。年代別代表の試合や親善試合は含まない。
この10試合では、日本8勝、オーストラリア2勝。ただし、2004年のオリンピックでは日本が予選と準決勝の両方で敗れている。
WBCでの日本対オーストラリア
WBCでは2017年、2023年、2026年と対戦している。
- 2017年:日本4対1オーストラリア
- 2023年:日本7対1オーストラリア
- 2026年:日本4対3オーストラリア
2023年の試合では、大谷翔平の先制3ランと山本由伸の好投が光った。日本は10安打を放ち、オーストラリアを7対1で下してプールBを全勝で通過している。
2026年は同じ勝利でも内容が大きく異なる。日本の打線が終盤まで封じられたため、吉田正尚の一発が勝敗を左右した。
つまり、過去のスコアだけを並べると日本優位だが、試合内容には大きな違いがある。
プレミア12での対戦成績
プレミア12でも日本は好成績を残している。
2019年11月11日のスーパーラウンドでは、オーストラリアを3対2で撃破。1点差の接戦を制した。
2024年11月13日のオープニングラウンドでは、バンテリンドーム ナゴヤで9対3と勝利。13安打を記録し、投打の両面で優位に立った。
この2試合から分かるのは、オーストラリアが接戦に持ち込む力を持つ一方、日本には試合の主導権を握って得点を重ねる力があることだ。
オリンピックでの意外な歴史
日本とオーストラリアの対戦を語るうえで、オリンピックの記録も重要だ。
2000年シドニー大会では、日本が7対3で勝利。しかし2004年アテネ大会では、予選で2対4、準決勝で0対1と連敗した。
特に準決勝の0対1は、オーストラリアが日本の強力打線を封じた象徴的な試合だった。オーストラリアはそのまま銀メダルを獲得し、日本は銅メダルとなった。
2008年北京大会では、日本が4対3で勝利している。
こうした歴史を見ると、オーストラリアは日本にとって決して軽視できない相手だ。
【次戦情報】2026年11月14日の日本対オーストラリア戦は何時から?

次の日本対オーストラリア戦は、ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026で行われる。
日本対オーストラリア
ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026・予選11/14
土曜日
2026年11月14日12:00
試合開始
日本時間
会場
東京ドーム
対戦カード
オーストラリア-日本
大会
予選第3戦
テレビ放送
- テレビ朝日系列:12時~15時(最大延長15時30分)
- BS朝日:15時30分から試合終了までリレー中継
ネット配信
- Prime Video:11時30分から配信開始
侍ジャパン公式発表に基づく。放送時間は変更される場合がある。
アジアプロ野球チャンピオンシップ2026の全日程
今大会には日本、オーストラリア、韓国、チャイニーズ・タイペイの4チームが参加する。
| 日程 | 試合 | 開始時間 |
|---|---|---|
| 11月12日 | 韓国-オーストラリア | 12:00 |
| 11月12日 | 台湾-日本 | 19:00 |
| 11月13日 | オーストラリア-台湾 | 12:00 |
| 11月13日 | 日本-韓国 | 19:00 |
| 11月14日 | オーストラリア-日本 | 12:00 |
| 11月14日 | 韓国-台湾 | 19:00 |
| 11月15日 | 3位決定戦 | 11:00 |
| 11月15日 | 決勝 | 19:00 |
全試合の会場は東京ドーム。予選を3試合ずつ戦い、最終日に3位決定戦と決勝が行われる。
2026年大会の出場資格とルール
今回の大会は、WBCのように各国のスター選手を集める大会とは性格が異なる。
出場選手の登録は28人。基本的な資格は次の3つだ。
- 24歳以下の選手
- プロ入団3年目までの選手
- 29歳以下のオーバーエイジ枠(最大3人)
若手選手に国際経験を積ませ、次世代の代表選手を発掘する目的がある。
また、2027年のプレミア12は2028年ロサンゼルスオリンピックの出場権にも関わる。2026年のAPBCは、その先を見据えた強化の場でもある。
【代表メンバー比較】侍ジャパンとオーストラリア代表の注目選手
日本代表は井口資仁新監督のもと若手中心の編成
2026年APBCの日本代表監督。2028年ロサンゼルスオリンピックでの金メダル獲得を目標に掲げ、今回の選手選考にも将来の代表強化という意図を込めている。
10月7日に侍ジャパンが発表したメンバーには、NPB各球団の若手有望株が並んだ。
特に注目したい選手は以下の通り。
| 選手 | 所属 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 髙橋宏斗 | 中日 | 先発・投手力 |
| 金丸夢斗 | 中日 | 左腕の投球 |
| 武内夏暉 | 西武 | 左腕の安定感 |
| 宗山塁 | 楽天 | 内野守備と打撃 |
| 渡部聖弥 | 西武 | 打撃力 |
| 度会隆輝 | DeNA | 打撃と機動力 |
| 西川史礁 | ロッテ | 攻撃面の成長 |
監督の井口資仁に加え、田口壮がヘッド兼打撃コーチを務める。投手陣には大塚晶文、倉野信次らが参加する。
この編成で注目したいのは、単に勝利を目指すだけでなく、国際大会で通用する若手の実力を見極めることだ。
オーストラリア代表はWBC経験者と有望株の融合
2023年、2026年のWBCに出場した捕手。2023年のAPBCではオールAPBCチームにも選ばれている。
オーストラリア野球連盟が発表した2026年APBC代表は28人。2026年WBC代表から7人が選ばれ、2023年APBC経験者も9人含まれている。
