214.6億円という興行収入は、歴代映画ランキングでどの位置にあるのでしょうか。
興行通信社が運営する映画情報サイト「CINEMAランキング通信」の「歴代興収ベスト100」によると、2026年11月1日現在、『もののけ姫』は歴代7位です。
上位には『千と千尋の神隠し』『君の名は。』など、国内で大きな興行成績を残した作品が並んでいます。
2026年11月1日現在の歴代ランキング
3位 316.8億円

6位 251.7億円
7位 もののけ姫214.6億円
『千と千尋の神隠し』との興行収入比較
『千と千尋の神隠し』の国内累計興行収入は316.8億円です。『もののけ姫』との差は102.2億円となります。
同じ宮﨑駿監督、スタジオジブリ制作の作品ですが、興行成績には大きな開きがあります。
『千と千尋の神隠し』は2001年公開時に大ヒットを記録し、その後の再上映分も含めて累計を伸ばしました。現在も国内歴代3位を維持しています。
一方、『もののけ姫』は1997年の初公開から長い期間を経て、2025年の4K上映によって214.6億円に到達しました。両作品とも再上映が累計成績に影響している点は共通しています。
『君の名は。』との興行収入比較
新海誠監督の『君の名は。』は、国内累計251.7億円で歴代6位です。『もののけ姫』との差は37.1億円となっています。
1997年公開の『もののけ姫』と2016年公開の『君の名は。』は、公開時代も宣伝環境も異なる作品です。
『君の名は。』はSNSや口コミを通じて若い世代を中心に話題を広げた作品であり、『もののけ姫』は大規模な広告展開と作品そのものの評価によって幅広い観客を集めました。
単純な金額の比較だけでは、作品の価値や時代ごとの映画市場の違いまでは測れません。それでも、公開から約30年を経た『もののけ姫』が、現在も歴代トップ10に入っている事実は際立っています。
【2025年の4K再上映】なぜ28年前の映画が再び12.8億円を記録したのか
2025年の再上映は、単に過去の人気作品をもう一度スクリーンにかける企画ではありませんでした。
スタジオジブリが監修した4Kデジタルリマスター版として、2025年10月24日から全国のIMAX劇場で期間限定上映されました。
スタジオジブリの公式発表では、映像の細部を鮮明にし、森の緑やキャラクターの表情、アクションシーンなどをより高精細に楽しめることが特徴として紹介されています。音響面も含めて、映画館での鑑賞体験を改めて提供する企画でした。
公開3日間で10.8万人を動員
特に注目したいのが、上映開始直後の集客です。
スタジオジブリが2025年10月30日に公表した情報によると、公開館数61館でスタートした4K版は、公開3日間で観客動員10万8,000人を記録しました。これは東宝の発表に基づく数字です。
公式発表では、1997年の公開時に映画館で鑑賞した年配層だけでなく、今回初めて劇場で鑑賞する若い世代も来場したと説明されています。
加えて、近くの映画館でも上映してほしいという声を受け、11月7日から全国171館への拡大上映が決まりました。全47都道府県での上映に加え、Dolby Cinema版や英語字幕版も展開されました。
再上映が成功した3つの理由
今回の興行成績を読み解くと、次の3つの要素が見えてきます。
1.過去のファンが再び劇場に足を運んだ
1997年の公開当時に鑑賞した人にとって、4K版は思い出の作品を新しい映像環境で体験できる機会でした。テレビや配信で何度も見た作品でも、大画面と映画館の音響で鑑賞する価値は異なります。
2.若い世代にとっては劇場で見る初めての機会だった
公開から長い年月が経過したことで、初公開時にはまだ生まれていなかった世代も観客になりました。過去の名作を新作に近い劇場体験として届けられた点は、今回の上映の強みです。
3.4KとIMAXという上映環境が作品の魅力を再発見させた
『もののけ姫』は、森の風景、神々の姿、タタラ場の描写など、映像表現そのものが作品の魅力を構成しています。高精細な映像と音響を備えた上映環境は、旧作を見慣れた観客にも新たな鑑賞動機を提供しました。
2025年の再上映は、旧作のブランド力だけでなく、上映フォーマットの刷新と幅広い観客への再訴求が組み合わさった事例です。最終的に12.8億円を記録したことが、その集客力を裏付けています。
