今回のファミマCMで歌声を披露しているのは、ラッパーとしても活動するアーティストの千葉雄喜です。
歌っている曲は、1961年に坂本九が発表した「上を向いて歩こう」。日本国内だけでなく、海外でも「SUKIYAKI」というタイトルで知られる世界的なヒット曲です。
ファミリーマートの2026年2月12日付公式ニュースリリースでも、千葉雄喜がCMソングをカバーすることが正式に発表されました。単に既存の音源を使用したのではなく、千葉雄喜自身が歌唱を担当したカバー作品です。
千葉雄喜がこの曲を選んだ背景
注目したいのは、千葉雄喜本人がこの曲に以前から親しんでいたことです。
ファミリーマートの公式インタビューで、千葉は「いつもカラオケで歌う好きな曲なんです」と説明しています。
加えて、レコーディング時の感情についても率直に語っています。
「泣きそうになりましたね」
千葉は、これまでにも歌っている途中で涙が出た経験があると明かしました。今回の収録でも、それに近い感情になったと振り返っています。
このエピソードから分かるのは、今回のカバーが単なる話題づくりのための選曲ではないということです。本人にとって思い入れのある楽曲だったからこそ、歌唱にも自然な感情が込められたと考えられます。
千葉雄喜の歌声がCMに与える印象
「上を向いて歩こう」は、誰もが知る親しみやすいメロディーを持つ一方、歌い手によって表情が変わる楽曲です。
千葉雄喜のように、現代の音楽シーンで独自の存在感を持つアーティストが歌うことで、昭和の名曲に新しい接点が生まれます。
ファミリーマートが今回のCMで目指したのは、特定の世代だけに向けた広告ではありません。100人以上のキャストが登場する映像と、世代を超えて親しまれてきた楽曲を組み合わせることで、幅広い人に届くブランド表現を実現しています。
【原曲を解説】坂本九の「上を向いて歩こう」とSUKIYAKIの関係

千葉雄喜のカバーを理解するうえで欠かせないのが、原曲「上を向いて歩こう」の歴史です。
この曲は、歌手・坂本九が歌い、作詞を永六輔、作曲と編曲を中村八大が担当しました。坂本九の公式ディスコグラフィーによると、国内での発売日は1961年10月15日です。
海外ではなぜ「SUKIYAKI」と呼ばれるのか
海外で「SUKIYAKI」というタイトルが使われたのは、日本語の原題を英語圏の人々が発音しやすい形にするためでした。
ただし、楽曲の歌詞や内容がすき焼きを題材にしているわけではありません。海外向けに付けられたタイトルが、そのまま世界的に定着したものです。
1963年にはアメリカで発売され、坂本九の公式記録やユニバーサルミュージックの経歴資料によると、Billboard Hot 100で3週連続1位を獲得しました。日本語で歌われた楽曲が全米チャートの頂点に立った、歴史的な出来事です。
原曲の基本情報を整理すると、次のとおりです。
上を向いて歩こう
坂本九・1961年発売
歌唱
坂本九
作詞
永六輔
作曲・編曲
中村八大
国内発売日
1961年10月15日
海外タイトル
SUKIYAKI
今回のファミマCMは、このような歴史を持つ楽曲を2026年のアーティストが歌い直すという構成です。
60年以上前の作品を現代のファッションブランドの広告に採用したことには、世代や時代を超えて共有できる音楽の力を生かす狙いも読み取れます。
【5周年の秘密】コンビニエンスウェア初のCMが誕生した理由
今回のCMは、ファミリーマートのオリジナルアパレルブランド「コンビニエンスウェア」の5周年記念プロジェクトです。
同ブランドはファミリーマートとファッションデザイナーの落合宏理が共同開発した衣料品ブランド。2021年3月に全国発売を開始し、「いい素材、いい技術、いいデザイン。」をコンセプトに商品を展開してきました。
コンビニで衣料品を買うという行動を、緊急時の買い物だけでなく、普段のファッション選びにも広げようとする取り組みです。
2026年3月にブランド誕生5周年
ファミリーマートの2026年2月12日付発表では、2026年3月にブランドが5周年を迎えることを記念し、初のテレビCMを制作したと説明しています。
また、同社の発表によれば、ブランドの売上は毎年前年比130%を超えて推移し、2025年度には約200億円を見込んでいました。これは当時の会社側による見込み額であり、確定した実績額とは区別する必要があります。
2025年にはブラウェアやサングラスなどの新カテゴリーの商品も登場。FUJI ROCK FESTIVAL'25をはじめとするコラボレーションにも取り組んでいました。
なぜ5周年にテレビCMを制作したのか
これまでのコンビニ衣料品は、急な雨や旅行先での着替えなど、必要に迫られたときに購入する商品というイメージがありました。
