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【日本バレーボール協会の撮影ルールと法律】盗撮はどこから犯罪になる?

八神 涼平 八神 涼平 • 更新: • 公開: • 読了約 10 分
目次

赤外線防透け素材による技術的な対策と並んで重要なのが、試合会場での撮影管理と法律による抑止だ。

日本バレーボール協会の撮影ルールは大会ごとに異なる

日本バレーボール協会(JVA)は、写真・動画の撮影や使用について、大会の種類や目的に応じた規定を設けている。

例えば、2025年度天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会の一般観客向け案内では、写真・動画撮影を認めつつ、フラッシュや三脚の使用、他の観客の迷惑になる撮影を禁止している。また、試合映像を含む動画のSNSやブログへの公開も認めていない。

一方、2026年のジャパンビーチバレーボールツアーでは、複数の大会で関係者以外の観客による競技中やウォーミングアップ中の写真・動画撮影を全面禁止としている。撮影機能付きスマートグラスの着用なども禁止対象に含まれる。

このように、バレーボールだから一律に撮影可能、あるいは禁止というわけではない。大会ごとの観戦規約を確認する必要がある。

撮影ルールと選手の権利を整理

関係機関・制度 主な取り組み 目的
日本バレーボール協会 大会別の撮影規則、写真・映像の使用管理 選手保護と大会運営
大会主催者 撮影禁止エリアの設定、会場での監視・注意喚起 不適切な撮影の防止
日本オリンピック委員会 性的目的の写真・動画投稿に関する報告窓口 選手の尊厳とプライバシー保護
日本スポーツ協会など 競技団体を横断した被害防止の取り組み スポーツ界全体の環境改善
警察・司法機関 盗撮事件の捜査、法律に基づく処罰 犯罪の抑止と被害者保護

撮影罪・迷惑防止条例はどのように適用される?

法律面で重要なのが、2023年7月13日に施行された「性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態の影像に係る電磁的記録の消去等に関する法律」、いわゆる性的姿態撮影等処罰法だ。

同法は、正当な理由なくひそかに性的な部位や身に着けている下着などを撮影する行為を処罰対象としている。スポーツ選手を狙った撮影であっても、法律が定める構成要件を満たせば処罰の対象となる。

2026年現在、警察庁が示す主な罰則は次のとおりだ。

- 性的姿態等撮影罪:3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金。
- 性的影像記録提供等罪:特定・少数への提供は3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金。不特定多数への提供や公然陳列は5年以下の拘禁刑または500万円以下の罰金。
- 性的影像記録保管罪:提供・公然陳列の目的で記録を保管した場合、2年以下の拘禁刑または200万円以下の罰金。

また、撮影行為が実際の記録に至らなくても、カメラの設置などについて未遂罪が成立する場合がある。

加えて、各都道府県の迷惑防止条例でも盗撮行為などが禁止されており、罰則や対象となる行為は地域によって異なる。警察庁の資料では、条例によっては撮影機器を向ける行為も処罰対象になると説明されている。

注意したいのは、競技中の選手を撮影したという事実だけで、直ちに性的姿態撮影罪が成立するわけではないことだ。通常のスポーツ報道や適切な記念撮影と、性的な目的で行われる違法な撮影は区別される。

スポーツ庁・JOCによるアスリート保護の取り組み

女子アスリートのプライバシー保護は、競技団体だけの問題ではない。

日本オリンピック委員会(JOC)は、日本スポーツ協会、日本パラスポーツ協会、大学スポーツ協会、全国高等学校体育連盟、日本中学校体育連盟、日本スポーツ振興センターなどと連携し、アスリートへの写真・動画による性的ハラスメント防止に取り組んでいる。

この取り組みでは、盗撮だけでなく、通常の競技写真に卑猥な言葉を付けてSNSに投稿する行為や、性的な目的で画像を加工・拡散する行為も問題として位置付けている。

JOCの公式ページには、性的目的のSNS投稿やウェブ掲載を報告する窓口が設けられている。また、スポーツ庁の相談窓口一覧も案内されており、スポーツ現場で起きた問題について相談先を探せる仕組みが整備されている。

会場で不審な撮影を見かけた場合は、自分で相手に詰め寄るのではなく、スタッフや大会主催者に知らせることが基本となる。画像の性的な再投稿や拡散に加担しないことも、被害を広げないために必要だ。

【2026年最新の女子バレー盗撮防止技術】今後求められる対策とは?