注目選手には次のような顔ぶれがいる。
- クリス・バーク:2023年APBC、2026年WBCを経験した外野手。
- マックス・デュリントン:2026年WBCにも出場した若手外野手。
- カイ・ハンプトン:国際大会での登板経験が豊富な投手。
- リアム・ドゥーラン:元ドジャース傘下の投手で、トミー・ジョン手術から復帰。
- クレイトン・キャンベル:タイガース傘下でプレーする内野手。
- ブレント・アイアデール:パイレーツ傘下の有望株。
この代表の特徴は、国内のオーストラリアン・ベースボールリーグ(ABL)で経験を積んだ選手と、海外のプロ組織でプレーする選手が共存していることだ。
2026年WBCで日本を苦しめた投手力と守備力が、今回の若手中心のチームにもどの程度受け継がれているかが注目される。
両代表の特徴を比較
| 比較項目 | 日本 | オーストラリア |
|---|---|---|
| チーム編成 | NPB若手中心 | ABL・海外プロ経験者 |
| 主な強み | 選手層と攻撃の多様性 | 投手力と守備力 |
| 注目点 | 若手の国際適応力 | WBC経験者のリーダーシップ |
| 大会の目的 | 次世代代表の育成 | 2028年五輪を見据えた強化 |
この大会では、WBCで見られたようなスター選手同士の対決とは違い、次世代を担う選手同士の競争が見どころになる。
【プロの結論】11月14日の勝敗を左右する5つのポイント
2026年WBCの4対3という結果と、過去の国際大会の記録を踏まえると、次戦で確認したい要点は5つある。
1. オーストラリアの先発投手を攻略できるか
WBCではコナー・マクドナルドが日本打線を序盤から抑えた。
日本は名前や所属球団だけで相手投手を評価するのではなく、球速、変化球、制球、配球の傾向に対応する必要がある。
2. 四球と出塁を得点につなげられるか
2026年WBCでは日本が得点圏の好機を生かせない時間帯が続いた。
若手中心の今回の代表では、四球や単打で作った走者を、犠打や進塁打、適時打で返す攻撃が重要になる。
3. 走者への対応とバッテリーの連係
2026年WBCで日本が失点した場面には、ホワイトフィールドの三盗と捕手の送球ミスがあった。
オーストラリアは走塁でも積極性を見せる。捕手の送球判断や投手のクイック、内野手のカバーリングが試される。
4. 終盤の継投をどう組み立てるか
接戦になった場合、どの投手を何回から投入するかが重要だ。
APBCでは日本の若手投手にとって国際大会での登板経験そのものが大きな財産になる。髙橋宏斗や金丸夢斗らの投球にも注目したい。
5. WBCの勝利を過信しないこと
日本は2026年WBCでオーストラリアに勝ったが、同じメンバー構成で11月の試合に臨むわけではない。
今回の大会は出場資格に年齢制限があり、選手構成が異なる。WBCの4対3だけを根拠に、日本が簡単に勝てると考えるのは早計だ。
よくある誤解と正しい情報
- 誤解:2023年の日本対オーストラリアは10対0だった。
正しくは、WBCが7対1、アジアプロ野球チャンピオンシップが10対0。異なる大会の結果である。
- 誤解:菅野智之は2026年WBCのオーストラリア戦に登板していない。
菅野は先発し、4回4安打無失点だった。
- 誤解:11月14日の試合もWBCと同じメンバーで戦う。
APBCは若手中心の別編成であり、出場資格も異なる。
この3点を押さえるだけでも、試合前の情報を正しく整理できる。
日本対オーストラリア野球に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年WBCの日本対オーストラリアの結果は?
2026年3月8日の1次ラウンドで、日本が4対3で勝利した。7回裏に吉田正尚が逆転2ランを放ち、8回の追加点で逃げ切った。
Q2:吉田正尚はオーストラリア戦で何回にホームランを打った?
7回裏、2死一塁の場面で逆転2ランを放った。日本の勝利を決定づける重要な一打だった。
Q3:菅野智之は2026年WBCのオーストラリア戦に登板した?
登板した。先発投手として4回を投げ、4安打無失点。オーストラリア打線に得点を許さなかった。
Q4:次の日本対オーストラリア戦はいつ?
2026年11月14日(土)12時開始予定。ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026の予選として東京ドームで行われる。
Q5:日本対オーストラリア戦はどこで見られる?
テレビ朝日系列の地上波放送とBS朝日のリレー中継、Prime Videoでの配信が公式発表されている。
まとめ:日本対オーストラリア野球は11月14日の若手対決に注目
2026年の日本対オーストラリア野球を振り返ると、3月のWBCで侍ジャパンが4対3の逆転勝利を収めたことが大きな話題となった。
吉田正尚の逆転2ラン、菅野智之の4回無失点、そして最後まで追い上げたオーストラリアの攻撃力。スコア以上に両チームの実力が拮抗した試合だった。
一方、歴代の主要国際大会10試合では日本が8勝2敗と優位に立つ。しかし、2004年のオリンピックや2019年のプレミア12で見られたように、オーストラリアは日本に簡単には勝たせないチームでもある。
次の舞台は11月14日のアジアプロ野球チャンピオンシップ2026。井口資仁監督率いる若手中心の侍ジャパンと、WBC経験者を擁するオーストラリア代表が東京ドームで対戦する。
注目すべきなのは、過去の勝敗ではなく、次世代の代表選手が国際舞台でどのような結果を残すかという点だ。 2028年ロサンゼルスオリンピック、そして2027年プレミア12を見据えた両国の強化という意味でも、11月14日の一戦は見逃せない。