高木ブーの代名詞として知られる「雷様」は、フジテレビ系『ドリフ大爆笑』から生まれたザ・ドリフターズの名物コントです。緑色の衣装に角をつけた高木ブー、黒い雷様のいかりや長介、赤い雷様の仲本工事。雲の上で愚痴をこぼし合い、ウクレレやギターを奏でながら繰り広げる独特の掛け合いは、ドリフの数あるコントの中でも異彩を放っていました。
2026年11月現在、高木ブーは93歳。2026年1月と8月の『ドリフに大挑戦』でも雷様コントが披露され、狩野英孝、肥後克広、HIKAKINら新世代の出演者が参加しています。なぜこのコントは長く愛されるのか。誕生の経緯、歴代メンバー、緑の衣装とウクレレの意味、そして2026年の復活・継承状況まで、本人のインタビューやテレビ局の公式発表を手がかりに整理します。
【誕生経緯】高木ブーの雷様コントはなぜ生まれた?

『8時だョ!全員集合』終了後に生まれた新しい挑戦
雷様コントの誕生を理解するには、まずザ・ドリフターズを取り巻く1980年代半ばの状況を知る必要があります。
長年にわたって国民的人気を集めたTBS系『8時だョ!全員集合』は、1985年に放送を終了しました。その後、加藤茶と志村けんは新しい番組で活動するようになり、いかりや長介、高木ブー、仲本工事の3人が一緒に出演する機会を生かした新しいコントが必要になりました。
高木ブー本人は、2020年の介護ポストセブンの連載インタビューで、雷様コントが生まれた背景を振り返っています。
加藤茶と志村けんが別番組を始めたことで、スケジュールの都合から、いかりや、仲本、高木の3人で収録することになったというのです。
そこで生まれたのが、雲の上に暮らす雷様たちが日常の不満や愚痴を言い合うという設定でした。
発案者はいかりや長介だった
雷様コントの発案者について、高木ブーは2020年1月のJOYSOUND音楽ニュースのインタビューで、いかりや長介が考えた企画だったと明かしています。
当時、加藤茶と志村けんが『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』を始めたことも背景にありました。いかりやは、2人が新しい番組で活動しているなら、自分たちも何か新しいことをしなければならないと考えたといいます。
つまり、雷様は単に3人が集まって生まれた偶然のコントではありません。ドリフのメンバーそれぞれの活動状況を踏まえ、いかりやが高木と仲本の個性を生かすために考えた企画だったのです。
特に重要なのが、高木ブーを前面に出すという演出でした。
それまでの高木は、ドリフのコントで積極的に長いセリフを担当するタイプではありませんでした。しかし雷様では、いかりやに向かって給料への不満を口にしたり、日常の愚痴をこぼしたりする役割を与えられます。
高木自身も、雷様の格好をしているからこそ、普段なら言いにくいことを自由に話せたと振り返っています。
この設定が視聴者に受け入れられ、高木ブーといえば緑の雷様というイメージが定着していきました。
『8時だョ!全員集合』と『ドリフ大爆笑』の混同に注意
インターネットでは、雷様コントを『8時だョ!全員集合』の名物コーナーとして紹介する情報も見られます。しかし、これは正確ではありません。
高木本人が説明しているように、雷様のキャラクターは1985年の『8時だョ!全員集合』終了後に生まれたもので、舞台となったのはフジテレビ系の『ドリフ大爆笑』です。
『ドリフ大爆笑』自体は1977年に始まった番組です。番組の放送開始時期と、雷様コントが誕生した時期は別々に考える必要があります。
また、公開生放送だった『8時だョ!全員集合』に対し、『ドリフ大爆笑』はセットを組んで収録する形式でした。高木もインタビューで、両番組の収録方法の違いを語っています。
こうした制作環境の違いも、3人が雲の上でゆったりと会話する雷様コントを成立させた背景の一つです。
【衣装と配役】緑・黒・赤の雷様は誰?高木ブーの役割を解説
一目で分かる3人の雷様の色分け
雷様コントの大きな特徴は、3人それぞれに異なる色の衣装が用意されていたことです。
高木ブーが緑、いかりや長介が黒、仲本工事が赤。この色分けは、長年にわたって視聴者に親しまれてきた雷様の象徴的なビジュアルです。
