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【眼科受診・定期検査】大人がカラコンを使い続けるための条件

八神 涼平 八神 涼平 • 更新: • 公開: • 読了約 11 分
目次

30代、40代、50代でカラコンを継続するなら、年齢よりも目の健康状態を定期的に確認することが欠かせません。

特に注意したいのは、自覚症状がないまま目に異常が生じているケースです。

カラコン購入前に眼科を受診する

PMDAは、おしゃれ用カラコンについても、購入前の眼科受診を推奨しています。

診察では、主に次のような点を確認します。

- 角膜に傷や異常がないか
- 涙の量や涙液の状態に問題がないか
- 結膜に炎症などがないか
- レンズのカーブやサイズが目に合っているか
- 希望するレンズを装用しても問題がないか

特に重要なのが、ベースカーブ(BC)と呼ばれるレンズのカーブです。

同じブランド、同じ着色直径の商品でも、目の形に合わなければ快適に装用できるとは限りません。

通販サイトのランキングやSNSの口コミで人気の商品を見つけても、他人に合うレンズが自分にも合うとは限らないのです。

定期検査は3か月に1回が目安

日本眼科医会は、コンタクトレンズを装用する人に対し、取り扱いやケア方法の指導を受けたうえで、3か月に1度の定期検査を呼びかけています。

検査では、レンズを装用した状態や目の健康状態などを確認します。

一見問題なく使えていても、角膜に傷ができていたり、目のトラブルが進行していたりする可能性があります。

なお、3か月という期間は一般的な目安です。実際の受診間隔は、目の状態やレンズの種類、眼科医の指示によって調整してください。

40代以降はドライアイにも注意

大人のカラコン使用で見落とされやすいのが、ドライアイです。

日本眼科医会によると、ドライアイは加齢とともに頻度が増加し、中年以降の女性にも多く見られます。

コンタクトレンズ自体も涙の層に影響を与え、乾燥症状を悪化させる要因になります。

特に、次のような人は眼科で相談しておきたいところです。

- パソコンやスマートフォンを長時間使用する
- エアコンの効いた室内で過ごす時間が長い
- 目薬を使う頻度が増えた
- コンタクトレンズを装用すると乾燥する
- 以前よりレンズの装着感が悪くなった

乾燥が強い場合は、カラコンの使用頻度や装用時間を減らす、眼鏡を中心にするなどの対応が考えられます。レンズの変更や点眼薬の使用についても、眼科医に相談しましょう。

【装用時間・レンズケア】年齢を問わず守りたい5つの安全ルール

カラコン何歳まで

カラコンによる目のトラブルは、年齢だけでなく、使い方や衛生管理とも深く関係しています。

厚生労働省やPMDAが示す適正使用のポイントを、日常生活で実践しやすい形に整理します。

1.装用時間は眼科医の指示を守る

カラコンを長時間装用すると、角膜への酸素供給不足や目の負担につながる可能性があります。

装用できる時間には個人差があるため、すべての人に共通する安全な時間を決めることはできません。

購入した製品の添付文書と眼科医の指示に従い、指定された時間を超えないようにしましょう。

また、装用したまま寝ることは避けてください。睡眠中は涙の分泌が低下するため、角膜への酸素供給が不足するリスクがあります。

2.ワンデータイプは必ず1日で交換する

ワンデーカラコンは、衛生管理を簡単にしやすい選択肢です。

ただし、1日使い捨てという製品のルールを守ることが前提です。

一度外したレンズを再装用したり、保存液につけて翌日に使ったりしてはいけません。

2週間交換タイプや1か月交換タイプの場合も、開封後の交換期限を守る必要があります。使用しなかった日があっても、開封日から数えた交換期間は延長されません。

3.手洗いとレンズケアを徹底する

繰り返し使用するカラコンでは、毎日のケアが必要です。

基本的な注意点は以下のとおりです。

- レンズに触れる前に石けんで手を洗う
- 製品に適合したケア用品を使う
- 必要なこすり洗いと消毒を行う
- レンズケースを清潔に保つ
- ケースは洗浄後に乾燥させる
- 交換期限や使用期限を守る

特に注意したいのが水道水です。

ソフトコンタクトレンズの洗浄や保存に水道水を使用すると、感染症の原因となる微生物にさらされる危険があります。レンズやケースの洗浄には、指定された専用用品を使用してください。

