2026年シーズンの北海道日本ハムファイターズは、新庄剛志監督のもとで戦い、シーズン終了後の10月末には2027年に向けたコーチ陣の大幅な配置変更を発表した。注目は、稲葉篤紀氏の1軍コーチングスタッフへの配置転換、森本稀哲氏のファーム監督就任、西岡剛氏の野手総合コーチ就任、そして宮西尚生投手の1軍投手コーチ兼任だ。
2026年の1軍・ファームのコーチ一覧を背番号とともに整理しながら、2027年に向けて発表された人事、加藤武治氏と谷内亮太氏の配置転換、清水雅治氏の退任、金子千尋氏や佐藤友亮氏の役割まで詳しく解説する。なお、2027年の全コーチングスタッフは11月6日時点で確定一覧が公表されておらず、発表済みの人事と未確定の役職を区別して紹介する。
【2026年最新】日ハムコーチ陣の1軍・ファーム一覧

まず確認したいのが、2026年シーズンに実際にチームを支えたコーチ陣だ。
北海道日本ハムファイターズが2025年11月7日に発表した2026年コーチングスタッフと、日本野球機構(NPB)の2026年度監督・コーチ一覧によると、スタッフは1軍11人、ファーム8人の合計19人で構成されている。
1軍コーチングスタッフ一覧
2026年の1軍は、新庄剛志監督を中心に、投手・打撃・守備・走塁・バッテリーの各部門を担当するスタッフが配置された。
- 監督:新庄剛志(背番号1)
- ヘッドコーチ:林孝哉(77)
- 投手コーチ:武田久(73)
- 投手コーチ:加藤武治(82)
- 打撃コーチ:横尾俊建(81)
- バッテリーコーチ:山田勝彦(72)
- 内野守備走塁コーチ:谷内亮太(85)
- 外野守備走塁コーチ:森本稀哲(80)
- 野手コーチ:松本哲也(79)
- 投手コーディネーター:金子千尋(91)
- 打撃コーディネーター:佐藤友亮(87)
特徴的なのは、一般的な投手・打撃コーチだけでなく、金子千尋氏の投手コーディネーター、佐藤友亮氏の打撃コーディネーターという専門的な役職が設けられている点だ。
ファームコーチングスタッフ一覧
ファームでは、稲葉篤紀監督を中心に、若手選手の育成と技術指導を担当するスタッフが配置されていた。
- 監督:稲葉篤紀(背番号90)
- 総合コーチ:清水雅治(78)
- 投手コーチ:浦野博司(83)
- 投手コーチ:江口孝義(92)
- 打撃コーチ:小田智之(75)
- バッテリーコーチ:的場直樹(71)
- 内野守備走塁コーチ:岩舘学(84)
- 外野守備走塁コーチ:紺田敏正(76)
ファームには投手コーチが2人配置されており、投手育成にも複数の指導者が関わる体制だった。
なお、森本稀哲氏は2026年シーズン中は1軍外野守備走塁コーチであり、ファーム監督への就任は2027年からとなる。稲葉氏についても、2026年はファーム監督という点を押さえておきたい。
【完全比較表】2026年のコーチ陣と2027年に向けた変更点
今回の人事を理解するうえで重要なのは、2026年の役職と2027年の新しい配置を混同しないことだ。
以下は、2026年の担当者を基準に、10月末までに発表された2027年向けの変更をまとめた一覧である。
※2027年の新役職が発表されていない人物については、2026年の担当がそのまま継続するという意味ではない。ファームへの配置転換が発表された加藤氏・谷内氏についても、詳細な役職は別途確認が必要となる。
この一覧から分かるのは、2027年に向けて単純なコーチの入れ替えだけではなく、1軍とファームの責任者を含む組織の再編が進んでいることだ。
【2027年最新人事】稲葉・森本・西岡・宮西の新体制とは?