それぞれの衣装には、角のついたかぶり物や特徴的なパンツなど、雷様らしいユーモラスな要素が取り入れられていました。雲の上という舞台設定と相まって、3人が並ぶだけで独特の世界観が完成します。
特に高木の緑色の衣装は、本人の体格や柔らかな表情とよく合い、雷様というキャラクターを印象づけました。
緑の雷様・高木ブーはなぜ主役として印象に残ったのか
高木ブーの雷様は、3人の中でも特にゆったりしたテンポで会話を進める存在でした。
いかりや長介がリーダーとして話をまとめようとする一方、高木は不満や文句を遠慮なく口にします。仲本工事がその間に入ることで、会話に独特のリズムが生まれました。
高木は介護ポストセブンのインタビューで、雷様の役柄について、いかりやが自分を前面に出す設定を考えてくれたと語っています。
つまり、緑の衣装が単なるメンバーカラーだったわけではありません。高木の性格や話し方を引き出し、ドリフの中で新しい個性を確立するための重要な演出でもありました。
黒い雷様・いかりや長介と赤い雷様・仲本工事
黒い雷様を担当したいかりや長介は、3人の掛け合いにおけるまとめ役でした。
高木のぼやきに対して厳しく反応したり、話を整理しようとしたりすることで、コントにメリハリを与えます。普段のドリフでもリーダーとして全体を統率していたいかりやの存在感が、雷様の設定にも自然に生かされていました。
一方、赤い雷様の仲本工事は、2人の間に入ることで会話を成立させる存在です。穏やかな受け答えや、時折見せる意外な反応がコントの面白さを支えていました。
3人の個性が異なるからこそ、単純な会話だけでも笑いが生まれます。大掛かりな仕掛けに頼らず、人物同士の関係性そのものを見せる構成が雷様コントの特徴でした。
【ウクレレの秘密】高木ブーはなぜ雷様コントで楽器を弾いていた?
15歳の誕生日に始まったウクレレとの出会い
高木ブーの雷様を語るうえで欠かせないのが、ウクレレです。
コントの途中で高木がウクレレを手に取り、穏やかな音色を奏でる場面は、雷様の印象的な演出の一つでした。しかし、これは単なる小道具ではありません。
高木は2020年1月のJOYSOUND音楽ニュースのインタビューで、15歳の誕生日に兄からウクレレをプレゼントされたことが音楽との出会いだったと話しています。
当時は千葉県柏市で暮らしており、兄から楽器をもらった後、地元のハワイアン好きの人たちと演奏する機会を得ました。高校、大学でもウクレレのサークルに参加し、音楽経験を積んでいきます。
中央大学卒業後は就職ではなくプロのミュージシャンとしての道を選び、ハワイアンバンドなどで活動しました。
その後、1964年にザ・ドリフターズに加入。バンドマンとしての経験が、後の雷様コントでも生かされることになります。
楽器を持ち込んだのも、いかりや長介のアイデア
興味深いのは、雷様コントで楽器を使うことも、いかりやの提案だったという点です。
高木はJOYSOUNDのインタビューで、いかりやから「俺たち、楽器を忘れてんじゃねえか?」という趣旨の話が出たことを紹介しています。
そこで、仲本がギター、高木がウクレレを担当する形になりました。
ドリフターズはもともと音楽を中心に活動してきたバンドです。しかし、テレビでの人気が高まるにつれて、コントグループとしての印象が強くなっていました。
雷様コントでは、その音楽家としての原点が再び表舞台に登場します。
高木が弾くウクレレと仲本のギターは、単なる笑いの演出にとどまらず、ドリフターズの音楽的な歴史を感じさせるものでした。
コントのウクレレは本物の音楽経験に支えられていた
高木ブーは、1990年代後半以降、ウクレレ奏者としても活動の幅を広げています。1999年にはNHKのウクレレ教室番組にも出演しました。
文春オンラインのインタビューでは、ドリフの活動が一段落した後、以前から親しんでいたハワイアン音楽に改めて取り組むようになった経緯も語っています。
雷様の姿でウクレレを弾くという演出は、お笑いと音楽という2つのキャリアが結びついた結果でした。
視聴者にとっては、いつも愚痴をこぼしている雷様が突然楽器を奏でるという意外性が面白い。一方、高木にとっては、自分が長年続けてきた音楽を自然な形で披露できる場でもあったのです。
