杏ちゃむは、長野県出身の元グラビアアイドルで、現在は女子プロレスラーとして活動する異色の経歴を持つ人物だ。2018年6月16日にプロレスデビューし、当初は「戦うグラビアアイドル」として注目を集めた。その後、デスマッチにも積極的に参戦するようになり、「流血天使」の異名で知られる存在へと変化している。2026年9月には文春オンラインで本人へのロングインタビューが掲載され、グラビア時代の生活、プロレス転身の経緯、デスマッチに惹かれた背景などが明らかになった。
2026年11月6日時点では、FMW-EやD.I.E、信州ガールズなどとの関わりを持ちながらリングに立っている。10月25日のFMW-E川崎大会では櫻井匠とのタッグで勝利し、11月23日の堺大会にも参戦が予定されている。プロフィールからグラビア引退の経緯、試合結果、最新の活動までを時系列で整理する。
【プロフィール】杏ちゃむは何者?長野県出身の女子プロレスラーの基本情報

元グラビアアイドル・プロレスラー・流血天使
杏ちゃむは、グラビアアイドルとして芸能活動を始め、その後、女子プロレスの世界で独自の存在感を築いたプロレスラーだ。
長野県出身というバックグラウンドを持ち、地元のプロレス団体との縁からリングに上がるようになった。現在はデスマッチへの参戦でも知られ、従来のアイドルレスラーという枠に収まらない活動を展開している。
杏ちゃむの基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| リングネーム | 杏ちゃむ |
| 読み方 | あんちゃむ |
| 生年月日 | 1998年5月17日 |
| 年齢 | 28歳(2026年11月現在) |
| 出身地 | 長野県 |
| 所属 | 信州ガールズプロレスリング、D.I.E |
| プロレスデビュー | 2018年6月16日 |
| 主な活動 | 女子プロレス、デスマッチ |
| 特技 | 英語、チューバ、空手 |
| 異名 | 流血天使 |
生年月日や出身地は、2018年のチョコプロ公式プロフィールやマシェバラのプロフィール情報で確認できる。身長については過去の掲載媒体で155cmと156cmの違いがあるため、ここでは一律の数値として扱っていない。
所属団体は信州ガールズとD.I.E
杏ちゃむのプロレス活動を理解するうえで押さえておきたいのが、信州ガールズプロレスリングとの関係だ。
信州ガールズは、長野県を拠点とする信州プロレスリングの女子部門として知られる団体。杏ちゃむは同団体との縁をきっかけにプロレスラーとしてのキャリアをスタートさせた。
加えて、D.I.Eプロレスリングが2026年1月に公開した所属選手紹介でも、杏ちゃむは信州ガールズとの2団体所属として掲載されている。
したがって、現在の杏ちゃむを単一団体だけの選手として理解するより、複数の団体や興行に参加する活動スタイルとして捉えるほうが実態に近い。
【経歴】グラビアアイドル時代から2018年のプロレスデビューまで
杏ちゃむの経歴は、一般的な女子プロレスラーとは少し異なる。
10代で芸能活動を始め、グラビアの仕事を経験した後、以前から熱中していたプロレスの世界に飛び込んだ。
16歳でグラビアアイドルとして活動開始
2026年9月4日に掲載された文春オンラインのインタビューによると、杏ちゃむは中学時代にニュージーランドへ留学した経験がある。
帰国後は東京で学校に通うことになり、美容への関心から専門学校に進学。その後、友人と原宿に出かけた際にスカウトされたことが、グラビア活動を始めるきっかけになったという。
当時は16歳だった。
撮影会などを中心に活動し、本人は当時の収入について、大手の優良上場企業で働く正社員に近い水準だったとインタビューで説明している。
単に芸能活動を経験したというだけでなく、若くして自分の仕事と収入を確立していたことが分かる。
2018年6月16日、女子プロレスデビュー
プロレスとの出会いは、グラビア活動よりも前から続いていた。
杏ちゃむは子どもの頃に空手を経験し、その後もキックボクシングやムエタイなどの格闘技に取り組んでいた。
また、プロレス観戦にも熱心で、2026年のインタビューでは18歳の頃に年間100試合ほどを観戦していたと振り返っている。
転機になったのは、長野県でプロレスを観戦した際、信州プロレスリングのグレート無茶と接点を持ったことだった。
「長野出身で頑張っている女性を応援したい」という趣旨の誘いを受け、信州ガールズプロレスリングに参加することになった。
そして、2018年6月16日、長野県上田市のサントミューゼでプロレスデビューを果たした。
デビュー戦は、杏ちゃむとグレート無茶のタッグで、さくらえみと里歩の組と対戦するカードだった。
