藤田譲瑠チマは、2025年6月にシント=トロイデンからFCザンクトパウリへ完全移籍しました。ドイツでの新たな挑戦を始め、2026-27シーズンは2.ブンデスリーガで中盤の主力としてプレーしています。
2026-27シーズンの最新成績
24歳

2002年2月16日生まれ
- 所属:FCザンクトパウリ
- 背番号:16
- ポジション:MF
- 身長:175cm
2026年11月6日時点。プロフィールはブンデスリーガ公式選手情報を参照。
9試合
1得点
738分
0アシスト
ここで注意したいのが、9試合という数字の内訳です。
ブンデスリーガ公式の2026-27シーズン記録では、リーグ戦は8試合1得点。残る1試合はDFBポカールでの出場です。つまり、9試合という数字はリーグ戦だけではなく、カップ戦を含む公式戦合計となります。
今季初ゴールはヴォルフスブルク戦
注目されたのは2026年9月13日のVfLヴォルフスブルク戦です。
藤田はこの試合で得点を記録。ザンクトパウリは1対0で勝利し、MFとして攻守両面で存在感を示しました。
また、11月1日の1.FCニュルンベルク戦では90分間プレーしています。直近のリーグ戦でも先発出場を続けており、チーム内での役割の大きさがうかがえます。
ドイツで評価される走力と運動量
ブンデスリーガ公式の2026-27シーズン統計では、次の数字も公表されています。
- スプリント:95回
- 強度の高いランニング:508回
- 総走行距離:81.5km
- 最高速度:31.19km/h
これらは単なる走行距離ではありません。中盤で相手の攻撃を封じ、味方の攻撃を支援する選手にとって、運動量とスプリント能力は試合への関与度を測る材料になります。
なお、2025年にザンクトパウリへ加入した当時はドイツ1部のブンデスリーガに所属していました。2026-27シーズンの現在は2部でプレーしています。移籍時の所属リーグと現在の所属リーグは区別して理解する必要があります。
【移籍経緯を解説】東京ヴェルディからシント=トロイデン、ドイツへ
藤田譲瑠チマのキャリアは、国内での育成と実戦経験を積みながら、徐々に海外へ活動の場を広げてきた道のりです。
クラブ別の経歴・出場記録
| 時期 | 所属クラブ | 主な実績・転換点 |
|---|---|---|
| 2019〜2020年 | 東京ヴェルディ | J2通算45試合3得点 |
| 2021年 | 徳島ヴォルティス | J1で28試合1得点 |
| 2022〜2023年 | 横浜F・マリノス | J1優勝、国内タイトルを経験 |
| 2023〜2025年 | シント=トロイデン | 公式戦63試合1得点 |
| 2025年〜 | FCザンクトパウリ | ドイツでの挑戦を開始 |
| 2026-27年 | FCザンクトパウリ | 2.ブンデスリーガでプレー |
出場記録は各クラブの発表およびマネジメント会社の公開プロフィールに基づきます。大会によってリーグ戦とカップ戦の集計は異なります。
東京ヴェルディでプロデビュー
藤田は東京都町田市出身。東京ヴェルディのジュニアユース、ユースで育ち、2019年には2種登録選手としてトップチームの公式戦に出場しました。
2020年には正式にトップチームでプレーし、J2リーグで41試合3得点を記録しています。
当時から注目されたのは、若い選手ながら中盤で落ち着いてボールを扱える点です。守備だけに偏らず、パスを通して攻撃の方向を変えられる能力も持っていました。
2021年1月13日、徳島ヴォルティスへの完全移籍が発表されます。東京ヴェルディの公式発表では、育成組織から長く所属したクラブを離れることになりました。
徳島ヴォルティスでJ1を経験
2021年は徳島ヴォルティスでプレーしました。
J2からJ1へカテゴリーが変わり、対戦相手の強度や試合展開も変化。リーグ戦28試合1得点、カップ戦5試合に出場しています。
同年12月20日には横浜F・マリノスへの完全移籍が発表されました。
横浜F・マリノスでタイトル獲得
2022年からは横浜F・マリノスに加入。
Jリーグ屈指の攻撃的なサッカーを展開するチームで、ボランチとしてプレーする経験を積みました。
この時期の大きな実績は、2022年度のJ1リーグ優勝です。さらに2023年度のFUJIFILM SUPER CUPも獲得しています。
個人としても、国内でタイトルを争うクラブの中盤を経験したことは、その後の海外挑戦につながる重要な段階でした。
2023年、ベルギーのシント=トロイデンへ
2023年7月27日、ベルギーのシント=トロイデンVVへの完全移籍で基本合意したことが発表されました。
STVVの公式発表では、藤田本人が日本で培った経験を生かし、新しい環境で成長しながらチームを助けたいという意向を示しています。
ベルギーでは2シーズンにわたりプレーし、クラブの2025年6月の退団発表によると、公式戦63試合1得点を記録しました。