【歴代メンバーと関係性】雷様コントの年表・継承の流れを一覧で紹介
雷様コントは、オリジナルの3人だけで完結した企画ではありません。時代の変化やメンバーの死去を経て、新しい出演者が加わりながら受け継がれてきました。
ここでは、誕生から2026年までの主な転換点と、関係する人物の役割を整理します。
| 時期 | 出来事・人物 | 雷様コントにおける意味 |
|---|---|---|
| 1977年 | 『ドリフ大爆笑』放送開始 | 雷様コントが後に登場する番組のスタート。 |
| 1985年以降 | 高木ブー・いかりや長介・仲本工事 | 『8時だョ!全員集合』終了後、3人の新しいコントとして雷様が誕生。 |
| 1986年 | 3人の雷様を描いた年賀状 | 高木自身がキャラクターに手応えを感じていた時期。 |
| 1998年 | オリジナル版のコント | 2021年の新作復活まで、23年間の空白が生まれる。 |
| 2004年 | いかりや長介が死去 | 黒い雷様を演じたオリジナルメンバーを失う。 |
| 2021年 | 高木ブー・仲本工事・カミナリ | 『ドリフに大挑戦スペシャル』で23年ぶりに新作が復活。 |
| 2022年 | 仲本工事が死去 | 赤い雷様を演じたオリジナルメンバーとの別れ。 |
| 2026年1月 | 肥後克広・狩野英孝・高城れに・永尾柚乃ら | 新しい世代の出演者による雷様コントを放送。 |
| 2026年8月 | HIKAKINが特別参加 | 狩野英孝との音楽セッションなど、新しい演出に挑戦。 |
2021年、23年ぶりに雷様コントが復活
大きな転換点となったのが、2021年9月の『ドリフに大挑戦スペシャル』です。
オリコンニュースによると、このとき雷様コントは1998年以来、実に23年ぶりに新作として復活しました。
出演したのは高木ブーと仲本工事。そこに、お笑いコンビ・カミナリの竹内まなぶと石田たくみが加わりました。
この復活では、いかりや長介がいない状態で雷様を演じることが大きな挑戦でした。高木自身も、長さんがいない雷様は初めてだったと振り返っています。
それでも、昔と同じ設定を大切にしながら新しいメンバーと掛け合いを繰り広げ、懐かしさと新鮮さを両立させました。
いかりや長介と仲本工事の死去、そして新しい雷様へ
2004年にいかりや長介が亡くなり、2022年10月には仲本工事も81歳で亡くなりました。
仲本の訃報を受け、高木は雷様コントで共演した2人の写真を公開し、盟友への思いを示しています。日刊スポーツも、緑の高木と赤の仲本が並ぶ懐かしい写真を報じました。
この2人の死去によって、オリジナルの3人がそろう雷様コントは新たに制作できなくなりました。
しかし、キャラクターそのものが消えたわけではありません。
2026年にはダチョウ倶楽部の肥後克広が、いかりやを思わせる黒い雷様の役割を担っています。2026年2月のスポーツニッポンの記事でも、高木と肥後が雷様姿で並ぶ写真が紹介され、ファンから「長さんそのまんま」といった反応が寄せられました。
歴代メンバーの変化は、単なる出演者交代ではありません。オリジナルの人物像を尊重しながら、後輩がその役割を引き継ぐ過程でもあるのです。
【人気の理由と評判】雷様コントはなぜ何十年も愛されるのか
激しい動きよりも、何気ない会話で笑わせる
ドリフターズのコントといえば、タライ落とし、舞台装置を使ったドタバタ劇、激しい身体表現などを思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、雷様コントはそうした演出とは大きく異なります。
舞台は雲の上。登場人物は座って会話をすることが中心です。高木が愚痴をこぼし、いかりやが反応し、仲本が間に入る。大きな事件が起きなくても、3人の会話だけで笑いが成立します。
この脱力感こそが、雷様の独自性です。
視聴者は、次々に展開する派手なギャグを追う必要がありません。登場人物の表情や間、話のずれを楽しむことができます。
高木ブーの自然体と、いかりや長介のツッコミが絶妙だった
雷様コントの面白さを支えていたのは、高木の自然体の話し方です。