興味深いのは、本人がデビュー戦の決定をポスターで知ったというエピソードだ。デビューまでの準備期間は約2週間で、毎日8時間ほど練習したとNumber Webのインタビューで語っている。
年表で見る杏ちゃむのキャリアと転換点
この年表から分かるのは、杏ちゃむがグラビアから突然プロレスに転向したわけではないということだ。格闘技経験とプロレス観戦への熱意が先にあり、芸能活動と並行して競技者としての道を選んでいった。
【転身の理由】杏ちゃむはなぜグラビアアイドルを辞めたのか
杏ちゃむの経歴で大きな関心を集めるのが、グラビアアイドルから女子プロレスラーへの転身だ。
2026年9月の文春オンラインのインタビューでは、これまで断片的に語られていたグラビア時代の経験や、競技に専念する決断の背景が詳しく紹介された。
グラビア時代の後に一般企業へ就職
杏ちゃむは一度グラビアの仕事を離れ、一般企業に就職した経験もある。
インタビューによると、父親がグラビア活動に良い顔をしていなかったことや、母親からの要望があったことが背景にあった。
しかし、就職先の労働環境に問題があり、入社から約2か月で退職することになったという。
その後、芸能活動を再開。プロレスへの関心も持ち続けていた。
この経歴から分かるのは、プロレスへの転身が単純な芸能活動の行き詰まりによるものではなかったということだ。もともと好きだった競技を仕事として本格的に選ぶ機会が訪れたのである。
プロレス界で受けた厳しい評価
デビュー後の杏ちゃむには、別の壁もあった。
それは、グラビアアイドルとして知られていたことによる周囲の評価だ。
2023年のNumber Webのインタビューでは、技術が十分に身についていない段階で試合に出場することへの厳しい反応や、グラビア活動とプロレスを両立することへの偏見について語っている。
本人も、経験の浅い自分が対戦相手に負担をかけてしまうことを理解していたという。
そこで、技術を磨くための練習を重ね、自分の武器を探していった。
特に大きかったのが、関節技で知られる石川雄規との出会いだった。石川からグラウンド技術や関節技を学び、見た目のインパクトだけではないファイトスタイルを形成していった。
グラビア引退を決めた本当の理由
2026年9月のインタビューで、杏ちゃむはグラビア活動を辞めたことを明かしている。
その理由として説明したのは、プロレスを本格的に極めるためだった。
グラビアの仕事は好きで、収入面でも魅力があった。一方で、練習と両立できるアルバイトは限られており、プロレスに集中するには時間的な制約もあった。
加えて、本人は自分が本当に進みたい道について考え、プロレスに専念する決断をしたという。
ここで重要なのは、グラビア活動を否定して辞めたわけではない点だ。
2019年にはファーストDVD「ANgel」を発売し、2023年6月のNumber Webの取材時点でも現役グラビアアイドルとして活動していた。その後、2026年9月のインタビューで引退を明かしている。公表された具体的な引退日は特定されていない。
【流血天使の正体】杏ちゃむがデスマッチに惹かれた理由とは
杏ちゃむを語るうえで外せないのが、「流血天使」という異名だ。
かわいらしい外見と、流血を伴う過激な試合に挑む姿のギャップが、彼女の大きな特徴になっている。
デスマッチへの憧れは10代から
2026年9月4日公開の文春オンラインのインタビューでは、杏ちゃむがデスマッチに惹かれた理由について詳しく語っている。
きっかけの一つは、大日本プロレスの試合を観戦したことだった。
蛍光灯を使用した過激な試合を目の当たりにし、強い印象を受けたという。
本人が興味深いのは、単純に危険な試合を見たいという感覚ではなかったことだ。
本人は、レスラー同士が危険性を理解しながら試合を作り上げていく姿に美しさを感じたと説明している。
インタビューでは、その感覚を次のように表現していた。
美しいと思いました。
この短い言葉には、デスマッチを単なる流血の見世物としてではなく、プロレスという表現の一つとして捉えている彼女の考え方が表れている。
「流血天使」と呼ばれる理由
「流血天使」という呼び名は、華やかなビジュアルと激しい試合内容の対比から印象に残る。
一般的なアイドルレスラーのイメージは、華やかな衣装や愛らしいキャラクター、ファンとの交流などにある。
一方、杏ちゃむはデスマッチにも積極的に参戦し、流血を伴う試合でも前に出る。
この二面性が、彼女のキャラクターを特徴づけている。
ただし、杏ちゃむの魅力を流血だけで説明するのは正確ではない。
2023年のNumber Webのインタビューでは、石川雄規から学んだ関節技など、技術面の取り組みも紹介されている。
