マクドナルドの紙ストローは、2026年現在どうなったのでしょうか。かつて冷たいドリンクに当たり前のように付いていた紙ストローは、すでに大きな転換期を迎えています。2025年11月19日から、コールドドリンク(紙カップ用)のフタが100%リサイクルPET製の「ストローレスリッド」に順次変更され、対象ドリンクでは紙ストローの提供が終了しました。
さらに2026年3月以降は、ハッピーセットなどの子ども向け商品や一部商品のストローも、植物由来の新素材「Green Planet®」を主原料とするものへ順次切り替わっています。つまり、マクドナルドは紙ストローを単純にプラスチックへ戻したのではなく、飲みやすさと環境負荷の低減を両立する新しい提供方式へ移行しているのです。
【2026年最新】マックの紙ストローは現在どうなった?廃止時期と変更内容

2026年11月現在、マクドナルドのストロー事情は、商品によって大きく異なります。
最も大きな変更は、2025年11月19日に始まったストローレスリッドの全国展開です。日本マクドナルドは2025年10月27日に公式発表を行い、コールドドリンクのうち紙カップで提供する商品のフタを、ストローなしで飲める新しいタイプに変更すると明らかにしました。
この変更に伴い、対象となる冷たいドリンクでは紙製ストローの提供が順次終了。従来のようにストローを差し込んで飲むのではなく、フタに設けられた飲み口から直接飲むスタイルになりました。
ただし、ここで注意したいのは、マクドナルドがすべてのストローを廃止したわけではないという点です。マックシェイクやハッピーセットなど、引き続きストローが必要な商品にはストローが付いています。
加えて、2026年3月以降は、子ども向けや一部商品のストローについても素材変更が進んでいます。日本マクドナルドのサステナビリティレポート2025では、100%バイオマス由来の素材であるGreen Planet®を主原料とするストローへの順次切り替えが明記されています。
つまり、2026年の変更は次の2段階で理解すると分かりやすいでしょう。
- 冷たいドリンク:紙ストローからストローレスリッドへ。
- ストローが必要な商品:従来のストローからGreen Planet®を主原料とする新素材へ順次移行。
この2つは別々の取り組みです。紙ストローがなくなったからといって、マクドナルドからストローそのものがなくなったわけではありません。
日本マクドナルドの2025年10月27日付公式ニュースリリースと、サステナビリティレポート2025に基づく変更です。
【時系列で検証】マクドナルドの紙ストロー導入から廃止までの経緯
マクドナルドの紙ストローをめぐる変化は、2025年に突然決まったものではありません。2022年の環境対策から始まり、利用者の使い心地や店舗での運用も考慮しながら、段階的に進められてきました。
主な転換点を時系列で整理します。
2022年10月4日の公式発表によると、紙製ストローの全国導入は同月7日から順次開始されました。紙ストローにはFSC認証を取得した紙が使われ、木製カトラリーとともにプラスチック製品の削減を目指した取り組みでした。
その後、2024年7月にはストローレスリッドの試験導入が報道されました。J-CASTニュースによると、埼玉県内の約40店舗で試験が行われており、紙ストローに代わる新しい提供方法が検討されていました。
そして2025年10月27日、日本マクドナルドが正式に全国展開を発表。11月19日から順次切り替えが始まり、2026年にはストロー自体の素材変更へと取り組みが進んでいます。
この経緯を見ると、紙ストローからストローレスリッドへの変更は、単なる一時的な方針転換ではなく、数年にわたる容器包装の見直しの一環だったことが分かります。
【廃止理由を解説】なぜマクドナルドは紙ストローをやめたのか?
