2022年4月3日(日本時間4月4日)、アメリカ・ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで開催された第64回グラミー賞。BTSは『Butter』で「最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞」にノミネートされ、授賞式では圧巻のステージを披露したものの、受賞には至らなかった。あれから4年。2026年現在も語り継がれるこの“惜敗”は、K-POPアーティストがグラミー賞の主要部門で初めて頂点に迫った歴史的な瞬間でもあった。本稿では、当日の速報とパフォーマンスの実際、2019年の初ノミネートから2022年までの軌跡、そしてその後の展開までを時系列で検証する。
結論を先に記せば、BTSは2022年時点で3年連続ノミネートという快挙を達成しながら、主要4部門の一つであるポップ部門のトロフィーには手が届かなかった。しかし授賞式後の現地メディア評価とSNSの反応は「受賞ゼロ」ではなく「パフォーマンスの圧倒的勝利」として記録されている。まずは基本情報を整理したい。
【速報検証】グラミー賞2022当日、BTS『Butter』はなぜ受賞を逃したのか

日本時間2022年4月4日午前、第64回グラミー賞の授賞式がラスベガスで幕を開けた。BTSは『Butter』で「最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞」にノミネート。同部門にはアバ、トニー・ベネット&レディー・ガガ、ジャスティン・ビーバー、コールドプレイ、ドージャ・キャット&SZA、そしてBTSが名を連ねた。日本の音楽メディア各社は「随時更新」の速報体制を敷き、受賞の瞬間を待った。
結果として、BTSの名は呼ばれなかった。受賞を逃した直後から、日本のSNSやニュースサイトには「惜しい」「でもパフォーマンスが最高だった」という声が溢れた。報道各社の速報によれば、BTSは受賞こそ逃したものの、授賞式本番で『Butter』をフルパフォーマンスし、会場の観客を総立ちにさせた。受賞者発表の前後で会場の空気を最も大きく動かしたのは、間違いなくBTSのステージだった。
ここで押さえておきたいのは、グラミー賞の投票構造だ。ザ・レコーディング・アカデミーの会員投票によって選考されるこの賞は、作品の商業的成功やSNSの熱量と必ずしも一致しない。日本で「受賞ならず」と報じられた背景には、この専門家投票の特性と、ポップ部門における“初受賞の壁”があった。
【時系列】BTSグラミー賞ヒストリー 初ノミネート2019年から2022年まで
BTSとグラミー賞の関係は、2019年に始まる。初ノミネートとなった年から、BTSは3年連続でノミネートを重ね、2022年には2部門同時ノミネートというK-POPアーティスト初の快挙を成し遂げた。以下の表に、その歩みを整理した。
| 時期 | 出来事・ノミネート部門 | 結果・備考 |
|---|---|---|
| 2019年 | グラミー賞に初ノミネート | K-POPアーティストとして注目を集める歴史的起点 |
| 2020年 | 2年連続ノミネート | ノミネート常連としての地位を確立 |
| 2021年 | 3年連続ノミネート(『Dynamite』) | ポップ部門での受賞に期待が高まる |
| 2022年(第64回) | 『Butter』で最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞にノミネート | 受賞ならず。授賞式でパフォーマンス披露 |
| 2023年(第65回) | 3年連続ノミネート、2部門に拡大 | K-POPアーティスト初の3年連続ノミネート、2部門同時ノミネート |
この表から分かる通り、BTSは2019年の初ノミネート以降、毎年のようにグラミー賞の舞台に立ち続けた。特に2022年は『Butter』という英語曲でポップ部門の主要カテゴリーに挑み、2023年には2部門ノミネートへと規模を拡大。ノミネートの“数”と“部門の広がり”の両面で、BTSはK-POPの枠を超えた存在へと進化していった。
【パフォーマンス分析】ラスベガス開催の授賞式でBTSが見せたもの
2022年のグラミー賞は、ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナという巨大会場で開催された。BTSはこの舞台で『Butter』を披露。日本国内の速報記事やギャラリーレポートによれば、入国からリハーサル、本番パフォーマンスまでが連日報じられ、ファンの関心は受賞可否だけでなく“ステージそのもの”に集まった。
受賞を逃した直後の現地の空気について、複数の報道は「会場がBTSのパフォーマンスに沸いた」と伝えている。受賞者ではなくとも、授賞式のハイライトを担う。これはグラミー賞において異例の立ち位置だ。実際、受賞結果の速報と並行して「パフォーマンスが最高だった」という評価が日米のSNSで同時多発的に広がった点は、BTSのプレゼンスが賞の枠を超えていた証左と言える。
