2026年の海外競馬は、日本馬の連覇、欧米の強豪による王座争い、そして世界最高峰のスプリント戦線の勢力変化が重なり、例年以上に見どころの多いシーズンとなっている。2月のサウジカップではフォーエバーヤングが連覇を達成。3月のドバイワールドカップではマグニチュードが勝利し、日本のエースは2着に入った。10月の凱旋門賞ではフランスのダリズが連覇を飾り、同月末のブリーダーズカップでは日本調教馬テーオーエルビスがスプリントを制した。
11月5日時点で注目したいのは、単純な日本馬の勝敗だけではない。香港のカーインライジング、欧州のオンブズマンやダリズ、米国のソヴリンティなど、各地域に異なる強みを持つチャンピオンが存在する。海外競馬結果や着順・払戻、騎手・調教師の実績、賞金規模、年末の香港国際競走まで整理すると、2026年の世界競馬の勢力図が見えてくる。
【海外競馬速報】2026年の主要G1レース結果と世界のビッグニュース

2026年の海外G1レースを振り返ると、中東、香港、欧州、北米、オセアニアでそれぞれ異なる主役が誕生している。特に日本の競馬ファンにとって重要なのは、フォーエバーヤングのサウジカップ連覇と、ブリーダーズカップでの日本調教馬の活躍だ。
2月14日:フォーエバーヤングがサウジカップを連覇
2026年2月14日にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で開催されたサウジカップ(G1)は、フォーエバーヤングが優勝した。
坂井瑠星騎手が騎乗し、矢作芳人調教師が管理する同馬は、アメリカのニソスとの競り合いを制して1着。2着にニソス、3着にタンバランバが入った。
これにより、フォーエバーヤングはサウジカップ史上初の2年連続優勝馬となった。総賞金は2,000万米ドル、優勝賞金は1,000万米ドル。日本調教馬が世界最高水準の賞金競走で再び頂点に立った意味は大きい。
サウジジョッキークラブの公式発表でも、坂井騎手の好判断と直線での進路取りが勝利のポイントとして紹介されている。日本のダート競馬が世界のトップレベルと互角以上に戦えることを示す結果だった。
3月28日:ドバイワールドカップはマグニチュードが制覇
ドバイのメイダン競馬場で行われた第30回ドバイワールドカップ(G1)は、アメリカのマグニチュードが優勝した。
スティーブ・アスムッセン調教師の管理馬で、ジョセ・オルティス騎手が騎乗。ダート2,000メートルを2分04秒38で走破し、2着のフォーエバーヤングに約0.98馬身差をつけた。
3着は地元UAEのメイダーン。フォーエバーヤングは坂井瑠星騎手とのコンビで2着を確保し、240万米ドルの賞金を獲得した。優勝馬マグニチュードの獲得賞金は696万米ドルだった。
この結果は、サウジカップで勝利したフォーエバーヤングが、必ずしも中東のダートG1を独占できるわけではないことを示している。各国の有力馬が集結する国際競走では、相手関係やコース適性が勝敗を大きく左右する。
10月4日:凱旋門賞はダリズが歴史的な連覇
フランスのパリロンシャン競馬場で開催された第105回凱旋門賞(G1)は、ダリズが優勝した。
ミカエル・バルザローナ騎手とフランシス=アンリ・グラファール調教師のコンビが、芝2,400メートルの大舞台で再び結果を残した。2着はベイシティローラー、3着はダイヤモンドネックレスだった。
ダリズは前年に続く連覇を達成。IFHAの公式レーティングも126から128へ上昇し、世界ランキング3位に浮上した。
日本から参戦したアドマイヤテラは11着、メイショウタバルは14着。友道康夫厩舎と石橋守厩舎がそれぞれ世界最高峰の舞台に挑んだものの、上位進出には届かなかった。
JRAのレース結果によると、当日の芝は稍重。日本馬にとっては、馬場状態だけでなく、欧州特有のペースや最後の直線での瞬発力勝負も課題として残った。
10月31日:ブリーダーズカップで日本調教馬が快挙
2026年10月31日、アメリカのキーンランド競馬場で開催されたブリーダーズカップは、日本競馬にとって大きなニュースとなった。
最大の快挙は、テーオーエルビスによるブリーダーズカップスプリント(G1)の優勝だ。坂井瑠星騎手が騎乗し、高柳大輔調教師が管理する同馬は、ダート1,200メートルを1分08秒20で走破。1番人気のイングリッシュマンを1馬身4分の1差で退けた。
