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【年度別・通算成績】近本光司の盗塁王6回と安打数の推移

黒岩 雅也 黒岩 雅也 • 更新: • 公開: • 読了約 9 分
目次

近本の特徴を理解するには、単年の成績だけでなく、プロ入りからの推移を見る必要がある。

NPB公式記録による年度別の主要打撃成績は以下のとおりだ。

- 2019年: 142試合、159安打、打率.271、36盗塁
- 2020年: 120試合、139安打、打率.293、31盗塁
- 2021年: 140試合、178安打、打率.313、24盗塁
- 2022年: 132試合、154安打、打率.293、30盗塁
- 2023年: 129試合、143安打、打率.285、28盗塁
- 2024年: 141試合、160安打、打率.285、19盗塁
- 2025年: 140試合、160安打、打率.279、32盗塁
- 2026年: 90試合、114安打、打率.306、12盗塁

最多安打を獲得した2021年

特に目を引くのが2021年だ。

近本は打率.313、178安打を記録し、セ・リーグ最多安打のタイトルを獲得した。さらに10本塁打、50打点という数字も残している。

単なる俊足の外野手ではなく、打撃でもチームを引っ張れる選手であることを証明したシーズンだった。

盗塁王6回という実績

近本の代表的なタイトルは盗塁王だ。

獲得年度は次の6シーズン。

- 2019年
- 2020年
- 2022年
- 2023年
- 2024年
- 2025年

2021年には最多安打を獲得しており、2019年から2025年まで7年連続で何らかの個人タイトルを獲得してきた。

2025年も32盗塁でリーグ最多となり、6度目の盗塁王に輝いた。

ベストナインとゴールデングラブ賞も5年連続

盗塁だけではなく、外野手としての総合力も高く評価されている。

表彰・タイトル 獲得回数 主な年度
盗塁王 6回 2019、2020、2022〜2025年
最多安打 1回 2021年
ベストナイン 5回 2021〜2025年
ゴールデングラブ賞 5回 2021〜2025年
日本シリーズ最高殊勲選手賞 1回 2023年

