2026年、演劇界の片隅でひっそりと、しかし確かな熱量をもって発信を続ける人物がいる。劇作家・演出家のうちやまきよつぐだ。1954年生まれの彼は、68歳にしてYouTubeチャンネルを開設。「冥土の土産にYouTubeはじめてみました」という言葉通り、人生の後半戦でデジタルという新しい舞台に立った。
その背景には、昭和の演劇史に名を刻む巨大演出家・松浦竹夫の「最後の弟子」という重い肩書きがある。書き下ろし戯曲50本という膨大な創作歴を持ちながら、なぜ今、動画なのか。本稿では、うちやまきよつぐの経歴、戯曲、俳優としての活動、そして2026年現在の最新情報を、公式プロフィールや日本劇作家協会の戯曲デジタルアーカイブの記録をもとに読み解く。
【68歳でYouTubeデビュー】うちやまきよつぐとは何者か

うちやまきよつぐのYouTubeチャンネルの自己紹介文は、実に彼らしい。「人生、生きてみなきゃ分かんない!うちやまきよつぐ、68歳。来年は69歳でロックな歳です。冥土の土産にYouTubeはじめてみました。ご声援、ご…」——この一文だけで、この人物のキャラクターが伝わってくる。老いを悲観するのではなく、ユーモアと勢いで新しい表現の場に飛び込む姿勢だ。
年齢は1954年7月20日生まれで、かに座。東京都出身。Webザテレビジョンのプロフィールによれば、劇団テアトロの旗揚げメンバーとしてキャリアを開始し、劇団冒険物語の旗揚げ、劇団ロケットボーイズを経て、現在は劇団演劇らぼ「狼たちの教室」のメンバーとして活動している。演出家・劇作家としてだけでなく、俳優としての顔も持つことが、彼の幅広さを物語る。
【松浦竹夫最後の弟子】50本の戯曲が生まれた背景
日本劇作家協会の戯曲デジタルアーカイブの記録は、うちやまきよつぐの核心に迫る貴重な証言だ。「『鬼の松浦』と異名を取り、故三島由紀夫氏と共に一時代を成した昭和の巨大演出家、松浦竹夫。その松浦竹夫の演出家としての最後の弟子がうちやまきよつぐである」——この一文は、彼の演劇史における立ち位置を明確に示している。
同アーカイブによれば、うちやまきよつぐは「松浦イズムを体得した完成度の高い作品作りには定評がある」と評され、日本劇作家協会には創立時から参加。書き下ろしの戯曲は50本に及ぶ。これは並の劇作家ではなし得ない生産量であり、松浦竹夫から受け継いだ厳しい演出哲学が、その創作の土台にあることをうかがわせる。
【経歴まとめ】プロフィールと活動のあゆみ
ここで、うちやまきよつぐの基本情報とキャリアの節目を整理しておきたい。以下の表は、Webザテレビジョンのプロフィール、日本劇作家協会の戯曲デジタルアーカイブ、本人のX・Instagramの発信内容を総合して作成したものだ。
| 項目 | 詳細 | 備考・出典 |
|---|---|---|
| 生年月日 | 1954年7月20日 | Webザテレビジョンのプロフィール |
| 年齢 | 2026年時点で71歳(68歳でYouTube開始) | YouTubeチャンネルの自己紹介文 |
| 出身地 | 東京都 | Webザテレビジョンのプロフィール |
| 職業 | 劇作家・演出家・俳優 | 日本劇作家協会アーカイブ、各SNS |
| 師匠 | 松浦竹夫(「鬼の松浦」と呼ばれた昭和の名演出家) | 戯曲デジタルアーカイブ |
| 戯曲執筆数 | 書き下ろし50本 | 戯曲デジタルアーカイブ |
| 所属・参加劇団 | 劇団テアトロ旗揚げメンバー → 劇団冒険物語旗揚げ → 劇団ロケットボーイズ → 劇団演劇らぼ「狼たちの教室」 | Webザテレビジョン、Instagramプロフィール |
| 日本劇作家協会 | 創立時から参加 | 戯曲デジタルアーカイブ |
| YouTube | 68歳で開設 | チャンネル自己紹介文 |
