2026年9月27日から10月3日まで愛知・名古屋で開催された第20回アジア競技大会。男子バレーボール日本代表は予選ラウンドから勝ち上がり、準決勝では中国とのフルセットの激闘を制して決勝に進出しました。しかし、最後に立ちはだかったイランにセットカウント1-3で敗れ、最終順位は準優勝(銀メダル)。男子バレーのアジア大会で4大会ぶりとなる優勝は惜しくも実現しませんでした。
決勝のスコアは26-28、25-19、21-25、24-26。日本は第1セットを接戦で落とした後、第2セットを取り返しましたが、第3、第4セットを奪われました。甲斐優斗、大塚達宣、西山大翔、西本圭吾らが参加した日本代表は、どのような戦いを見せたのでしょうか。大会日程、全試合結果、最終順位、代表メンバーを整理します。
【2026年最新結果】男子バレー日本代表の順位は2位!最終順位表を紹介

2026年の男子バレー・アジア大会で日本代表は2位(準優勝)となりました。優勝したのはイラン、3位はパキスタンです。
日本は予選ラウンドの3試合をすべてストレート勝ちで突破。準々決勝でもカタールを3-0で下し、準決勝では中国とのフルセットを制しました。決勝まで5連勝を重ねていましたが、最後のイラン戦で大会初黒星を喫しました。
日本バレーボール協会の大会結果と最終日の順位決定戦の記録を整理すると、最終順位は次のとおりです。
| 順位 | 国・地域 | 結果・備考 |
|---|---|---|
| 1位 | イラン | 金メダル・4連覇 |
| 2位 | 日本 | 銀メダル |
| 3位 | パキスタン | 銅メダル |
| 4位 | 中国 | 3位決定戦で敗戦 |
| 5位 | タイ | 5位決定戦で勝利 |
| 6位 | インド | 5位決定戦で敗戦 |
| 7位 | 韓国 | 7位決定戦で勝利 |
| 8位 | カタール | 7位決定戦で敗戦 |
| 9位 | チャイニーズタイペイ | 9位決定戦で勝利 |
| 10位 | ベトナム | 9位決定戦で敗戦 |
| 11位 | カザフスタン | 11位決定戦で勝利 |
| 12位 | インドネシア | 11位決定戦で敗戦 |
| 13位 | フィリピン | 13位決定戦で勝利 |
| 14位 | キルギス | 13位決定戦で敗戦 |
| 15位 | ウズベキスタン | 15位決定戦で勝利 |
| 16位 | ホンコンチャイナ | 15位決定戦で敗戦 |
注目したいのは、イランが大会4連覇を達成したことです。日本にとっては、単に決勝で敗れたというだけでなく、アジアの頂点を長く維持してきた強豪との実力差を改めて突きつけられる結果となりました。
また、3位決定戦ではパキスタンが中国に3-0で勝利。日本との準決勝でフルセットを戦った中国は銅メダルを逃しています。最終順位を見ると、日本、イラン、パキスタン、中国が上位を占め、アジア男子バレーの競争の激しさが表れています。
出典:日本バレーボール協会の大会記録、バレーボール専門メディアの最終順位報道。
【全試合日程・結果】日本代表は予選から決勝まで6試合を戦った
日本代表は2026年9月27日に初戦を迎え、10月3日の決勝まで計6試合を戦いました。予選ラウンドではA組に入り、ウズベキスタン、カザフスタン、パキスタンと対戦しています。
全試合の開始時刻は日本時間19時20分。日本代表の試合は岡崎中央総合公園総合体育館で行われました。
予選ラウンド:3試合連続ストレート勝ち
9月27日・日本対ウズベキスタン:3-0
初戦は25-17、25-20、25-17で日本が勝利。3セットを通じて相手に主導権を渡さず、好スタートを切りました。
9月28日・日本対カザフスタン:3-0
第1セット25-16、第2セット25-14、第3セット25-20。日本は安定した試合運びで2連勝を飾りました。
9月29日・日本対パキスタン:3-0
予選最終戦は25-29ではなく、正確には第1セット29-27。続く第2セットを25-20、第3セットを25-22で取り、セットカウント3-0で勝利しました。第1セットはデュースにもつれ込む展開でしたが、接戦をものにしています。
決勝トーナメント:カタール、中国を破って決勝へ
10月1日・準々決勝、日本対カタール:3-0