つまり、グラビア経験による知名度、格闘技経験、関節技、キック、デスマッチという複数の要素が現在のスタイルにつながっている。
2026年のインタビューで明かされた過去
2026年のインタビューでは、杏ちゃむが学生時代の家庭環境や心の問題についても率直に語っている。
幼少期には両親が仕事に忙しく、寂しさを感じていたことや、過去の自傷行為についても振り返った。
本人は、血に対する抵抗感が薄くなった背景に、そうした学生時代の経験が関係している可能性を語っている。
ただし、過去のつらい経験だけで現在の競技活動を説明することはできない。
本人が語ったデスマッチへの美的な関心、プロレスへの長年の愛着、技術を磨いてきた経緯も含めて理解する必要がある。
このインタビューは、リング上の派手なキャラクターだけでは見えない、杏ちゃむ自身の考え方を知る重要な資料になっている。
【2026年最新活動】杏ちゃむの試合結果とFMW-E参戦情報
2026年の杏ちゃむは、過激なデスマッチだけでなく、通常の女子プロレスやミックスドタッグマッチにも参加している。
特に注目したいのが、FMW-Eでの活動だ。
10月25日・FMW-E川崎大会でタッグ勝利
2026年10月25日、川崎市の富士見公園パークセンター前特設リングで開催されたFMW-E第16戦「HARDCORE BIRTHDAY」に杏ちゃむが参戦した。
対戦カードは次の通り。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | FMWE第16戦 HARDCORE BIRTHDAY |
| 開催日 | 2026年10月25日 |
| 会場 | 川崎市・富士見公園 |
| 試合形式 | 凶器公認ミックスドタッグ |
| 杏ちゃむのパートナー | 櫻井匠 |
| 対戦相手 | 久令愛、JADE |
| 結果 | 杏ちゃむ・櫻井匠組の勝利 |
試合では杏ちゃむが久令愛やJADEと激しく攻防を繰り広げ、流血を伴いながらも櫻井匠を援護した。
最終的には櫻井匠がJADEを押さえ込み、杏ちゃむ・櫻井組が勝利を収めた。
この試合については東スポWEBが報じており、FMW-E公式サイトでも大会前に対戦カードが発表されていた。
なお、この試合は凶器使用が認められたミックスドタッグマッチであり、同大会のメインイベントとして組まれた大仁田厚とザ・グレート・サスケの電流爆破デスマッチとは別の試合である。
2026年11月23日・FMW-E堺大会にも参戦予定
次の注目日程は、2026年11月23日のFMW-E堺大会だ。
11月2日に公開された公式発表では、杏ちゃむは王牙とタッグを組み、ブランキー真帆、淳福組と対戦する予定になっている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | FMW-E堺大会 |
| 開催日 | 2026年11月23日 |
| 会場 | 大浜相撲場(大阪府堺市) |
| 試合形式 | ミックスドタッグマッチ |
| 杏ちゃむのパートナー | 王牙 |
| 対戦相手 | ブランキー真帆、淳福 |
これは11月6日時点で発表されている対戦カードであり、試合結果ではない。
公式発表では同大会のメインイベントに大仁田厚らの電流爆破プロレスも組まれている。杏ちゃむがどのような試合を見せるのか、今後の注目ポイントとなる。
アイスリボンなど他団体でも活動
杏ちゃむの活動はFMW-Eだけに限られない。
2026年9月6日のアイスリボン1513では、虎牙のんとのシングルマッチに出場した。
試合は12分17秒、石黒淳士レフェリーのクロスボディアタックによって両選手が同時にフォールされるという変則的な決着になった。
また、2026年10月17日のアイスリボン1521では、しのせ愛梨紗とのタッグで松下楓歩、虎牙のん組と対戦し、杏ちゃむ・しのせ組が勝利している。
このように、2026年の活動を見ると、杏ちゃむはデスマッチ系興行と女子プロレスの両方に出場している。
【噂と事実】杏ちゃむについて誤解されやすい4つのポイント
杏ちゃむはグラビアとプロレスという異なる分野を経験しているため、過去の肩書きや現在の活動について誤解が生じやすい。
特に押さえておきたいのは次の4点だ。
1. プロレスデビューは2019年ではなく2018年
2019年はファーストDVD「ANgel」の発売で注目された年だ。
実際のプロレスデビューは2018年6月16日。グラビアDVDの発売時期とプロレスデビューの時期を混同しないようにしたい。
2. 最初からデスマッチ専門だったわけではない
