三井住友銀行の振込手数料を理解するうえで、最初に区別したいのが「同行あて」と「他行あて」です。
同行あてとは、振込先も三井住友銀行の口座であるケースです。受取口座が同じ支店にある場合と、別の支店にある場合があります。
他行あては、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行など、三井住友銀行以外の金融機関に振り込むケースを指します。
同行あての振込手数料
2026年11月時点の個人向け公式料金では、SMBCダイレクトと三井住友銀行のキャッシュカードを利用したATM振込は、同行の同一店あて・他支店あてともに無料です。
一方、窓口では口座から出金する場合に220円、現金で振り込む場合に880円かかります。
つまり、同行あてであれば、スマートフォンやATMを利用することで窓口よりも手数料を抑えられます。
他行あての振込手数料
他行あては、利用する振込方法によって料金に大きな差があります。
SMBCダイレクトを利用する場合、3万円未満は154円、3万円以上は220円です。ATMで三井住友銀行のキャッシュカードを利用すると、それぞれ165円、275円になります。
特に注意したいのが、ATMで現金を使う場合です。振込金額にかかわらず880円となり、インターネット振込と比較して負担が大きくなります。
三井住友銀行の公式FAQでも、2026年5月26日公開の料金案内で同じ金額が掲載されています。
【料金一覧表】3万円未満・3万円以上で振込手数料を徹底比較

ここでは、個人向けの通常の振込について、2026年の公式料金を整理します。
単位:円(税込)
出典:三井住友銀行「振込手数料」個人向け料金表。定額自動送金は別途説明します。
3万円未満と3万円以上で料金が変わるのはなぜ?
表から分かるとおり、3万円という境界はすべての振込方法に適用されるわけではありません。
他行あての場合、次の方法では金額によって手数料が変わります。
- SMBCダイレクト:154円から220円
- ATM(当行キャッシュカード):165円から275円
一方、窓口での振込やATMでの現金振込は、3万円未満でも3万円以上でも料金は同じです。
したがって、少額の振込だからといって必ず安くなるわけではありません。
具体的にいくら節約できる?
例えば、他行に5万円を振り込む場合を考えてみましょう。
- SMBCダイレクト:220円
- ATM(当行キャッシュカード):275円
- ATM(現金):880円
- 窓口(口座出金):605円
- 窓口(現金):990円
SMBCダイレクトと窓口で現金を使う方法を比較すると、1回につき770円の差が生まれます。
月4回、同じ条件で振り込むなら、年間では36,960円の差です。
振込の回数が多い人ほど、手続き方法の選択が家計に与える影響は大きくなります。
【SMBCダイレクト・ATM・窓口】どの振込方法が一番お得?
同じ三井住友銀行の口座から振り込む場合でも、手続きする場所や利用するサービスによって利便性と費用が変わります。
SMBCダイレクトは通常の振込で最も使いやすい
SMBCダイレクト
インターネットバンキング
スマートフォンやパソコンから振込でき、銀行窓口へ行く必要がありません。
SMBCダイレクトは、通常の他行あて振込で最も手数料を抑えやすい方法です。
特に、日常的に家賃や生活費、各種サービスの料金を振り込んでいる人に向いています。
振込先を登録しておけば、次回以降の入力作業も簡略化できます。
また、三井住友銀行アプリからも振込手続きが可能です。
ATM振込はキャッシュカードと現金で大きく違う
ATM振込
キャッシュカード・現金に対応
当行キャッシュカードを使えば、同行あては無料、他行あても165円から利用できます。
ATMを利用するときに見落としやすいのが、現金振込とキャッシュカード振込の違いです。
他行あての場合、キャッシュカードなら165円または275円ですが、現金では一律880円です。
また、三井住友銀行の公式料金表では、イーネットATMやローソン銀行ATMで当行キャッシュカードによる振込を行う場合、振込手数料とは別に利用手数料がかかると案内されています。
- 平日8時45分~18時:220円
- 上記以外の時間帯:330円
そのため、ATMならどこでも同じ料金という認識は正しくありません。利用するATMの種類まで確認する必要があります。
窓口振込は手数料が高め
銀行窓口
口座出金・現金振込
担当者に相談しながら手続きできる一方、通常の他行あて振込では605円または990円かかります。
窓口のメリットは、操作方法が分からない場合や、複雑な手続きについて相談できることです。
