第77回大会を振り返るうえで重要なのは、最終順位だけでなく、各校がどの段階で強さを発揮したかという点だ。優勝した大阪桐蔭、準優勝の京都工学院、第3・4代表決定戦を制した東海大大阪仰星、そして代表権を獲得した御所実業と常翔学園。それぞれ異なる勝ち上がり方を見せた。
大阪桐蔭高校:近畿大会4連覇を達成
大阪桐蔭は2回戦で光泉カトリックを64-3で下し、準決勝では東海大大阪仰星に18-7で勝利。決勝では京都工学院を24-15で破った。
3試合を通して注目できるのは、相手の実力に応じて試合展開が変化しても勝ち切った点だ。64-3という大差の試合だけでなく、準決勝の11点差、決勝の9点差という競った展開でも勝利を収めている。
4大会連続6度目の優勝は、近畿地区における継続的な競争力を示す実績だ。特に決勝では、京都工学院に後半の得点で上回られながらも、前半に築いたリードを守り切った。
京都工学院高校:接戦を勝ち抜いて決勝進出
京都工学院は2回戦で関西学院高等部を25-12で下し、準決勝では報徳学園に15-10で勝利した。
準決勝は前半0-0という緊張感のある試合だった。後半に15点を奪って勝ち切ったことは、京都工学院の粘り強さを示す結果となった。
決勝では大阪桐蔭に15-24で敗れたものの、後半は7-5と相手を上回っている。優勝には届かなかったが、決勝まで進んだ実績と終盤の追い上げは、次の大会につながる材料となった。
東海大付属大阪仰星高校:攻撃力を示して第3・4代表決定戦を制す
東海大大阪仰星は1回戦で京都成章を64-5、2回戦で御所実業を36-5で破った。準決勝では優勝校の大阪桐蔭に7-18で敗れたが、第3・4代表決定戦では報徳学園を47-7で圧倒した。
準決勝で敗れた後も立て直し、代表決定戦で47得点を記録したことは評価できる。全国選抜大会のシード権を獲得したことも、今大会の大きな成果だ。
報徳学園高校:攻撃力を発揮するも代表決定戦で敗退
報徳学園は1回戦で八幡工業に102-0、2回戦で常翔学園に40-14と勝利した。準決勝では京都工学院に10-15で惜敗。第3・4代表決定戦でも東海大大阪仰星に7-47で敗れた。
準決勝の10-15は、最後まで勝敗が分からない接戦だった。最終的に全国選抜大会の出場権を得る順位争いでは東海大大阪仰星に及ばなかったが、1回戦と2回戦で示した得点力は今大会の特徴の一つだった。
御所実業・常翔学園:第5代表決定戦で出場権を獲得
御所実業は1回戦で近畿大学附属和歌山に55-12で勝利。2回戦では東海大大阪仰星に5-36で敗れたが、第5代表決定戦で光泉カトリックを36-18で破った。
常翔学園は1回戦で148-0という圧倒的なスコアを記録した一方、2回戦では報徳学園に14-40で敗退。それでも第5代表決定戦では関西学院高等部を14-12で下し、出場権を獲得している。
この2校に共通するのは、トーナメント本戦で敗れた後も、代表権を懸けた試合で結果を残したことだ。優勝争いとは別の形で、全国選抜大会への道を切り開いた。
【結果から読み解く】近畿大会の代表枠と全国選抜大会への影響

近畿大会の結果を見るとき、優勝・準優勝という順位だけを確認して終わるのは十分ではない。大会の組み合わせには、第3・4代表決定戦と第5代表1・2決定戦が設けられており、それぞれ全国選抜大会への出場やシードに関係していた。
第3・4代表決定戦の仕組み
第3・4代表決定戦は、準決勝で敗れた2校が対戦する試合だ。2026年は東海大大阪仰星が報徳学園を47-7で破った。
大会の組み合わせ資料では、この試合の勝者が全国選抜大会のシード権を獲得し、敗者も同大会の出場権を得るとされている。そのため、東海大大阪仰星にとっては単なる3位争いではなく、全国大会でのシード確保という意味を持つ試合だった。
