NHKの報道番組やスポーツ番組で親しまれた松尾剛(まつお・つよし)アナウンサーは、2026年現在、どこで何をしているのでしょうか。かつて「NHKニュース おはよう日本」「サンデースポーツ」「ニュース シブ5時」などで活躍した松尾氏は、2023年にNHKを退局。その後はNHK財団でアナウンス技術を生かした研修講師や、ラジオ番組「まんまる」の司会など、新たな活動を続けています。
退局が報じられたのは2023年6月。55歳での早期退職という選択は大きな話題になりました。なぜNHKを離れたのか、フリーアナウンサーに転身したのか、現在の所属や仕事はどうなっているのか。筑波大学の卒業生紹介、NHK財団の公式記事、報道各社の退局報道、2026年11月のラジオ番組情報をもとに、NHKアナウンサー時代から現在までの歩みを整理します。
【2026年最新】松尾剛アナウンサーの現在はNHK財団!ラジオ「まんまる」でも活躍

松尾剛アナウンサーは、2023年のNHK退局後、NHK財団を活動の拠点としています。現在の肩書は、筑波大学の卒業生紹介に掲載された「NHK財団社会貢献事業本部 シニア・アナウンサー」です。
かつてテレビの報道番組でニュースを伝えていた松尾氏は、現在、長年培ったアナウンス技術を社会に還元する仕事にも取り組んでいます。企業研修や学生向けセミナーで話し方、発声、情報の伝え方などを指導するほか、ラジオ番組の司会も担当しています。
筑波大学の公式卒業生メッセージでも、2026年時点の肩書としてNHK財団社会貢献事業本部のシニア・アナウンサーが紹介されています。単にテレビ出演が減ったという状況ではなく、活動の中心が放送現場から人材育成や社会貢献へと広がったことが分かります。
NHKラジオ「まんまる」の司会を担当
退局後の松尾氏を知るうえで、特に注目したいのがNHKラジオの生放送番組「まんまる」です。
「まんまる」はNHKラジオ第1で2024年4月に始まった番組で、暮らしに関する話題、リスナーからのお便り、ゲストへのインタビューなどを届けています。松尾氏は番組の司会を担当し、パートナーとともに進行しています。
2026年11月6日のNHK AM番組表では、午後0時台の「パートナーは平原綾香」、午後1時台の「ひとのわ」、午後3時台の番組に松尾剛氏が司会として掲載されています。前日の11月5日にも出演が確認でき、2026年秋もラジオの現場で活動していることが分かります。
11月6日の「ひとのわ」では、落語家の林家正蔵氏をゲストに迎え、落語界の伝統と革新をテーマにしたインタビューが予定されていました。こうした多様なゲストとの対話は、ニュースキャスター時代とは異なる松尾氏の仕事の幅を示しています。
出典:筑波大学「卒業生メッセージ」、NHK AM番組表・radikoの2026年11月6日放送情報。
【退局の真相】松尾剛アナウンサーが2023年にNHKを辞めた理由とは?
松尾剛アナウンサーの退局が広く知られるようになったのは、2023年6月7日です。日刊スポーツやスポーツニッポンなどが、NHK広島放送局に所属していた松尾氏が退局することを報じました。
報道によると、松尾氏は当時55歳。NHKの早期退職制度を利用して2023年夏に退局する見通しとなり、フリーアナウンサーとして独立する意向はないと伝えられました。
退局報道からNHK財団への移行まで
2023年6月の段階では、退局の具体的な理由や、その後の仕事について詳細は明らかになっていませんでした。
日刊スポーツが伝えたNHK側のコメントも、職員個人に関することには回答しないというものでした。したがって、退局の背景にある個人的な事情について、NHKが公式に説明した事実は確認できません。
一方、スポニチなどの報道では、早期退職制度の利用が伝えられています。退局の手段については報道で具体的に示されているものの、本人がなぜそのタイミングで退職を決断したのかという動機とは区別する必要があります。
そして、退局後の進路については、同年11月にNHK財団が運営するステラnetの記事で明らかになりました。松尾氏は2023年7月からNHK財団で企業研修や学生向けセミナーの講師を務めていたのです。
退局理由はG7広島サミット終了だったのか?
