『よんでますよ、アザゼルさん。』は、久保保久によるブラックユーモア満載のギャグ漫画です。講談社の青年漫画誌『イブニング』で連載され、悪魔を召喚して事件を解決する芥辺探偵事務所を舞台に、女子大生アルバイトの佐隈りん子と個性的な悪魔たちが騒動を繰り広げます。テレビアニメでは2011年に第1期、2013年に『よんでますよ、アザゼルさん。Z』が放送され、小野坂昌也、佐藤利奈、浪川大輔、神谷浩史ら豪華声優陣も話題になりました。
2026年11月6日現在、原作漫画は全16巻で完結済みです。アニメについては第1期と第2期に加え、単行本の限定版に付属したOVA・OAD「泣き牛編」「セーヤ編」も存在します。一方、アニメ第3期については、制作決定や放送開始を告知する公式発表は確認できません。原作の完結時期、アニメの放送履歴、登場人物と声優、続編の可能性まで整理します。
【作品概要】よんでますよ、アザゼルさん。はどんな作品?あらすじと魅力を解説

久保保久が描く悪魔探偵のブラックコメディ
『よんでますよ、アザゼルさん。』は、久保保久が手がけた漫画作品です。
講談社の青年漫画誌『イブニング』で2007年から連載が始まり、2018年12月に本編の最終回を迎えました。
ジャンルはギャグ漫画、ブラックコメディ、ファンタジーなど。かわいらしい姿をした悪魔たちが登場する一方、物語には下ネタ、毒のある会話、過激な描写、ブラックユーモアがふんだんに盛り込まれています。
講談社も最終16巻の商品紹介で、エロス、ハートフルな要素、バイオレンス、ファンタジー、下ネタが共存する作品として紹介しています。
芥辺探偵事務所を舞台にしたあらすじ
物語の中心となるのは、表向きは普通の探偵事務所に見える「芥辺探偵事務所」です。
ここでアルバイトとして働くのが女子大生の佐隈りん子。彼女は雇い主である芥辺の助手を務めています。
ところが、芥辺にはもう一つの顔がありました。
それは、魔導書グリモアを使って魔界から悪魔を召喚し、その能力を利用して依頼を解決する「悪魔探偵」です。
佐隈はある事件をきっかけに悪魔の存在を知り、悪魔と契約することになります。
そこで召喚されたのが、下級悪魔のアザゼル篤史です。
アザゼルは見た目こそ小さく愛嬌がありますが、性格はかなり問題のある悪魔。さらにベルゼブブをはじめとする個性的な悪魔たちも加わり、探偵事務所の日常は次々と騒動に巻き込まれていきます。
事件解決を目的として召喚されたはずの悪魔たちが、かえって事態を混乱させる。この逆転した構図が、本作の基本的な笑いの仕組みです。
タイトルの「よんでますよ」が示す世界観
作品タイトルの「よんでますよ」は、悪魔を召喚する行為と結びついています。
一般的なファンタジー作品では、悪魔は恐ろしい存在として描かれます。しかし、本作では悪魔が人間の都合で呼び出され、仕事を命じられ、ときには人間以上に情けない姿を見せます。
悪魔という超自然的な存在を、現実社会の人間関係や職場の上下関係に置き換えている点が特徴です。
この設定によって、ファンタジーでありながら身近な人間社会を風刺するコメディが成立しています。
【主要キャラクター・声優一覧】アザゼル役は小野坂昌也、佐隈役は佐藤利奈
本作のアニメ版を語るうえで欠かせないのが、キャラクターと声優の組み合わせです。
第1期から第2期『Z』にかけて、主要キャラクターの声優陣は基本的に続投しています。
主要キャラクターと担当声優の関係
| キャラクター | 声優 | 作品内での役割・特徴 |
|---|---|---|
| アザゼル篤史 | 小野坂昌也 | 主役の下級悪魔。淫奔を司り、問題行動も多い |
| 佐隈りん子 | 佐藤利奈 | 芥辺探偵事務所で働く女子大生アルバイト |
| 芥辺 | 浪川大輔 | 悪魔を召喚して事件を解決する探偵事務所の所長 |
| ベルゼブブ優一 | 神谷浩史 | 強力な能力を持つ悪魔。通称べーやん |
| サラマンダー | 中井和哉 | 個性的な能力を持つ悪魔 |
| アンダイン | 小林ゆう | 悪魔の一人。独特の存在感を持つ |
| 堂珍光太郎 | 白石涼子 | 物語に登場する人物 |
| モロク | 玄田哲章 | 悪魔の一人。重厚な声も印象的 |