スコアは25-14、25-13、25-12。日本は3セットとも主導権を握り、準決勝へ進みました。
10月2日・準決勝、日本対中国:3-2
23-25、25-22、25-18、19-25、15-13。第1セットを落とした日本は第2、第3セットを連取しましたが、第4セットを奪われます。最終第5セットを15-13で制し、決勝進出を決めました。
10月3日・決勝、日本対イラン:1-3
26-28、25-19、21-25、24-26。第2セットを取り返したものの、イランのブロックや攻撃に苦しみ、最後は24-26で敗れました。
この6試合の結果から分かるのは、日本が決勝までの5試合を勝ち抜いたこと、そして決勝では初めてセットカウントで相手に上回られたことです。予選から決勝まで一貫して勝ち続ける難しさが表れた大会でした。
出典:日本バレーボール協会の競技日程・試合結果、スポーツナビの試合記録。
【決勝イラン戦を徹底検証】日本が1-3で敗れた4セットの展開
10月3日の決勝は、世界ランキング5位の日本と19位のイランの対戦でした。ランキング上では日本が上位でしたが、イランはアジア大会で連覇を続けてきた実績を持つ強豪です。
日本バレーボール協会の公式試合レポートによると、第1セットから第4セットまで、試合の流れは何度も変わりました。
第1セット:26-28、序盤の競り合いを落とす
日本の最初の得点は甲斐優斗のスパイクでした。その後、甲斐のサービスエースで同点に追いつく場面もありましたが、イランにブレイクを許し、追いかける展開となります。
試合中盤には17-19とリードを許し、日本はタイムアウトを取得。イランのスパイクミスもあって21-21まで追いつきましたが、終盤のサーブミスなどが響き、26-28でセットを落としました。
第2セット:25-19、西山と西川のプレーで反撃
第2セットは序盤から接戦でしたが、9-9から西川馨太郎の連続ブロックが決まり、11-9と日本が先行します。
さらに西山大翔が攻撃で存在感を示し、サービスエースも記録。日本の連続ブロックやイランのサーブミスも重なり、19-14までリードを広げました。
最後は西川のクイックが決まり、25-19。日本はセットカウントを1-1に戻しました。
第3セット:21-25、イランの先行を止められず
第3セットではイランが先行する展開となりました。日本は2枚替えで高橋慶帆を投入。相手のスパイクにワンタッチを取るなど、流れを変えるプレーを見せました。
しかし、イランの優勢は変わらず。終盤には甲斐、西山、河東祐大をコートに戻して反撃を試みましたが、点差を縮められず21-25でセットを失いました。
第4セット:24-24まで追いつくも、最後はイランが勝利
日本は第4セットでサービスエースなどからリードを奪います。しかし、スパイクミスや相手のブロックに苦しみ、12-17と5点差をつけられました。
ここから大塚達宣がサービスエースとバックアタックを決め、攻撃の流れを引き寄せます。西山と西本圭吾もブロックで得点し、20-22まで追い上げました。
さらに大塚のスパイクで24-24。日本は土壇場で同点に追いつきました。しかし、最後は日本のスパイクがアウトとなり、24-26で試合終了。日本はセットカウント1-3で敗れました。
この試合の特徴は、第1セットと第4セットがいずれも2点差で決着したことです。特に第4セットは、イランに主導権を握られた状態から日本が24-24まで追いついており、最後まで勝負の行方が分からない展開でした。
出典:日本バレーボール協会、2026年10月3日付の男子決勝公式レポート。
【日本代表メンバー2026】甲斐優斗・大塚達宣・西山大翔ら12選手
今回の男子バレー・アジア大会に出場した日本代表は、ロラン・ティリ監督が率いる12選手です。
2026年度の男子日本代表登録メンバー全体と、アジア大会に実際にエントリーされた選手は同じではありません。大会の出場メンバーを調べる場合は、アジア大会専用の12人のリストを確認する必要があります。
アジア大会の日本代表12選手
- 大塚達宣(背番号5):アウトサイドヒッター/パワーバレー・ミラノ
- 新井雄大(背番号7):アウトサイドヒッター/広島サンダーズ
- 河東祐大(背番号9):セッター/ジェイテクトSTINGS愛知
