9月のアジア競技大会と11月のAPBCでは、日本代表の編成そのものが異なる。ここを理解すると、5対0と3対1という一見矛盾する結果の背景が見えてくる。
特に重要なのは、9月の日本が社会人野球の代表チームだったのに対し、11月のAPBCではNPB所属選手を中心とした侍ジャパンのトップチームが出場することだ。
2026年の日韓野球・主要試合と関係者
NPBとKBOは何が違う?
日本野球機構(NPB)は日本のプロ野球を統括する組織で、セントラル・リーグとパシフィック・リーグの12球団を中心にプロ野球を運営している。
一方、韓国野球委員会(KBO)は韓国のプロ野球を統括する組織だ。韓国のプロ野球リーグも複数の球団で構成され、代表選手の選考や国際大会への対応に関わっている。
APBC2026は、NPBとKBOだけでなく、オーストラリア野球連盟、中華職業棒球大聯盟(CPBL)も主催団体に名を連ねる国際大会である。
9月のアジア競技大会と11月のAPBCを同じ「日本対韓国」として見るだけでなく、代表選手の所属カテゴリーや選考条件まで比較することが、結果を正しく理解するポイントになる。
【日韓戦の歴代成績】日本と韓国は過去のAPBCでどう戦ってきた?

韓国対日本の野球は、WBC、オリンピック、プレミア12、アジア競技大会など、さまざまな国際大会で実現してきた。
ただし、日韓戦の歴代成績を単純に一つの数字にまとめる場合には注意が必要だ。トップチーム、社会人代表、大学代表、U-18代表では選手の構成が異なり、公式戦と強化試合も同じ条件ではない。
そこで、2026年11月のAPBCと比較しやすい過去大会として、2017年と2023年のアジアプロ野球チャンピオンシップを振り返る。
2017年APBC:日本が韓国に2連勝
2017年のENEOSアジアプロ野球チャンピオンシップでは、東京ドームで日本と韓国が2度対戦した。
- 11月16日:日本8対7韓国
- 11月19日:日本7対0韓国(決勝)
日本は初戦で接戦を制し、決勝では7対0の完封勝利を収めた。稲葉篤紀監督率いる侍ジャパンが大会3戦全勝で初代王者となっている。
2023年APBC:延長戦を制した日本が優勝
2023年のカーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップでも、日本と韓国は2度対戦した。
- 11月17日:日本2対1韓国
- 11月19日:日本4対3韓国(決勝)
決勝は接戦となり、日本が4対3で韓国を下して優勝。大会MVPには門脇誠が選ばれた。
APBCの過去成績と2026年の違い
2017年と2023年のAPBCに限定すると、日本は韓国との4試合すべてに勝利している。
ただし、これはAPBCという特定大会に限った対戦成績であり、WBCやオリンピックを含む日韓戦全体の通算成績ではない。
2026年は韓国が9月のアジア競技大会決勝で勝利しているため、過去のAPBCでの日本優位だけを根拠に次戦の結果を予測するのは早計だ。
むしろ注目すべきなのは、両国が若手選手を中心にチームを再編し、次の国際大会を見据えて経験を積んでいる点である。
【11月13日の日韓戦】APBC2026の試合日程・放送・配信予定
2026年11月13日(金)の日本対韓国は、東京ドームで19時にプレーボールを迎える。
侍ジャパン公式サイトが10月10日に発表した情報によると、テレビ朝日系列の地上波とPrime Videoで視聴できる。
日本対韓国の放送・配信情報
ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ202611月13日(金)19:00
日本代表 対 韓国代表
会場:東京ドーム(東京都文京区)
テレビ朝日系列・地上波18:50~
一部地域を除く
Prime Video18:30~
試合開始前から配信予定
情報源:2026年10月10日 侍ジャパン公式発表。いずれも日本時間。
APBC2026の大会日程
大会は11月12日から15日までの4日間。日本、韓国、オーストラリア、チャイニーズ・タイペイの4チームが参加する。
| 日程 | 対戦・試合 | 開始時間 |
|---|---|---|
| 11月12日 | チャイニーズ・タイペイ対日本 | 19:00 |
| 11月13日 | 日本対韓国 | 19:00 |
| 11月14日 | オーストラリア対日本 | 12:00 |
| 11月15日 | 3位決定戦 | 11:00 |
| 11月15日 | 決勝 | 19:00 |
11月15日の決勝と3位決定戦は、Prime Videoでは全試合を配信。地上波・BSは日本が出場する場合に放送される予定だ。
侍ジャパンの監督と注目選手
2026年の侍ジャパントップチームを率いるのは井口資仁監督だ。
10月7日に発表された日本の出場予定選手は28人。NPBの各球団から若手を中心とした選手が選ばれている。
注目したい顔ぶれは次のとおりだ。
- 高橋宏斗(中日):投手陣に選出された右腕。
- 松尾汐恩(DeNA):捕手として選出。
- 宗山塁(楽天):内野手として選出。
- 度会隆輝(DeNA):外野手として選出。
- 西川史礁(ロッテ):外野手として選出。
監督・コーチ陣には田口壮ヘッド兼打撃コーチ、大塚晶文投手コーチ、倉野信次投手コーチらが名を連ねている。
韓国代表はKBOの若手有望株が中心
韓国側も若手選手の育成を重視した編成だ。