高木は、2024年の日刊ゲンダイのインタビューで、雷様のコントではそのときの気分で話していたことや、いかりやに怒られることが笑いにつながっていたと振り返っています。
一方、2020年のインタビューでは、流れを決める台本は存在し、実際にあった出来事が多く使われていたとも説明しています。
両者に共通しているのは、細かなセリフを機械的に再現するより、本人たちの日常的な関係や本音を笑いに変えていたという点です。
例えば、高木が給料について不満を口にする場面は、リーダーのいかりやとの実際の関係を連想させます。演技として作られた上下関係だけではなく、長年一緒に活動してきた仲間だからこそ生まれる空気がありました。
子どもだけでなく、大人にも響くコントだった
2022年の文春オンラインのドリフメンバー座談会では、雷様コントについて、楽屋の内輪ネタやアドリブの会話が面白さにつながっていたと振り返られています。
また、メンバーは、雷様のようなコントは子ども向けというより、大人が見ても楽しめる笑いを意識していたと説明しています。
子どもの頃には、雲の上で雷様が座っているだけの場面に物足りなさを感じた人もいた可能性があります。しかし、年齢を重ねてから見返すと、何気ない愚痴や人間関係の描写が面白く感じられることがあります。
世代によって笑いの受け取り方が変わることも、長く再放送や特別番組で取り上げられる理由の一つです。
2026年の評判は?懐かしさと新しい演出への評価
2026年2月には、高木と肥後克広の雷様姿に対して、長介を思い出す声や、2人の楽しそうな姿を喜ぶ反応が報じられました。
一方、8月11日の『ドリフに大挑戦スペシャル』では、HIKAKINの参加やプロデュース商品の話題を取り入れた演出について、一部の視聴者から違和感を指摘する声も出ています。
Smart FLASHが報じた視聴者の反応では、往年のドリフのコントそのものを見たい層と、現代の人気タレントとのコラボレーションを楽しむ層との間に、期待の違いがあったことがうかがえます。
これは、長寿コンテンツを現代に引き継ぐ際の難しさでもあります。昔の形を守るだけでは新しい視聴者に届きにくく、逆に新しい要素を増やしすぎると、従来のファンが求める魅力から離れてしまう可能性があるからです。
雷様コントの評価を考える際には、懐かしさだけでなく、高木の自然体の会話や独特のテンポがどこまで残されているかにも注目したいところです。
【2026年最新】高木ブーの現在と雷様コントの出演・継承状況
2026年1月『ドリフに大挑戦』で雷様が登場
2026年1月8日、フジテレビは『ドリフに大挑戦 馬力全開!小学校にも出張しちゃいましたSP』を放送しました。
番組の公式発表によると、雷様コントには高木ブーを中心に、肥後克広、高城れに、永尾柚乃が参加。さらに狩野英孝が雷様の新メンバー候補として登場しました。
狩野はギターを手に雷様への加入を希望し、ドリフの名曲に挑戦。高木たちとの掛け合いを通じて、新しい雷様の一員として存在感を見せました。
ここで注目したいのは、オリジナルの設定を維持しながら、若い出演者を加えている点です。
単に昔の映像を流すのではなく、現在の出演者が実際に雷様を演じることで、コントの形式そのものを次の世代へ伝えようとしています。
2026年8月11日、HIKAKINが雷様にサプライズ参加
2026年の雷様コントで特に話題になったのが、8月11日放送の『ドリフに大挑戦スペシャル』です。
フジテレビの公式発表では、高木ブー、肥後克広、高城れに、永尾柚乃、狩野英孝に加えて、YouTuberのHIKAKINが出演することが紹介されました。
HIKAKINは狩野英孝の友人という設定で雲の上に登場。「ブンブンハロー雷様!」という挨拶で、雷様たちの輪に加わりました。
番組の見どころは、狩野のギターとHIKAKINのヒューマンビートボックスによる『ドリフ大爆笑』のテーマのセッションです。
往年のドリフの音楽的な要素を、現代の動画クリエイターの特技と組み合わせた演出でした。
また、今回の番組では千葉県流山市立鰭ヶ崎小学校での公開コントも実施され、約700人の児童を前に名作コントが披露されました。ドリフの笑いを子どもたちに直接届けるという意味でも、継承を意識した企画だったといえます。
