チャットモンチーの活動終了後、2人はそれぞれ異なる形で音楽活動を続けている。
2026年現在の状況を理解するうえでは、橋本のソロアーティストとしての活動と、福岡の徳島を拠点とした音楽・地域活動を分けて見るとわかりやすい。
橋本絵莉子の現在:ソロ活動で新しい音楽表現に挑戦
ギター・ボーカル/ソロアーティスト
2019年9月からソロ活動を開始。自身の作詞・作曲を軸に、アルバム制作やライブ、楽曲提供などを行っている。
橋本絵莉子は、チャットモンチー完結後の2019年9月からソロ活動を開始した。
これまでに発表した主なフルアルバムは次の3作品だ。
- 2021年12月:『日記を燃やして』
- 2024年4月:『街よ街よ』
- 2026年7月22日:『OVER LIFE』
特に2026年の『OVER LIFE』は、橋本の新しい音楽的挑戦を示す作品となった。
ソニーミュージックアーティスツの公式発表によると、同作ではキャリア史上初めて、曲先をメインにした楽曲制作に取り組んでいる。
収録曲には「春のせい」「ゾーン30」「ストーリーテラー」「オーバーライフ」「ここで」など全11曲が並ぶ。
2025年11月の「春のせい」を皮切りに、2026年1月に「ゾーン30」、3月に「ストーリーテラー」と新曲を連続して発表し、7月のアルバム発売へとつなげた。
加えて、2026年9月・10月には「OVER LIFE tour 2026」を開催。徳島、岡山、名古屋、大阪、東京を巡るバンド編成のワンマンツアーを展開した。
11月9日には、ビルボードライブ東京の「THE NIGHT OF TELE® & P-BASS®」へのゲスト出演も予定されている。
つまり、2026年の橋本は過去のバンド活動を懐かしむだけでなく、ソロアーティストとして新しい作品とライブを積極的に発表している。
福岡晃子の現在:accobinとして徳島・OLUYOを拠点に活動
音楽家・作家・イベントスペースOLUYO社長
徳島を拠点に、ソロ音楽活動、プロデュース、楽曲提供、イベント運営などに取り組む。
福岡晃子は、チャットモンチー完結後、活動の拠点を徳島へと移した。
2020年から徳島に完全移住し、音楽家としての活動に加えて、作家やイベントスペースの運営者としても活動している。
ソロ活動名義は「accobin」。2023年2月に名義を変更し、同年5月には初のソロアルバム『AMIYAMUMA(アミヤムマ)』をリリースした。
2024年4月には随筆集『おかえり』も刊行している。
OLUYOとは?福岡晃子が徳島で続ける活動
福岡の現在を語るうえで欠かせないのが、徳島のイベントスペース「OLUYO(オルヨ)」だ。
OLUYOは2016年に福岡が徳島で開設したイベントスペース。音楽イベントなどを通じて、人や表現者が集まる場所として運営されている。
チャットモンチー時代から地元・徳島とのつながりを大切にしてきた福岡にとって、OLUYOはバンド完結後の活動を象徴する存在でもある。
また、ソロアーティストやバンドのプロデュース、楽曲提供、CM音楽制作など、音楽を生み出す側としても仕事を続けている。
公式プロフィールには、YouTubeチャンネル「accobin_福岡晃子」で徳島での生活や音楽活動を発信していることも紹介されている。
橋本が自身の音楽表現を追求する道を歩んでいるのに対し、福岡は音楽制作と地域をつなぐ活動にも力を注いでいる。
2人の現在は異なるが、どちらもチャットモンチーで培った経験を次の活動につなげている。
高橋久美子の現在:音楽活動から言葉を紡ぐ仕事へ
元ドラマー・作詞家・作家
2011年の脱退時には、今後は言葉を紡いで生きていくという意向を示していた。
高橋久美子は、2011年の脱退時に、今後について「きっと言葉を紡いで生きていくのだろう」とコメントしていた。
この言葉は、バンドを離れた後の方向性を考えるうえで重要だ。
高橋はもともとチャットモンチーの楽曲において、ドラムだけでなく歌詞の面でも重要な役割を担っていた。言葉への関心は、バンド活動の終了後も自身の表現活動につながっている。
また、2026年のチャットモンチー公式サイトの情報には、元メンバーの高橋がMCを務めるNHKラジオ第1「うたことば」でのチャットモンチー特集に関する過去の告知も掲載されている。
【再結成の可能性】チャットモンチーが再び3人で演奏する日は来る?