コンビニエンスウェアは、そのイメージを変え、日常的に選ばれる衣料品ブランドを目指しています。
ブランドが5周年を迎え、商品展開やコラボレーションの幅が広がったタイミングでテレビCMを投入することは、ブランドの認知をさらに広げるための自然な展開です。
今回のCMは、商品を一つずつ紹介する広告ではなく、さまざまな人が同じブランドの服を着て過ごす世界を描いています。商品単体ではなく、ブランドが提案するライフスタイルそのものを伝える構成です。
【関係者一覧】千葉雄喜・落合宏理・田中裕介・北村道子の役割
「色のトンネル」篇には、ファッション、音楽、映像の各分野から実力派クリエイターが参加しています。
ファミリーマートの公式発表で確認できる制作関係者と、その役割を整理しました。
出典はファミリーマートの2026年2月12日付公式ニュースリリースです。なお、100人以上のキャスト全員の個人名が発表されたわけではありません。
落合宏理:ブランドの世界観を作るクリエイティブディレクター
落合宏理は1977年東京生まれのファッションデザイナーです。文化服装学院を卒業し、2007年にファッションブランド「FACETASM」を立ち上げました。
2013年には毎日ファッション大賞新人賞、2016年には同大賞を受賞。リオオリンピック・パラリンピック閉会式の衣装制作にも携わっています。
コンビニエンスウェアでは、ブランドのクリエイティブディレクターとして商品や世界観を監修しています。
今回のCMについても、ブランドの立ち上げ当初からテレビCMの制作がチームの目標だったと語っています。5周年で実現した今回の企画は、ブランドにとって一つの節目だったことが分かります。
田中裕介:30秒の映像をまとめたCM監督
田中裕介は、テレビCMやミュージックビデオなどを手掛ける映像監督です。
今回の映像では、100人以上のキャスト、複数の撮影場所、千葉雄喜のカバー曲という異なる要素を一つの30秒作品にまとめています。
落合宏理も、ブランドチームの多くの思いを優しくまとめてくれた監督として田中裕介に言及しています。
北村道子:100人以上のスタイリングを担当
スタイリストの北村道子は、今回のCMで100人以上のキャストのスタイリングを担当しました。
一人のモデルに一つのコーディネートを見せる通常の商品広告とは異なり、多くの人が登場する映像では、着こなしのバリエーションそのものがブランドの魅力になります。
コンビニエンスウェアが年齢や性別、国籍を問わず着用されることを表現するうえで、スタイリングは欠かせない要素です。
【起用理由を検証】なぜ千葉雄喜だったのか?
千葉雄喜の起用について、最も注目すべきなのは、ファミリーマートの公式インタビューで明らかになった落合宏理との関係です。
千葉雄喜は広告会社から偶然選ばれたというより、落合宏理自身が一緒に仕事をしたいと考えていた人物でした。
落合宏理からの推薦がきっかけ
公式インタビューで落合は、千葉との関係について友人であることを明かしています。
「僕が何か本気で世界にチャレンジをしようと思う時は、千葉くんと一緒にやりたいっていつも思うんですよね」
加えて、今回の大きなCM企画を受けた際にも、千葉と一緒に実現できればと考えながら進めていたと説明しています。
つまり、今回の起用理由として公式に明らかになっているのは、落合宏理からの推薦と、二人の信頼関係です。
千葉雄喜も「落合さんがいなかったら今回の機会はないですからね」と応じており、双方にとって思い入れのあるプロジェクトだったことがうかがえます。
広告戦略としても相性がよかった理由
もう一つ注目したいのが、千葉雄喜と「上を向いて歩こう」の組み合わせです。
千葉雄喜は現代の音楽シーンで活動するアーティスト。一方、坂本九の「上を向いて歩こう」は、1960年代から受け継がれてきた世代を超える名曲です。
この二つを組み合わせることで、若い世代には新しいカバー作品として、上の世代には懐かしい名曲の再発見として届く可能性があります。
また、コンビニエンスウェアのコンセプトは、特定のファッション愛好家だけを対象としたものではありません。日常生活で誰もが手に取りやすい衣料品を目指しています。
幅広い層に知られる楽曲と、独自の表現を持つアーティストを組み合わせた今回の企画は、ブランドの方向性ともよく合っています。
ただし、特定の年齢層への訴求率や広告効果について、公式発表で具体的な数値が示されているわけではありません。起用の経緯と広告としての効果は分けて考える必要があります。
【CMメイキング・インタビュー】色のトンネル篇の見どころ
「色のトンネル」篇の見どころは、楽曲だけではありません。映像の構成や出演者の多様さにも注目する価値があります。