退局報道の時期と重なる出来事として、2023年5月のG7広島サミットがあります。松尾氏はNHK広島放送局で「お好みワイドひろしま」のキャスターを務めるとともに、G7広島サミットの中継にも携わっていました。
一部の報道では、サミット終了が一つの区切りになった可能性にも触れられています。ただし、これは退局の背景についての報道上の見方であり、本人が正式に説明した退職理由ではありません。
また、民放への移籍やフリーアナウンサーとしての独立が退局の目的だったという情報も、当時の報道内容とは一致しません。
整理すると、2023年の退局について確実に押さえられるのは、早期退職制度を利用した退局が報じられ、その後NHK財団で新しい仕事を始めたという経緯です。具体的な個人的理由については、公表された説明がありません。
【経歴・年表】松尾剛アナウンサーと筑波大学、NHK時代の代表番組
松尾剛氏は1967年に長崎県で生まれ、筑波大学第二学群農林学類を卒業しています。1995年にNHKへ入局し、宮崎、東京、福岡など複数の放送局で経験を積みました。
アナウンサーとしての特徴は、報道だけでなく、スポーツ、生活情報、地域ニュースまで幅広いジャンルを経験してきたことです。特に「おはよう日本」「サンデースポーツ」「ニュース シブ5時」は、全国の視聴者に名前を知られるきっかけとなった代表的な番組です。
筑波大学時代からNHK入局までの意外な歩み
筑波大学の広報誌「Tsukuba Communications」に掲載された卒業生インタビューでは、松尾氏自身が学生時代やアナウンサーを志すまでの経緯を語っています。
大学卒業までには6年を要し、その後、カナダへのワーキングホリデーを経験。帰国後にアナウンサーを志し、さらに準備期間を経てNHKの採用試験に挑戦しました。
大学のインタビューによれば、NHKの受験資格にあった入社時27歳という年齢制限が、挑戦の大きな条件だったといいます。最初から一直線にアナウンサーを目指していたわけではなく、回り道を経て放送の仕事にたどり着いた経歴が特徴的です。
松尾剛アナウンサーの主な経歴・出演番組一覧
| 時期 | 経歴・担当番組 | 主な内容・実績 |
|---|---|---|
| 1967年 | 長崎県生まれ | 筑波大学へ進学 |
| 1992年 | 筑波大学卒業 | 第二学群農林学類を修了 |
| 1995年 | NHK入局 | 初任地は宮崎放送局 |
| 2000年代 | NHKニュース おはよう日本 | 東京アナウンス室で朝のニュースを担当 |
| 2008年〜2010年 | 福岡放送局 | 地域ニュースなどを担当 |
| 2011年〜2015年 | サタデースポーツ・サンデースポーツ | スポーツ番組のキャスターとして活躍 |
| 2015年〜2020年 | ニュース シブ5時 | 寺門亜衣子アナウンサーとともにメインキャスターを担当 |
| 2020年〜2023年 | NHK広島放送局 | お好みワイドひろしま、G7広島サミット中継など |
| 2023年6月〜夏 | NHK退局 | 早期退職制度を利用した退局が報道される |
| 2023年7月以降 | NHK財団 | 企業研修・学生向けセミナーの講師として活動 |
| 2024年以降 | NHKラジオ「まんまる」 | 番組の司会を担当 |
| 2026年 | NHK財団・ラジオ活動 | 社会貢献事業やラジオ番組で活動を継続 |
上記は筑波大学の公式プロフィール、大学広報誌、NHK財団の記事、番組改編時の報道などをもとにした経歴の整理です。
「おはよう日本」で朝のニュースを担当
松尾氏の代表的な出演番組の一つが「NHKニュース おはよう日本」です。
東京アナウンス室に所属していた時期にキャスターを担当し、朝の時間帯に全国へニュースを届けてきました。ニュースの要点を分かりやすく整理し、視聴者に情報を伝える経験は、その後のキャリアの土台になったと考えられます。