【数字の見方に注意】もののけ姫の興行収入で間違えやすいポイント
『もののけ姫』の興行収入を調べると、193億円、201.8億円、214.6億円という複数の数字が見つかります。これらは必ずしも情報の食い違いではありません。集計対象となる上映時期が違うためです。
193億円は1997年の初公開時の数字
193億円は、1997年の初公開で記録した興行収入です。2020年と2025年の再上映分は含まれていません。
201.8億円は2020年の再上映後の累計
193億円に2020年のリバイバル上映8.8億円を加えた数字です。2025年の4Kデジタルリマスター上映はまだ含まれていません。
214.6億円は2025年の上映分を含む累計
1997年、2020年、2025年の3回分を合計した数字です。日本映画製作者連盟の2025年統計資料にも、累計214.6億円と記載されています。
世界興行収入と国内興行収入を混同しない
興行通信社の歴代興収ベスト100で示されている214.6億円は、日本国内の歴代興行収入ランキングにおける数字です。海外での上映や世界全体の興行収入と混同しないことが大切です。
また、歴代7位という順位も、アニメ映画だけのランキングではありません。邦画・洋画を含む国内の歴代興行収入ランキングでの順位です。
このように、検索結果に複数の数字が出てきた場合は、まず集計時期と対象地域を確認すると、正しい情報を把握できます。
【もののけ姫の興行収入】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:もののけ姫の興行収入は2026年現在いくらですか?
A1:国内累計214.6億円です。1997年の初公開193億円、2020年のリバイバル上映8.8億円、2025年の4Kデジタルリマスター上映12.8億円を合計した数字です。
Q2:もののけ姫の興行収入は歴代何位ですか?
A2:興行通信社の歴代興収ベスト100では、2026年11月1日現在7位です。『千と千尋の神隠し』が3位、『君の名は。』が6位となっています。
Q3:もののけ姫は2020年の再上映でいくら稼ぎましたか?
A3:2020年のリバイバル上映では8.8億円を記録しました。1997年の初公開分と合わせると、累計201.8億円です。
Q4:2025年の4Kデジタルリマスター版の興行収入はいくらですか?
A4:12.8億円です。2025年10月24日にIMAX上映が始まり、11月には全国47都道府県への拡大上映も実施されました。
Q5:もののけ姫と千と千尋の神隠しではどちらが興行収入が高いですか?
A5:『千と千尋の神隠し』です。国内累計316.8億円で、『もののけ姫』の214.6億円を102.2億円上回っています。
まとめ:もののけ姫の214.6億円はジブリ作品の歴史を示す記録
『もののけ姫』の興行収入214.6億円は、1997年の初公開だけでなく、2020年と2025年の再上映によって積み上げられた記録です。
特に2025年の4Kデジタルリマスター上映で12.8億円を記録したことは、公開から28年が経過しても作品の集客力が失われていないことを示しています。
2026年11月1日現在、興行通信社の歴代興収ベスト100では7位。『千と千尋の神隠し』や『君の名は。』には及ばないものの、国内映画史に残る大ヒット作品であることに変わりはありません。
今回の記録から分かるのは、映画の興行価値が初公開時の成績だけで決まるわけではないということです。作品の持つ普遍的なテーマ、世代を超えた認知度、映像技術の進化、そして再上映の企画力。これらが重なることで、映画は何十年も経った後に新たな観客を獲得できます。
214.6億円という数字は、宮﨑駿監督とスタジオジブリが生み出した作品が、時代を越えて劇場で支持され続けていることを物語っています。
主な情報参照先
- 興行通信社「CINEMAランキング通信・歴代興収ベスト100」(2026年11月1日現在)
- 日本映画製作者連盟「2025年(令和7年)全国映画概況」(2026年1月発表)
- スタジオジブリ公式サイト「もののけ姫」作品情報・4K上映告知
- 東宝・MOVIE WALKER PRESSの作品紹介および興行関連情報