第5代表決定戦は2試合で実施
第5代表決定戦は、準々決勝敗退校による代表権争いとして2試合が組まれた。
- 御所実業が光泉カトリックを36-18で撃破。
- 常翔学園が関西学院高等部を14-12で撃破。
大会資料では、第5代表1・2決定戦の勝者に全国選抜大会への出場権が与えられる仕組みとなっている。したがって、両試合の勝利校がそれぞれ代表権を獲得した点が重要だ。
大会結果を見る際に間違えやすい3つのポイント
1.決勝進出と全国大会出場は同じ意味ではない。 決勝に進出した大阪桐蔭と京都工学院だけでなく、代表決定戦を勝ち抜いたチームにも出場権やシード権が関係している。
2.第3・4代表決定戦と第5代表決定戦は別の試合。 東海大大阪仰星対報徳学園は第3・4代表決定戦。御所実業対光泉カトリック、常翔学園対関西学院高等部は第5代表1・2決定戦に当たる。
3.2026年開催でも大会名称は令和7年度。 2026年2月に開催された大会だが、正式名称には令和7年度が付く。検索時に「2026年大会」と「令和7年度第77回大会」の両方を使うと、同じ大会の情報を見つけやすい。
これらを区別しておけば、近畿大会の順位と全国選抜大会への出場枠を混同せずに結果を把握できる。
【高校ラグビー近畿大会の結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の高校ラグビー近畿大会で優勝した高校はどこですか?
大阪桐蔭高校です。2026年2月23日の決勝で京都工学院高校を24-15で破り、4大会連続6度目の優勝を達成しました。
Q2:第3・4代表決定戦の結果はどうなりましたか?
東海大付属大阪仰星高校が報徳学園高校を47-7で破りました。前半21-0、後半26-7というスコアで、東海大大阪仰星が勝利しています。
Q3:第5代表決定戦の結果を教えてください。
2試合が行われ、御所実業高校が光泉カトリック高校に36-18、常翔学園高校が関西学院高等部に14-12で勝利しました。大会の組み合わせ資料では、各試合の勝者が全国選抜大会の出場権を獲得する方式でした。
Q4:2026年の近畿大会はいつ、どこで開催されましたか?
2026年2月14日、15日、21日、23日に開催されました。太陽が丘球技場、SBSロジコム吉祥院公園球技場、宝が池公園球技場が会場となりました。
Q5:大阪桐蔭と京都工学院の決勝スコアは何点でしたか?
大阪桐蔭が24-15で勝利しました。前半は19-8で大阪桐蔭がリードし、後半は京都工学院が7-5と上回りましたが、逆転には届きませんでした。
まとめ:2026年の近畿大会は大阪桐蔭が4連覇、代表争いも激戦に
第77回近畿高等学校ラグビーフットボール大会は、大阪桐蔭高校が決勝で京都工学院高校を24-15で破り、4大会連続6度目の優勝を果たした。
準決勝では大阪桐蔭が東海大大阪仰星に18-7、京都工学院が報徳学園に15-10で勝利。第3・4代表決定戦では東海大大阪仰星が47-7で報徳学園を下した。第5代表1・2決定戦では御所実業と常翔学園がそれぞれ勝利し、全国選抜大会への出場権を獲得した。
今大会を評価するうえで押さえたいのは、大阪桐蔭の継続的な強さだけではない。京都工学院の決勝進出、東海大大阪仰星の代表決定戦での反撃、御所実業と常翔学園の勝負強さなど、各校が異なる形で実力を示した大会だった。
高校ラグビーの結果を追う際は、優勝校だけでなく、準決勝のスコア、代表決定戦の勝敗、前後半の得点推移まで確認することが大切だ。2026年の近畿大会は、全国選抜大会へ向かう近畿勢の勢力図を知るうえでも、見逃せない大会となった。