JRAが公表した11月6日(金曜)正午現在の情報を整理すると、東京競馬場は芝とダートで異なるコンディションになっている。
東京競馬場・11月6日正午現在
芝コース良

含水率 13.0〜14.0%
ダートコース重
含水率 12.1〜12.2%
天候
晴
対象
第5回東京競馬・第1日前日
ここで注意したいのは、含水率の数値だけを見て芝とダートの湿り具合を比較しないことだ。
芝は路盤砂、ダートはクッション砂を対象に測定しており、測定する素材が異なる。数値の大小だけで、どちらが走りやすいかを判断することはできない。
また、馬場状態の「良」「重」は、含水率だけで機械的に決められるものではない。JRAの馬場担当者がコース全体を確認し、総合的に判断している。
【雨量と整備状況を検証】東京競馬場の芝・ダートに何が起きた?
今回の馬場状態を理解するうえで見逃せないのが、11月4日と5日の雨量だ。
JRAの週間情報では、次の数値が公表されている。
- 11月2日(月):3.0mm
- 11月3日(火):0.0mm
- 11月4日(水):20.0mm
- 11月5日(木):23.5mm
- 11月6日(金):0.0mm
特に4日と5日の雨量を合わせると43.5mm。その後、6日は晴れとなっている。
つまり、11月6日の正午に晴れていても、コースの水分状態がすぐに乾燥状態へ変わるわけではない。芝とダートで異なる発表になった背景を考える際には、直近の降雨履歴が参考になる。
芝コースではBコースを使用
今回の東京開催では、Bコースを使用する。
Aコースから内柵を3メートル外側に設置した配置だ。
JRAによると、向正面直線から正面直線にかけて、内柵沿いに軽微な傷みが見られる。
芝丈は次のとおり。
- 野芝:10~12cm
- 洋芝:10~14cm
整備面では、11月3日に芝刈り、4日に肥料散布を実施。1日から3日までは芝の生育管理のため散水も行われている。
ただし、散水後には4日と5日の降雨があった。芝の状態を考える際には、散水だけでなく、その後の天候も含めて判断したい。
ダートコースは砂厚9.0cmに調整
ダートコースでは、11月3日から6日にかけてクッション砂の砂厚を調整している。
公表された砂厚は9.0cm。
ダートの重馬場という発表に加え、砂厚の調整が行われた点も、週末のレースを考えるうえで押さえておきたい情報だ。
【比較表】芝とダートの馬場状態・含水率・整備状況
今回の東京競馬場の状態を、コース別に整理した。
出典:JRA「馬場情報(東京競馬場)」2026年11月6日正午現在。
この表から読み取れるのは、芝では良馬場の発表が維持されている一方、ダートでは重馬場となっていることだ。
また、芝の4コーナーはゴール前より含水率が1.0ポイント高い。コース内の測定地点によって水分状態に差があることも分かる。
ただし、2地点だけの数値でコース全体の乾燥状態や走路の優劣まで断定することはできない。
【含水率とクッション値】数字から馬場の硬さ・湿り具合を読む方法
東京競馬場の馬場情報を確認するとき、初心者が混同しやすいのが「含水率」と「クッション値」だ。
どちらも馬場の状態を把握するための指標だが、測定している対象は異なる。
含水率は馬場に含まれる水分の割合
JRAの説明によると、含水率は試料に含まれる水分量を重量比で表したものだ。
例えば含水率15%なら、試料100gのうち15gが水分という意味になる。
芝コースの場合は芝の根や葉、茎を取り除き、路盤砂を測定する。ダートコースではクッション砂を測定する。
今回の数値では、芝の含水率はゴール前13.0%、4コーナー14.0%。ダートはそれぞれ12.1%、12.2%だった。
ここで重要なのが、東京競馬場の芝コースには独自の路盤構造があることだ。
JRAによると、東京競馬場の芝コースは2003年に築造され、千葉県君津産の山砂に、ほかの競馬場より多くのバーク堆肥を混合している。
この構造によって、東京競馬場の芝は良馬場でも比較的高い含水率を示す特徴がある。排水性も確保されているため、含水率が高いという理由だけで稍重や重と判断するのは間違いだ。
クッション値は芝の反発力を示す
クッション値は、競走馬が馬場に着地したときの反発力を数値化したものだ。
JRAはクレッグハンマーという測定器を使い、2.25kgの重りを45cmの高さから落下させた際の衝撃加速度を測定している。
数値が高いほど反発力が高く、低いほどクッション性が軟らかい傾向にある。
JRAが示す参考基準は次のとおり。
| クッション値 | 馬場表層の状態 |
|---|---|
| 12以上 | 硬め |
| 10以上12未満 | やや硬め |
| 8以上10未満 | 標準 |
| 7以上8未満 | やや軟らかめ |
| 7以下 | 軟らかめ |
なお、11月6日の東京競馬場について、今回確認できる公式ページの文字情報では、実測クッション値と測定時刻を特定できない。そのため、具体的な数値を推測して硬い・軟らかいと評価することはできない。
実際の予想では、当該日の測定値と時刻を確認してから判断したい。
含水率とクッション値はセットで見る
この2つの指標は、組み合わせることで馬場の特徴をより理解しやすくなる。
例えば、含水率が高くクッション値が低ければ、表層の水分と軟らかさの両面から検討できる。
反対に、含水率が高くてもクッション値が高ければ、単純に軟らかい馬場とは判断できない。
JRAも、クッション値は含水率だけでなく、芝の生育状況や路盤の締まり具合にも影響されると説明している。
馬場状態・含水率・クッション値の3つを別々の情報として確認することが、東京競馬場の馬場を読み解く基本となる。
【東京競馬場の馬場傾向】11月7日・8日の予想にどう生かす?
