松岡修造の兄は、松岡宏泰(まつおか・ひろやす)である。弟がスポーツ界・テレビ界で活躍する一方、兄は映画・エンターテインメント業界でキャリアを築いてきた。
2人の関係を裏付けるのが、2014年12月発売の雑誌『家庭画報』による兄弟初の本格的な対談取材だ。
同誌の企画「兄と弟の肖像」では、宏泰と修造がそろって登場。兄弟それぞれの仕事や幼少期の関係、互いへの思いが紹介された。
2014年当時、宏泰は東宝の取締役であり、東宝東和の代表取締役社長。修造は元プロテニス選手として引退後の活動を広げていた。異なる業界で活躍する2人の関係が、初めて兄弟対談という形で詳しく伝えられたのである。【家庭画報・世界文化ホールディングスの2014年発表】
松岡宏泰の基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 松岡宏泰 |
| 読み方 | まつおか・ひろやす |
| 生年月日 | 1966年4月18日 |
| 出身地 | イタリア・ローマ |
| 年齢 | 60歳(2026年11月現在) |
| 学歴 | 慶應義塾大学法学部、米国オルブライト大学、ピッツバーグ大学経営大学院 |
| 職業 | 実業家 |
| 現職 | 東宝株式会社代表取締役社長・社長執行役員 |
| 弟 | 松岡修造 |
| 父 | 松岡功 |
| 母 | 千波静 |
生年月日は東宝の有価証券報告書に記載された情報で、1966年4月18日。出身地や学歴は映像産業振興機構(VIPO)の人物紹介でも確認できる。【東宝有価証券報告書・VIPO】
【経歴・学歴】松岡宏泰は慶應義塾大学から米国留学を経て映画業界へ

松岡宏泰の経歴で特徴的なのは、日本の大学を卒業した後、米国で経営学を学び、映画業界で実務経験を積んでから東宝グループの経営トップに上り詰めた点だ。
単純に創業家の後継者として社長になったのではなく、海外の映画ビジネスと日本の配給事業の両方を経験している。
慶應義塾大学法学部を卒業
宏泰は1989年3月、慶應義塾大学法学部法律学科を卒業した。
その後、米国に渡り、1991年にペンシルベニア州のオルブライト大学経営学科を卒業。1992年にはピッツバーグ大学経営大学院を修了している。
大学院で経営を学んだことは、後の映画配給会社の経営や東宝本体の海外事業を考えるうえで重要な経歴だ。
米国の映画エージェンシーを経て東宝東和へ
1992年10月、米国のインターナショナル・クリエイティブ・マネジメント(ICM)に入社。
映画やテレビなどのエンターテインメントビジネスに携わり、海外の業界構造に触れた。
1994年1月には東宝東和株式会社へ入社する。
その後、取締役、常務取締役を経て、2008年4月に代表取締役社長へ就任した。
松岡宏泰の主な経歴・年表
| 年月 | 経歴・出来事 |
|---|---|
| 1966年4月 | イタリア・ローマで誕生 |
| 1989年3月 | 慶應義塾大学法学部法律学科卒業 |
| 1991年 | 米国オルブライト大学経営学科卒業 |
| 1992年7月 | ピッツバーグ大学経営大学院修了 |
| 1992年10月 | 米国ICM入社 |
| 1994年1月 | 東宝東和株式会社入社 |
| 1998年4月 | 東宝東和取締役 |
| 2001年4月 | 東宝東和常務取締役 |
| 2008年4月 | 東宝東和代表取締役社長 |
| 2014年5月 | 東宝取締役 |
| 2015年5月 | 東宝東和代表取締役会長 |
| 2020年4月 | 東宝東和取締役会長 |
| 2022年5月 | 東宝代表取締役社長・社長執行役員 |
出典:東宝の役員略歴、慶應義塾、映像産業振興機構の人物紹介。
この年表から分かるのは、宏泰が東宝東和で約28年間にわたって経験を積み、グループ本体の社長に就任したことだ。
とくに注目したいのは、2008年から2015年まで東宝東和の社長を務めた点である。
東宝東和は海外映画の日本国内配給を担う会社。米国留学と海外エージェンシー勤務で培った経験が、その後の経営に結びついたと考えられる。
【兄弟仲・エピソード】松岡修造を支えた兄の意外な素顔