一方、ブリーダーズカップクラシック(G1)はアメリカのソヴリンティが優勝。2着ザプーマ、3着ナイツブリッジという結果になり、日本のフォーエバーヤングは5着、テーオーパスワードは4着だった。
前年の同競走を制したフォーエバーヤングにとっては厳しい結果となったが、テーオーパスワードが上位に食い込んだことも見逃せない。日本馬のアメリカ遠征は、スプリントと中距離ダートの双方で存在感を示した。
なお、11月3日に行われたオーストラリアのメルボルンカップでは、ポイントオブローが優勝。秋の国際競馬シーズンは、北米からオセアニアへと舞台を移している。
【日本馬の海外遠征】2026年の主要成績と注目すべき転換点
2026年の日本馬の海外遠征は、ダートだけでなく芝の短距離、中距離、長距離にも広がっている。JRAが公表する海外遠征記録を見ると、サウジアラビア、UAE、香港、イギリス、フランス、アメリカなど、遠征先の幅広さが分かる。
フォーエバーヤングは世界のダート王者として挑戦を継続
2026年の海外遠征で中心的な存在となったのがフォーエバーヤングだ。
- 2月14日:サウジカップ(G1)1着
- 3月28日:ドバイワールドカップ(G1)2着
- 9月18日:ジョッキークラブゴールドカップ(G1)1着
- 10月31日:ブリーダーズカップクラシック(G1)5着
注目したいのは、異なる地域のダートG1で安定して上位争いを続けている点だ。サウジアラビアで連覇を達成し、ドバイでは2着、アメリカではジョッキークラブゴールドカップを勝利した。
一方、ブリーダーズカップクラシックでは5着に敗れた。矢作芳人調教師はレース後、好位置を確保できたものの、直線で反応がなかったと説明している。坂井騎手も、勝ちパターンに近い形で運べた一方、最後はソヴリンティに並びかけられなかったと振り返った。
この敗戦だけで同馬の能力を評価するのは早計だ。むしろ、海外遠征では競走馬のコンディション、相手の能力、展開、輸送後の状態などを総合的に見る必要があることを示している。
テーオーエルビスは米国のダートスプリントを制圧
2026年の日本馬の海外遠征で、最もインパクトのある新しいニュースがテーオーエルビスのブリーダーズカップスプリント制覇だ。
同馬は5月2日のチャーチルダウンズステークス(G1)も優勝しており、アメリカの競馬場で実績を積み重ねていた。10月末のブリーダーズカップでは、米国の有力スプリンターを相手に最後の直線で鋭く伸び、頂点に立った。
坂井瑠星騎手はJRAのレース後コメントで、次のように振り返っている。
「一番強いと自信を持って乗りました。」
日本調教馬がアメリカの最高峰スプリント競走を勝ったことは、今後の海外遠征戦略にも影響する可能性がある。短距離ダートでも、日本馬が国際G1の主役になれることを示したからだ。
芝路線でも日本馬が海外の強豪と接戦
芝の海外G1では、サトノレーヴとマスカレードボールの結果が目を引く。
- サトノレーヴ:香港のチェアマンズスプリントプライズ2着
- サトノレーヴ:イギリスのクイーンエリザベス2世ジュビリーステークス2着
- サトノレーヴ:イギリスのジュライカップ3着
- マスカレードボール:香港のクイーンエリザベスⅡ世カップ2着
- ルガル:ドバイのアルクオーツスプリント2着
これらの結果から、2026年の日本馬は海外で勝ち切るだけでなく、複数の国や競馬場で上位争いを続けていることが分かる。
特にサトノレーヴは香港とイギリスで好走しており、異なる競馬環境への対応力を示した。日本の芝短距離路線が国際的な競争力を持つことを示す材料となっている。
【世界の競馬ランキング】2026年の注目馬・騎手・調教師を比較
世界の競馬ランキングを確認する際に参考になるのが、国際競馬統括機関連盟(IFHA)が発表するロンジン・ワールドベストレースホースランキングだ。
このランキングは、単純な勝利数や獲得賞金ではなく、競走内容、対戦相手の水準、レースの質などを踏まえて評価される。2026年10月4日までの競走成績を対象とする最新公表版では、香港、イギリス、フランスの馬が上位を占めた。
2026年の世界トップクラスの競走馬
- 1位:カーインライジング(135) ― 香港のスプリント王者。
- 2位:オンブズマン(131) ― イギリス調教の欧州トップクラス。
- 3位:ダリズ(128) ― 凱旋門賞を連覇したフランスの強豪。