出典:Production I.Gの作品紹介、AT-Xの番組情報。
アザゼル役・小野坂昌也の存在感
アザゼル役を担当。下品で身勝手な悪魔の言動と、コミカルなリアクションを表現する中心的なキャストです。
アザゼルは、かわいらしい外見と性格の悪さのギャップが特徴です。
そのため、声の演技にも幅広い表現が大切です。小野坂昌也の演技は、キャラクターの毒気とギャグのテンポを支える重要な要素になっています。
佐隈りん子役・佐藤利奈と芥辺役・浪川大輔
佐隈りん子役。悪魔たちに振り回される人間側の視点を担います。
芥辺役。冷静さと圧倒的な存在感を持つ探偵事務所の所長を演じます。
佐隈と芥辺は、アザゼルをはじめとする悪魔たちを動かす人間側の中心人物です。
特に芥辺は、悪魔を使役する立場にありながら、その実力や正体に謎を残すキャラクターでもあります。
ベルゼブブ役・神谷浩史も見逃せない
ベルゼブブ優一役。通称べーやん。アザゼルとは異なる個性と能力を持つ悪魔です。
ベルゼブブは、アザゼルと並ぶ印象的な悪魔の一人です。
神谷浩史の落ち着いた声と、キャラクターの奇妙な言動との組み合わせも作品の魅力になっています。
【アニメ放送時期・OVA一覧】第1期2011年、Zは2013年に放送
原作漫画はテレビアニメ化によって、さらに多くの視聴者に知られるようになりました。
アニメは第1期と第2期の2シリーズが制作されています。
第1期は2011年4月から7月まで放送
テレビアニメ第1期は、2011年4月8日から7月1日まで放送されました。
制作を担当したのはProduction I.G、監督は水島努です。
放送局にはMBS、TOKYO MX、BS11、AT-Xなどが含まれています。
原作の基本設定を踏襲し、芥辺探偵事務所で働く佐隈が悪魔の存在を知り、アザゼルたちと関わっていく展開が描かれました。
第2期『よんでますよ、アザゼルさん。Z』は2013年
第2期は『よんでますよ、アザゼルさん。Z』というタイトルで制作され、2013年4月から6月に放送されました。
Production I.Gが引き続きアニメーション制作を担当し、水島努が監督を務めています。
主要キャストも続投し、アザゼル、佐隈、芥辺、ベルゼブブといったおなじみの登場人物が再び活躍しました。
AT-Xの作品情報では、Zは全13話の作品として掲載されています。
OAD・OVA「泣き牛編」「セーヤ編」も存在
テレビシリーズだけを見ていると見落としやすいのが、単行本の限定版に付属したOVA・OADです。
本作には、テレビアニメ放送前に制作された「泣き牛編」と「セーヤ編」があります。
泣き牛編
- 発売日:2010年2月22日
- 原作漫画第4巻の特装版に同梱
- 全1話
- 監督:水島努
- 制作:Production I.G
原作のエピソードをアニメ化した初期の映像作品です。
セーヤ編
- 発売日:2010年9月22日
- 原作漫画第5巻の初回限定版に同梱
- 全1話
- 監督:水島努
- 制作:Production I.G
テレビシリーズとは別に楽しめる限定版付属の映像作品です。
この2作品は、テレビアニメ第1期よりも前に登場しています。
そのため、作品の映像化の歴史を正確に把握するには、2011年の第1期だけでなく、2010年のOVAも押さえておく必要があります。
【原作漫画は全16巻で完結】最終回の経緯と久保保久の作品評価
2007年から約11年間続いた連載
原作漫画は2007年10月に『イブニング』で連載を開始しました。
その後、約11年間にわたって連載が続き、2018年12月11日発売の『イブニング』2019年1号で最終回を迎えました。
この連載終了については、2018年12月11日付のMANTANWEBも報じています。
最終回を掲載した号には、アニメ版に出演した小野坂昌也、神谷浩史、浪川大輔、佐藤利奈ら声優陣と、水島努監督のメッセージも掲載されました。
最終16巻は2019年2月22日に発売
講談社から刊行された単行本の最終巻は第16巻です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | よんでますよ、アザゼルさん。 |
| 作者 | 久保保久 |