松岡修造と兄・宏泰の関係を知るうえで、特に興味深いのが2014年の『家庭画報』の兄弟対談だ。
普段はテレビで熱血キャラクターとして知られる修造だが、兄の前では少し違った一面を見せている。
兄から弟への言葉は「わがままだけどかわいい弟」
2014年の兄弟取材で、宏泰は弟の修造について次のように表現した。
「わがままだけどかわいい弟です」
一方、修造は兄について次の言葉を残している。
「兄には好きなことをしてもらいたい」
互いに異なる道を歩みながらも、相手の人生を尊重していることが伝わるやり取りだ。【世界文化ホールディングス・2014年12月27日発表】
エピソード1:兄は修造のテニスツアーに同行していた
兄弟の関係を象徴するのが、修造がプロテニス選手を目指していた時期の話だ。
修造は幼いころからテニスに打ち込んでいたが、試合前には神経質になることもあったという。
そんな弟を安心させるため、宏泰は大学の休暇中に修造のツアーへ同行した。
加えて、試合中に弟が食べるバナナを20本も持ち歩いたことがあったという。
単に試合を見守るだけでなく、弟が競技に集中できるよう、実際の準備まで手伝っていたのだ。
世界を舞台に戦うプロテニス選手にとって、試合前の精神状態や食事の準備は大切な要素。兄のサポートは、競技生活を送る修造にとって心強いものだったと考えられる。【家庭画報2015年2月号の紹介資料】
エピソード2:兄の結婚報告に修造が返した意外な言葉
もう一つ印象的なのが、宏泰が結婚を決意したときの話だ。
兄から結婚の意思を告げられた修造は、普通なら「おめでとう」と返しそうな場面で、意外な言葉を口にしたという。
それが、
「兄貴、俺はどうしたらいいんだ?」
というものだった。
このエピソードは、兄が弟にとって非常に身近で頼れる存在だったことを感じさせる。
もちろん、これは2014年の取材で紹介された当時のエピソードであり、現在の兄弟の生活状況を示すものではない。
エピソード3:実は幼少期のテニスでは兄のほうが上だった
2025年8月18日放送のNHK『ファミリーヒストリー』では、松岡修造の家族とテニスにまつわる過去が取り上げられた。
報道によると、修造は小学2年生からテニスを始めたものの、当初の実力は兄・宏泰に及ばなかったという。
父の松岡功も元テニス選手で、デビスカップ日本代表に選ばれた経歴を持つ人物だった。
つまり、松岡家では兄も弟も、そして父もテニスと深い関わりを持っていたのである。【スポニチ・2025年8月18日】
兄弟の関係を考えるうえで興味深いのは、最終的に2人がまったく違う分野で自分の道を切り開いたことだ。
修造はテニスの世界へ進み、宏泰は海外の映画ビジネスと企業経営の道へ進んだ。幼少期の競争相手でありながら、大人になってからは互いの挑戦を尊重する関係になっている。
【家系図】松岡修造の父・松岡功と母・千波静、小林一三との関係
松岡修造の家系が注目される理由は、父方に東宝・阪急グループにつながる実業家の系譜があり、母方には宝塚歌劇団と関係の深い家族の歴史があるためだ。
父・松岡功は東宝の元社長
父の松岡功は、東宝の第9代社長を務めた実業家である。
元テニス選手としても知られ、デビスカップ日本代表に選出された経験を持つ。
修造がテニスを始めた背景には、父の影響もあったと考えられる。
一方、宏泰は父と同じく映画・エンターテインメント業界で経営者としての道を歩んだ。
父から息子へと、東宝グループの経営に関わる歴史が続いている。
母・千波静は元宝塚歌劇団の男役スター
母の千波静は、元宝塚歌劇団雪組の男役スターとして活動した人物だ。
2025年のNHK『ファミリーヒストリー』では、母の静子が千波静として宝塚で活躍した経歴や、母方の山本家の歴史が紹介された。
同番組では、千波静の姉や妹も元タカラジェンヌだったことが伝えられている。
芸能とエンターテインメントに縁の深い家庭環境だったことが分かる。【日刊スポーツ・2025年8月19日】
曽祖父・小林一三は阪急東宝グループの創業者
松岡家を語るうえで欠かせないのが、
小林一三は阪急電鉄や宝塚歌劇団、東宝につながる事業基盤を築いた日本を代表する実業家である。
テレビ東京の2026年5月放送『カンブリア宮殿』でも、宏泰は小林一三を曽祖父に持つ東宝の創業家出身の社長として紹介された。