【出演作品とSNS】映画好きが高じた多面的な発信
うちやまきよつぐのInstagramプロフィールには、「劇団演劇らぼ狼たちの教室メンバー。芝居も好きだが、映画も大好き。暇さえあれば映画館に走る!集めたパンフレットは数知れず。映画のパンフレットをたどれば私の歴史が蘇る。しまい込んでいては可哀想と少し…」と綴られている。演劇一筋ではなく、映画への深い愛情を持つことが、彼の作品作りの引き出しになっているのだろう。
X(旧Twitter)では@kiyo_bossとして、映画館で見かけたトム・クルーズのサインや、六本木のラーメン屋の壁に書かれたキアヌ・リーブスのサインの話題を投稿するなど、日常の映画的発見を気さくに共有している。出演作品としては、劇団テアトロや劇団冒険物語、劇団ロケットボーイズでの舞台出演が中心とみられ、近年は「狼たちの教室」の公演に参加している。
【2026年現在】YouTubeと舞台を両輪にした活動
2026年現在、うちやまきよつぐはYouTubeチャンネルと舞台活動を並行して続けている。68歳でのYouTube開始は「冥土の土産」と自嘲気味に語られているが、その本質は「人生、生きてみなきゃ分かんない」という前向きな哲学の実践だ。70代に突入してもなお、新しいメディアに挑戦する姿勢は、同世代の演劇人やクリエイターにとって一つのモデルケースとなり得る。
舞台では「狼たちの教室」のメンバーとして、松浦イズムを受け継いだ完成度の高い作品作りを続けているとみられる。劇作家協会創立時からの参加者として、50本の戯曲資産を抱えながら、次世代への継承と自身の表現のアップデートを同時に模索している段階といえるだろう。
【うちやまきよつぐ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:うちやまきよつぐの年齢は2026年現在で何歳?
A1:1954年7月20日生まれのため、2026年時点で71歳です。YouTubeは68歳の時に開設し、チャンネルでは「来年は69歳でロックな歳」と自己紹介しています。
Q2:松浦竹夫との関係は?
A2:日本劇作家協会の戯曲デジタルアーカイブによると、うちやまきよつぐは「鬼の松浦」と異名を取った昭和の巨大演出家・松浦竹夫の演出家としての最後の弟子です。松浦イズムを体得した作品作りに定評があります。
Q3:戯曲は何本書いている?
A3:同アーカイブの記録では、書き下ろしの戯曲は50本に及びます。日本劇作家協会には創立時から参加しています。
Q4:現在の所属劇団は?
A4:Instagramのプロフィールによれば、劇団演劇らぼ「狼たちの教室」のメンバーです。過去には劇団テアトロの旗揚げメンバー、劇団冒険物語の旗揚げ、劇団ロケットボーイズを経ています。
まとめ:今後の動向と情報を見極める判断基準
うちやまきよつぐは、松浦竹夫最後の弟子という重い経歴を持ちながら、68歳でYouTubeという新天地に踏み出した異色の劇作家・演出家だ。50本の戯曲、複数の劇団での旗揚げ経験、俳優としての活動、そして映画への深い造詣——その多面性は、昭和の演劇遺産とデジタル時代の表現が交差する希少なケースといえる。
彼の情報を見極める際の判断基準は明確だ。第一に、日本劇作家協会の戯曲デジタルアーカイブという公的記録を一次ソースとすること。第二に、本人のXやInstagram、YouTubeチャンネルといった公式発信を直接確認すること。第三に、劇団演劇らぼ「狼たちの教室」の公演情報を追うこと。これらの一次情報を押さえれば、ネット上の断片的な噂に振り回されることはない。70代に入った今、彼がYouTubeと舞台で次に何を見せるのか。その動向は、年齢を理由に挑戦を諦めない生き方の証として、引き続き注目に値する。