マクドナルドが紙ストローを終了した背景には、大きく分けて3つの理由があります。
1. 紙ストローの使い心地に対する不満
紙ストロー導入後、利用者からは飲み心地についてさまざまな意見が寄せられていました。
特に目立ったのが、時間が経過すると紙が水分を吸収して柔らかくなるという問題です。飲み始めは問題なくても、ドリンクをゆっくり飲んでいるうちにストローの先端がふやけ、吸いにくくなることがあります。
また、紙特有の口当たりや風味が気になるという声もありました。唇に紙が触れる感覚が苦手な人や、口紅がストローに付着することを気にする人もいます。
TBS NEWS DIGやJ-CASTニュースでも、紙ストローの口当たり、ふやけやすさ、飲み心地に関する利用者の反応が紹介されています。
こうした不満はすべての利用者に共通するものではありませんが、使いやすさを求める声があったことは、ストローレスリッドへの移行を考えるうえで重要な背景です。
2. 環境配慮と利便性を両立する必要があった
紙ストローはプラスチック使用量を減らすための取り組みでした。しかし、環境負荷を抑えることだけでなく、実際に飲むときの快適さや持ち帰り時の使いやすさも求められます。
そこで採用されたのが、100%リサイクルPETを素材とするストローレスリッドです。
新しいフタはストローを別に用意する必要がなく、直接飲める構造です。紙ストローの使用をなくしながら、従来の紙カップを使う冷たいドリンクの飲みやすさを改善することを目指しています。
日本マクドナルドは、この新しいフタを店内飲食だけでなく、テイクアウト、デリバリー、ドライブスルーでも利用できるよう、3年以上の期間をかけて開発したと発表しています。
3. バージンプラスチックの削減目標を達成するため
もう一つの大きな理由は、容器包装全体におけるバージンプラスチックの削減です。
バージンプラスチックとは、化石資源由来の原料から新たに製造されるプラスチックのこと。マクドナルドは2025年末までに、顧客に提供する容器包装類を再生可能素材、リサイクル素材、または認証された素材へ変更する目標を掲げていました。
2025年10月の公式発表では、2022年から2025年までの容器包装類の素材変更によって、年間約6,600トンのバージンプラスチック削減を見込むと説明しています。
さらにサステナビリティレポート2025では、2025年の容器包装使用数を基準にした削減推定量を年間約6,800トンとしています。
ここで注意したいのは、この数値がストローレスリッド単独の削減量ではないことです。ストロー、カップ、フタ、レジ袋など、さまざまな容器包装類の変更を含めた推定値です。
紙ストローを単純に別のプラスチックへ戻したのではなく、再生素材を使ったフタや植物由来素材のストローを組み合わせることで、新品プラスチックの使用を減らす方向に進んでいます。
【仕組みと比較】ストローレスリッドはどう飲む?紙ストローとの違い
ストローレスリッドとは、ストローを差し込まずに、そのまま飲めるように設計されたドリンク用のフタです。
従来のフタでは、ストローを通すための穴が設けられていました。一方、新しいフタには専用の飲み口があり、そこから直接ドリンクを飲む仕組みです。
素材は100%リサイクルPET。使用済みのPETを再生した素材を活用している点が特徴です。
ストローレスリッドの3つの特徴
① 飲み口を開いて直接飲める
ストローを用意しなくても、フタの飲み口からそのまま飲めます。通常のコールドドリンクであれば、ストローを差し込む手間がなくなります。
② 持ち帰りやデリバリーでこぼれにくい設計
飲み口を簡単に開けられる一方、持ち運び中に不用意に開いて中身が漏れないよう工夫されています。
③ 炭酸飲料にも対応する設計
炭酸飲料をデリバリーする際に、振動などによって炭酸ガスの内圧で中身が噴き出しにくいようなデザインが採用されています。
日本マクドナルドの公式FAQでも、ストローレスリッドは100%リサイクルPET製であり、ストローなしで飲めるフタとして説明されています。
紙ストローとストローレスリッドはどちらが便利?
両者は、単に素材が違うだけではありません。飲み方そのものが異なります。
- 紙ストロー:ストローを通して飲むため、口をカップに直接付ける必要がない。
- ストローレスリッド:ストローを使わず、フタの飲み口から直接飲む。
紙ストローは、口をカップに付けずに飲みたい人や、ストローを使う習慣がある人には便利です。一方、長時間飲んでも紙がふやける心配がなく、ストローを持ち歩く必要もないという点では、ストローレスリッドに利点があります。
ただし、ストローを使いたい人にとっては、ストローレスリッドが必ずしも最適とは限りません。特に小さな子どもや、飲み口に直接口を付けることに抵抗がある人は、ストロー付きの商品を選ぶほうが使いやすい場合があります。
100%リサイクルPETならペットボトルとして捨てられる?
