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【2026年最新】明治のカールは本当に生産終了した?現在の販売状況

高村 美里 高村 美里 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
目次

最初に押さえておきたいのは、カールの「全国販売終了」と「商品の完全な生産終了」は別の出来事だという点です。

明治の2026年9月更新の公式Q&Aによると、現在の販売商品は次の2種類です。


カールチーズあじ

西日本限定販売
チーズのコクと、ふっくらサクサクした食感が特徴。複数のチーズをブレンドした定番商品です。


カールうすあじ

西日本限定販売
かつおだしをベースに昆布のうまみを利かせた、和風の味わいが特徴です。

どちらも明治が販売を継続している商品です。つまり、2026年11月現在の正確な状況は、「全国販売は終了したが、西日本では2種類の販売が続いている」となります。

なお、現在の販売対象地域は、京都・滋賀・奈良・和歌山・兵庫・大阪の近畿地方に加え、鳥取・岡山・島根・広島・山口、四国4県、九州各県、沖縄です。明治の公式案内では、販売対象となる府県が具体的に掲載されています。

2017年の全国販売終了は何を意味していたのか

2017年5月25日、明治はカールの販売地域と商品ラインアップを変更すると発表しました。

この発表によって、全国のスーパーやコンビニで当たり前のように買えていたカールが、中部地域以東の通常販売から姿を消すことになりました。

ただし、明治はブランドそのものを廃止するのではなく、販売地域と商品数を絞って存続させる道を選択しました。長年親しまれたブランドを残すための事業上の判断だったのです。

【販売終了の理由】カールの売上低迷と収益性悪化の実態

カール生産終了

カールの全国販売終了を理解するには、2017年当時のスナック菓子市場と、明治が抱えていた事業上の問題を見る必要があります。

理由1:長期的な売上低迷

カールは発売当初から国民的な知名度を獲得し、1990年代には年間売上高が約190億円に達した時期もありました。

しかし、その後は販売規模が縮小。2015年ごろには約60億円程度まで落ち込んだと報じられています。最盛期と比較すると、大幅な減少です。

明治が2017年に説明した主な要因は、市場環境や顧客ニーズの変化に伴う競争力の低下、そして長期的な販売規模の低迷による収益性の悪化でした。

かつての定番商品であっても、消費者の嗜好が変わり、販売数量が減少すれば、従来の生産体制を維持することは難しくなります。

理由2:ポテト系スナックなどとの競争

スナック菓子市場では、ポテトチップスをはじめ、多様な食感や味を持つ商品が競争しています。

カールの特徴は、とうもろこしを主原料としたノンフライ製法と、独特の軽い食感です。しかし、長年の定番商品という強みだけでは、変化する消費者ニーズに対応しきれなくなっていました。

これは単にカールの味が嫌われたという話ではありません。商品自体のブランド価値と、全国規模の生産・物流を維持できる採算性は、別の問題だったということです。

理由3:全国5拠点の生産体制を維持する難しさ

販売規模が縮小するなかで、全国5カ所の工場を使った従来の生産体制を維持することも課題になりました。

明治は生産拠点を整理し、2017年8月以降、四国明治の松山工場に製造を集約。販売地域も西日本に絞りました。

ITmediaの2023年の取材記事では、販売地域を西日本に限定した理由について、生産効率と生産拠点からの物流を総合的に考えた結果だと紹介しています。

つまり、カールの地域限定販売は、売上低迷への対応であると同時に、製造コストと物流コストを見直すための経営判断でもありました。

【歴代商品と転換点】1968年発売から2017年のカレーあじ終了まで

カールの歴史は、単なる一商品の販売記録ではありません。日本のスナック菓子市場の変化とともに、味や形状、販売方法を変えてきた歴史でもあります。

カールの主要な歴史年表

時期 出来事・商品 意味・その後 1968年7月25日 カール発売 チーズとチキンスープの2種類で登場 1969年 カレーがけ カレー系フレーバーの歴史が始まる 1971年 うすあじ登場 かつおだしと昆布を生かした和風の定番へ 1982年 カールおじさんが主役に ブランドを象徴するキャラクターとして定着 2017年5月 販売地域縮小を発表 全国販売から西日本限定へ変更 2017年8月 一部商品の生産終了 カレーあじ、大人の贅沢カール、小つぶカールなどが終了 2017年8月以降 松山工場に生産集約 チーズあじ・うすあじの販売を継続 2026年12月予定 松山工場の生産終了・閉鎖 大阪工場への製造機能移管が報じられている

この年表のうち、発売日や初期の味、うすあじの登場時期、カールおじさんの歴史は、明治の公式ブランドサイトでも紹介されています。

カールカレーあじはなぜ販売終了した?


