買い替えやお部屋の整理、引っ越しに伴い、不要になったテレビを適正に処分しようとする際、多くの方が最初に直面するのが郵便局での「家電リサイクル券(料金郵便振替方式)」の手続きです。粗大ゴミとしては自治体に回収してもらえない家電4品目のうち、テレビの廃棄は法律に基づいた正しいリサイクルルートに乗せる必要があります。
いざ郵便局へ向かおうとしても、「窓口で何を伝えればいいのか」「事前に調べておくべき情報はあるのか」「画面サイズやメーカーごとの金額の違いがわかりにくい」と戸惑うケースは珍しくありません。スムーズに手続きを進めるための必要事項、券の記入見本、そして指定引取場所への持ち込みに至る全手順をわかりやすく整理しました。
郵便局に行く前の必須準備!テレビ裏面で確認すべき3つの情報

郵便局の窓口へ向かう前に、必ず自宅で処分対象のテレビ本体をチェックしておく必要があります。郵便局に備え付けられている家電リサイクル券には、対象機器を厳密に特定するためのコード番号を記入しなければならないためです。
具体的にメモしておくべき項目は以下の3点です。
1. 製造業者名(メーカー名):パナソニック、ソニー、シャープ、東芝(TVS REGZA)といった大手主要メーカーのほか、アイリスオーヤマ、ハイセンス、船井電機など、正確な正式名称を確認します。
2. 画面サイズ(V型・型数):型番の数字部分や「〇〇型」という表記を確認します。リサイクル法上、テレビは「15型以下(小)」と「16型以上(大)」で区分され、適用される料金が異なります。
3. テレビの種類(種別区分):「液晶・プラズマ式」なのか、旧来の「ブラウン管式」なのかによっても区分コードが異なります。これらをスマートフォンのカメラでテレビ背面の定格銘板(シール部分)ごと撮影しておくと、郵便局での記入時に照合しやすく確実です。
【2026年最新比較表】テレビリサイクル券の料金とサイズ区分
テレビのリサイクル料金は、家電リサイクル法に基づき製造業者(メーカー)ごとに設定されています。主要メーカーの標準的な料金設定は概ね共通しているものの、一部の海外メーカーや指定法人引取対象品では金額が異なる場合があります。
一般的な目安となるリサイクル料金と品目区分は下表の通りです(※窓口で支払う際は、これに加えて郵便局の振替払込手数料が別途数十円〜百数十円程度かかります)。
| テレビの種類 | サイズ区分(画面サイズ) | 主要メーカー標準料金(税込) | 主な対象メーカー例 | 備考・注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 液晶・プラズマ式テレビ | 小(15型以下) | 1,870円 | ソニー、パナソニック、シャープ、東芝、日立 など | ポータブル機や小型モニター兼用型に多い区分 |
| 液晶・プラズマ式テレビ | 大(16型以上) | 2,970円 | ソニー、パナソニック、シャープ、東芝、ハイセンス など | リビング用・一般的な家庭用薄型テレビの大半が該当 |
| ブラウン管式テレビ | 小(15型以下) | 1,320円 | ソニー、パナソニック、シャープ、東芝、三菱 など | かつての小型パーソナルテレビなど |
| ブラウン管式テレビ | 大(16型以上) | 2,420円 | ソニー、パナソニック、シャープ、東芝、三菱 など | 重量があるため搬出・運搬時の安全確保に注意 |
| 一部メーカー・指定法人品 | 全区分(各種) | 約3,000円〜3,700円前後 | 一部の輸入販売元、事業撤退メーカー等 | 「家電リサイクル券センター」の一覧表で要確認 |
大手主要メーカー(パナソニック、シャープ、ソニー、東芝など)の液晶テレビ(16型以上)であれば、リサイクル料金は一律2,970円(税込)です。事前にメーカー公式サイトや一般財団法人家電製品協会の「家電リサイクル券センター」検索ページで該当機器の正確な料金を確かめておくと、予算の準備がスムーズになります。
郵便局窓口での買い方と家電リサイクル券の正しい書き方見本
郵便局に到着したら、貯金窓口または備え付けの記入台にある「家電リサイクル券(料金郵便振替方式)」を入手します。見当たらない場合は、郵便窓口や貯金窓口の担当者に「テレビを処分したいので、家電リサイクル券をください」と声をかければ、冊子形式(複数枚綴りの複写伝票)を受け取れます。
記入台には「家電リサイクル券 コード表」が備え付けられており、これと照らし合わせながら以下の手順で記入を進めます。
1. 品目・料金区分の選択:複写伝票の上部にある「品目・料金区分コード」欄に、調べた該当番号を記入します(例:液晶・プラズマテレビの大なら該当コードを記入)。
2. 製造業者等名コードの記入:コード表の五十音順索引から処分するメーカー名を探し、3桁の「製造業者等名コード」を記入します。
3. 金額と排出者情報の記入:該当するリサイクル料金を金額欄に記入し、依頼者の「氏名・フリガナ・電話番号・住所」を所定欄に楷書で正確に書き入れます。
記入が完了したら、郵便局の窓口へ伝票を提出し、リサイクル料金および郵便振替払込手数料を支払います。平日の日中であれば貯金窓口で即時処理が行われ、手続き後に「振替払込受付証明書」と「家電リサイクル券の控え一式」が交付されます。
土日の支払いは可能?ATM利用時の注意点と受領証の扱い
平日に郵便局の窓口へ行けない場合、土日や休日でも対応できるのかという疑問が多く寄せられます。