| 出版社 | 講談社 |
| 掲載誌 | イブニング |
| 連載開始 | 2007年10月 |
| 最終回 | 2018年12月11日 |
| 最終掲載号 | イブニング2019年1号 |
| 最終巻 | 第16巻 |
| 発売日 | 2019年2月22日 |
| ISBN | 9784065144961 |
| ページ数 | 176ページ |
講談社の書誌情報では、16巻の商品紹介に「ついに完結」と明記されています。
また、電子版には単行本未収録だったカラー原稿などを収録した特装版も存在します。
最終回は打ち切りだったのか?
作品の完結について検索する読者が気になるのが、連載終了の理由です。
確認できる経緯は、2018年12月に連載誌で最終回が掲載され、翌2019年2月に最終16巻が発売されたというものです。
約11年続いた連載が一区切りを迎えたことは報道されていますが、講談社の最終巻紹介や当時の報道には、打ち切りを理由とする説明はありません。
したがって、単に連載終了という事実だけから、人気低迷による打ち切りだったと判断することはできません。
また、最終16巻の発売によって、漫画本編が未完のまま残されたわけではなく、出版社の書誌情報でも完結作品として扱われています。
作品の評判は?好き嫌いが分かれる理由
『よんでますよ、アザゼルさん。』の特徴は、一般的なギャグ漫画よりも表現がかなり過激なことです。
評価の要点は、大きく3つに分けられます。
1. 遠慮のないブラックユーモア
悪魔という設定を利用して、人間社会の欲望や身勝手さを笑いに変えています。きれいごとだけでは終わらない展開が特徴です。
2. キャラクター同士の掛け合い
アザゼル、佐隈、芥辺、ベルゼブブなど、それぞれの価値観や性格が異なるため、会話そのものがギャグとして成立しています。
3. 下ネタや過激な表現
本作を評価するうえで避けて通れない要素です。かわいらしいキャラクターデザインから想像する内容と実際のギャグの強烈さには大きな差があります。
そのため、毒のある笑いや過激な表現を楽しめる人には魅力的ですが、穏やかな日常系コメディや万人向けのギャグを期待する人には合わない可能性があります。
作品の評価は、単純な人気だけではなく、こうした作風との相性によって大きく変わると考えられます。
【2026年最新】アニメ3期の予定は?続編が制作される可能性を検証
2026年現在、第3期の制作発表はある?
2026年11月6日時点で、テレビアニメ第3期の制作決定や放送開始を告知する公式発表は確認できません。
これまでに制作されたテレビシリーズは、次の2作品です。
- 2011年:『よんでますよ、アザゼルさん。』
- 2013年:『よんでますよ、アザゼルさん。Z』
Production I.Gの作品紹介でも、第1期と第2期の制作情報が確認できますが、第3期の制作決定を示す情報は見当たりません。
つまり、現状は第3期の放送予定が確定しているわけではありません。
続編が実現する可能性を考える3つのポイント
続編の可能性を考える際には、作品の人気だけでなく、原作の状況や制作体制も重要です。
ポイント1:原作漫画はすでに完結している
原作は全16巻で完結しています。
新作アニメを制作する場合、原作の残りのエピソードを映像化するという形だけでなく、既存エピソードの再構成や新規企画など、制作方針を検討する必要があります。
ポイント2:アニメ制作陣と主要キャストの実績がある
第1期と第2期では、監督の水島努、アニメーション制作のProduction I.G、主要声優陣が作品を支えました。
過去の制作体制やキャストの継続性は、続編を検討する際の参考材料になります。ただし、過去の参加実績が新作への参加を保証するわけではありません。
ポイント3:原作完結とアニメ完結は別の問題
漫画が完結していても、アニメ化されていないエピソードが存在する可能性はあります。
そのため、原作の完結だけを理由に、アニメの新作制作が不可能だと判断することはできません。
一方、具体的な制作発表や放送時期がない以上、ファンの期待と公式に決定した情報は区別する必要があります。
2026年に作品を楽しむなら何から見るべき?