- 4位:ボウエコー(127) ― イギリスの有力馬。
- 5位:アイテム(126) ― イギリスの実力馬。
- 同5位:ロマンチックウォリアー(126) ― 香港を代表する中距離王者。
特筆すべきはカーインライジングの135という評価だ。IFHAの現行評価方式において、スプリンターとして歴代最高水準のレーティングを記録している。
ただし、この順位は10月4日までの成績を対象としている。10月17日のジ・エベレストでカーインライジングが敗れた後の結果は、まだこのランキングに反映されていない。次回のレースホースランキング公表予定日は11月12日となっている。
主要馬・騎手・調教師の関係一覧
世界の競馬を理解するには、競走馬だけでなく、騎手と調教師の組み合わせを見ることも大切だ。2026年の主要な国際競走から、注目すべき関係を整理した。
| 競走馬 | 主な実績・評価 | 騎手 | 調教師 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|---|
| フォーエバーヤング | サウジカップ優勝、ドバイ2着 | 坂井瑠星 | 矢作芳人 | 世界のダートG1で継続的に活躍 |
| テーオーエルビス | ブリーダーズカップスプリント優勝 | 坂井瑠星 | 高柳大輔 | 米国の最高峰短距離G1を制覇 |
| ダリズ | 凱旋門賞連覇 | ミカエル・バルザローナ | フランシス=アンリ・グラファール | 欧州芝中長距離の中心的存在 |
| カーインライジング | IFHAランキング135 | ザック・パートン | デヴィッド・ヘイズ | 香港のスプリント戦線を牽引 |
| ソヴリンティ | ブリーダーズカップクラシック優勝 | ジュニア・アルバラード | ビル・モット | 米国ダート路線の主役 |
2026年の世界的な注目騎手ランキング
IFHAのロンジン・ワールドベストジョッキーランキングは、2026年11月1日時点で次の順位となっている。
- 1位:ライアン・ムーア(164ポイント)
- 2位:ジェームズ・マクドナルド(150ポイント)
- 3位:ウィリアム・ビュイック(116ポイント)
- 4位:ミカエル・バルザローナ(106ポイント)
- 5位:ザック・パートン(76ポイント)
日本の坂井瑠星騎手は62ポイントで7位。フォーエバーヤングとの海外G1実績に加え、テーオーエルビスでブリーダーズカップスプリントを制したことも注目材料だ。
世界的な騎手ランキングを見ると、欧州の大レースに強いムーア、豪州・香港で実績を重ねるマクドナルド、香港を代表するパートンなど、それぞれ異なる地域に強みを持つ騎手が上位に入っている。
日本人騎手がこうした国際ランキングの上位争いに加わっていることは、海外競馬における日本勢の存在感を考えるうえでも重要だ。
【海外競馬開催日程】2026年11月・12月の注目レース
2026年の海外競馬は終盤戦に入った。11月5日現在、これから注目したいのは日本で開催される国際招待競走のジャパンカップと、香港で行われる年末の大一番だ。
11月29日:ジャパンカップ
第46回ジャパンカップは、2026年11月29日に東京競馬場で開催される。芝2,400メートルの国際招待G1で、3歳以上の競走馬が対象となる。
JRAの発表によると、優勝賞金は5億円、総賞金は10億9,000万円。外国馬の登録や出走動向にも注目が集まる。
ジャパンカップは日本の競馬場で行われるが、海外の強豪を迎える国際競走という点で、世界の勢力図を測る重要な舞台だ。外国馬が日本の高速芝にどこまで対応できるか、日本馬が海外の強豪を迎え撃てるかが焦点となる。
12月9日:香港国際騎手招待競走
香港国際競走ウイークは12月9日のインターナショナルジョッキーズチャンピオンシップから始まる。開催地はハッピーバレー競馬場だ。
世界各地のトップ騎手が集まり、騎乗技術と判断力を競うイベントであり、香港競馬の国際的な存在感を象徴する催しとなっている。
12月13日:香港国際競走(HKIR)
2026年の海外競馬の年末最大イベントの一つが、12月13日にシャティン競馬場で開催される香港国際競走だ。
当日は以下の4つのG1レースが予定されている。
- 香港カップ:芝2,000メートル、総賞金4,000万香港ドル。
- 香港マイル:芝1,600メートル、総賞金3,600万香港ドル。