2026年10月28日から31日にかけて、日本ハムは来季のコーチ人事を相次いで発表した。
特に注目されるのは、稲葉篤紀氏と森本稀哲氏の配置転換、そして西岡剛氏と宮西尚生投手の新しい役割だ。
1. 稲葉篤紀がファーム監督から1軍へ
2026年ファーム監督・背番号90
2026年10月28日、球団は稲葉篤紀ファーム監督を来季から1軍のコーチングスタッフに配置転換すると発表した。
稲葉氏は現役時代、ヤクルトと日本ハムで活躍した球界を代表する外野手。引退後は侍ジャパンの打撃コーチや監督を務め、2021年の東京オリンピックでは日本代表を金メダルに導いた。
その後、日本ハムのゼネラルマネジャーを経て、ファーム監督に就任した経歴を持つ。
注目したいのは、選手としての経験だけでなく、代表チームの指揮官や球団経営に関わる立場も経験していることだ。
ただし、10月28日の発表時点では、1軍での具体的な役職名までは公表されていない。したがって「1軍コーチングスタッフへの配置転換」が確定情報であり、ヘッドコーチなど特定の役職に就くと断定することはできない。
2. 森本稀哲が2027年ファーム監督に就任
2026年1軍外野守備走塁コーチ
2026年10月28日、森本稀哲氏のファーム監督就任も発表された。
森本氏は現役時代、日本ハムの選手としてプレーし、引退後は指導者としてチームに関わってきた。2026年シーズンは1軍の外野守備走塁コーチを担当していたが、2027年からは育成部門のトップを担う。
この人事で注目したいのは、1軍の現場を経験した指導者がファームの責任者になることだ。
1軍で求められる守備や走塁の水準を理解したうえで、若手選手にどのような課題を設定するのか。ファームから1軍へのステップアップを考えるうえでも、森本新監督の指導方針は見どころになる。
なお、2026年の森本氏はあくまで1軍コーチであり、ファーム監督への就任は2027年からである。
3. 西岡剛が野手総合コーチに就任
背番号78・2026年10月31日就任発表
10月31日には、西岡剛氏の野手総合コーチ就任が正式に発表された。背番号は78となる。
西岡氏は1984年7月27日生まれ。大阪桐蔭高校から2002年ドラフト1巡目で千葉ロッテに入団し、2011年から2012年にはMLBのミネソタ・ツインズでもプレーした。
その後、阪神タイガースや独立リーグの栃木ゴールデンブレーブス、北九州下関フェニックスなどを経て、2026年には千葉ロッテのコーチを務めた。
就任会見では、日本ハムの野球に以前から注目していたことを明かし、選手のために指導者として成長しながら優勝を目指す姿勢を示した。
新庄監督も西岡氏の選手に寄り添う姿勢に期待を寄せている。
野手総合コーチという役職は、打撃だけ、守備だけという専門分野に限定されない点がポイントだ。攻撃面を含めた野手全体への働きかけが、2027年のチームづくりにどう反映されるか注目したい。
4. 宮西尚生が選手兼1軍投手コーチに
1985年6月2日生まれ・左投左打
2026年10月30日、日本ハムは宮西尚生投手との来季契約合意と、1軍投手コーチ兼任を発表した。
宮西投手は2008年に日本ハムへ入団した左腕リリーフ。2027年にはプロ20年目を迎える。
今回の人事で特に注目したいのは、現役選手としてマウンドに立ちながら、投手コーチとして後輩の指導にも関わることだ。
宮西投手は就任会見で、選手とコーチの両方に全力で取り組む決意を示した。また、今回の兼任については新庄監督から打診があったことも明かしている。
長年リリーフを務めてきた経験は、試合状況に応じた準備や登板後の調整など、若手投手にとって参考になる部分が多い。
一方で、選手としてのコンディション管理とコーチ業務を両立する必要がある。本人もプレッシャーを感じていると語っており、2027年の新しい挑戦として大きな注目を集める人事だ。
【配置転換の理由】加藤武治・谷内亮太・清水雅治はどうなる?