- 甲斐優斗(背番号15):アウトサイドヒッター/大阪ブルテオン
- 西本圭吾(背番号17):ミドルブロッカー/広島サンダーズ
- 西山大翔(背番号18):オポジット/大阪ブルテオン
- 高橋慶帆(背番号24):オポジット/ジェイテクトSTINGS愛知
- 下川諒(背番号25):セッター/サントリーサンバーズ大阪
- 後藤陸翔(背番号26):アウトサイドヒッター/東京グレートベアーズ
- 麻野堅斗(背番号28):ミドルブロッカー/早稲田大学
- 西川馨太郎(背番号30):ミドルブロッカー/大阪ブルテオン
- 高橋和幸(背番号37):リベロ/ジェイテクトSTINGS愛知
監督はロラン・ティリ。国内のSVリーグ所属選手だけでなく、イタリアでプレーする大塚達宣もメンバーに入りました。複数のクラブで経験を積む選手が集まり、ポジションごとの役割を担いました。
甲斐優斗のアジア大会成績:決勝第1セットで先制点とサービスエース
甲斐優斗はアウトサイドヒッターとして出場。イランとの決勝では第1セット、日本の最初の得点となるスパイクを決めました。さらにサービスエースで同点に追いつくなど、序盤から攻撃面で存在感を示しています。
第3セット終盤にもコートに戻り、チームの立て直しを担いました。200cmの高さを持つアタッカーとして、攻撃の選択肢を広げる役割を果たしました。
大塚達宣のアジア大会での活躍:第4セットの反撃をけん引
大塚達宣はイタリアのパワーバレー・ミラノに所属するアウトサイドヒッターです。決勝第4セットではサービスエースを決め、バックアタックでも得点。さらに24-24の同点に追いつくスパイクを決めました。
日本が劣勢から追い上げる局面で重要な役割を担った選手の一人です。最後まで勝利を諦めない日本の攻撃を象徴するプレーでした。
西山大翔のアジア大会試合結果:サービスエースとブロックで貢献
西山大翔はオポジットとして登録され、決勝第2セットではサービスエースを記録。第4セットでもブロックで得点し、攻守両面でチームを支えました。
第2セットでは西川馨太郎との連係も機能し、日本がセットを取り返す流れに貢献しています。
西本圭吾はミドルブロッカーとして終盤の守備を支えた
西本圭吾は広島サンダーズ所属のミドルブロッカーです。決勝第4セットでは西山とともにブロックで得点し、20-22まで追い上げる局面を支えました。
特にイランのブロックに苦しめられていた終盤に、日本側もブロックで反撃した点は見逃せません。ミドルブロッカーの守備と攻撃の両面が、接戦を支える要素になりました。
なお、ここで挙げた選手の活躍は日本バレーボール協会の公式試合レポートに記載されたプレーを中心に整理したものです。個人の大会通算得点ランキングとは区別して見る必要があります。
出典:日本バレーボール協会「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」大会別メンバー表・試合レポート。
【開催地と大会の背景】第20回アジア競技大会は岡崎・小牧で開催
2026年大会は、第20回アジア競技大会として愛知・名古屋を中心に開催されました。男子バレーボール競技の期間は9月27日から10月3日まで。試合会場には、岡崎中央総合公園総合体育館と小牧市スポーツ公園総合体育館が使用されました。
日本代表の試合は岡崎中央総合公園総合体育館で実施。予選から決勝まで、同会場でアジアの強豪と対戦しました。
今回の大会を理解するうえで押さえておきたいのが、日本男子バレーの過去の優勝歴です。日本がアジア大会で最後に金メダルを獲得したのは2010年の広州大会でした。
2014年仁川大会では銀メダル、2018年ジャカルタ・パレンバン大会では5位、2022年杭州大会(2023年開催)では銅メダルを獲得しています。
つまり2026年大会は、2010年以来16年ぶりの金メダルを狙う大会でした。今回優勝すれば4大会ぶりの頂点となるはずでしたが、決勝でイランに敗れ、その目標は次回以降に持ち越されました。
また、2026年9月には別大会である男子アジア選手権も開催されており、日本は決勝でイランを破って優勝しています。アジア選手権とアジア競技大会は異なる大会です。前者の優勝結果を、今回のアジア大会の結果と混同しないことも大切です。