韓国メディアの報道によると、KBOは10月13日に33人の代表候補を発表。金倒永(キム・ドヨン)、金周元(キム・ジュウォン)、文賢彬(ムン・ヒョンビン)、安賢民(アン・ヒョンミン)らが選出された。
このうちキム・ドヨンやムン・ヒョンビンは、9月のアジア競技大会決勝でも日本と対戦した選手たちだ。
最終登録は28人で、韓国シリーズ進出球団の投手や選手のコンディションなどによって調整される。9月の決勝を経験した選手が再び日本と対戦することになれば、前回の試合内容を踏まえた攻防にも注目が集まる。
APBC2026の大会規定も見逃せない
大会の選手登録は28人。原則として24歳以下、またはプロ入団3年目までの選手が対象となる。さらに29歳以下のオーバーエイジ枠を最大3人まで設けている。
つまり、通常のフル代表による国際大会とは選手構成が異なる。
大会の狙いは若手選手の国際経験を増やし、将来の代表チームを担う選手を発掘することにもある。2027年のプレミア12や2028年のロサンゼルス五輪を見据えた強化という側面も持つ。
【プロの結論】2026年の日韓野球は投手力と若手選手の成長が勝敗を左右する
2026年の日韓野球を分析すると、単純な勝敗以上に興味深い構図が見えてくる。
9月25日の5対0では、日本の社会人代表が韓国の若手プロ選手を完封した。一方、9月27日の決勝では韓国が12安打を記録し、終盤の集中打で日本を破った。
この結果は、社会人野球の競争力と韓国プロ野球の若手選手の実力が、国際大会で拮抗していることを示す。
11月13日に注目したい3つのポイント
1. 韓国打線の長打力
9月の決勝で韓国は12安打を記録した。キム・ドヨンやムン・ボギョンなど、アジア競技大会で日本を苦しめた打者がAPBCでもどのような役割を果たすのかが見どころになる。
2. 日本の投手陣の継投
9月25日は樋口新を中心とした継投で韓国を完封した。11月の侍ジャパンではNPBの若手投手が選ばれている。先発から中継ぎ、抑えへの継投がどのように組み立てられるかがポイントだ。
3. 若手選手の国際経験
APBCは年齢制限があるため、両国とも次世代の主力候補が集まる。単なる日韓の勝敗だけでなく、将来のWBCやオリンピックで活躍する選手を見つけるという楽しみ方もできる。
試合を見るなら何を基準に判断するべきか
- 9月の5対0だけで日本の優位を判断しない。
- 9月の3対1だけで韓国の優位を判断しない。
- 社会人代表とプロ選手中心の代表を同じ戦力として比較しない。
- 過去のAPBC成績と2026年の選手構成を区別する。
- 試合当日の先発投手、ベンチ入り選手、直前のコンディションを確認する。
こうした視点を持つと、スコアだけでは分からない日韓野球の競技力や代表強化の方向性まで理解できる。
【韓国対日本野球】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年9月25日の韓国対日本の野球は何対何でしたか?
A1:第20回アジア競技大会のスーパーラウンドで、侍ジャパン社会人代表が韓国に5対0で勝利しました。樋口新が7回4安打無失点と好投しました。
Q2:韓国代表と日本代表の決勝は何対何でしたか?
A2:2026年9月27日のアジア競技大会決勝は韓国が3対1で勝利しました。韓国が金メダル、日本が銀メダルを獲得しています。
Q3:次の日韓戦はいつ開催されますか?
A3:2026年11月13日(金)19時から東京ドームで開催されるラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026です。
Q4:11月13日の日本対韓国はどこで見られますか?
A4:テレビ朝日系列の地上波で18時50分から(一部地域を除く)、Prime Videoで18時30分から配信予定です。
Q5:韓国と日本の野球の歴代対戦成績はどちらが優勢ですか?
A5:大会や代表カテゴリーによって結果が異なります。APBCの2017年と2023年に限れば、日本は韓国との過去4試合に全勝しています。一方、2026年のアジア競技大会決勝では韓国が勝利しました。
Q6:9月25日に勝った日本が、なぜ決勝で負けたのですか?
A6:スーパーラウンドと決勝では試合展開が異なりました。決勝では韓国が12安打を放ち、2回と8回に得点。日本も7回に同点に追いつきましたが、8回に再び勝ち越されました。
まとめ:2026年の日韓野球は11月13日の東京ドーム決戦へ
2026年の韓国対日本野球は、9月25日の日本の5対0の完封勝利と、9月27日の韓国の3対1の決勝勝利という、対照的な結果で幕を開けた。
日本の社会人代表は韓国の若手プロ選手を相手に実力を示したものの、決勝では韓国が打線の厚みと終盤の勝負強さを発揮。金メダルを獲得した。
そして次の舞台は11月13日のラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026。井口資仁監督率いる侍ジャパンとKBOが選出する韓国代表が東京ドームで対戦する。
注目すべきは、9月の結果をそのまま11月の勝敗予想に結びつけないことだ。代表の構成も大会の目的も異なるからこそ、両国の若手プロ選手がどのような成長を見せるかが大きな見どころとなる。
5対0の日本か、3対1の韓国か。2026年の日韓野球の新たな答えは、11月13日の東京ドームで明らかになる。
主な情報源:野球日本代表「侍ジャパン」公式サイト、日本野球機構(NPB)、韓国野球委員会(KBO)関連発表、聯合ニュース、NPB公式大会記録。