ファンにとって気になるのが、チャットモンチーの再結成だろう。
3人体制で生まれた楽曲、2人体制での挑戦、そして最後のアルバム『誕生』。それぞれの時代に思い入れがあるだけに、再びメンバーが同じステージに立つ姿を期待する声が生まれるのも自然なことだ。
ただし、2026年11月5日時点で、チャットモンチーの再結成が正式決定したという公式発表は確認できない。
公式サイトの最新情報から読み取れること
チャットモンチーの公式サイトは、活動終了後も公開されている。
2026年の公式サイトでは、次のような情報が掲載されている。
- 2025年12月:「チャットモンチー レストラン 再び!!」ライブ映像ウォッチパーティーの告知
- 2026年4月:アルバム4タイトルのアナログ盤セカンドプレスを発表
- 2026年6月24日:アナログ盤4タイトルのセカンドプレス発売
これらは、過去の音楽作品を現在のファンにも届けるための企画である。新しいバンド編成によるライブ活動や再結成の発表とは異なる。
再結成を考える際に区別したい3つのこと
| 情報 | 意味 |
|---|---|
| メンバー個人のライブ | それぞれのソロ活動 |
| 過去の作品の再発売 | 既存作品の再評価・再流通 |
| チャットモンチー名義での再結成 | バンドとしての新たな活動 |
例えば、橋本がライブに出演したり、福岡が音楽イベントを開催したりしても、それだけでチャットモンチーの再結成を意味するわけではない。
また、公式サイトで過去のライブ映像が公開・配信されることも、バンド活動の再開とは区別する必要がある。
再結成の可能性はゼロなのか?
将来的な再結成の可能性を完全に否定することはできない。
ただ、2017年の完結発表で2人は、チャットモンチーという名前を脱いで新しい音楽の世界へ進みたいという意思を示した。
その後、橋本と福岡はそれぞれ独自の活動を確立している。
そのため、再結成を期待する場合でも、現時点では公式発表を待つのが妥当だ。
むしろ、チャットモンチーという名前に戻らなくても、メンバーそれぞれが音楽を続けていることこそ、2017年に示した「完結」の考え方に沿った現在の姿なのかもしれない。
【チャットモンチーの解散】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:チャットモンチーはなぜ解散したのですか?
チャットモンチーとしての活動をやり切り、バンド名にとどまらず新しい音楽表現へ進みたいと考えたためです。2017年の公式発表と2018年のインタビューでは、2人が新しい音楽に挑戦した末に完結を決めた経緯が説明されています。
Q2:高橋久美子が脱退した本当の理由は何ですか?
本人が公表した理由は、音楽に向かっていく意欲が薄れてきたことです。橋本と福岡との音楽への熱量の差を感じ、新しい楽曲を作ることに以前のような気持ちで向き合えなくなったと説明しています。
Q3:チャットモンチーの活動終了はいつですか?
2018年7月22日です。7月4日の日本武道館公演が最後のワンマンライブで、7月21日・22日の徳島こなそんフェス2018の最終日がバンドとしての最後のステージでした。
Q4:ラストアルバムのタイトルと発売日は?
ラストアルバムは『誕生』です。2018年6月27日に発売され、全7曲が収録されています。
Q5:橋本絵莉子は2026年現在何をしていますか?
ソロアーティストとして活動しています。2026年7月22日に3rdフルアルバム『OVER LIFE』を発売し、同年9月・10月には全国ツアーも開催しました。
Q6:福岡晃子は現在どこで活動していますか?
徳島を拠点に、accobin名義での音楽活動、楽曲制作、プロデュース、作家活動などを行っています。また、イベントスペースOLUYOの運営にも携わっています。
Q7:チャットモンチーは再結成する予定がありますか?
2026年11月5日時点で、再結成の正式発表は確認できません。公式サイトでは過去作品のアナログ盤発売やライブ映像関連の企画が案内されていますが、バンドとしての活動再開とは別のものです。
まとめ:チャットモンチーの解散は終わりではなく、新しい音楽人生への出発だった
チャットモンチーの活動終了を理解するには、2017年の「完結」という言葉だけでなく、そこに至るまでの18年間の変化を振り返る必要がある。
2011年の高橋久美子の脱退は、バンドにとって大きな転換点だった。しかし、橋本絵莉子と福岡晃子は2人体制で活動を継続し、サポートメンバーとの共演や打ち込みへの挑戦を通じて、新しいチャットモンチーを作り上げた。
そして2018年、『誕生』というラストアルバムを発表し、日本武道館と徳島で最後のステージを迎えた。
2026年現在、橋本は『OVER LIFE』を発表し、ソロアーティストとして新しい作品を届けている。福岡は徳島のOLUYOを拠点に、音楽家・作家として活動を続ける。高橋も言葉を中心とする表現の道を歩んできた。
【プロの結論】チャットモンチーの本当の解散理由を理解する3つの視点
1. 不仲による解散と決めつけないこと。 高橋の脱退と2018年の完結は、それぞれ異なる背景を持つ出来事である。
2. 「完結」は音楽活動そのものの終了ではないこと。 バンド名を離れた後も、メンバーはそれぞれ音楽を続けている。
3. 再結成の噂と公式情報を区別すること。 公式サイトの作品再発売や映像企画は、バンドの再結成を意味しない。
チャットモンチーが残したものは、数々のヒット曲だけではない。メンバーが変わっても、演奏方法が変わっても、自分たちが信じる音楽を追求し続けた姿勢そのものだ。
「解散」ではなく「完結」。この言葉を選んだ理由は、2018年の最後のステージだけでなく、2026年現在のメンバーそれぞれの活動にも表れている。
彼女たちの物語は、チャットモンチーというバンドの歴史としては完結している。しかし、その音楽と、そこから生まれた新しい表現は、今も続いている。