「サンデースポーツ」でスポーツ報道にも進出
2011年からは「サタデースポーツ」「サンデースポーツ」のキャスターを担当しました。
筑波大学の広報誌に掲載された2013年のインタビューでは、スポーツ番組について、競技に詳しい視聴者も満足できるように情報を集め、視聴者が期待する内容を想像しながら放送することの大切さを語っています。
単に試合結果を伝えるだけではなく、競技の背景や選手の思いを含めて伝える姿勢が、スポーツキャスターとしての経験にも表れていました。
「ニュース シブ5時」で夕方のニュースの顔に
2015年3月30日にスタートした「ニュース シブ5時」では、寺門亜衣子アナウンサーとともにメインキャスターに起用されました。
夕方のニュース番組として、国内外の主要ニュースに加え、生活情報や社会の話題も扱う構成でした。松尾氏は約5年間にわたって番組の進行を担い、報道キャスターとしての知名度を高めました。
出典:筑波大学広報誌「Tsukuba Communications」、ORICON NEWS、日刊スポーツ。
【広島時代】お好みワイドひろしま・G7広島サミットでの活動
松尾剛氏のキャリアを考えるうえで、2020年のNHK広島放送局への異動も重要な転換点です。
東京で全国放送の番組を担当していた松尾氏は、2020年から広島放送局に所属。「お好みワイドひろしま」のキャスターとして、広島県内のニュースや地域の話題を伝えていました。
地域密着型ニュース「お好みワイドひろしま」
「お好みワイドひろしま」は、広島の暮らしや地域社会の動きを伝える夕方のニュース番組です。
全国向けのニュース番組と地域放送では、求められる役割が異なります。全国ニュースでは広い視点で社会全体の動きを伝える一方、地域ニュースでは、住民の生活に直結する行政、経済、防災、地域の出来事を丁寧に取り上げる必要があります。
松尾氏は全国放送で培った経験を生かしながら、広島の視聴者に向けた情報発信を担当しました。
2023年5月のG7広島サミット中継
広島時代の大きな仕事の一つが、2023年5月19日から21日に開催されたG7広島サミットです。
NHK財団が2023年11月に公開した記事でも、松尾氏がG7広島サミットのキャスターを担当していたことが紹介されています。
国際的な首脳会議では、外交上の動きや各国首脳の発言、会議の背景などを正確かつ迅速に伝えることが大切です。全国放送での経験を持つ松尾氏が、この大きな報道現場に携わったことは、NHKアナウンサー時代の最後を飾る仕事の一つとなりました。
ただし、G7広島サミットが退局の直接的な理由だったと確認できる公式発言はありません。サミットの終了と退局時期が近かったことは事実ですが、両者の因果関係は分けて考える必要があります。
出典:NHK財団運営「ステラnet」2023年11月14日掲載記事。
【退局後の仕事】NHK財団の研修講師として「伝える力」を育てる
松尾剛氏の退局後の活動で、特に注目したいのがNHK財団の研修講師という仕事です。
NHK財団が運営するステラnetは2023年11月14日、「松尾剛アナも講師に!」という記事を公開しました。この中で、松尾氏が同年7月から企業研修や学生向けセミナーなどで講師として活動していることが紹介されています。
企業・自治体・大学生に向けた話し方の研修
NHK財団のことばコミュニケーションセンターでは、放送現場で培われたアナウンス技術を社会に還元するため、企業、自治体、教育機関などを対象とした研修を実施しています。
研修では、分かりやすく話すための方法、声の出し方、発声、情報の組み立て方など、日常の仕事や教育現場でも役立つ技術を扱います。
松尾氏は、長年のニュースキャスター経験を生かし、受講者に実践的な伝え方を教える役割を担うようになりました。
放送現場と研修講師の仕事は何が違う?
