2026年現在、韓国の平均寿命は何歳なのか。公表済みの最新統計によると、韓国の2024年の平均寿命は83.7歳で、男性は80.8歳、女性は86.6歳となっている。2023年から男女ともに0.2年延びており、韓国は世界的に見ても長寿国の一つだ。
この数字を発表したのは韓国の国家データ処(旧・統計庁)。2025年12月3日に公表された「2024年生命表」が、2026年11月時点で確認できる最新の年次統計である。日本との比較では依然として日本が上回るものの、その差は小さい。一方、平均寿命と健康寿命には約18年もの開きがある。単に長く生きるだけでなく、健康に過ごせる期間をどう延ばすかが、韓国の高齢化社会における大きな課題になっている。
【2026年最新】韓国の平均寿命は83.7歳!最新の公式統計を解説

韓国の平均寿命は男性80.8歳・女性86.6歳
2024年の韓国の平均寿命は、男女全体で83.7歳だった。
国家データ処が公表した2024年生命表によると、男女別の数値は次のとおり。
| 項目 | 2024年の平均寿命 | 前年からの変化 |
|---|---|---|
| 男女全体 | 83.7歳 | +0.2年 |
| 男性 | 80.8歳 | +0.2年 |
| 女性 | 86.6歳 | +0.2年 |
男性と女性の差は5.8年。女性のほうが長生きする傾向は韓国でも続いている。
ここで注意したいのは、83.7歳が2026年に生まれた人の平均寿命ではないという点だ。
平均寿命は、ある年の年齢別死亡率が今後も続くと仮定した場合に、0歳の人が平均して何年生きるかを示す統計上の指標である。個人の寿命を予測する数字ではなく、医療環境や生活環境などを含む社会全体の死亡状況を把握するために使われる。
したがって、2026年に韓国人全員が83.7歳まで生きるという意味ではない。
2024年生命表はいつ発表された?
最新数値の根拠となる資料は、国家データ処の「2024년 생명표 작성 결과(2024年生命表作成結果)」だ。
2025年12月3日に公表され、出生時の期待寿命、年齢別平均余命、男女差、主な死因、疾病のない期間などがまとめられている。
2026年という検索時点と、統計の対象年である2024年を混同しないことが大切だ。
統計の読み方としては、次の3つを区別すると理解しやすい。
- 統計の対象年: 2024年
- 公表日: 2025年12月3日
- 2026年時点の最新公表値: 2024年生命表の83.7歳
つまり、2026年最新という表現は、2026年に公表された平均寿命という意味ではなく、2026年時点で利用できる最新の公式年次統計を指している。
【男女差と歴史】韓国の平均寿命はどう変化してきた?
1970年の62.3歳から83.7歳へ
韓国の平均寿命は、過去半世紀で大きく伸びた。
国家データ処の生命表によると、主な年の推移は以下のとおり。
| 年 | 平均寿命 | 主な変化 |
|---|---|---|
| 1970年 | 62.3歳 | 高度経済成長期の初期 |
| 1985年 | 68.9歳 | 生活環境・医療環境の改善 |
| 2000年 | 76.0歳 | 70歳台半ばに到達 |
| 2024年 | 83.7歳 | 80歳台前半まで上昇 |
1970年から2024年までの54年間で、平均寿命は21.4年延びた。
特に注目したいのは、2000年以降も長寿化が続いている点だ。
医療技術の進歩、感染症対策、慢性疾患の管理、生活水準の向上など、複数の要因が長期的な死亡率の改善に関係している。
ただし、平均寿命の伸びは毎年一定ではない。感染症の流行や社会環境の変化によって、短期的には伸びが鈍化することもある。
韓国の平均寿命における男女差は5.8年
韓国では女性の平均寿命が男性より長い。
2024年の男女差は5.8年だった。歴史的に見ると、1985年には8.6年まで広がっていたが、その後は縮小傾向にある。
この変化は、男性の死亡率改善などによって男女の寿命の差が小さくなってきたことを示している。
ただし、男女差が縮小したからといって、男性と女性の健康状態が同じになったわけではない。疾病の種類や死亡リスク、健康に過ごせる期間には依然として違いがある。
60歳から先の平均余命にも男女差がある
平均寿命とは別に、現在60歳の人があと何年生きると期待されるかを示すのが「60歳の平均余命」だ。
2024年の韓国の生命表では、次の結果になっている。
- 男性:60歳からさらに23.7年
- 女性:60歳からさらに28.4年
単純に年齢を加えると、男性は約83.7歳、女性は約88.4歳まで生きる計算になる。
出生時の平均寿命より60歳時点の期待年齢が高くなるのは不自然なことではない。60歳まで生存した人を対象にするため、それ以前の死亡リスクが計算から除かれるからだ。
退職後の生活設計、年金の受給期間、介護費用や老後資金を考える際には、出生時の平均寿命だけでなく、この年齢別平均余命も参考になる。
【日本・OECD・世界ランキング】韓国の平均寿命はどの位置にある?