また、2026年7月のダイヤモンド経営者倶楽部の講演会プロフィールでは、小林一三が宏泰の父方の曽祖父であることが明記されている。【テレビ東京・2026年5月21日】【ダイヤモンド経営者倶楽部・2026年7月23日】
松岡修造と松岡宏泰の家系・人物関係
| 人物 | 松岡家との関係 | 主な経歴・特徴 |
|---|---|---|
| 小林一三 | 父方の曽祖父 | 阪急・東宝グループの創業者 |
| 松岡功 | 父 | 東宝第9代社長、元テニス選手 |
| 千波静 | 母 | 元宝塚歌劇団雪組男役 |
| 松岡宏泰 | 兄 | 東宝代表取締役社長 |
| 松岡修造 | 本人・弟 | 元プロテニス選手、スポーツキャスター |
なお、2025年の『ファミリーヒストリー』では、母方の高祖父にも「松岡修造」という名前の実業家がいたことが紹介された。
この人物は1859年生まれで、米の仲買人から造船業の松岡汽船へと事業を広げた人物だったという。
小林一三の系譜と、母方の初代松岡修造の系譜は別の家系の話である。両者を混同しないことが、松岡家の歴史を正しく理解するポイントだ。【日刊スポーツ・2025年8月19日】
【2026年最新】松岡宏泰は東宝社長として現在何をしている?
2026年11月現在、松岡宏泰は東宝株式会社の代表取締役社長・社長執行役員を務めている。
東宝の公式役員情報では、2026年5月28日現在の代表取締役社長として宏泰の名前が掲載されている。
また、同社の公式会社概要でも代表者として紹介されている。【東宝公式サイト】
2022年5月に東宝の社長へ就任
宏泰が東宝の代表取締役社長に就任したのは2022年5月。
それ以前は東宝東和の社長を長年務め、2014年から東宝本体の取締役も経験していた。
つまり、東宝グループ内での経営経験を積み重ねてから、本体のトップに就任した経緯がある。
東宝東和の経営経験が現在の強み
東宝東和は海外映画の日本国内配給に関わる会社だ。
宏泰は米国ICMでの勤務経験を持ち、1994年の東宝東和入社後も、長年にわたり海外映画ビジネスに携わってきた。
この経験は、東宝が国内市場だけでなく、海外市場を視野に入れた事業展開を進めるうえで重要な背景となっている。
2020年からは東宝東和の取締役会長を務めており、2026年の東宝の有価証券報告書でも同職が現任として記載されている。
2026年も東宝の世界展開をけん引
2026年5月21日放送のテレビ東京『カンブリア宮殿』では、松岡宏泰がゲストとして出演。
番組では、東宝のIP戦略や新たなビジネスモデル、映画「ゴジラ」シリーズの海外展開などが取り上げられた。
東宝は映画だけでなく、アニメ、キャラクターのライセンス事業、映画館、演劇、不動産など幅広い事業を展開している。
特にIP(知的財産)を国内外で活用することは、同社の成長戦略における重要なテーマだ。
2026年5月の社長メッセージでも、東宝は映画やアニメの新作展開とグループ全体の企業価値向上を掲げている。【東宝公式・2026年5月社長メッセージ】【テレビ東京・2026年5月21日】
【噂と事実を検証】松岡修造の兄に関するよくある誤解
松岡修造の兄について検索すると、家族構成や兄弟関係、社長就任の背景など、さまざまな疑問が見つかる。
ここでは、公開情報から確認できる内容を整理する。
兄は一般人ではなく著名な実業家
宏泰は芸能人ではないため、弟の修造と比べてテレビへの出演機会は少ない。
しかし、東宝の代表取締役社長という立場にあり、企業経営者としては広く公表された人物だ。
社長就任は2022年
松岡宏泰が東宝社長になったのは2022年5月。
東宝東和の社長を2008年から務めていたことも、公式略歴で確認できる。
創業家出身という背景だけでなく、映画配給会社での長年の経営経験がある。
兄弟仲が悪いという確かな情報はない
2014年の兄弟対談では、互いへの好意的な言葉や、幼少期からの支え合いが紹介されている。
少なくとも公表されたエピソードからは、兄弟間の深刻な不仲を裏付ける材料は見当たらない。
一方、現在の私生活における交流頻度や、家族間の細かな事情は公表されていない。