CMの基本情報
コンビニエンスウェア「色のトンネル」篇
広告主
ファミリーマート
CMブランド
コンビニエンスウェア
CMソング
上を向いて歩こう
歌唱
千葉雄喜
映像尺
30秒
放映地域
全国(一部地域を除く)
ファミリーマート公式発表より
さまざまな日常の場所が登場
公式発表によると、撮影場所にはリビング、海辺、住宅地、銭湯、工事現場などが使われました。
共通しているのは、特別なファッションショーの舞台ではなく、私たちの日常生活につながる場所であることです。
こうした場所にさまざまな人々が登場し、コンビニエンスウェアを身にまとうことで、ブランドの「いい素材、いい技術、いいデザイン。」というコンセプトを視覚的に伝えています。
公式メイキング映像で分かること
ファミリーマートはCM本編だけでなく、千葉雄喜と落合宏理のインタビュー映像、CMメイキング映像も公開しています。
メイキング関連の報道では、千葉が歌詞を書き出してレコーディングに臨む姿や、歌唱中の真剣な表情、笑顔などが紹介されています。
完成したCMだけでは分からない、楽曲への向き合い方や撮影現場の雰囲気を知ることができる内容です。
また、インタビュー映像では、千葉雄喜本人が選曲への思いを語っているため、CMソングの背景を知りたい人にも見どころがあります。
特に確認したい映像は次の3種類です。
CM本編(30秒)
完成した映像と千葉雄喜のカバーを楽しめる
公式動画
千葉雄喜・落合宏理インタビュー
起用の経緯や楽曲への思いを確認できる
CMメイキング映像
歌唱やレコーディングの舞台裏を確認できる
【よくある質問】ファミマのCM「上を向いて歩こう」に関するFAQ
Q1:ファミマの「上を向いて歩こう」を歌っているのは誰ですか?
A1:アーティストの千葉雄喜です。坂本九が歌った名曲をカバーし、2026年2月開始のコンビニエンスウェアのCMソングとして使用されています。
Q2:ファミマの「色のトンネル」篇はいつから放送されていますか?
A2:2026年2月16日(月)からです。全国(一部地域を除く)で放映が開始されました。
Q3:原曲を歌っているのは誰ですか?
A3:坂本九です。1961年10月15日に発売された「上を向いて歩こう」で、海外では「SUKIYAKI」のタイトルで知られています。
Q4:千葉雄喜がCMに起用された理由は何ですか?
A4:公式インタビューによると、クリエイティブディレクターの落合宏理からの推薦がきっかけです。二人は友人関係にあり、落合が以前から千葉と一緒に世界に挑戦したいと考えていたことが明かされています。
Q5:コンビニエンスウェアは何周年ですか?
A5:2026年3月に5周年を迎えました。今回のCMは、その記念として制作されたブランド史上初のテレビCMです。
Q6:CMに出演している人は千葉雄喜だけですか?
A6:いいえ。公式発表では100人以上のキャストが登場するとされています。千葉雄喜はCMソングを担当するアーティストであり、映像には多様なキャストが参加しています。
Q7:ファミマのCMメイキングやインタビューは見られますか?
A7:はい。ファミリーマートの公式動画として、CM本編、千葉雄喜と落合宏理のインタビュー、メイキング映像の3種類が公開されています。
まとめ:ファミマCMは千葉雄喜の歌声と5周年の世界観に注目
2026年2月16日に放送が始まったファミリーマートの「コンビニエンスウェア 色のトンネル」篇。CMソングを担当しているのは千葉雄喜で、坂本九の「上を向いて歩こう」をカバーしています。
今回の企画が興味深いのは、単に有名な楽曲と人気アーティストを組み合わせただけではない点です。
落合宏理からの推薦、千葉雄喜自身の楽曲への思い、田中裕介による映像演出、北村道子による100人以上のスタイリング。それぞれのクリエイティブが、コンビニエンスウェアの5周年という節目に集結しています。
また、1961年に誕生した「上を向いて歩こう」を2026年のCMで取り上げたことには、時代を超えて共有される音楽と、日常に根付くファッションという二つの魅力が重なっています。
【プロの結論】 今回のCMを理解する要点は、歌手・千葉雄喜だけでなく、起用を推薦した落合宏理と、ブランド誕生5周年という背景まで押さえることです。CMの歌声が気になった人は本編を、選曲の理由を知りたい人は公式インタビューを、制作現場に興味がある人はメイキング映像を確認すると、作品の魅力をより深く楽しめます。
なお、「ファミマの2026年最新CM」という検索語と、この「上を向いて歩こう」篇は区別しておきたいところです。この楽曲を使用した作品の正式名称は「コンビニエンスウェア 色のトンネル」篇で、放送開始日は2026年2月16日です。