高木ブーは93歳。現在もウクレレ奏者として活動
高木ブーは1933年3月8日生まれ。2026年11月現在、93歳です。
所属事務所イザワオフィスの公式プロフィールでも、ザ・ドリフターズのメンバーとして紹介されています。
2026年7月には、ハワイで開催された「インターナショナル・ウクレレ・フェスティバル・オブ・ハワイ2026」に、バンド「1933ウクレレオールスターズ」のメンバーとして出演しました。
よろず~ニュースの取材では、100歳まで現役でハワイでのライブを続けたいという目標も語っています。
高木の活動は、雷様というキャラクターだけにとどまりません。長年培ってきた音楽家としての経験を生かし、ウクレレの演奏やライブ活動にも取り組んでいます。
加えて、2026年10月28日のSNS更新について、デイリーニュースオンラインは「僕は元気です」という本人の近況報告を紹介しました。今後の楽しい企画についても予告しており、活動への意欲がうかがえます。
2026年の雷様コントの歴代メンバーと新しい役割
現在の雷様コントは、オリジナルの3人と同じ構成ではありません。それぞれの人物が持っていた役割を、新しい出演者が別の形で引き継いでいます。
特に肥後克広は、いかりや長介を思わせる黒い雷様の役割で存在感を示しています。狩野英孝はギターという音楽的な要素を持ち込み、HIKAKINはビートボックスによって新しい表現を加えました。
2026年時点で確認できる主な出演者を
- 高木ブー:緑の雷様。オリジナルメンバーであり、コントの中心的存在。
- 肥後克広:黒い雷様の役割を継承する出演者。
- 狩野英孝:雷様の新メンバーとして参加。ギター演奏も披露。
- 高城れに:ももいろクローバーZのメンバーとして出演。
- 永尾柚乃:子ども世代の出演者として参加。
- HIKAKIN:2026年8月の特別ゲスト。ヒューマンビートボックスで参加。
こうした顔ぶれからも、雷様コントが懐かしいテレビ番組の再現だけでなく、現代の出演者が新しい形で挑戦する企画へと変化していることが分かります。
【プロの結論】高木ブーの雷様が残したものは「キャラクター」以上の価値
高木ブーの雷様が長く愛されてきた理由は、緑色の衣装や特徴的なウクレレだけではありません。
最も大きな価値は、ドリフターズというグループの中で、高木ブーという人物の個性を最大限に引き出したことです。
高木は、2021年の介護ポストセブンの父娘対談で、娘のかおるさんから「端にいる人がいるから中央の人が映える」という趣旨の言葉を受けています。
この話は、ドリフにおける高木の役割を理解するうえで興味深いものです。
一見すると、派手に動かず、セリフも少ない人物は脇役に見える可能性があります。しかし、全体の笑いを成立させるには、目立つ役だけでなく、場の空気を作る役も必要です。
雷様コントでは、その高木の持ち味が主役級の魅力へと変わりました。
そして、いかりやの厳しいツッコミ、仲本の穏やかな反応、高木の自然体のぼやきが組み合わさることで、他のコントにはない世界観が完成しました。
2026年の継承状況を評価する際にも、出演者の人数や話題性だけを見るのではなく、次の3点を判断基準にするとよいでしょう。
- オリジナルの関係性を尊重しているか:高木のぼやきと、周囲の出演者による受け答えのバランスが保たれているか。
- 新しい出演者の個性が生かされているか:単なる物まねではなく、ギターやビートボックスなど本人ならではの要素が加わっているか。
- 世代を超えて笑える内容になっているか:昔のファンだけでなく、初めて見る若い視聴者にもコントの面白さが伝わるか。
昔の3人がそろった雷様を再現することはできません。しかし、コントの根本にある人間関係や自然な会話、音楽と笑いの融合は、今後も受け継ぐことができます。
高木ブーが93歳になった2026年も雷様がテレビに登場している事実は、このキャラクターが単なる懐かしの衣装ではなく、今も生きているエンターテインメントであることを示しています。
【高木ブーの雷様】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:高木ブーの雷様コントはいつから始まった?