2027年に向けた人事では、新任コーチだけでなく、既存スタッフの配置変更と退任も要点になっている。
加藤武治は1軍投手コーチからファームへ
加藤武治氏は2026年に1軍投手コーチを担当していたが、10月28日にファームへの配置転換が発表された。
ただし、発表時点ではファームでの具体的な役職は明らかにされていない。
1軍での投手指導経験をファームに持ち込むことになれば、若手投手の技術的な課題や1軍昇格後に求められる準備を共有しやすくなる。
特に投手育成では、球速や球種だけでなく、登板間隔、試合展開への対応、制球力など複数の要素が関係する。加藤氏がどのような役割を担うのかは、今後の正式発表を待ちたい。
谷内亮太も1軍からファームへ配置転換
谷内亮太氏も2026年は1軍内野守備走塁コーチを務めていたが、2027年はファームへ移ることが発表された。
内野守備と走塁は、若手選手の成長に直結する分野だ。
特に守備では、捕球技術だけでなく、打球判断、送球の選択、状況に応じたポジショニングなど、実戦を通じた反復指導が欠かせない。
谷内氏の1軍経験がファームでどのように生かされるのかは、若手内野手の育成を見るうえで注目したい部分だ。
なお、加藤氏と同様に、ファームでの具体的な役職は10月28日の発表では明らかにされていない。
清水雅治は契約満了に伴い退任
清水雅治氏については、2026年10月28日に契約満了に伴う退任が発表された。
2026年シーズンはファーム総合コーチとして稲葉監督を支えていた。
ファームの総合コーチは、特定の技術分野だけでなく、選手育成やチーム運営を幅広く支える役割を担う。
そのポジションから清水氏が退くことは、2027年のファーム体制を考えるうえでも大きな変更となる。
森本新監督の就任と合わせて、ファームの指導体制が新しい段階に入る人事といえる。
金子千尋と佐藤友亮の2027年の役職は?
2026年の1軍には、専門的な役割を担うコーディネーターが2人いた。
金子千尋氏は投手コーディネーター、佐藤友亮氏は打撃コーディネーターとして登録されていた。
コーディネーターは、一般的な部門別コーチとは異なり、専門分野に関する指導や連携を担う役職だ。
金子氏は投手としての豊富な経験、佐藤氏は打撃面の知見を生かすポジションにいた。
ただし、2026年11月6日時点で確認できる2027年向けの個別発表には、両氏の新しい役職が含まれていない。2026年の役職をそのまま2027年も継続すると決めつけることはできない。
【新庄剛志監督の続投】2027年の日本ハムは何を目指す?
2022年監督就任・2027年は6シーズン目
コーチ人事を理解するうえで、中心にいるのが新庄剛志監督だ。
球団は2026年10月8日、新庄監督との契約更新を発表。2027年シーズンも引き続きチームの指揮を執ることが決定した。
球団発表による監督成績は次のとおり。
- 2022年:59勝81敗3分
- 2023年:60勝82敗1分
- 2024年:75勝60敗8分
- 2025年:83勝57敗3分
- 2026年:78勝62敗3分
就任当初の2022年、2023年は苦しい成績だったが、2024年には勝率5割を超え、2025年は83勝を記録。2026年も78勝を挙げている。
2027年は新庄体制の6シーズン目となる。
新庄体制の人事から見える3つのポイント
1. 1軍とファームの連携強化
稲葉氏が1軍へ、森本氏がファーム監督へ移ることは、今回の人事の大きな特徴だ。
1軍で必要とされる技術や戦術をファームの育成に反映し、逆にファームで成長した選手を1軍に送り出す流れが、より重要になる。
2. 選手経験を生かした専門的な指導
宮西投手の兼任コーチ就任や、西岡氏の野手総合コーチ就任は、選手としての実戦経験を指導に生かす人事だ。
現役選手としての感覚を保つ宮西投手と、内外の球団でプレー・指導を経験した西岡氏。それぞれ異なる視点からチームを支えることになる。
3. 若手選手の育成環境の再構築
森本新ファーム監督のもと、加藤氏や谷内氏もファームへ配置転換される。
投手・野手の専門的な指導経験を持つスタッフが、ファームでどのように連携するかがポイントになる。
ただし、これらは発表された配置から読み取れる組織上の注目点であり、球団が人事の狙いをすべて明文化したわけではない。
【歴代監督・コーチ】日本ハムの指導体制はどう変わってきた?