日本と韓国の平均寿命を比較
日本と韓国は、どちらも世界有数の長寿国として知られている。
OECDの2024年データでは、日本が84.1歳、韓国が83.7歳。差はわずか0.4年だ。
| 比較項目 | 日本 | 韓国 |
|---|---|---|
| 男女全体 | 84.1歳 | 83.7歳 |
| 男性 | 81.09歳 | 80.8歳 |
| 女性 | 87.13歳 | 86.6歳 |
| 男女差 | 約6.03年 | 5.8年 |
※男女全体はOECDの2024年比較。男女別の日本の数値は厚生労働省の2024年簡易生命表、韓国は国家データ処の2024年生命表による。集計方法の違いがあるため、厳密な同一条件での比較ではない。
男女別に見ても、日本が韓国を上回っている。
ただし、差は男性で約0.29年、女性で約0.53年にとどまる。両国の平均寿命は非常に近い水準にある。
日本の長寿を支えてきた医療制度や健康管理の取り組みと、韓国の急速な医療・生活環境の改善を考えると、両国は東アジアの長寿を考えるうえで興味深い比較対象だ。
OECD加盟国との比較では韓国は上位水準
韓国の2024年生命表では、OECD平均との比較についても男女別に公表されている。
| 項目 | 韓国 | OECD平均 | 韓国の優位幅 |
|---|---|---|---|
| 男性 | 80.8歳 | 78.5歳 | +2.3年 |
| 女性 | 86.6歳 | 83.7歳 | +2.9年 |
韓国は男女ともにOECD平均を上回っている。
特に女性はOECD平均より2.9年長く、国際的に見ても高い水準だ。
OECDの「Health at a Glance 2025」でも、韓国の平均寿命はOECD平均を上回る83.5年と報告されている。ただし、こちらは比較対象となる統計の基準年が異なるため、2024年の韓国生命表の83.7歳と直接同じ数字として扱うことはできない。
韓国の世界ランキングは何位?
世界ランキングについては、国際機関のデータセットや対象地域の範囲によって順位が変わる。
国連人口部の推計値を用いた2024年の国際比較では、韓国の平均寿命は83.63年。196か国・地域を対象とした集計では、世界13位相当となっている。
アジアでも日本に次ぐ上位グループに位置する。
ただし、香港やマカオなどの地域を独立した集計対象に含めるか、国連推計と各国の国内生命表のどちらを採用するかによって順位は異なる。
そのため、韓国の平均寿命を紹介する際には、順位だけでなく対象年と統計の出典を併記することが欠かせない。
【健康寿命65.5歳】韓国は長く生きても健康でいられるのか?
平均寿命83.7歳と疾病のない期間65.5年の差
韓国の長寿を考えるうえで、見逃せないのが健康寿命に関する統計だ。
2024年生命表では、出生時の平均寿命83.7年に対して、疾病のない期間を示す期待値は65.5年となっている。
つまり、両者の差は18.2年だ。
| 指標 | 2024年の数値 |
|---|---|
| 平均寿命 | 83.7年 |
| 疾病のない期間を示す期待値 | 65.5年 |
| 主観的に健康と考える期間 | 73.8年 |
| 平均寿命と疾病のない期間の差 | 18.2年 |
男女別では、疾病のない期間を示す期待値は男性64.6年、女性66.4年となっている。
主観的に健康と考える期間は、男性73.2年、女性74.5年だ。
ここで注意したいのは、65.5年と73.8年は同じ健康指標ではないという点だ。
65.5年は疾病のない期間に着目した統計であり、73.8年は本人が健康だと感じる期間に関する指標である。自覚症状の有無と医学的な疾病の有無は必ずしも一致しない。
また、WHOが公表するHALE(健康寿命)は、疾病や障害によって失われる健康な期間を考慮した別の指標だ。算出方法が異なるため、韓国の65.5年をWHOのHALEとそのまま比較することはできない。
平均寿命と健康寿命の差が示す社会課題
平均寿命が83.7歳まで延びた一方、疾病のない期間が65.5年という結果は、長寿化の次の課題を浮き彫りにしている。
高齢になるほど、慢性疾患や身体機能の低下などと付き合う可能性が高くなる。
韓国でも、医療を受けながら長く生活する人が増えることを前提に、予防医療、リハビリテーション、介護、地域での高齢者支援などを充実させる必要がある。
単純に平均寿命を延ばすだけでは、健康で自立した生活を送れる期間が同じ割合で伸びるとは限らない。
今後の韓国の健康政策を評価する際には、平均寿命と疾病のない期間の両方を見ることが重要だ。
【長寿化の背景】韓国の平均寿命が高い理由と今後の課題
医療へのアクセスと予防可能な死亡の少なさ
韓国の長寿化を支える要素の一つが、医療へのアクセスと死亡率の改善だ。
