千葉県君津市を代表する大型農産物直売所として長年親しまれてきた「ゆりの里」。現在は愛称の定着とともに「JAきみつ 味楽囲(みらい)さかもと店」として親しまれており、地元房総の採れたて野菜や季節の花々を求めて多くの買い物客が訪れています。近年は観光ドライブの立ち寄り地としても再注目されており、都心からのアクセス利便性もあって週末を中心に活況を呈しています。
一方で、かつての施設名である「ゆりの里」と現在の「味楽囲 さかもと店」の関係性や、直売所ごとの品揃えの違い、名物「小糸在来(こいとざいらい)」の入荷時期など、訪問前に把握しておきたいポイントも少なくありません。本稿では、最新の営業体制から人気特産品、利用時の注意点までを網羅的に整理してお届けします。
【名称の変遷】「ゆりの里」と「味楽囲さかもと店」の同一性と基本情報

インターネット上の検索や古い観光パンフレットでは「JAきみつ ゆりの里」と表記されているケースが多く見られますが、施設としての実態は現在の「JAきみつ 味楽囲(みらい)さかもと店」です。「味楽囲」はJAきみつが管内で展開する直売所ブランドの統一名称であり、坂本地区に立地することから店舗名が定められています。
「ゆりの里」という旧愛称は、かつて君津市が県内有数のカラーやユリなど花卉栽培の拠点であったことに由来します。現在も施設敷地内や案内看板、利用者の口コミにおいて「ゆりの里」の呼び名が広く親しまれており、同一の直売所を指しているため訪問時に迷う心配はありません。
店舗の基本スペックおよび2026年現在の運用状況は以下の通りです。年末年始などを除き、通年で安定した営業体制が整えられています。
| 項目 | 施設情報・運用詳細 | 利用時のポイント |
|---|---|---|
| 施設名(旧称) | JAきみつ 味楽囲 さかもと店(ゆりの里) | 「味楽囲さかもと店」または「ゆりの里」の双方で現地誘導案内あり |
| 所在地 | 千葉県君津市坂本262-1 | 館山自動車道「君津IC」から車で約5分の好立地 |
| 営業時間 | 9:30~18:00(冬期は17:00閉店の場合あり) | 入荷ピークの午前中、特に開店直後が最も品揃え豊富 |
| 定休日 | 毎月第2水曜日(時期により変動あり)、年末年始 | 祝日と重なる場合は営業し翌日休業となる場合があるため要確認 |
| 駐車場 | 普通車約100台以上(無料大型駐車場完備) | 大型観光バス枠・身障者用スペースあり、週末午前は混雑傾向 |
| 取扱品目 | 朝採れ野菜、小糸在来、果物、切り花、苗木、加工品、米 | 店内精米コーナーや地元銘菓・千葉土産コーナーを併設 |
【名物グルメ】幻の枝豆「小糸在来」と君津産直野菜の出荷状況
味楽囲さかもと店を訪れる最大の動機として多くの来訪者が挙げるのが、君津市小糸川流域で古くから守り継がれてきた幻の大豆「小糸在来(こいとざいらい)」関連の商品です。小糸在来は豊かな甘みと強いコク、独特の芳香が特徴の極上品種で、一般的な枝豆とは一線を画す濃厚な味わいを持っています。
生鮮の枝豆として店頭に並ぶのは、晩生(おくて)品種特有の性質により10月中旬から11月上旬の約3週間という極めて限られた期間に限られます。この時期には「小糸在来枝豆まつり」や収穫フェアなどのイベントが開催され、県内外から買い求めるファンでオープン前から長蛇の列ができることも珍しくありません。
枝豆の旬以外の季節であっても、乾燥大豆をはじめ、小糸在来を使用した味噌、豆腐、納豆、きな粉、菓子類などの加工品が通年で販売されています。また、君津市は清らかな名水(久留里の生きた水など)に恵まれた土壌であるため、ほうれん草、トマト、ネギ、タケノコ、トウモロコシなど、四季折々の新鮮野菜が常時農家直送で出荷台を埋め尽くします。
【園芸・花卉】「ゆりの里」の原点である切り花・苗木の圧倒的な品揃え
直売所「ゆりの里」が他の一般的な道の駅や産直施設と大きく差別化されている要素が、圧倒的な規模を誇る切り花・苗木・鉢花コーナーです。君津地域は温暖な気候と豊富な水源を活かした花卉園芸が非常に盛んであり、出荷される花の鮮度と日持ちの良さには定評があります。
店頭には、季節のユリやリンドウ、キク、スターチスといった仏花・家庭用切り花から、洋ラン、季節の草花苗、家庭菜園用の野菜苗までが市場価格よりも大幅にリーズナブルな価格帯で並びます。スーパーマーケット等の流通を通さない農家直搬のため、つぼみの状態の新鮮な花を安価に入手できる点が愛好家から高く評価されています。
彼岸やお盆、年末年始などの物日には特設テントが設置されることもあり、花を主目的に遠方から車で買い出しに訪れるリピーターが全体の来客数を力強く押し上げています。