カールカレーあじ

2017年8月生産分で終了
かつての定番フレーバー。チーズあじ、うすあじと並んで親しまれていました。

カレーあじは、現在の販売地域縮小に伴って姿を消した商品の代表例です。

2017年8月生産分を最後に、「カールカレーあじ」は販売終了となりました。同時に「大人の贅沢カール」の濃厚炙りチーズ味・熟旨炙りカレー味、「小つぶカール」のチーズあじ・うすあじも販売を終了しています。

重要なのは、カレーあじだけが単独で不人気になったために終了した、という単純な話ではないことです。明治がブランド全体の収益性を見直し、商品ラインアップを7品目から2品目に絞った結果でした。

カレー味そのものの人気がなくなったと断定することもできません。販売終了時には、カレーあじを惜しむ反応が報じられ、販売終了の発表後には同商品の販売が大きく伸びたという流通データも紹介されています。

カールおじさんはどうなった?

カールの販売地域縮小とともに、カールおじさんまで引退するのではないかという関心も集まりました。

しかし、2017年の発表では、カールおじさんやカールぼうやなどの「おらが村キャラクター」は引き続き使用する方針が示されました。

カールおじさんは1982年にCMとパッケージの主役になったキャラクターです。商品販売地域の変更とキャラクターの存続は、別々に考える必要があります。

【東日本でも買える?】カールの取扱店舗と購入方法

東京、神奈川、埼玉、千葉などの東日本に住んでいる人にとって、最も気になるのが購入方法でしょう。

2026年現在、東日本では通常の地域販売が行われていません。ただし、地域限定商品であることと、対象地域外で絶対に購入できないことは同じではありません。

1.西日本のスーパー・ドラッグストア・コンビニ

最も確実性が高いのは、明治が販売対象としている西日本の店舗で探す方法です。

現在の公式販売対象地域は次のとおりです。

- 近畿:京都、滋賀、奈良、和歌山、兵庫、大阪
- 中国:鳥取、岡山、島根、広島、山口
- 四国:香川、徳島、愛媛、高知
- 九州・沖縄:福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄

同じ府県内でも、店舗によって在庫や取扱状況は異なります。明治の公式サイトにある「商品取扱店舗検索」を使って、訪問前に確認するのが効率的です。

2.東日本の駅売店・土産物売場

東日本では通常のスーパーの定番棚に並ぶ商品ではありませんが、西日本の駅売店や土産物売場では、地域限定商品として購入できる機会があります。

ITmediaの2023年の取材では、新大阪駅でカールを土産需要に向けて販売する取り組みが紹介されました。全国販売から撤退した後も、地域の名物や持ち帰り土産として需要を掘り起こしていたのです。

東日本の物産展や地域フェアなどで販売される可能性もありますが、常設販売とは異なります。イベントごとに出店者や商品構成が変わるため、事前確認が必要です。

3.ネット通販で購入する場合

ネット通販も購入手段の一つです。ただし、ここで注意したいのが販売元です。

明治の公式Q&Aは2026年11月4日更新で、カールについて「お客様への直接の通信販売は行っておりません」と案内しています。つまり、メーカーが直接販売する公式通販商品として購入することはできません。

通販サイトで見つかる場合は、第三者の小売店や出品者による販売かどうかを確認してください。購入前には、次の項目をチェックしましょう。

- 販売者と発送元が明確か
- 賞味期限が十分に残っているか
- 送料を含めた価格が適正か
- 袋の破損や保存状態に問題がないか
- まとめ買いの場合、数量と内容が明記されているか

特に限定販売商品は、通常のスナック菓子と比べて価格が高く設定される場合があります。定価との比較だけでなく、送料や賞味期限も含めて判断することが大切です。

【2026年12月の重大な転換点】四国明治・松山工場閉鎖と大阪工場への移管

2026年12月閉鎖予定

2026年のカールをめぐる最大のニュースが、愛媛県松山市にある四国明治の松山工場の閉鎖です。

松山工場は、2017年の生産拠点集約以降、全国で唯一カールを製造してきた工場です。1975年にカールの生産を開始しており、半世紀以上にわたってブランドを支えてきました。

ところが、明治は収益改善や経営基盤の強化を目的に、2026年12月に松山工場の生産を終了し、閉鎖する計画を明らかにしました。2025年10月には、あいテレビがこの方針を報道しています。

なぜ松山工場を閉鎖するのか

今回の工場再編は、カールだけを対象とした販売終了措置ではありません。

明治ホールディングスの2025年度中間期決算説明資料では、四国明治の香川工場と松山工場の生産終了が構造改革の一環として示されています。加えて、工場の集約・閉鎖を通じた生産体制の効率化が説明されています。

松山工場は2026年12月、香川工場は2028年3月に生産終了予定です。四国における製造機能を見直し、グループ内の他工場へ移管する計画です。

カールは大阪工場で製造される?

報道によると、松山工場で製造してきたカールの生産機能は、大阪府高槻市にある明治の大阪工場へ移される予定です。

あいテレビの報道でも、松山工場閉鎖後は大阪工場に生産を移し、西日本での販売を継続すると伝えられています。建通新聞も、松山工場のカール製造機能を大阪工場へ移管する計画を報じています。

ここで誤解してはいけないのは、工場の閉鎖と商品の生産終了は同じではないという点です。

これまでカールを製造してきた松山工場が閉鎖されても、製造設備や機能を別の工場に移すことで、商品そのものの製造は続けられます。

工場閉鎖によって販売が止まる可能性は?