しかし、単純な銀行振込であれば、SMBCダイレクトを使うほうが費用を抑えられます。
手数料だけで判断するなら、窓口は優先順位が低い方法です。
【Olive・ことら送金】三井住友銀行の振込手数料を無料にする方法
三井住友銀行の他行あて振込には、通常料金を支払わずに利用できる方法があります。
特に注目したいのが、Oliveアカウントとことら送金です。
1.Oliveアカウントなら他行あて振込が月3回まで無料
SMBCダイレクトの他行あて振込
Olive契約口座を出金口座に指定することで、基本特典を利用できます。
Oliveアカウントには、SMBCダイレクトでの他行あて振込手数料が無料になる基本特典があります。
2026年の公式案内によると、無料回数はアカウントランクによって異なります。
| Oliveのランク | 他行あて無料回数 |
|---|---|
| 一般 | 月3回 |
| ゴールド | 月3回 |
| プラチナプリファード | 月3回 |
| Infinite | 月10回 |
重要なのは、無料回数を使うために、Oliveアカウントの契約口座を出金口座に指定することです。
また、振込時点でOliveアカウントを契約している必要があります。
無料回数を超えた場合は、通常の振込手数料が発生します。
例えば、一般ランクで毎月5回、他行あてに振り込む人なら、最初の3回は無料で、残り2回は通常料金の対象です。
2.ことら送金なら10万円以下の個人あて送金が無料
1回10万円以下
三井住友銀行アプリから、対象金融機関の個人口座に送金できます。
ことら送金は、銀行間の少額送金を手軽に行えるサービスです。
三井住友銀行では、1回あたり10万円以下の個人あて送金について、同行・他行を問わず送金手数料が無料となっています。
主な特徴は次のとおりです。
- 1回あたりの送金上限は10万円
- 送金手数料は無料
- 他行あてにも対応
- 口座番号だけでなく携帯電話番号やメールアドレスでも送金可能
- 三井住友銀行アプリから利用
ただし、送金先はことら送金に対応している金融機関に限られます。
また、法人への一般的な振込には利用できず、受取人は個人に限定されています。
利用時間は原則24時間365日ですが、日曜日20時55分から月曜日7時までは利用できません。
加えて、公式案内では送金後のキャンセル・返金はできないとされています。送金先と金額を確定する前に、必ず内容を確認してください。
3.Vポイントを利用して振込手数料を割引する
三井住友銀行では、VポイントをSMBCダイレクトの振込手数料割引に利用する方法も用意されています。
Oliveアカウントを契約している人は、三井住友銀行アプリの振込画面からポイント利用を選択できます。
通常のインターネットバンキングでも、対象口座であれば振込時に割引を指定できます。
公式FAQでは、次のような操作が案内されています。
1. 振込先を指定する。
2. 振込金額を入力する。
3. 「ポイントで手数料割引」を選択する。
4. 割引内容を選択する。
5. 手数料を計算して振込を完了する。
割引率には3割引・5割引・全額割引があります。
ただし、ATM振込ではVポイントによる割引を利用できません。また、対象口座や取引条件があるため、すべての振込で使えるわけではありません。
【定額自動送金《きちんと振込》】毎月の振込で損をしないための注意点
毎月決まった日に家賃や仕送り、生活費などを振り込む人には、三井住友銀行の定額自動送金《きちんと振込》という選択肢があります。
指定した日に自動的に送金できるため、毎月の振込忘れを防ぎやすいサービスです。
ただし、通常の振込手数料とは別に、取扱手数料がかかる点に注意してください。
通常契約の場合の料金
他行あての場合、振込手数料は次のとおりです。
- 3万円未満:385円
- 3万円以上:550円
加えて、1回につき110円の取扱手数料が加算されます。
つまり、実際の負担額は次のようになります。
| 振込金額 | 振込手数料 | 取扱手数料 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 3万円未満 | 385円 | 110円 | 495円 |
| 3万円以上 | 550円 | 110円 | 660円 |
このように、通常契約ではSMBCダイレクトによる都度振込よりも高くなるケースがあります。
Olive契約口座なら定額自動送金も無料
見逃せないのが、Oliveアカウントの定額自動送金特典です。
Oliveアカウント契約口座を出金口座に指定すると、《きちんと振込》の振込手数料と取扱手数料の両方が無料になります。