女子バレー赤外線

2026年の女子日本代表ユニホームは、素材技術による対策が競技用ウェアに定着してきたことを示す事例だ。しかし、選手を守る仕組みをユニホームだけに任せることはできない。

今後の盗撮防止で必要な4つの対策

1.ユニホームの素材技術を継続的に改善する

近赤外線吸収繊維の性能を高めながら、軽量性、伸縮性、通気性、速乾性を維持することが重要だ。防透け性能と競技性能の両立は、今後も素材開発の中心的な課題となる。

2.会場の撮影管理を強化する

撮影可能な座席やエリア、撮影機器の使用条件を明確にし、不適切な撮影が疑われる場合にスタッフが対応できる体制を整える必要がある。

3.SNSでの二次被害を防ぐ

撮影された画像を性的な意図で加工したり、選手の身体を強調する形で切り取ったりして拡散する行為も、アスリートを傷つける。プラットフォームへの通報や削除対応、必要に応じた法的措置が欠かせない。

4.ジュニア選手への保護を徹底する

トップカテゴリーだけでなく、学生大会やジュニア大会でも撮影ルールを整備する必要がある。選手本人が不安を感じたとき、指導者や大会関係者に相談できる環境も求められる。

【プロの結論】技術・運営・法律の3方向から選手を守る

女子バレーの赤外線盗撮問題で見落としてはならないのは、ユニホームの技術革新だけでは問題の全体像を解決できないという点だ。

ミズノのドライエアロフローラピッドは、近赤外線吸収技術と汗の蒸散機能を組み合わせた先進的な素材である。2024年のパリ五輪を前に注目され、2026年度の女子日本代表ユニホームにも採用されたことは、アスリート保護がスポーツ用品の開発に組み込まれていることを示している。

ただし、技術の効果を評価する際には、次の3点を確認したい。

- 素材の実効性: どの赤外線領域に対応し、どの衣類部分に採用されているのか。
- 性能の根拠: メーカーの比較画像や説明だけでなく、試験条件や性能評価の範囲が明らかになっているか。
- 防止体制: 撮影規則、会場管理、通報窓口、違法行為への法的対応が整っているか。

この3つがそろって初めて、選手が安心して競技に集中できる環境に近づく。

女子アスリートは、競技を披露する存在であって、性的な目的で撮影・消費される対象ではない。観客には選手のプレーを正当に評価する姿勢が求められ、競技団体には技術と運営の両面から選手を守る責任がある。

【女子バレーの赤外線問題】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:女子バレーのユニホームは赤外線カメラで透けるのですか?

A1:一般的な生地では、素材や撮影条件によって赤外線画像で透けたように見える場合があります。ただし、すべてのユニホームが透けるわけではありません。ミズノのドライエアロフローラピッドは、近赤外線を吸収する特殊繊維によって防透け性を高めています。

Q2:2026年度の女子日本代表ユニホームにはどんな盗撮対策がありますか?

A2:ミズノ独自のドライエアロフローラピッドをシャツ素材に採用しています。近赤外線の吸収性を利用した防透け機能に加え、汗の蒸散を促進するクーリング機能も備えています。2026年6月3日開幕のネーションズリーグから公式戦で着用されています。

Q3:女子バレーの試合をスマートフォンで撮影することは違法ですか?

A3:通常の撮影がすべて違法というわけではありません。ただし、大会ごとに撮影規則があり、禁止されている撮影や、性的な目的で選手の身体・下着などを撮影する行為は問題になります。性的姿態撮影等処罰法や迷惑防止条例に違反する場合は刑事責任を問われる可能性があります。

まとめ:女子バレーの赤外線対策は技術革新と選手の尊厳が鍵

女子バレーの赤外線問題は、単なるユニホームの透け防止ではなく、女性アスリートのプライバシーと尊厳を守るための社会的な課題である。

2024年のパリ五輪を前に注目されたミズノのドライエアロフローラピッドは、2026年度の女子日本代表ユニホームにも採用された。近赤外線を吸収する特殊繊維と汗の蒸散技術を組み合わせた点が大きな特徴だ。

一方で、赤外線防透け素材は万能ではない。通常の盗撮や画像の不正利用まで防げるわけではなく、会場の撮影ルール、JVAやJOCの取り組み、警察による法的対応を組み合わせる必要がある。

今後の女子バレーで注目すべきなのは、新素材の性能向上だけではない。ジュニア選手を含むすべてのアスリートが、撮影への不安を抱かずに競技に集中できる環境を実現できるかどうかだ。選手を守る技術と社会全体の意識改革、その両方が2026年以降のスポーツ界に求められている。

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八神 涼平
トレンドリサーチャー 八神 涼平
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