- 香港スプリント:芝1,200メートル、総賞金2,800万香港ドル。
- 香港ヴァーズ:芝2,400メートル、総賞金2,600万香港ドル。
香港ジョッキークラブによると、これらの競走ではワールドプールも提供される予定だ。各国の競馬ファンが参加する国際的な馬券市場という点でも注目される。
香港国際競走は、短距離から中距離、長距離まで世界の一流馬が集まる舞台だ。カーインライジングやロマンチックウォリアーをはじめ、地元の強豪と海外勢の対決が見どころとなる。日本馬の参戦や出走確定情報にも注目したい。
【海外競馬賞金ランキング】高額賞金レースとオッズ・馬券の注意点
海外競馬を語るうえで、賞金規模は重要な比較材料となる。2026年の国際競馬では、中東、オーストラリア、香港、アメリカなどが高額賞金競走を開催している。
2026年の高額賞金G1を比較
- サウジカップ:総賞金2,000万米ドル、優勝賞金1,000万米ドル。
- ジ・エベレスト:総賞金2,000万豪ドル。芝1,200メートルの世界最高賞金級スプリント競走。
- ドバイワールドカップ:総賞金1,200万米ドル、優勝賞金696万米ドル。
- ブリーダーズカップクラシック:総賞金700万米ドル、優勝賞金364万米ドル。
- 凱旋門賞:総賞金500万ユーロ、優勝賞金285万7,000ユーロ。
- 香港カップ:総賞金4,000万香港ドル。
- ジャパンカップ:総賞金10億9,000万円、優勝賞金5億円。
賞金の高さだけで競走馬の実力を判断することはできない。例えば、サウジカップはダート1,800メートル、ドバイワールドカップはダート2,000メートル、ジ・エベレストは芝1,200メートルと、求められる能力が大きく異なる。
また、海外競馬の賞金ランキングとIFHAの世界競走馬ランキングは別物だ。前者は競走や競走馬が獲得する金額、後者はレースパフォーマンスに対する評価であり、同じ基準で比較してはいけない。
2026年の主要レース着順・払戻金
日本国内で海外競馬の馬券を購入した場合、JRAが発表する払戻金を確認できる。2026年の凱旋門賞とブリーダーズカップでは、次のような結果となった。
凱旋門賞(10月4日)
- 1着:ダリズ
- 2着:ベイシティローラー
- 3着:ダイヤモンドネックレス
- 単勝:310円
- 馬連:6,930円
- 3連複:19,670円
- 3連単:90,570円
ブリーダーズカップスプリント(10月31日)
- 1着:テーオーエルビス
- 2着:イングリッシュマン
- 3着:リアムスミス
- 単勝:350円
- 馬連:250円
- 3連複:2,000円
- 3連単:6,600円
ブリーダーズカップクラシック(10月31日)
- 1着:ソヴリンティ
- 2着:ザプーマ
- 3着:ナイツブリッジ
- 4着:テーオーパスワード
- 5着:フォーエバーヤング
- 単勝:330円
- 馬連:5,790円
- 3連複:5,810円
- 3連単:31,900円
これらはJRAで発売された馬券の国内払戻金であり、海外現地のオッズや払戻金とは異なる。特にブリーダーズカップでは、JRAが独立プール方式を採用しており、日本国内独自のオッズで発売された。
海外競馬のオッズを見るときの判断基準
海外競馬のオッズ・馬券を確認するときは、次の3点を意識したい。
- 現地オッズと日本国内オッズを区別する:発売プールが異なれば、同じ馬でもオッズや払戻金は変わる。
- 馬場と距離を確認する:芝とダート、1,200メートルと2,400メートルでは適性が大きく違う。
- 人気と実力評価を混同しない:単勝人気は投票状況、IFHAレーティングは競走内容の評価を示す。
海外競馬では、国によって馬券の種類や発売条件も異なる。日本国内で購入する場合は、JRAの海外競馬発売対象レースと公式払戻情報を確認することが基本となる。
【各国の競馬事情】欧州・アメリカ・香港・中東で異なる勢力図
海外競馬ニュースを継続的に追うなら、国や地域によって競馬の特徴が異なることを理解しておきたい。世界ランキング上位の馬であっても、すべての競馬場や距離で同じように力を発揮できるわけではない。
欧州競馬:芝2,000〜2,400メートルの王者争い
イギリス、フランス、アイルランドを中心とする欧州競馬では、芝のクラシックディスタンスをめぐる争いが大きな注目を集める。