A1:1985年の『8時だョ!全員集合』終了後に誕生しました。いかりや長介の発案で、高木ブー、仲本工事、いかりや長介の3人が出演する『ドリフ大爆笑』の名物コントとして親しまれました。
Q2:高木ブー、いかりや長介、仲本工事の雷様の色は?
A2:高木ブーが緑、いかりや長介が黒、仲本工事が赤です。この3色がオリジナルメンバーの基本的な衣装の組み合わせです。
Q3:雷様コントで高木ブーが弾いていた楽器は何?
A3:主にウクレレです。高木は15歳の誕生日に兄からウクレレをプレゼントされ、学生時代から演奏経験を積んできました。コントでは仲本のギターとともに音楽的な見せ場を作っていました。
Q4:雷様コントは2026年も続いている?
A4:はい。2026年1月8日と8月11日に放送されたフジテレビ系『ドリフに大挑戦』で披露されました。8月の放送ではHIKAKINも参加し、狩野英孝との音楽セッションが実現しました。
Q5:現在、黒い雷様を演じているのは誰?
A5:2026年の『ドリフに大挑戦』では、ダチョウ倶楽部の肥後克広が黒い雷様の役割を担っています。いかりや長介を思わせる姿がファンの間でも話題になっています。
Q6:高木ブーは2026年現在何歳?
A6:1933年3月8日生まれで、2026年11月現在93歳です。テレビ出演だけでなく、ウクレレ奏者としてライブ活動も続けています。
まとめ:高木ブーの雷様は2026年も新しい世代へ受け継がれている
高木ブーの雷様は、1985年の『8時だョ!全員集合』終了後、いかりや長介の発案によって生まれた『ドリフ大爆笑』の名物コントです。
緑の高木、黒のいかりや、赤の仲本という3人の組み合わせに、雲の上での愚痴や何気ない会話、ウクレレとギターの演奏が加わり、ドリフの中でも独特の魅力を持つ作品になりました。
いかりや長介と仲本工事が亡くなった後も、2021年の23年ぶりの復活を経て、肥後克広や狩野英孝らが新しい役割を担っています。2026年8月にはHIKAKINも参加し、世代やジャンルを超えた共演が実現しました。
93歳になった高木ブーは、現在もウクレレ奏者として活動し、雷様というキャラクターを通じてドリフの笑いを伝え続けています。
雷様コントの本当の魅力は、派手な仕掛けや懐かしさだけではありません。仲間同士の自然な掛け合い、音楽への愛情、そして高木ブーならではのゆったりした存在感にあります。
オリジナルの3人がそろう時代は戻りません。それでも、緑の雷様がウクレレを奏で、雲の上で誰かと笑い合う姿は、これからもドリフの歴史を象徴する大切な存在であり続けるでしょう。
主な確認資料: イザワオフィス公式プロフィール、フジテレビ公式番組発表、JOYSOUND音楽ニュース、介護ポストセブン、ORICON NEWS、日刊スポーツ、スポーツニッポン、文春オンライン、よろず~ニュースなど。