しかも、SMBCダイレクトの他行あて振込のような月3回・月10回という無料回数の制限はありません。
ただし、定額自動送金の実行日の2営業日前、17時時点でOliveアカウントを契約していることが条件です。
したがって、毎月の家賃や仕送りを自動送金している人にとっては、Oliveへの切り替えによるメリットが大きくなります。
【プロの結論】三井住友銀行の振込手数料を最も安くする選び方
振込手数料を抑えるためには、単純に最安のサービスを選ぶのではなく、振込先・金額・頻度・受取人の種類を基準に判断することが大切です。
利用目的別のおすすめ方法
① 個人に10万円以下を送る場合
ことら送金が第一候補です。
他行あてでも無料で利用できるため、友人への送金や家族への生活費の受け渡しなどに適しています。
② 他行に10万円を超える金額を送る場合
Oliveアカウントを利用したSMBCダイレクトがおすすめです。
月3回または月10回の無料特典を活用できます。
③ 毎月同じ相手に自動で送金する場合
Olive契約口座を出金口座にした定額自動送金《きちんと振込》が有力です。
振込手数料と取扱手数料の両方を無料にできます。
④ 三井住友銀行の口座に振り込む場合
SMBCダイレクトまたは同行キャッシュカードを利用したATM振込が便利です。
同一支店だけでなく、別支店あてでも通常の振込手数料は無料です。
こんな人にはOliveがおすすめ
- 毎月3回以上、他行あてに振り込むことがある
- 家賃や生活費など定期的な送金がある
- 三井住友銀行を日常的に利用している
- ATMや窓口での手続きを減らしたい
一方、年に数回しか振り込まない人や、個人あての少額送金だけが目的の人は、ことら送金や通常のSMBCダイレクトで十分な場合があります。
Oliveへの切り替えを検討する際は、振込特典だけでなく、口座やカードの利用方法も含めて判断するとよいでしょう。
よくある誤解にも注意
振込手数料については、次の3点を間違えやすい傾向があります。
- 同行あてはすべての方法が無料ではない。 窓口や現金によるATM振込には料金がかかります。
- ことら送金は一般的な銀行振込と同じではない。 10万円以下の個人あて送金という条件があります。
- Oliveならすべての振込が無制限で無料になるわけではない。 SMBCダイレクトの他行あて振込には月間の無料回数があります。
こうした条件を理解しておくことで、振込のたびに余計な料金を支払う事態を防げます。
【三井住友銀行の振込手数料】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:三井住友銀行から他行へ振り込む場合、手数料はいくらですか?
SMBCダイレクトの場合、3万円未満は154円、3万円以上は220円です。ATMで当行キャッシュカードを使う場合は165円または275円、窓口では口座出金605円、現金990円です。
Q2:三井住友銀行同士の振込は無料ですか?
SMBCダイレクトと当行キャッシュカードを使ったATM振込は、同一支店・他支店ともに無料です。ただし、窓口やATMで現金を使う場合には手数料が発生します。
Q3:Oliveなら他行あて振込は何回でも無料ですか?
SMBCダイレクトによる通常の他行あて振込は、一般・ゴールド・プラチナプリファードが月3回、Infiniteが月10回まで無料です。一方、Olive契約口座からの定額自動送金《きちんと振込》は、振込手数料と取扱手数料が回数制限なく無料です。
まとめ:2026年はOliveとことら送金を使い分けて手数料を節約
2026年の三井住友銀行の振込手数料は、振込先と利用するサービスによって大きく異なります。
通常の他行あて振込ではSMBCダイレクトが154円から220円と比較的安く、同行あてならSMBCダイレクトや当行キャッシュカードによるATM振込が無料です。
加えて、Oliveアカウントを契約すれば、通常の他行あて振込を月3回または月10回まで無料にでき、定額自動送金も条件を満たせば無料になります。
個人あての10万円以下の送金なら、ことら送金も有力な選択肢です。
最も合理的な使い分けは、次の3つです。
- 個人あて10万円以下:ことら送金
- 通常の他行あて振込:Oliveの無料回数を活用
- 毎月の定期送金:Olive契約口座で《きちんと振込》
振込手数料は1回ごとでは少額でも、年間を通じて積み重なると無視できない金額になります。自分の振込パターンに合ったサービスを選び、無理なく銀行手数料を節約しましょう。
なお、手数料や無料特典は改定される可能性があるため、実際に振り込む際には三井住友銀行の公式料金表とアプリの手数料表示を確認してください。