凱旋門賞はその代表例であり、芝2,400メートルの総合力が問われる。2026年はダリズが連覇を達成し、オンブズマンやボウエコーなども世界ランキング上位に入った。
欧州競馬を見る際は、距離だけでなく、開催地の起伏、コーナーの形状、芝の状態、斤量条件も確認したい。
アメリカ競馬:ダートのスピードと持続力
アメリカ競馬ではダート競走の存在感が大きい。ケンタッキーダービーやブリーダーズカップクラシックは、各世代のトップホースが集まる代表的な競走だ。
2026年のブリーダーズカップクラシックではソヴリンティが勝利した一方、スプリントでは日本調教馬テーオーエルビスが優勝した。
この結果は、アメリカの競馬が単純に米国馬だけで独占されているわけではないことを示している。適性のある海外馬が現地のコースに対応できれば、十分に勝機がある。
香港競馬:短距離と中距離に強豪が集結
香港競馬は、国際的なスプリンターとマイラーが集まる地域として知られる。
2026年の世界ランキングで1位となったカーインライジングは、香港競馬の強さを象徴する存在だ。ただし、10月17日のジ・エベレストではテンプテッドに半馬身差で敗れ、21連勝がストップした。
この結果は、絶対的な評価を受ける馬でも、枠順や位置取り、展開によって勝敗が変わることを示す。12月の香港国際競走では、同馬の復調や地元勢の勢力関係が注目される。
中東競馬:高額賞金と国際遠征の重要拠点
サウジアラビアとUAEは、世界の競走馬が冬から春にかけて集まる重要な競馬拠点だ。
サウジカップとドバイワールドカップは高額賞金を誇り、日本、アメリカ、欧州などの有力馬が参戦する。日本馬にとっても、ダート路線の実力を国際舞台で示す機会となっている。
また、遠征する馬にとっては、現地の気候、輸送、調整期間、砂質への対応が重要だ。賞金規模だけではなく、レースまでの準備過程にも注目する必要がある。
オーストラリア競馬:短距離と長距離の二つの大舞台
オーストラリアには、ジ・エベレストのような芝1,200メートルの高額賞金競走と、メルボルンカップのような芝3,200メートルの長距離競走がある。
同じ国の競馬でも、求められる能力は大きく異なる。2026年のジ・エベレストではテンプテッドが勝利し、カーインライジングの連勝を止めた。メルボルンカップではポイントオブローが優勝した。
このように、世界の競馬を地域別に比較すると、短距離・中距離・長距離のどの分野に強豪が集まっているかが分かりやすくなる。
【海外競馬ニュースの見方】速報・結果・ランキングを正しく読み解く
海外競馬の情報を追う際には、ニュースの見出しだけで判断しないことが大切だ。特に「世界最強」「日本馬惨敗」「歴史的快挙」といった表現は、実際のレース内容と照らし合わせる必要がある。
勝利数だけでは世界最強を決められない
競走馬の評価では、勝利数、獲得賞金、レーティング、対戦相手の水準を分けて考える必要がある。
例えば、フォーエバーヤングは2026年のサウジカップを制し、ドバイワールドカップでも2着に入った。一方、ダリズは凱旋門賞連覇によって高いレーティングを獲得している。両馬は得意とする競走条件が異なるため、単純な順位だけで比較することは難しい。
オッズが低い馬でも敗れる理由
海外G1では、世界的な実績を持つ人気馬が敗れることも珍しくない。2026年のジ・エベレストでカーインライジングが敗れたことや、ブリーダーズカップクラシックでフォーエバーヤングが5着となったことがその例だ。
競馬は枠順、スタート、位置取り、ペース、馬場状態など複数の要素が結果に影響する。過去の実績や単勝オッズだけで勝敗を予測するのは難しい。
海外競馬ニュースで優先して確認したい情報
- JRA公式情報:日本馬の海外遠征記録、海外発売レース、着順、払戻金。
- IFHA:世界の競走馬レーティングと騎手ランキング。
- 各国の競馬主催者:出馬表、確定着順、賞金、馬場状態、公式コメント。
- 香港ジョッキークラブ:香港国際競走の登録馬や開催情報。
- ブリーダーズカップ公式情報:アメリカの主要G1結果と競走馬の成績。
速報段階では出走取消や馬場変更などが発生することもある。最終的な結果を確認するときは、公式の確定着順と払戻金を優先したい。
【海外競馬ニュース】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の海外競馬で最も大きなニュースは何ですか?