2025年、FCザンクトパウリへ完全移籍
2025年6月28日、STVVは藤田のFCザンクトパウリへの完全移籍を発表しました。
ベルギーからドイツへ。欧州での経験を積んだうえで、より高い競争環境に身を置くことになりました。
この移籍は、東京ヴェルディから始まったキャリアの中でも大きな転換点です。
【日本代表歴】U-23日本代表キャプテンからA代表へ
藤田の代表キャリアを語るうえで、2024年のAFC U-23アジアカップは欠かせません。
単に年代別代表に選ばれた選手ではなく、キャプテンとしてチームをまとめ、大会MVPを獲得した実績があります。
年代別代表からA代表への歩み
代表歴を整理すると、次のようになります。
- 2019年:U-17日本代表、FIFA U-17ワールドカップ
- 2020年:U-19日本代表
- 2021年:U-21・U-22日本代表、U-24日本代表の東京五輪トレーニングパートナー
- 2022年:EAFF E-1サッカー選手権でA代表初選出
- 2024年:U-23日本代表キャプテン、パリ五輪出場
- 2025年:日本代表に再招集され、国際親善試合などに出場
- 2026年:3月のスコットランド・イングランド遠征に招集
所属マネジメント会社の公開プロフィールでは、2026年8月1日時点のA代表出場数は8試合とされています。
2024年U-23アジアカップで大会MVP
2024年5月、カタールで開催されたAFC U-23アジアカップで、日本はウズベキスタンとの決勝を1対0で制しました。
藤田はキャプテンとして大会を戦い、最優秀選手賞であるMVPを受賞しています。
特に評価されたのは、中盤での安定感です。
FIFAのインタビューでは、藤田自身も守備的MFとしてMVPを受賞できたことについて、次のように振り返っています。
一般的にフォワードやゴールキーパーがもらうことが多いMVPの個人賞を、守備的MFである自分がもらえたことは良かったと思います。
この言葉には、得点やアシストだけでは測れない中盤の仕事への自負が表れています。
パリ五輪では準々決勝まで進出
2024年のパリオリンピックでも、藤田はU-23日本代表のキャプテンを務めました。
グループステージを突破した日本は、準々決勝でスペインと対戦。0対3で敗れ、メダル獲得には届きませんでした。
日本オリンピック委員会の記録では、男子サッカーの最終順位は5位です。
2026年の日本代表招集状況は?
2026年3月のスコットランド・イングランド遠征には招集されています。
一方、2026年FIFAワールドカップ本大会の日本代表メンバーには選出されませんでした。また、9月から10月に行われた代表活動のメンバーにも名前はありません。
ここは要点です。
U-23日本代表の中心選手として実績を残したことと、A代表で継続的にレギュラーを確保することは別の課題です。今後は所属クラブでの継続的な出場と、代表で求められる役割への適応が注目されます。
【プレースタイルと評価】藤田譲瑠チマはなぜボランチとして評価されるのか
藤田の本職はMFで、特に守備的MF、いわゆるボランチとしての能力が高く評価されています。
ただし、守備だけを専門にする選手ではありません。ボールを奪った後、自らパスを出して攻撃を組み立てる能力も持っています。
1. 相手の攻撃を止めるボール奪取能力
藤田の大きな特徴は、相手のパスコースや動きを予測して守備を行えることです。
JFAのU-23日本代表プロフィールでも、相手との間合いを一気に詰めてボールを奪い、そのまま攻撃に転じるプレーが紹介されています。
ボランチは、最終ラインの前で相手の攻撃を食い止める役割を担います。
このポジションで相手の攻撃を早い段階で止められることは、チーム全体の守備負担を軽くする効果があります。
2. 縦パスで攻撃のスイッチを入れる
もう一つの特徴は、パスの判断力です。
藤田は短いパスで味方との連係を保ちながら、状況によっては前方への鋭い縦パスを選択します。
相手の守備ブロックを横方向に動かすだけではなく、中央のスペースを使って攻撃を前進させられる点が強みです。
JFAも、U-23アジアカップでのプレーについて、ショートパスと鋭い縦パスによるチャンスメークを評価しています。
3. 攻守の切り替えが速い
ボールを奪った直後に攻撃へ移る判断も、藤田の持ち味です。
守備から攻撃への切り替えが遅れると、せっかくボールを奪っても相手に守備陣形を整えられてしまいます。
藤田はボールを回収した後、パスや持ち運びによって前進を試みることができます。
そのため、守備的MFでありながら攻撃の起点としても機能します。
4. 藤田譲瑠チマの強みと課題
| 評価項目 | 特徴 | チームへの効果 |
|---|---|---|
| ボール奪取 | 相手の動きを予測して対応 | 中盤の守備安定 |