【本質分析】なぜK-POPアーティストの初受賞は難しかったのか
BTSが2022年に受賞を逃した理由を、単純に「人気不足」と片付けるのは正確ではない。グラミー賞のポップ部門は、長年にわたりアメリカ国内の音楽産業の中心人物たちが票を投じる閉じたコミュニティで形成されてきた。K-POPアーティストがこの部門で初受賞するには、商業的成功に加えて、アカデミー会員層への浸透という時間のかかるプロセスが必要だった。
加えて、2022年はアバの復活、トニー・ベネット&レディー・ガガといった“レジェンド級”の対抗馬が揃っていた年でもある。専門家投票型の賞では、話題性と実績のバランスが投票行動に影響する。BTSの『Butter』は世界的ヒットを記録したが、グラミー賞の文脈では“新規参入者”としてのハードルが残っていた。
ただし、ここで誤解してはならないのは、ノミネート自体の価値だ。K-POPアーティストが主要部門に3年連続で名を連ねること自体、2019年以前には現実味のなかった快挙である。受賞の有無だけで歴史を測るのは、この分野の構造を見誤ることに他ならない。
【2022年の軌跡】受賞逃した年のBTSは何を成し遂げたか
2022年は、グラミー賞の結果だけを見れば「無冠」の年だった。しかしBTSの2022年は、授賞式前後を通じて濃密な一年だった。『Butter』はグラミー賞ノミネート曲として世界規模で認知され、授賞式でのパフォーマンスは各国メディアで取り上げられた。日本の音楽メディアも「2022年のBTSの軌跡を時系列で振り返る」特集を組み、MVやパフォーマンス映像とともにその歩みを紹介している。
受賞を逃した直後でさえ、BTSのコンテンツは止まらなかった。授賞式後の現地レポートでは「受賞ならずとも最高のパフォーマンスで世界が熱狂」と報じられ、ファンコミュニティの熱量はむしろ高まった。この年、BTSはグラミー賞という“アメリカ音楽産業の最高峰”の中で、受賞者とは異なる形の存在感を確立したのである。
【その後】2023年第65回グラミー賞、そして2026年現在へ
2022年の惜敗から1年。BTSは第65回グラミー賞で再びノミネートされた。しかも今回は2部門。K-POPアーティストとして初の3年連続ノミネートという記録を更新し、部門数も拡大した。2022年に受賞を逃したことが、翌年のさらなるノミネート拡大につながったと見る向きは多い。
2026年現在、グラミー賞におけるK-POPの位置づけは2022年当時とは比較にならないほど変わった。BTSが切り開いた「主要部門への3年連続ノミネート」という道は、後続のK-POPアーティストにとっての基準点となっている。2022年の『Butter』の惜敗は、単なる失敗談ではなく、K-POPとグラミー賞の関係を再定義した転換点として記憶されている。
【グラミー賞 2022 bts】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:グラミー賞2022でBTSは何の賞にノミネートされましたか?
A1:『Butter』で「最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞」にノミネートされました。結果は受賞ならずでした。
Q2:BTSはグラミー賞でこれまでに受賞したことはありますか?
A2:2022年時点では主要部門での受賞はありませんでした。ただし2019年の初ノミネート以降、3年連続でノミネートされ、2023年には2部門にノミネートされるなど、ノミネート常連としての実績を重ねています。
Q3:グラミー賞2022はどこで開催されましたか?
A3:アメリカ・ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで開催されました。日本時間2022年4月4日に授賞式が行われ、BTSは『Butter』を披露しました。
まとめ:受賞の有無より重要な「3年連続ノミネート」という事実
グラミー賞2022でBTSは『Butter』による最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞を受賞できなかった。これは紛れもない事実であり、当日の速報もそのように伝えた。しかし、その事実だけを見て「BTSはグラミー賞で失敗した」と結論づけるのは早計だ。
2019年の初ノミネートから2022年まで、BTSは3年連続でグラミー賞の舞台に立ち続けた。2022年にはラスベガスの授賞式で圧巻のパフォーマンスを披露し、2023年には2部門ノミネートという新たな記録を打ち立てた。受賞という“結果”ではなく、ノミネートとパフォーマンスという“プロセス”の積み重ねが、その後のK-POPの地位を押し上げた。
情報を見極める際の判断基準はシンプルだ。「受賞したか否か」だけでなく、「何年連続でノミネートされたか」「どの部門に挑んだか」「授賞式で何を残したか」を並べて評価すること。その視点に立てば、2022年のBTSは“無冠の年”ではなく、“K-POP初の主要部門常連”への足がかりを築いた年として、2026年現在も正しく評価されるべきだろう。