ここも間違えやすいポイントです。
ストローレスリッドはPETを原料としていますが、ペットボトルそのものではありません。マクドナルド公式FAQでは、ストローレスリッドを家庭で処分する場合、ペットボトルと同じ方法ではなく、自治体のルールに従うよう案内しています。
店舗ではプラスチックごみとして廃棄するよう案内されています。素材がPETだからといって、ペットボトル回収にそのまま出せるわけではない点に注意してください。
【現在もストローが付く商品】ハッピーセット・シェイク・フラッペの最新事情
紙ストローの提供が終了した後も、マクドナルドにはストローを使って飲む商品があります。
日本マクドナルドの公式FAQによると、現在もストロー付きで提供される主な商品・カテゴリーは次のとおりです。
ハッピーセットのストロー
ハッピーセットを注文した子ども向けには、引き続きストローが提供されています。
子どもにとって、カップを傾けて飲むよりもストローを使うほうが飲みやすい場合があります。特に小さな子どもが利用する商品では、使いやすさへの配慮が必要です。
2026年3月以降は、このような子ども向けのストローについてもGreen Planet®を主原料とする素材への切り替えが進められています。
マックシェイクのストロー
マックシェイクもストロー付きで提供される商品です。
シェイクは通常の炭酸飲料やジュースよりも粘度が高く、ストローを使って吸い上げる飲み方が商品の特徴にもなっています。そのため、一般的なコールドドリンク用のストローレスリッドとは別の提供方法が採用されています。
紙ストローへの全面統一が行われていた時期にも、マックシェイクなどの一部商品ではプラスチック製ストローが継続されていました。
マックフィズ・マックフロートのストロー
マックフィズやマックフロートも、公式FAQでストロー付きの商品として案内されています。
特にマックフロートは、ドリンクの上にソフトクリームが載った商品です。ドリンクとソフトクリームを楽しむため、通常のコールドドリンクとは異なるフタや提供形態が使われています。
そのため、紙カップ用のストローレスリッドが導入されたからといって、マックフロートまで一律にストローなしになったわけではありません。
フラッペ・スムージーのストロー
マックカフェのフラッペやスムージーも、公式FAQでストロー付きのドリンクとして紹介されています。
これらは通常のアイスコーヒーやコーラなどとは飲み方が異なる商品です。ストローを使うことで、ドリンクを最後まで飲みやすくする役割があります。
なお、公式FAQはストロー付きの商品カテゴリーを案内していますが、各商品の新素材への切り替え時期や店舗ごとの提供状況まで一律に示しているわけではありません。2026年3月以降のGreen Planet®への移行も、対象商品のストローから順次進める取り組みです。
商品ごとの提供方法については、日本マクドナルドの公式FAQが基本的な確認先になります。
【Green Planet®とは?】2026年から始まったストローの新素材を解説
2026年のマクドナルドのストローを理解するうえで欠かせないのが、Green Planet®という素材です。
Green Planet®は、化学メーカーの株式会社カネカが開発した生分解性バイオポリマーです。植物油などのバイオマスを原料とし、微生物の発酵プロセスによって製造されます。
一般的な石油由来プラスチックとは異なり、自然界の土壌や海水に存在する微生物によって分解され、最終的には二酸化炭素と水になる性質を持つとカネカは説明しています。
ストローだけでなく、レジ袋、カトラリー、食品容器包装材などへの活用も想定されている素材です。
なぜ紙ではなくGreen Planet®なのか?