現時点で報道されている方針は、松山工場の閉鎖と大阪工場への製造移管、そして西日本での販売継続です。

一方、工場の切り替えに伴う具体的な生産スケジュールや、一時的な店頭在庫の変動については、個別の詳細まで公表されているわけではありません。

そのため、2026年12月前後は製造所表示や店頭在庫に注目する必要があります。ただし、工場閉鎖を理由にカールが完全消滅すると判断する根拠はありません。

【プロの結論】カールは今後も販売継続する?2027年以降の見通し

2026年11月現在、カールの将来を考えるうえで重要なのは、2017年と2026年の経営判断を混同しないことです。

2017年は、販売地域と商品数を縮小してブランドを存続させた時期でした。そして2026年は、唯一の製造拠点だった松山工場を閉鎖し、大阪工場へ製造機能を移す転換期です。

いずれも、ブランドを廃止することと同じ意味ではありません。

今後の販売を判断する3つのポイント



1.西日本限定販売が維持されるか

現在の明治公式案内では、チーズあじとうすあじの販売が継続されています。今後の販売地域変更が発表されるかが最初の確認ポイントです。


2.大阪工場への移管が予定どおり進むか

松山工場の生産終了後、製造が大阪工場へ移行し、安定供給が維持されるかが注目点です。


3.商品ラインアップが変わるか

現在の定番は2種類です。カレーあじなどの復活や新フレーバーの発売については、明治の新しい商品発表を確認する必要があります。

個人的に注目したいのは、松山工場から大阪工場への移管です。

2017年には、5カ所の工場を1カ所に集約することでカールの存続が図られました。2026年には、その唯一の製造拠点を閉鎖して別の工場に移すことになります。

これは、ブランドを守るための生産体制の再構築と見ることができます。カールの歴史が終わるかどうかではなく、どのような製造体制でブランドを維持するのかが、今後の焦点です。

【カールの生産終了】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:明治のカールは2026年に完全生産終了したのですか?

A1:いいえ。2026年11月現在、チーズあじとうすあじの2種類が西日本限定で販売されています。松山工場は12月に閉鎖予定ですが、製造機能を大阪工場へ移して販売を続ける方針が報じられています。

Q2:カールは東京や関東のスーパーでも買えますか?

A2:関東では通常の地域販売は行われていません。物産展やスポット入荷、第三者のネット通販などで購入できる場合はありますが、常時購入できるとは限りません。

Q3:カールカレーあじは復活しますか?

A3:カールカレーあじは2017年8月生産分をもって販売終了しました。2026年11月現在、定番商品としての復活発表は確認できず、公式案内の現行商品はチーズあじとうすあじの2種類です。

Q4:松山工場が閉鎖されたらカールはなくなりますか?

A4:なくなるとは限りません。報道では、大阪工場への製造移管と西日本での販売継続が示されています。工場の閉鎖は、商品の販売終了を意味するものではありません。

Q5:カールは明治の公式通販で購入できますか?

A5:明治の公式Q&Aによると、カールの直接通信販売は行っていません。購入する場合は、販売対象地域の取扱店舗や、第三者の販売店を確認してください。

まとめ:明治カールは生産終了ではなく、製造拠点を変えて存続へ

2026年11月現在、明治のカールは完全な生産終了には至っていません。

2017年8月に全国販売を終了し、西日本限定の「チーズあじ」「うすあじ」の2種類に絞られました。その背景には、長期的な売上低迷、収益性の悪化、生産・物流体制の見直しがありました。

さらに2026年12月には、四国明治の松山工場が閉鎖される予定です。しかし、カールの製造は大阪工場へ移管され、西日本での販売は継続する方針が報じられています。

読者が覚えておきたい要点は次の3つです。

- 全国販売終了と完全生産終了は違う。
- 現在の定番商品はチーズあじとうすあじの2種類。
- 松山工場は2026年12月閉鎖予定だが、大阪工場への製造移管で販売継続を目指している。

1968年の誕生から半世紀以上。カールは販売地域も製造拠点も変えながら、ブランドを守り続けています。

東日本で気軽に買えなくなったことは確かですが、カールそのものが消えてしまったわけではありません。今後は大阪工場への移管が順調に進むか、そして西日本限定という販売体制が維持されるかが、ブランドの未来を左右する注目点になりそうです。

情報基準日:2026年11月5日。明治公式Q&A・ブランドヒストリー、明治ホールディングスの経営資料、報道各社の工場再編に関する報道を参照。

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デジタルマーケター 高村 美里
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暮らし・レシピのテーマを担当。公的機関の資料やメーカー公式の表示を参照し、手順は再現できる形で整理します。

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