生年月日や学歴は公式資料で確認できる
松岡宏泰の生年月日は1966年4月18日。
慶應義塾大学法学部の卒業、オルブライト大学への留学、ピッツバーグ大学経営大学院の修了についても、大学や経営者紹介資料に記載がある。
人物プロフィールを調べる際は、東宝の有価証券報告書や大学の公式紹介を優先すると、同姓同名の人物との混同を防ぎやすい。
【プロの結論】松岡宏泰と松岡修造の兄弟関係から分かること
松岡宏泰と松岡修造の兄弟関係で興味深いのは、同じ家庭で育ちながら、まったく異なる分野で第一線に立っていることだ。
兄は海外の映画ビジネスを学び、東宝東和で経営経験を積み、東宝本体の社長へと進んだ。
弟はプロテニス選手として世界に挑戦し、引退後はスポーツキャスターやタレントとして独自の存在感を築いた。
両者に共通するのは、与えられた環境だけに頼らず、それぞれの専門領域で実績を積み上げてきたことだ。
また、2014年の兄弟対談で紹介されたバナナ20本のエピソードは、宏泰が弟の挑戦を身近なところで支えていたことを示している。
松岡家の家系は確かに華やかだ。しかし、宏泰の経歴を見ると、創業家という肩書だけでは説明できない海外経験と長年の企業経営の積み重ねがある。
人物を評価する際には、家柄だけでなく、本人がどのような仕事を経験し、どのような実績を残してきたのかを見ることが大切だ。
【松岡修造の兄】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:松岡修造の兄の名前は何ですか?
松岡修造の兄は松岡宏泰です。東宝株式会社の代表取締役社長・社長執行役員を務める実業家です。
Q2:松岡宏泰の生年月日はいつですか?
1966年4月18日です。2026年11月現在は60歳です。
Q3:松岡宏泰の出身大学はどこですか?
慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、米国オルブライト大学経営学科を卒業し、ピッツバーグ大学経営大学院を修了しています。
Q4:松岡宏泰は現在も東宝の社長ですか?
はい。2026年5月28日現在の東宝公式役員情報で、代表取締役社長・社長執行役員として掲載されています。
Q5:松岡修造と松岡宏泰の兄弟仲は良いですか?
2014年の『家庭画報』の兄弟対談では、宏泰が修造を「わがままだけどかわいい弟」と表現しています。また、兄がテニスツアーに同行して弟を支えたエピソードも紹介されています。
Q6:松岡修造の父親と母親は誰ですか?
父親は東宝の元社長・松岡功、母親は元宝塚歌劇団雪組男役スターの千波静です。
Q7:松岡修造と小林一三はどのような関係ですか?
小林一三は松岡家の父方の曽祖父に当たります。阪急・東宝グループの創業者として知られる実業家です。
まとめ:松岡修造の兄・松岡宏泰は東宝を率いる実力派経営者
松岡修造の兄・松岡宏泰について、2026年11月現在の情報を整理すると、次の5点が重要だ。
- 兄の名前は松岡宏泰。 1966年4月18日生まれの実業家。
- 慶應義塾大学法学部を卒業し、米国で経営学を学んだ。
- 東宝東和の社長を経て、2022年5月に東宝の社長へ就任。
- 父は松岡功、母は千波静、曽祖父は小林一三。
- 修造とは幼少期から関わりが深く、兄が弟のテニス活動を支えたエピソードも残されている。
松岡修造の明るく情熱的なキャラクターとは対照的に、兄・宏泰は映画業界の経営者として日本のエンターテインメントを支えてきた。
2人の歩みを知ると、松岡家の歴史だけでなく、日本の映画・スポーツ業界を異なる立場から支える兄弟の姿も見えてくる。
2026年以降も、東宝の海外展開や映画・アニメのIP戦略を担う松岡宏泰の経営手腕に注目が集まりそうだ。
- 東宝株式会社「取締役・執行役員」「会社概要」「有価証券報告書」
- 慶應義塾「松岡宏泰:快進撃を続ける東宝をけん引する」(2026年4月)
- 映像産業振興機構(VIPO)「TOHO VISION 2032」
- テレビ東京『カンブリア宮殿』(2026年5月21日)
- 世界文化ホールディングス『家庭画報』兄と弟の肖像(2014年12月)
- NHK『ファミリーヒストリー』(2025年8月18日)