紙ストローには、プラスチックの使用量を減らせるというメリットがある一方、長時間の使用で柔らかくなるという課題があります。
Green Planet®を主原料とするストローへの変更は、環境負荷の低減と飲みやすさの両立を目指すものです。
マクドナルドのサステナビリティレポート2025では、2026年3月以降、子ども向けや一部商品のストローについて、100%バイオマス由来のGreen Planet®を主な原料とするストローへ順次切り替えると説明しています。
ここで押さえたいのは、Green Planet®という素材そのものが100%バイオマス由来であることと、完成したストロー全体の原料構成は別の話だという点です。公式資料の表現は「主な原料」であり、すべてのストローがGreen Planet®だけでできていると説明しているわけではありません。
また、生分解性があるからといって、どこに捨ててもよいわけではありません。使用後は一般のごみ処理や自治体・店舗の分別ルールに従うことが大切です。
2026年の変更は紙ストローへの逆戻りではない
紙ストローからストローレスリッドへ変更されたことで、「結局プラスチックに戻ったのでは?」という疑問を持つ人もいるでしょう。
しかし、ストローレスリッドに使用されるのは新品の石油由来プラスチックではなく、100%リサイクルPETです。また、ストローが必要な商品では植物由来素材を主原料とするストローへの切り替えが進んでいます。
つまり、2026年のマクドナルドは、すべてを紙にする方針から、商品に応じて再生素材やバイオマス素材を使い分ける方針へと移行しているのです。
【よくある質問】マック紙ストローに関するFAQ
Q1:マクドナルドの紙ストローはいつから廃止された?
A1:2025年11月19日から、コールドドリンク(紙カップ用)のフタをストローレスリッドへ順次変更し、それに伴って紙ストローの提供を順次終了しました。全商品でストローがなくなったわけではありません。
Q2:2026年現在、マックの冷たいドリンクにはストローが付かない?
A2:一般的なコールドドリンク(紙カップ用)は、ストローなしで飲めるフタが基本です。一方、マックシェイク、マックフィズ、マックフロート、ハッピーセット、フラッペ、スムージーなどは、引き続きストロー付きで提供されています。
Q3:ストローレスリッドの素材は何?
A3:100%リサイクルPETです。使用済みPETを再生した素材を採用しています。なお、ペットボトルそのものではないため、家庭ではペットボトル回収ではなく自治体の分別ルールに従ってください。
Q4:紙ストローは本当にふやけやすかった?
A4:水分を吸収して柔らかくなるという利用者の声が、2022年の導入後に報道などで紹介されていました。口当たりや吸いやすさに不満を持つ人もいましたが、感じ方には個人差があります。
Q5:Green Planet®のストローはいつから導入された?
A5:日本マクドナルドのサステナビリティレポート2025によると、2026年3月以降、子ども向けや一部商品で順次切り替えが始まっています。素材は100%バイオマス由来のGreen Planet®を主原料とするものです。
Q6:ストローレスリッドは環境に優しいの?
A6:新品の石油由来プラスチックではなく、100%リサイクルPETを使っている点が特徴です。ただし、環境負荷は素材の製造、回収、廃棄なども含めて考える必要があります。素材名だけで環境性能のすべてが決まるわけではありません。
まとめ:マック紙ストロー廃止後は商品別の新素材への移行に注目
2026年現在、マクドナルドの紙ストローは、冷たいドリンク向けの提供を中心に終了しています。2025年11月19日から導入されたストローレスリッドによって、通常のコールドドリンクはストローを使わずに飲む方式へと変わりました。
一方、ハッピーセットやマックシェイク、マックフィズ、マックフロート、フラッペ、スムージーなどでは、引き続きストローが使われています。そして2026年3月以降、子ども向けや一部商品のストローについては、Green Planet®を主原料とする素材への変更が進んでいます。
今回の変化で注目したいのは、単純に紙からプラスチックへ戻ったわけではないという点です。リサイクルPET製のフタと、植物由来の生分解性素材を組み合わせることで、商品ごとに適した飲み方と素材を選ぶ方向へ進んでいます。
利用者にとっては、ストローが必要かどうか、直接飲めるフタが使いやすいかどうかが選択のポイントになります。環境面では、リサイクル素材とバイオマス素材の違いを理解することも大切です。
今後のマクドナルドの容器包装を考えるうえでは、「紙かプラスチックか」という二択ではなく、素材の由来、使いやすさ、廃棄後の処理まで含めて評価する視点が欠かせません。紙ストローの終了は、マクドナルドの環境対策が次の段階へ進んだことを示す転換点といえます。