2026年11月6日は開催前日であり、土日の実際のレース結果はまだ出ていない。
したがって、現時点で前有利や差し有利と決めつけるのは早い。
注目したいのは、芝とダートで異なる条件がそろっていることだ。
芝は内側の傷みと走路選択に注目
芝コースでは、Bコースを使用し、内柵沿いに軽微な傷みが確認されている。
この情報から、内側を通る馬と外側を通る馬の走りやすさに差が出る可能性は考えられる。
ただし、軽微な傷みという発表だけで、外差し有利と断定することはできない。
土曜日の序盤の芝レースでは、次の点を確認したい。
- 直線で内側を通った馬が伸びているか
- 外側へ持ち出した馬の伸びが目立つか
- 先行馬が最後まで粘れているか
- 同じ距離のレースで時計がどう推移しているか
特に、東京競馬場は直線が長く、最後の直線での進路選択も重要になる。コースの傷みと実際のレース結果を照らし合わせたい。
ダートは重馬場での時計と先行争いを確認
ダートは重馬場の発表となっている。
一般に水分を含んだダートでは砂が締まり、乾燥した状態とは時計や走り方が変わる場合がある。
しかし、重馬場なら必ず逃げ・先行馬が有利になるわけではない。
レースの距離、出走馬の能力、ペース、砂の状態によって結果は変わる。
予想では、次のポイントが参考になる。
1. 同じダートコースの序盤のレース時計
2. 先行馬が直線でどの程度粘れているか
3. 差し馬がどの位置から伸びているか
4. 過去に重馬場で好走した実績があるか
特に、過去の良馬場での持ち時計だけを重視するのではなく、稍重・重での成績も確認したい。
週末の注目レース
JRAの開催案内では、東京競馬場で次のレースが予定されている。
- 11月7日(土):京王杯2歳ステークス(東京11R)
- 11月8日(日):アルゼンチン共和国杯(東京11R)
前日の馬場情報は予想の出発点になるが、実際のレース当日は朝の更新情報と序盤の結果を優先したい。
【JRA馬場情報の更新時刻】今日の発表はいつ確認すべき?
東京競馬場の馬場状態を調べる際には、情報の更新時刻にも注意したい。
JRAの公表方法によると、含水率は原則として開催前日の金曜日は午前中、土日などの開催日は早朝に測定される。
発表時刻の目安は以下のとおりだ。
| 情報 | 公表・測定の目安 |
|---|---|
| 前日(金曜日)の馬場状態 | 昼過ぎ |
| 前日の含水率 | 午前中に測定 |
| 開催当日の含水率 | 早朝に測定 |
| 開催当日の馬場情報 | おおむね9時30分頃 |
| クッション値 | 前日は昼過ぎ、当日はおおむね9時30分頃 |
クッション値の測定時刻は、各競馬場の調教時間や天候によって異なる。公表値と一緒に測定時刻を確認することが大切だ。
なお、11月6日正午現在の馬場状態は、あくまで前日時点の情報である。土曜日の朝に雨が降ったり、想定以上に乾燥が進んだりすれば、馬場状態が変化する可能性もある。
馬券を購入する直前には、必ず開催当日のJRA馬場情報を再確認したい。
【東京競馬場の馬場状態】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年11月6日の東京競馬場は芝・ダートとも良馬場ですか?
芝は良馬場ですが、ダートは重馬場です。JRAの11月6日正午発表では、芝が良、ダートが重となっています。
Q2:東京競馬場の芝の含水率が14%でも良馬場なのはなぜですか?
東京競馬場の芝コースは、路盤にバーク堆肥を多く混合しており、良馬場でも比較的高い含水率を示す特徴があるためです。含水率だけで馬場状態が決まるわけではありません。
Q3:東京競馬場の馬場状態は何時に更新されますか?
開催前日の金曜日は昼過ぎ、開催当日はおおむね午前9時30分頃が目安です。含水率の測定は金曜日なら午前中、開催日は早朝が原則です。
まとめ:東京競馬場の馬場状態は3つの数値で判断する
2026年11月6日正午現在の東京競馬場は、芝が良、ダートが重という異なる馬場状態になっている。
芝の含水率はゴール前13.0%、4コーナー14.0%。ダートはゴール前12.1%、4コーナー12.2%だ。
また、11月4日と5日に合計43.5mmの雨量が記録され、その後6日は晴れ。芝ではBコースを使用し、内柵沿いに軽微な傷みが確認されている。
週末の予想で押さえておきたい判断基準は次の3点だ。
- 馬場状態: 良・稍重・重・不良の公式発表を確認する。
- 含水率とクッション値: 水分量と芝の反発力を別々に評価する。
- 当日のレース結果: 時計、脚質、走路の内外の傾向を確認する。
特に、前日のデータだけで脚質の有利不利を決めつけないことが大切だ。
東京競馬場の馬場状態は、天候と整備状況によって変化する。11月7日・8日のレースでは、朝の公式発表と序盤のレース内容を組み合わせ、最新のコンディションに沿って予想を組み立てたい。
主な情報源:JRA「馬場情報(東京競馬場)」「馬場状態およびクッション値に関する情報」「2026年の含水率・クッション値」。