OECDの「Health at a Glance 2025」によると、韓国の予防可能な死亡率は人口10万人当たり106人で、OECD平均の145人を下回っている。
適切な医療によって回避できる治療可能な死亡率も、韓国は45人で、OECD平均の77人より低い。
これらの数値は、韓国が病気の予防や医療による死亡リスクの低減で比較的良好な結果を出していることを示している。
一方、長寿国であることが、すべての健康指標で優れていることを意味するわけではない。
韓国の主な死因はがん・肺炎・心臓疾患
2024年生命表では、2024年に生まれた人が将来、主な死因によって死亡する確率についても公表されている。
主な項目は次のとおり。
- がん:19.5%
- 肺炎:10.2%
- 心臓疾患:10.0%
- 脳血管疾患:6.9%
がんが最も大きな割合を占めている。
加えて、国家データ処の推計では、がんによる死亡が存在しないと仮定した場合、韓国の平均寿命は3.3年延びる計算になる。
これは実際にがんをなくせば必ず3.3年延びるという予測ではなく、現在の死亡状況をもとにした統計上の仮定である。
それでも、がんの早期発見や治療、生活習慣病対策が長寿社会の重要な課題であることは明らかだ。
長寿国でも残る運動不足とメンタルヘルスの問題
OECDの2025年の韓国レポートでは、健康面で改善が必要な指標も示されている。
特に注目されるのが身体活動と精神的健康だ。
韓国では成人の61%が十分な身体活動を行っていないとされ、OECD平均の30%を大きく上回る。
また、自殺率は人口10万人当たり23人で、OECD平均の11人を上回っている。
つまり、平均寿命や医療による死亡回避の面では優れた結果を出している韓国にも、健康的な生活の維持や精神的な健康という課題が残されている。
この点は、平均寿命の数字だけでは把握できない韓国社会の実情を示している。
【プロの結論】韓国の長寿を評価するなら3つの数字を見る
韓国の平均寿命を正しく理解するためには、次の3つをセットで確認したい。
1. 平均寿命83.7歳
社会全体の死亡状況を把握するための基本指標。日本やOECDとの比較にも使える。
2. 男女別の平均寿命
男性80.8歳、女性86.6歳という差は、性別による死亡リスクや高齢期の生活設計を考える手がかりになる。
3. 疾病のない期間65.5年
長生きできるかだけでなく、健康に生活できる期間をどの程度確保できるかを考える指標だ。
特に重要なのは、平均寿命が高い国を、そのまま健康面でも最も優れた国と判断しないことだ。
医療によって生存期間が延びることと、健康な状態で生活できる期間が延びることは、必ずしも同じではない。
韓国の83.7歳という数字は長寿化の成果を示す一方、健康寿命や精神的健康、運動習慣などの課題も合わせて考える必要がある。
【韓国の平均寿命】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年時点で韓国の平均寿命は何歳ですか?
A1:2026年11月時点で公表済みの最新年次統計は2024年生命表の83.7歳です。男性は80.8歳、女性は86.6歳となっています。
Q2:韓国の健康寿命は65.5歳ですか?
A2:2024年生命表における疾病のない期間を示す期待値は65.5年です。平均寿命83.7年との差は18.2年ですが、WHOの健康寿命(HALE)とは算出方法が異なるため、同一の指標として扱うことはできません。
Q3:韓国と日本ではどちらの平均寿命が長いですか?
A3:2024年のOECD比較では日本が84.1歳、韓国が83.7歳で、日本が約0.4年上回っています。両国とも世界的に高い水準にあります。
まとめ:韓国の平均寿命は83.7歳、今後は健康寿命が焦点に
2026年時点で確認できる韓国の最新平均寿命は、2024年生命表に基づく83.7歳だ。男性80.8歳、女性86.6歳で、男女差は5.8年となっている。
1970年の62.3歳から21.4年も延びたことは、韓国の医療や生活環境が長期的に改善してきたことを示す重要なデータだ。
日本との比較では、日本が84.1歳でわずかに上回り、韓国もOECD平均を大きく上回る長寿国となっている。
一方で、疾病のない期間を示す期待値は65.5年で、平均寿命との差は18.2年。運動不足や精神的健康など、長寿社会ならではの課題も浮かび上がっている。
今後、韓国の長寿化を評価する際には、平均寿命の上昇だけでなく、健康に自立して生活できる期間がどれほど延びるかにも注目したい。韓国の平均寿命83.7歳は、単なる長寿の記録ではなく、これからの高齢社会のあり方を考えるための重要な指標である。
主な統計資料: 韓国国家データ処「2024年生命表」、OECD「Health at a Glance 2025」、日本厚生労働省「令和6年簡易生命表」、WHO健康寿命指標、世界銀行・国連人口部の国際人口統計。