日本ハムの現在の指導体制を理解するには、過去の監督時代を振り返ることも参考になる。
球団の50周年記念特設サイトでは、北海道移転後を中心に、歴代監督の時代が整理されている。
北海道日本ハムの主な監督時代
- トレイ・ヒルマン監督時代(2004~2007年)
北海道移転後のチームを率い、2006年に25年ぶりのリーグ優勝と44年ぶりの日本一を達成。2007年には球団史上初のリーグ連覇を果たした。
- 梨田昌孝監督時代(2008~2011年)
2009年にリーグ優勝。稲葉篤紀選手や金子誠選手、田中賢介選手らを擁するチームを率いた。
- 栗山英樹監督時代(2012~2021年)
球団史上最長となる10年間の指揮を執り、2012年と2016年にリーグ優勝。2016年には日本一にも輝いた。
- 新庄剛志監督時代(2022年~)
チームの再建と新しい野球スタイルの構築を進め、2027年も続投することが決定している。
こうした歴史を踏まえると、現在の新庄体制は、栗山監督時代から続く育成の流れを引き継ぎながら、新しい指導体制を作り上げている段階とも捉えられる。
特に稲葉氏は、現役選手、代表監督、球団GM、ファーム監督を経験している人物だ。2027年に1軍へ移ることで、これまでの経験がどのような形でチーム運営に生かされるかが注目される。
【よくある質問】日ハムコーチ陣に関するFAQ
Q1:2026年の日本ハムの監督は誰ですか?
A1:2026年の1軍監督は新庄剛志氏です。ファーム監督は稲葉篤紀氏が務めました。
Q2:2027年の日本ハムの監督も新庄剛志ですか?
A2:はい。球団は2026年10月8日に契約更新を発表しており、2027年も新庄監督が指揮を執ります。
Q3:稲葉篤紀は2027年に何軍のコーチになりますか?
A3:2027年は1軍のコーチングスタッフに配置転換されます。ただし、11月6日時点では具体的な担当役職は公表されていません。
Q4:森本稀哲はファーム監督になるのですか?
A4:はい。2026年10月28日に球団から2027年のファーム監督就任が発表されました。2026年は1軍外野守備走塁コーチでした。
Q5:西岡剛は日本ハムで何のコーチを務めますか?
A5:2027年から野手総合コーチを務めます。背番号は78です。就任は2026年10月31日に発表されました。
Q6:宮西尚生は現役を引退してコーチになるのですか?
A6:いいえ。2027年は選手として契約を結びながら、1軍投手コーチを兼任します。プロ20年目のシーズンに向けた新しい挑戦です。
Q7:加藤武治と谷内亮太は退任するのですか?
A7:退任ではなく、2027年に向けてファームへ配置転換されます。具体的な担当役職は別途発表が必要です。
Q8:清水雅治は2027年もコーチを続けますか?
A8:いいえ。2026年10月28日に契約満了に伴う退任が発表されています。
Q9:金子千尋と佐藤友亮は2027年もコーチを務めますか?
A9:2026年はそれぞれ投手コーディネーター、打撃コーディネーターでしたが、2027年の役職については11月6日時点で個別の正式発表が確認できていません。
まとめ:2027年の日ハムコーチ陣は育成と1軍強化が焦点
2026年の日本ハムは、新庄剛志監督を中心に、稲葉篤紀ファーム監督、森本稀哲1軍外野守備走塁コーチ、金子千尋投手コーディネーター、佐藤友亮打撃コーディネーターなど、経験豊富なスタッフがチームを支えた。
そして2027年に向けて、10月末には大きな人事変更が発表された。
特に押さえておきたいのは次の6点だ。
- 新庄剛志監督は2027年も続投。
- 稲葉篤紀氏はファーム監督から1軍へ配置転換。
- 森本稀哲氏は2027年のファーム監督に就任。
- 西岡剛氏は野手総合コーチに就任。
- 宮西尚生投手は選手兼1軍投手コーチに就任。
- 加藤武治氏と谷内亮太氏はファームへ移り、清水雅治氏は退任。
今回の人事で最も注目すべきなのは、単に有名なOBや新しい指導者が加わったことではない。1軍とファームの役割分担を見直し、選手育成と実戦指導をどのように結びつけるかという点にある。
2027年の完全な1軍・ファーム組閣が公表されれば、金子千尋氏や佐藤友亮氏を含む既存スタッフの配置も重要な確認事項になる。
新庄監督の6年目となる2027年シーズン。森本新ファーム監督の育成方針、西岡コーチの野手指導、宮西投手の選手兼任コーチとしての働き、そして稲葉氏の1軍での役割が、ファイターズの次の成長を左右する大きな見どころとなりそうだ。