| パス能力 | 短いパスと縦パス | 攻撃の組み立て |
| 運動量 | スプリントと広範囲のカバー | 攻守の切り替え |
| 戦術理解 | 周囲の状況を見て判断 | チームのバランス維持 |
| 得点力 | 2026-27年は公式戦1得点 | 今後の上積みに期待 |
| 継続的な代表定着 | 2026年W杯メンバー外 | A代表での競争が課題 |
プロの視点:藤田は得点数だけで評価すべき選手ではない
藤田のような守備的MFを評価する場合、得点やアシストだけを見ても本来の価値は把握できません。
注目したいのは、次の4項目です。
1. 相手の攻撃をどれだけ早く止められるか。
2. ボールを奪った後、前方へ展開できるか。
3. 味方のポジショニングを見ながら適切な位置を取れるか。
4. 試合終盤まで守備と攻撃の強度を維持できるか。
2024年のU-23アジアカップMVPは、こうした中盤の仕事が国際舞台でも評価された実績です。
一方、A代表では2026年ワールドカップのメンバーから外れました。今後の評価を高めるには、欧州で安定した出場を続けるだけでなく、強度の高い試合で攻守両面の存在感を示すことが大切です。
【プロの結論】藤田譲瑠チマの現在地と今後の注目ポイント
藤田のキャリアを振り返ると、東京ヴェルディでの育成、J1での経験、横浜F・マリノスでのタイトル獲得、ベルギーでの欧州挑戦、そしてドイツへの移籍という流れが見えてきます。
特に注目すべきなのは、クラブでの経験と代表での実績が段階的に積み重なっている点です。
今後の評価を左右する要点は3つあります。
- ザンクトパウリでの出場継続: 2.ブンデスリーガで安定して先発を確保できるか。
- 攻撃面の数字: 得点だけでなく、チャンスにつながる縦パスやアシストを増やせるか。
- 日本代表への復帰: ボランチの競争の中で、自分の強みをどれだけ発揮できるか。
24歳という年齢を考えても、選手として成長できる時間は十分にあります。
2024年のU-23アジアカップMVPという実績を持ちながら、2026年にはドイツで新しい競争に挑んでいる。その両面が現在の藤田譲瑠チマを理解するうえで重要です。
【藤田譲瑠チマに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:藤田譲瑠チマは現在どこのチームに所属していますか?
A1:ドイツのFCザンクトパウリに所属しています。2025年6月にシント=トロイデンから完全移籍し、2026-27シーズンは2.ブンデスリーガで背番号16を着けています。
Q2:藤田譲瑠チマの2026-27シーズンの成績は?
A2:2026年11月6日時点で公式戦9試合1得点です。内訳は2.ブンデスリーガ8試合1得点、DFBポカール1試合です。
Q3:藤田譲瑠チマのポジションは何ですか?
A3:MFです。特にボランチや守備的MFとしてプレーし、ボール奪取、パス、攻守の切り替えを得意としています。
Q4:藤田譲瑠チマはパリ五輪でキャプテンを務めましたか?
A4:はい。2024年パリオリンピックのU-23日本代表でキャプテンを務めました。同年のAFC U-23アジアカップでも主将として優勝に貢献し、大会MVPを受賞しています。
Q5:藤田譲瑠チマは日本代表に選ばれていますか?
A5:2022年にA代表へ初選出され、その後も2024年、2025年、2026年に招集されています。ただし、2026年ワールドカップ本大会のメンバーには選ばれていません。
Q6:藤田譲瑠チマはどのような経歴を持っていますか?
A6:東京ヴェルディ、徳島ヴォルティス、横浜F・マリノス、シント=トロイデンを経て、現在はFCザンクトパウリでプレーしています。
まとめ:藤田譲瑠チマはドイツで次の成長段階へ
藤田譲瑠チマは、東京ヴェルディの育成組織からプロの世界に入り、Jリーグ、ベルギー、ドイツと舞台を広げてきたミッドフィルダーです。
2026年11月現在のポイントを整理すると、次のとおりです。
- 現在の所属はFCザンクトパウリ。
- 背番号は16、ポジションはMF。
- 2026-27シーズンは公式戦9試合1得点。
- 2024年U-23アジアカップの大会MVP。
- パリ五輪ではU-23日本代表のキャプテンを務めた。
- 日本代表A代表では8試合出場の実績がある。
藤田の最大の魅力は、守備力と攻撃の組み立てを両立できるボランチとしての総合力です。
ドイツでの経験を日本代表でのさらなる飛躍につなげられるか。FCザンクトパウリでの今後のプレーは、日本サッカーの中盤を担う選手の成長を占ううえでも注目に値します。
主な参照資料:FCザンクトパウリ、ブンデスリーガ公式、東京ヴェルディ、徳島ヴォルティス、シント=トロイデンVV、日本サッカー協会(JFA)、国際サッカー連盟(FIFA)、日本オリンピック委員会(JOC)。成績の基準日は2026年11月6日。