デスマッチへの関心は10代からあったものの、デビュー当初からデスマッチだけを専門にしていたわけではない。
女子プロレスの試合や他団体への参戦を重ね、関節技などの技術も身につけてきた。
現在も通常のシングルマッチやタッグマッチに出場している。
3. グラビア引退はプロレスデビューと同時ではない
2018年のプロレスデビュー後も、グラビア活動を続けていた。
2019年にはDVDを発売し、2023年のインタビューでも両立について語っている。
その後、2026年のインタビューでグラビア活動を辞めたことを明かした。したがって、プロレスデビューとグラビア引退は別の出来事として整理する必要がある。
4. 現在の所属は信州ガールズだけではない
信州ガールズとのつながりはデビュー当時から続く重要なものだ。
一方、2026年1月のD.I.E公式選手紹介では、信州ガールズとの2団体所属として紹介されている。
また、実際の試合記録からも複数団体への参戦が確認できる。特定の大会への出場だけを根拠に、所属先や活動範囲を決めつけないことが大切だ。
【プロの結論】杏ちゃむの魅力はグラビアとデスマッチのギャップだけではない
杏ちゃむのキャリアを追うと、単なる「元グラビアアイドルの女子プロレスラー」という紹介では捉えきれない部分が見えてくる。
彼女の特徴は、大きく3つに整理できる。
第一に、プロレスへの長年の愛着だ。10代から観戦を続け、年間100試合以上を見ていたという経験は、競技者になる以前からプロレスに深く関わっていたことを示している。
第二に、技術面での成長だ。デビュー当初は経験不足を自覚し、厳しい評価を受けながら練習を重ねた。石川雄規から関節技を学んだことも、独自のファイトスタイルを築くうえで重要だった。
第三に、自分のキャラクターを変化させる決断力だ。
グラビア活動で得た知名度を出発点にしながら、最終的にはプロレスに専念する道を選んだ。加えて、デスマッチという強い個性を持つ分野に挑戦している。
プロレスファンが杏ちゃむを見る際には、流血シーンだけでなく、次のポイントにも注目すると試合の理解が深まる。
- 関節技をどのように仕掛けるか。
- キックを使った攻防でどのように試合を組み立てるか。
- タッグ戦でパートナーとどう連携するか。
- デスマッチと通常の女子プロレスで表現をどう使い分けるか。
こうした視点で試合を見ると、彼女の競技者としての成長や個性がより明確になる。
杏ちゃむに関するよくある質問(FAQ)
Q1:杏ちゃむは現在何歳ですか?
A1:1998年5月17日生まれで、2026年11月現在28歳です。
Q2:杏ちゃむのプロレスデビューはいつですか?
A2:2018年6月16日です。長野県上田市のサントミューゼで、グレート無茶とタッグを組み、さくらえみ・里歩組と対戦しました。
Q3:杏ちゃむはなぜグラビアアイドルを辞めたのですか?
A3:本人は2026年のインタビューで、プロレスを本格的に極めるためにグラビア活動を辞めたと説明しています。練習時間の確保や自分の進みたい道を考えた結果の決断でした。
Q4:杏ちゃむの「流血天使」とは何ですか?
A4:杏ちゃむの異名です。華やかなビジュアルと、流血を伴うデスマッチにも挑むファイトスタイルの対比から知られるようになりました。
Q5:杏ちゃむは2026年現在もプロレスを続けていますか?
A5:はい。2026年10月25日のFMW-E川崎大会に出場し、櫻井匠とのタッグで勝利しています。11月23日のFMW-E堺大会にも参戦が予定されています。
Q6:杏ちゃむの所属団体はどこですか?
A6:信州ガールズプロレスリングとD.I.Eです。ほかにもアイスリボンやFMW-Eなど、複数の団体・興行に参戦しています。
まとめ:杏ちゃむは2026年も進化を続ける女子プロレスラー
杏ちゃむは、長野県出身の元グラビアアイドルという経歴を持ちながら、2018年のプロレスデビューを機に競技者としての道を歩んできた。
グラビア時代の知名度に頼るだけでなく、関節技やキックなどの技術を磨き、デスマッチにも挑戦。「流血天使」という個性的な存在へと成長した。
2026年9月の文春オンラインのインタビューでは、グラビア引退の経緯やデスマッチに惹かれた理由など、これまであまり知られていなかった本人の考えも明らかになった。
さらに10月25日のFMW-E川崎大会ではタッグ戦に勝利し、11月23日の堺大会にも参戦予定となっている。
杏ちゃむを理解するうえで大切なのは、元グラビアアイドルという過去だけでなく、プロレスラーとして積み重ねてきた経験と現在の挑戦を見ることだ。
「流血天使」という強烈な肩書きの裏には、プロレスを愛し、自分の選んだ道を突き詰めてきた一人の競技者の姿がある。今後の試合でも、その進化に注目したい。