2025年のゴールデングラブ賞は5年連続5度目、ベストナインも5年連続5度目だった。

また、2023年の阪神日本一では日本シリーズ最高殊勲選手賞(MVP)を受賞。シリーズを通じて3度の猛打賞を記録するなど、優勝に大きく貢献した。

2026年シーズン終了時の通算成績


NPB公式・プロ通算成績


1,034

近本光司

出場試合


1,207


安打数


.290


通算打率


212


通算盗塁


53


本塁打


321


打点


2026年レギュラーシーズン終了時点

通算1,207安打は、プロ8年間で積み上げた実績だ。特に通算212盗塁という数字は、近本が阪神の攻撃において長期間にわたり走力を発揮してきたことを示している。

【現在の活動と2026年シーズンの評価】阪神の1番打者としての価値

2026年11月5日時点で、近本は阪神タイガースの外野手として2026年シーズンを終えている。

レギュラーシーズンでは左手首の故障によって出場機会が減少したものの、復帰後は打撃成績を持ち直した。

一方、ポストシーズンでは厳しい結果も経験している。

クライマックスシリーズでの結果

2026年10月17日のクライマックスシリーズ・セ ファイナルステージ第4戦は、阪神が横浜DeNAベイスターズに5対8で敗れた試合だった。

近本はこの試合でも1番・中堅で先発出場した。

スポーツ報知の報道によれば、近本はポストシーズンで18打席連続無安打(1四球)となり、チームの敗退を迎えた。

レギュラーシーズン終盤の好調とは対照的な結果であり、本人にとっても課題を残すポストシーズンだった。

ただし、短期間のポストシーズンの成績だけで、シーズン全体の働きを否定することはできない。

2026年の近本を評価する3つのポイント

1. 打撃力は依然として高水準

打率.306は、通算打率.290を上回る数字だ。90試合という限られた出場機会でも、114安打を積み上げた。

出塁率.374も評価できる。1番打者として出塁し、後続打者につなぐ役割を果たす能力は健在だ。

2. 走塁面は出場機会の影響を受けた

12盗塁は過去の盗塁王獲得シーズンと比べて少ない。しかし、左手首の骨折による離脱があったことを踏まえる必要がある。

盗塁は単に走力だけで決まるものではない。出場機会やコンディション、スタートを切れる試合状況も影響する。

3. 守備とチームへの貢献も重要

近本は5年連続ゴールデングラブ賞を獲得した外野手だ。

中堅手としての守備範囲、打球判断、走力を生かしたプレーは、打撃成績だけでは測れない価値を持っている。

2026年はタイトル獲得が途切れたものの、打率3割を超えたことやシーズン終盤の月間表彰は、実力を示す材料になっている。

【プロの結論】近本光司の本当の強みは出塁・走塁・守備の総合力

近本光司を評価する際、盗塁王の回数や打率だけに注目するのは十分ではない。

彼の最大の特徴は、攻撃の起点となり、相手守備にプレッシャーを与え、守備でもチームを支えられることにある。

特に阪神の打線では、1番打者の役割が大きい。

近本が出塁すれば、相手バッテリーは盗塁を警戒しなければならない。走者を意識することで投球や守備の選択肢にも影響が及び、後続打者が打ちやすい状況につながる。

このような効果は、単純な打率や打点だけでは表現しにくい。

2026年の評価で見落としてはいけないこと

2026年は、近本にとって決して順調なシーズンではなかった。

左手首の骨折によって90試合の出場にとどまり、2019年から続いていた個人タイトル獲得も途切れた。

しかし、打率.306という結果は、復帰後も打撃能力を維持していたことを示している。

今後の評価では、次の3点が重要になる。

- 故障からの完全な回復と年間を通じた出場の安定性
- 盗塁数だけでなく、出塁率や走塁による得点機会の創出
- 中堅守備とリードオフマンとしての継続的な貢献

近本は長打力だけで勝負するタイプではない。出塁、走塁、守備を組み合わせてチームの得点力を高める選手だ。

2026年の成績は、故障による制約と、それでも残した高い打率の両方を考慮して評価するべきだろう。

【近本光司に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:近本光司の2026年の打率と安打数は?

2026年のレギュラーシーズン成績は、90試合出場、打率.306、114安打、12盗塁。出塁率は.374、長打率は.392だった。

Q2:近本光司は2026年に盗塁王を獲得した?

獲得していない。2026年は12盗塁で、これまでの6度の盗塁王獲得とは異なる結果になった。左手首の骨折による出場機会の減少も影響した。

Q3:近本光司の9・10月度月間MVPはNPB公式の賞?

阪神タイガースが選定した球団独自の月間最優秀選手賞だ。2026年のNPB公式9・10月度月間MVPのセ・リーグ打者部門は大山悠輔が受賞している。

Q4:近本光司は何年のドラフトで阪神に入団した?

2018年のドラフト会議で阪神から1位指名を受け、2019年にプロ入りした。関西学院大学、大阪ガスを経てプロの世界に進んだ。

Q5:近本光司の通算安打数と盗塁数は?

2026年シーズン終了時点で、通算1,207安打、212盗塁。通算打率は.290で、出場試合数は1,034試合となっている。

まとめ:近本光司は2026年も阪神の攻撃を支えた重要選手

近本光司は、2026年に左手首の骨折というアクシデントに見舞われながらも、打率.306、114安打、12盗塁という成績を残した。

9・10月度には球団選定の月間最優秀選手にも選出され、シーズン終盤には打率.364と好調ぶりを示した。

関西学院大学、大阪ガスを経て2018年ドラフト1位で阪神に入団して以来、盗塁王6回、最多安打1回、ベストナイン5回、ゴールデングラブ賞5回、日本シリーズMVPという輝かしい実績を積み上げてきた。

2026年はタイトル獲得こそ途切れたものの、打率3割を超える打撃成績は評価できる。

今後の注目点は、故障からの回復と年間を通じた安定した出場、そして再び盗塁と安打を積み重ねられるかどうかだ。

近本光司の価値は、数字に表れる打撃成績だけではない。阪神の攻撃を組み立て、守備でもチームを支える総合力こそが、長年にわたって高く評価されてきた理由である。

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