NHK財団の記事には、松尾氏自身が新しい仕事に取り組む様子が紹介されています。
テレビ放送では、ディレクターや記者、カメラマンなど複数の専門職が協力して番組を制作します。一方、研修では資料の準備から会場の設営、機材のセッティングまで、自分で対応する仕事も増えたといいます。
また、研修の面白さについて、目の前の受講者の反応を直接感じられることを挙げています。受講者が説明に納得していなければ、別の言い方を試し、理解してもらえるまで工夫する。その経験は、放送とは異なる手応えを生んでいるようです。
同記事で松尾氏は、アナウンサーとしての経験を振り返り、次のように語っています。
「結局、放送も研修も、大切なのは“伝える”ってことなんですよね」
この言葉は、退局後の活動を理解するうえで重要です。ニュースを伝える仕事から、人に伝え方を教える仕事へ。担当する対象は変わっても、中心にある技術は共通しています。
2026年もNHK財団で活動を継続
2026年1月にNHK財団が公開した「第3回インフォメーション・ヘルスアワード」の開催報告では、2025年12月27日に行われた表彰式・シンポジウムの司会を、NHK財団の松尾剛アナウンサーが務めたことが紹介されています。
このイベントは、情報リテラシーやフェイクニュースへの対応などをテーマとする取り組みです。松尾氏は司会進行を通じて、情報を正確に届けるという放送経験を、社会的な活動にも生かしています。
2026年現在の松尾氏は、テレビ番組の出演だけを中心とするアナウンサーではありません。研修、人材育成、イベント司会、ラジオ出演など、経験を活用する複数の活動を続けています。
出典:NHK財団「ステラnet」2023年11月14日、2026年1月14日掲載記事。
【よくある質問】松尾剛アナウンサーの現在に関するFAQ
Q1:松尾剛アナウンサーは2026年現在もNHKに在籍していますか?
A1:NHK本体は2023年に退局しています。現在はNHK財団社会貢献事業本部のシニア・アナウンサーとして紹介されており、NHKラジオ「まんまる」の司会なども担当しています。
Q2:松尾剛アナウンサーがNHKを退局した理由は何ですか?
A2:2023年に早期退職制度を利用した退局が報道されました。ただし、本人が具体的な個人的理由を公表した事実は確認できません。退局後はNHK財団で研修講師として活動しています。
Q3:松尾剛アナウンサーはフリーアナウンサーになったのですか?
A3:当時の報道では、フリーアナウンサーへの転身や民放への移籍の意向はないと伝えられました。その後、NHK財団での研修講師としての活動が明らかになっています。
Q4:松尾剛アナウンサーの出身大学はどこですか?
A4:筑波大学です。1992年に第二学群農林学類を卒業しています。卒業後はカナダへのワーキングホリデーなどを経験し、1995年にNHKへ入局しました。
Q5:松尾剛アナウンサーは現在も「まんまる」に出演していますか?
A5:はい。2026年11月6日のNHK AM番組表では、「まんまる」の午後0時台、午後1時台、午後3時台に司会者として掲載されています。
Q6:「おはよう日本」や「ニュース シブ5時」には復帰しますか?
A6:2026年11月時点で、これらのテレビ番組への復帰が公式に発表された事実は確認できません。現在確認できる主な活動は、NHK財団での社会貢献事業や研修、ラジオ「まんまる」の司会です。
まとめ:松尾剛アナウンサーは退局後も「伝える仕事」を続けている
松尾剛アナウンサーは、1995年のNHK入局から約28年間、報道、スポーツ、生活情報、地域ニュースなど幅広い分野で活躍してきました。
「おはよう日本」「サンデースポーツ」「ニュース シブ5時」といった全国放送の看板番組を担当し、2020年からは広島放送局で「お好みワイドひろしま」やG7広島サミットの報道に携わりました。
2023年の退局は早期退職制度を利用したものと報じられましたが、具体的な退職理由について本人から詳細な説明は公表されていません。その後、同年7月からNHK財団の研修講師として活動していることが明らかになり、フリーアナウンサーへの転身とは異なる道を歩んでいます。
2026年現在はNHK財団社会貢献事業本部のシニア・アナウンサーとして紹介され、ラジオ「まんまる」の司会も継続しています。2026年11月の放送情報からも、その活動を確認できます。
松尾剛氏のキャリアを理解するうえで大切なのは、NHKを退局したことと、アナウンサーとしての活動を終えたことを同じ意味に捉えないことです。テレビの前でニュースを伝える立場から、ラジオでリスナーと対話し、研修で次世代や社会人に伝える技術を教える立場へ。活動の形を変えながら、長年磨いてきた「伝える力」を生かし続けています。
今後もNHK財団での社会貢献活動や「まんまる」での司会など、松尾氏の経験を生かした仕事に注目が集まりそうです。