【徹底比較】君津市内の直売所選び!「味楽囲さかもと店」と他店舗の違い
君津市内にはJAきみつが手掛ける「味楽囲」ブランドの直売所が複数存在します。代表的な比較対象となるのが、小糸地区にある「JAきみつ 味楽囲 おびつ店」です。利用目的や旅程に応じて適した店舗を選ぶことが満足度を高める鍵となります。
「味楽囲 さかもと店(ゆりの里)」は君津ICからのアクセスが抜群であり、観光周遊ルートの行き帰りに立ち寄りやすい立地が強みです。また、前述の通り花卉・園芸類の充実度は管内トップクラスを誇ります。敷地が広く、お土産類や加工品のバリエーションも総合的に揃っています。
一方の「味楽囲 おびつ店」は国道410号線沿いに位置し、名水で知られる久留里エリアや房総スカイライン方面へのドライブ途中に適しています。より山間部の農業地帯に近いため、山菜や地元密着の農産物が並ぶ素朴な直売所の趣があります。高速道路利用を前提とした利便性と花卉・総合的な買い物を求めるなら「さかもと店」、内房・房総半島中南部へのディープなドライブなら「おびつ店」と使い分けるのが効率的です。
【実態検証】利用者のリアルな口コミ・評判と混雑攻略のポイント
大手レビューサイトや地域コミュニティでの評価を検証すると、味楽囲さかもと店に対する好意的な声の多くは「野菜の鮮度と安さ」「スーパーでは見かけない珍しい地場品種との出会い」「花の日持ちの良さ」に集中しています。特に午前中に搬入されたばかりの葉物野菜の張りや、朝採れトウモロコシの糖度に対する満足度は非常に高水準です。
一方で、注意点として挙げられるのが「人気商品の品切れスピード」です。農家が早朝に出荷した限定野菜や季節の果物(房州ビワや梨、イチゴなど)、10月の小糸在来枝豆は、午前中の早い段階で完売してしまうケースが日常的です。午後遅い時間に来店すると「棚がまばらで選べなかった」という事態に陥りやすいため、買い物を主目的とする場合は9:30の開店直後から11:00頃までの入店が鉄則となります。
週末や祝日には駐車場誘導員が配置されるほど混み合いますが、出入りが比較的スムーズな平面駐車場のため、満車表示であっても少し待てば駐車できるケースが大半です。
【プロの結論】「JAきみつ ゆりの里(味楽囲さかもと店)」で後悔しない判断基準
房総エリアには数多くの道の駅や直売所が乱立していますが、「JAきみつ 味楽囲さかもと店」は観光商業施設としての派手さよりも、「純粋な農産物・花卉の品質と価格競争力」に特化した質実剛健な直売所です。
グルメ複合施設のような飲食テナントの充実度を求めるドライブ客にはやや素朴に映る可能性がありますが、「本物の朝採れ野菜を安く大量に買いたい」「長持ちする新鮮な切り花を調達したい」「秋に本物の小糸在来枝豆を味わいたい」という実利重視の利用者にとっては、外せない最有力スポットといえます。
【JAきみつゆりの里】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「ゆりの里」と「味楽囲さかもと店」は別の場所にある施設ですか?
A1:同じ施設です。もともと「ゆりの里」として親しまれていた直売所が、現在は「JAきみつ 味楽囲(みらい)さかもと店」の名称で運営されています。現地の案内看板や地図アプリでも双方の表記が残っている場合がありますが、目的地としては同一です。
Q2:名物の「小糸在来」の枝豆はいつでも買えますか?
A2:生の枝豆が購入できるのは、例年10月中旬から11月上旬にかけての約3週間程度のみです。ただし、大豆を使用した豆腐、味噌、納豆、お菓子などの加工品は年間を通じて店頭に並んでいます。
Q3:クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済は使えますか?
A3:直売所レジでは各種クレジットカードや交通系IC、バーコード決済(PayPay等)が順次導入・利用可能となっています。ただし、屋外の特設販売や一部コーナーでは現金のみの取り扱いとなる場合があるため、少額の現金を準備しておくと安心です。
まとめ:房総ドライブで最高の地場産品を手に入れるために
「JAきみつ ゆりの里(味楽囲さかもと店)」は、君津の豊かな水と大地の恵みをダイレクトに体感できる房総屈指の直売拠点です。新鮮な野菜や果物、丹精込めて育てられた切り花、そして秋限定の小糸在来など、直売所ならではの魅力が凝縮されています。
訪問の際は、午前中の早めの時間帯を目指してスケジュールを組むことが最高の品揃えに出会うための最大の秘訣です。南房総や木更津方面へのドライブや観光のルートに上手に組み込み、旬の恵みを存分に楽しんでみてください。