ただし、稼働しているATM(ホリデーサービス実施ATM)を利用すれば、土日でも家電リサイクル券の払込自体は可能です。ATMで手続きを行う場合は、リサイクル券に付属している払込取扱票部分をATMに挿入し、画面の案内に従って払込を行います。
ここで最も注意しなければならないのが、「振替払込受付証明書(お客さま控え)」の確実な保管です。ATM払込の場合は利用明細票とともに証明書が印字されて排出されます。この受領証は、家電リサイクル券の指定貼付位置に糊付けしなければならない重要書類であり、これがないと後の指定引取場所で荷受けを拒否される恐れがあります。紛失しないよう細心の注意を払ってください。
指定引取場所への持ち込み手順と処分完了までの全流れ
郵便局での支払いが完了した後は、テレビ本体とリサイクル券を持って、一般財団法人家電製品協会が指定する「指定引取場所」へ直接持ち込む流れとなります。
具体的な持ち込みの手順は以下の通りです。
ステップ1:指定引取場所の検索と営業日の確認:全国各地にある指定引取場所(物流会社の倉庫や通運事業所の拠点など)の所在地、受入時間、休業日を「一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター」の公式案内で確認します。多くの引取所は日祝日や年末年始が休みで、土曜日の受入は隔週などの体制をとっている事業所が多いため、事前確認が不可欠です。
ステップ2:リサイクル券の貼付準備:郵便局で受領した「振替払込受付証明書」を券の指定位置に貼付します。テレビ本体への貼り付けは、運搬中に剥がれ落ちるのを防ぐため、引取場所に到着してから係員の指示に従って貼り付けるのが無難です(貼付位置は原則としてテレビ背面の右上部分と定められています)。
ステップ3:搬入と受領印の確認:指定引取場所に到着後、荷降ろしを行い、係員に書類一式を提示します。手続きが完了すると、「家電リサイクル券(排出者控)」に受領印が押されて手元に戻ってきます。この控えに記載されている「お問い合わせ管理票番号」を使用すれば、インターネット上で適正に再商品化施設へ配送されたか追跡確認が可能です。
自分で持ち込めない場合の選択肢と収集運搬料金の仕組み
大型の液晶テレビや重量のあるブラウン管テレビは、自家用車に乗らない、あるいは一人で運べないケースも少なくありません。指定引取場所へ自力で持ち込めない場合は、以下の代替ルートを検討します。
・家電量販店への引き取り依頼:新しくテレビを買い替える家電量販店、あるいは過去にそのテレビを購入した店舗に引き取りを依頼します。この場合、郵便局でリサイクル券を事前購入する必要はなく、店舗側で「販売店発行方式」のリサイクル券を作成・決済できるケースが一般的です。ただし、リサイクル料金とは別に「収集運搬料金(約1,500円〜3,000円前後)」が加算されます。
・自治体指定の一般廃棄物収集運搬業者への依頼:買い替えではなく単なる廃棄で、購入店が遠方または不明な場合は、お住まいの市区町村の清掃担当課に相談し、認可を受けている収集運搬業者を紹介してもらいます。このケースでは、郵便局で事前にリサイクル券を購入・支払いしておき、回収日に業者へリサイクル券と収集運搬運賃を渡す形が一般的です。
【郵便局テレビリサイクル券】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:リモコンや電源コード、取扱説明書も一緒にリサイクル券で出せますか?
A1:テレビ本体に付属していたリモコンや着脱式電源コードは、テレビ本体と同時に引き渡す場合に限り、リサイクル対象として一緒に持ち込めます。電池は必ず抜いてから引き渡してください。なお、取扱説明書などの紙類はリサイクル対象外のため、自治体の古紙回収等で処分します。
Q2:リサイクル券のメーカー名やサイズを書き間違えた場合はどうすればいいですか?
A2:まだ郵便局窓口で支払う前であれば、新しいリサイクル券をもらい直して最初から書き直すのが最も確実です。すでに窓口で支払ってしまった後に過不足や重大な誤記が判明した場合は、郵便局の窓口または家電リサイクル券センターへ連絡し、所定の返金(払戻し)手続きや差額処理の相談を行う必要があります。
Q3:パソコンの液晶ディスプレイモニターは郵便局のテレビリサイクル券で処分できますか?
A3:パソコン用モニター(PCリサイクル対象機器)は家電リサイクル法の対象外であるため、家電リサイクル券では処分できません。チューナーが内蔵されていない純粋なPCモニターは、各PCメーカーの回収受付窓口や「一般社団法人パソコン3R推進協会」を通じたリサイクル、または自治体が提携する小型家電回収サービスを利用してください。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
資源の有効活用と不法投棄防止を目的とした家電リサイクル制度において、郵便局を利用した料金郵便振替方式は、中間マージンをかけずに最も低コストでテレビを処分できる堅実な方法です。手続きを滞りなく終える鍵は、「事前の型番・サイズ確認」と「持ち込み先拠点の受入スケジュールの把握」にあります。
自家用車があり自力運搬が可能な方は、郵便局でリサイクル券を購入して指定引取場所へ持ち込むのが費用対効果の面で最も優れています。一方、運搬手段がない場合や取り外しが困難な場合は、無理をせず家電量販店や自治体公認の収集運搬サービスを上手に活用することが、安全かつ確実な処分への近道となります。ご自身の環境や機器の大きさに適した選択肢を見極め、計画的に手続きを進めてください。