A1:フォーエバーヤングのサウジカップ連覇と、テーオーエルビスのブリーダーズカップスプリント優勝が大きなニュースです。また、ダリズの凱旋門賞連覇や、カーインライジングのジ・エベレストでの敗戦も世界の勢力図を考えるうえで重要です。
Q2:2026年の世界ランキング1位の競走馬は誰ですか?
A2:IFHAが公表した2026年10月4日までの成績を対象とするランキングでは、香港のカーインライジングが135で1位です。ただし、10月17日のジ・エベレストでの敗戦は次回ランキングに反映されるため、11月12日に予定される更新にも注目してください。
Q3:2026年に海外G1を勝った日本調教馬はいますか?
A3:います。フォーエバーヤングがサウジカップ、テーオーエルビスがブリーダーズカップスプリントを制しました。また、ワンダーディーンはUAEダービー、テーオーエルビスはチャーチルダウンズステークスでも優勝しています。
Q4:2026年の凱旋門賞で日本馬は何着でしたか?
A4:アドマイヤテラが11着、メイショウタバルが14着でした。優勝馬はフランスのダリズで、ベイシティローラーが2着、ダイヤモンドネックレスが3着でした。
Q5:2026年の海外競馬で年末に注目すべきレースは何ですか?
A5:12月13日の香港国際競走が大きな注目イベントです。香港カップ、香港マイル、香港スプリント、香港ヴァーズの4つのG1が開催されます。また、11月29日のジャパンカップも海外の強豪を迎える国際招待競走として注目されます。
Q6:海外競馬の馬券払戻金は日本と海外で同じですか?
A6:同じとは限りません。JRAが発売する海外競馬では、独立プール方式などにより日本国内独自のオッズと払戻金が設定される場合があります。現地の払戻金と日本国内の払戻金を混同しないようにしてください。
まとめ:2026年の海外競馬は年末の香港国際競走まで目が離せない
2026年の海外競馬ニュースを振り返ると、日本馬の国際的な存在感と、欧米・香港の強豪が持つ競争力の両方が際立つシーズンとなっている。
フォーエバーヤングはサウジカップ連覇とドバイワールドカップ2着で実力を示し、テーオーエルビスはブリーダーズカップスプリント制覇という大きな成果を挙げた。芝路線ではサトノレーヴやマスカレードボールが海外G1で上位に入り、日本馬の挑戦は着実に広がっている。
一方、世界ランキングではカーインライジング、オンブズマン、ダリズなどが存在感を示し、ブリーダーズカップクラシックではソヴリンティが王者の座を獲得した。地域ごとの競馬事情やコース適性を理解することで、ニュースの背景にある本当の勢力図が見えてくる。
今後の注目要点は、11月12日に予定されるIFHAのランキング更新、11月29日のジャパンカップ、そして12月13日の香港国際競走だ。
海外競馬の速報を追う際は、着順だけでなく、騎手・調教師の組み合わせ、馬場、距離、賞金、レーティングを総合的に確認したい。そうすることで、単なる結果の羅列では分からない世界競馬の変化と、2027年につながる次世代の主役候補まで見通せるようになる。
主な情報照合先: JRA海外競馬公式記録・払戻金、IFHA世界ランキング、サウジジョッキークラブ、香港ジョッキークラブ、ブリーダーズカップ公式発表。