【プロの結論】日本代表が準優勝から次に目指すべき課題
2026年の男子バレー日本代表は、予選から準決勝まで5連勝し、最終的に銀メダルを獲得しました。結果だけを見れば優勝を逃した大会ですが、中国との準決勝をフルセットで勝ち抜き、決勝でも第4セットを24-24まで追い上げたことは評価すべきポイントです。
一方、イランとの決勝から見えてくる課題もあります。
第一に、競ったセットの終盤で得点を取り切る力です。第1セットは26-28、第4セットは24-26。いずれも2点差で落としました。デュースに入った場面でのサーブ、スパイク、ブロックの精度が、最終結果を左右したことが分かります。
第二に、相手のブロックに対する攻撃の組み立てです。第4セットではイランのブロックに苦しみ、12-17まで点差を広げられました。日本もブロックで反撃しましたが、最後まで安定して攻撃を決め続けることはできませんでした。
第三に、若手選手の国際経験を継続的に積み上げることです。今回の大会メンバーには甲斐、西山、高橋慶帆ら若い選手が入り、大塚のように海外リーグでプレーする選手も参加しました。こうした選手が強豪国との接戦を経験することは、今後の代表強化にとって意味があります。
ただし、準優勝という結果だけで個々の選手の評価を決めるべきではありません。対戦相手、出場機会、ポジションごとの役割、試合終盤のプレーを分けて見ることが、選手の実力を理解するうえで重要です。
【男子バレーのアジア大会2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の男子バレー・アジア大会で日本代表は何位でしたか?
A1:日本代表は準優勝の2位でした。10月3日の決勝でイランにセットカウント1-3で敗れ、銀メダルを獲得しました。
Q2:日本対イランの決勝の試合結果は?
A2:日本が1-3で敗れました。各セットのスコアは26-28、25-19、21-25、24-26です。
Q3:日本対中国の準決勝は何対何でしたか?
A3:日本が3-2で勝利しました。23-25、25-22、25-18、19-25、15-13のフルセットで、中国を破って決勝に進出しました。
Q4:男子バレーのアジア大会2026はいつ開催されましたか?
A4:2026年9月27日から10月3日まで開催されました。男子競技は岡崎中央総合公園総合体育館と小牧市スポーツ公園総合体育館で行われました。
Q5:日本代表のメンバーには誰が選ばれましたか?
A5:大塚達宣、甲斐優斗、西山大翔、西本圭吾、新井雄大、河東祐大、高橋慶帆、下川諒、後藤陸翔、麻野堅斗、西川馨太郎、高橋和幸の12選手です。監督はロラン・ティリでした。
Q6:日本がアジア大会で最後に優勝したのはいつですか?
A6:2010年の広州大会です。2026年に優勝していれば16年ぶり、4大会ぶりの金メダルとなるところでした。
Q7:2026年の男子アジア選手権とアジア大会は同じ大会ですか?
A7:別の大会です。2026年9月の男子アジア選手権では日本が優勝しましたが、9月27日から10月3日までのアジア競技大会ではイランが優勝し、日本は準優勝でした。
まとめ:男子バレー日本代表は準優勝、次の国際大会へ
2026年の第20回アジア競技大会で、男子バレーボール日本代表は銀メダルを獲得しました。予選3試合を全勝し、準々決勝ではカタール、準決勝では中国を撃破。決勝ではイランに1-3で敗れましたが、最後まで優勝を争いました。
甲斐優斗のサービスエース、大塚達宣の終盤の反撃、西山大翔のサービスエースとブロック、西本圭吾のブロックなど、若手を含む選手たちがそれぞれの役割を果たしました。
2010年広州大会以来の金メダルには届かなかったものの、今回の準優勝は今後の代表強化につながる経験です。特にイランとの決勝で明らかになった終盤の得点力やブロックへの対応は、次の国際大会で注目したいポイントです。
男子日本代表が再びアジアの頂点に立つためには、今回の接戦で得た経験をチーム全体の成長につなげられるかが鍵となります。
主な事実確認資料: 日本バレーボール協会の大会公式記録・選手登録資料、JOCの大会史、スポーツナビの試合結果、TBS NEWS DIGおよびバレーボール専門メディアの報道。