初めて作品に触れる人には、原作漫画とテレビアニメのどちらから入るかがポイントになります。
- 原作をじっくり楽しみたい人: 全16巻を通してキャラクターや物語の変化を追う。
- まず雰囲気を知りたい人: 2011年のテレビアニメ第1期から視聴する。
- アニメを一通り楽しみたい人: 第1期から2013年の『Z』へ進む。
- 映像化の歴史まで知りたい人: 2010年の「泣き牛編」「セーヤ編」も確認する。
なお、過去作品の配信状況は動画配信サービスごとに異なります。2026年現在の視聴可否は各サービスの作品ページで確認するのが確実です。
【FAQ】よんでますよ、アザゼルさんに関するよくある質問
Q1:よんでますよ、アザゼルさん。の漫画は全何巻ですか?
A1:講談社から刊行された単行本は全16巻です。最終巻は2019年2月22日に発売され、出版社も完結作品として紹介しています。
Q2:アニメ第1期はいつ放送されましたか?
A2:2011年4月8日から7月1日まで放送されました。全13話で、アニメーション制作はProduction I.Gです。
Q3:アニメ第2期のタイトルと放送時期は?
A3:『よんでますよ、アザゼルさん。Z』というタイトルで、2013年4月から6月に放送されました。
Q4:アザゼルの声優は誰ですか?
A4:小野坂昌也です。佐隈りん子は佐藤利奈、芥辺は浪川大輔、ベルゼブブは神谷浩史が担当しています。
Q5:泣き牛編とセーヤ編はテレビアニメですか?
A5:どちらもテレビシリーズとは別のOVA・OAD作品です。泣き牛編は2010年2月22日発売の第4巻特装版、セーヤ編は2010年9月22日発売の第5巻初回限定版に同梱されました。
Q6:アニメ3期はいつから放送されますか?
A6:2026年11月6日現在、第3期の制作決定や放送開始日は公式発表されていません。放送時期が決まったという情報は、公式の告知を待つ必要があります。
Q7:原作漫画は打ち切りで終わったのですか?
A7:2018年12月発売の『イブニング』2019年1号で最終回を迎え、2019年2月に全16巻の最終巻が発売されました。公式の商品紹介では完結とされていますが、打ち切りを理由とする説明は確認できません。
まとめ:よんでますよ、アザゼルさん。は原作完結後も楽しめるブラックコメディ
『よんでますよ、アザゼルさん。』は、久保保久が描く悪魔探偵を題材にしたブラックコメディです。芥辺探偵事務所を舞台に、佐隈りん子とアザゼル、ベルゼブブたちが繰り広げる騒動が作品の中心になっています。
原作漫画は全16巻で完結し、テレビアニメは2011年の第1期と2013年の『Z』が制作されました。加えて、2010年には「泣き牛編」「セーヤ編」というOVA・OADも登場しています。
2026年11月現在、アニメ第3期の公式発表はありません。続編への期待はありますが、現段階で放送決定と受け取れる情報はありません。
作品の魅力は、かわいらしい悪魔の外見と、容赦のないブラックユーモアとのギャップにあります。過激なギャグや独特のキャラクター同士の掛け合いが好きな人にとって、今から原作を読み直しても楽しめる作品です。
これから作品に触れるなら、まずは2011年のアニメ第1期から入り、気に入ったら『Z』やOVA、原作全16巻へと楽しみを広げていくのがおすすめです。