4.化粧品がレンズに付着しないようにする

大人のカラコン使用では、アイメイクとの組み合わせにも注意が必要です。

マスカラやアイライナー、アイシャドウなどの化粧品がレンズに付着すると、汚れや刺激の原因になることがあります。

基本的には、コンタクトレンズを装着してから化粧をし、化粧を落とす前にレンズを外す順番を意識しましょう。

レンズを扱う前の手洗いも忘れてはいけません。

5.眼鏡を必ず用意しておく

カラコンを日常的に使っている人ほど、眼鏡を予備として持っておくことが大切です。

目に違和感が出たとき、無理にレンズを装用し続ける必要はありません。

眼科医の診察を受けるまで眼鏡で過ごせるようにしておけば、目に負担をかけながら無理におしゃれを続ける状況を避けられます。

PMDAも、コンタクトレンズのトラブルを避けるために、眼の異常に気づいたら装用せず、眼科医の診察を受けるよう案内しています。

【使用を控えるサイン】こんな症状があればカラコンを中止

カラコンを何歳まで使えるかという疑問に対して、もう一つ知っておきたいのが、使用を控えるべきタイミングです。

年齢に関係なく、目に異常が出ているときは装用を続けないでください。

注意したい目のトラブルと症状

症状・異常 考えられる問題 対応
充血 角膜や結膜への刺激・炎症など 直ちに外して眼科へ
異物感・ゴロゴロ感 レンズの汚れ、傷、角膜の異常など 使用を中止して診察
目の痛み 角膜障害や炎症など 速やかに眼科を受診
まぶしさ 角膜などの異常の可能性 装用を中止して診察
かゆみ アレルギーや結膜炎など 装用を中止して相談
視界のかすみ 角膜の異常やレンズの問題など 使用を中止して診察
強い乾燥感 ドライアイや涙液の不安定など 使用を控えて眼科に相談

消費者庁は2021年9月10日、カラーコンタクトレンズを含むコンタクトレンズによる眼障害について注意喚起を公表しました。

その中で、充血、異物感、痛み、まぶしさ、かゆみなどを感じた場合には、すぐにレンズを外し、直ちに眼科医に相談するよう呼びかけています。

放置すると角膜潰瘍などにつながることも

カラコンの不適切な使用によって生じる目のトラブルには、角膜上皮障害や角膜炎、角膜潰瘍などがあります。

角膜潰瘍は、角膜に深い傷や炎症が生じる病気です。重症化すると視力に重大な影響が残る可能性もあります。

PMDAも、おしゃれ用カラコンで点状表層角膜症、角膜びらん、角膜潰瘍などが発生した例を紹介しています。

特に注意したいのは、少し休めば治るだろうと自己判断してしまうことです。

レンズを外しても痛みや充血、かすみが続く場合は、早めに眼科を受診してください。急激な視力低下や強い痛みなどがある場合は、速やかな医療機関での対応が必要です。

【プロの結論】カラコンを続けてもよい人・控えた方がよい人

年齢だけを理由にカラコンを卒業する必要はありませんが、誰にでも継続使用が適しているわけではありません。

判断の目安を整理すると、次のようになります。

継続使用を検討できる人

- 眼科で使用に問題がないと判断されている
- 自分の目に合ったレンズを使用している
- 装用時間や交換期限を守れる
- 毎日のレンズケアを適切に行える
- 定期的に眼科を受診している
- 違和感があればすぐに使用を中止できる

使用を控える、または眼科に相談したい人

- 目の充血や痛みが続いている
- ドライアイの症状が強い
- レンズを装用すると異物感がある
- 角膜や結膜に異常が見つかっている
- 自己判断で長時間装用している
- レンズの使用期限やケア方法を守れない

目の状態によっては、一時的な中止だけでなく、継続使用そのものを見直す必要があります。

大切なのは、カラコンを使うこと自体を目的にするのではなく、健康な目を維持しながらおしゃれを楽しめるかどうかを判断することです。

【カラコンは何歳まで使える?】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:カラコンは何歳まで使っても大丈夫ですか?

A1:一律の上限年齢は設けられていません。30代・40代・50代でも、眼科医の診察で使用に問題がなく、適切な使い方を守れる場合は継続を検討できます。

Q2:40代や50代でカラコンを使うのはおかしいですか?

A2:年齢だけでカラコンの使用を制限する必要はありません。実際、2022年の購入経験者調査では40代が14%、50代が6%を占めていました。周囲の年齢イメージよりも、自分の目の状態と安全性を優先しましょう。

Q3:カラコンを使う場合、眼科の定期検査はどのくらいの頻度で受ければよいですか?

A3:日本眼科医会は3か月に1回の定期検査を呼びかけています。ただし、目の状態や製品によって異なるため、最終的には眼科医の指示に従ってください。

まとめ:カラコンは年齢ではなく目の健康状態で卒業を判断する

カラコンは何歳まで使えるのかという疑問に対する答えは、一律の上限年齢はなく、目の状態によって使用の可否を判断するということです。

30代・40代・50代になっても、眼科医の診察を受け、適切なレンズを選び、装用時間やケア方法を守れば、使用を続けられる可能性があります。

一方で、加齢に伴うドライアイや目の疲れ、角膜の状態の変化には注意が必要です。若い頃と同じ感覚で使い続けるのではなく、定期的に目の状態を確認することが欠かせません。

2026年現在、覚えておきたい要点は次の3つです。

1. 年齢だけでカラコンの卒業時期を決めない。
2. 高度管理医療機器として、眼科受診と定期検査を欠かさない。
3. 充血や痛みなどの異常があれば、年齢に関係なく使用を中止する。

カラコンは、自分らしい目元を演出できるアイテムです。30代でも40代でも50代でも、おしゃれを楽しみたい気持ちは変わりません。

だからこそ、年齢を気にして無理に卒業するのでも、年齢を理由に安心するのでもなく、今の自分の目に合った使い方を選ぶこと。それが、大人になってもカラコンと上手に付き合うための最も現実的な判断基準です。

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八神 涼平
トレンドリサーチャー 八神 涼平
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