一蘭発祥の地は福岡県です。ただし、「一蘭が創業した1960年」と「現在の一蘭ブランドの第1号店が誕生した1993年」は、区別して理解する必要があります。株式会社一蘭の公式沿革によると、1960年(昭和35年)に創業し、1993年9月には福岡市南区に那の川店を開店しました。この那の川店が、一蘭の発祥の店として公式に位置付けられています。
一方、福岡市博多区中洲にある一蘭本社総本店も、発祥の地と混同されやすい場所です。こちらは1999年に前身となる店舗が開店し、2012年に現在の名称へ変更された拠点です。2026年の最新情報を踏まえ、創業年、法人設立、那の川店の歴史、中洲との違い、現在の店舗情報まで順番に整理します。
【結論】一蘭発祥の地は福岡市南区の那の川店なのか?

一蘭の発祥について調べると、まず押さえておきたいのが福岡市南区那の川にある「一蘭 那の川店」です。
株式会社一蘭の公式サイトに掲載されている「歴史・沿革」には、1960年の創業に続き、1993年9月に福岡市南区へ那の川店を開店したことが記録されています。
加えて、2017年に株式会社一蘭が発表した「那の川店大生誕祭」のプレスリリースでは、同店を発祥の店と明確に紹介しています。店舗からのメッセージにも、1993年9月3日に誕生したことが記されています。
つまり、現在の一蘭ブランドの第1号店を訪ねたいのであれば、目的地は福岡市南区の那の川店です。
那の川店が一蘭の発祥の店と呼ばれる理由
那の川店は、単に福岡県内で最初に開店した店舗というだけではありません。現在につながる一蘭の店舗展開を考えるうえで、事業の重要な出発点となった場所です。
1993年9月3日の開店を起点として、1994年には福岡市西区の小戸店、1995年には福岡市中央区の天神店が続きました。その後、博多や北九州などへ出店地域を広げています。
2017年のプレスリリースで、那の川店の誕生を国内全店舗で祝う企画が実施されたことからも、会社にとって特別な意味を持つ店舗であることが分かります。
1960年の創業地と1993年の発祥の店は同じ意味ではない
ここで注意したいのが、1960年の創業と1993年の那の川店開店を同じ出来事として扱わないことです。
1960年は一蘭の事業の歴史が始まった年であり、1993年は現在の一蘭ブランドの第1号店が開店した年です。公式沿革では、この2つの出来事が別々に記載されています。
また、1960年当時の創業店舗の正確な所在地や屋号については、公式沿革に詳しい住所や店舗名の記載がありません。福岡発祥という大きな歴史的背景と、那の川店という具体的な訪問先を分けて考えることが、発祥地を正しく理解するポイントです。
【歴史の真相】一蘭の1960年創業と1993年の株式会社設立はどう違う?
一蘭の歴史を調べると、1960年と1993年という2つの年が頻繁に登場します。
この違いは、創業と法人設立という言葉の意味を理解すると分かりやすくなります。
1960年は一蘭の事業が始まった年
株式会社一蘭の公式会社概要には、創業年として1960年(昭和35年)が記載されています。
これは現在の株式会社一蘭という法人が1960年に設立されたという意味ではありません。会社として受け継がれてきた事業の歴史が、この年に始まったことを示しています。
一蘭は福岡・博多のとんこつラーメン文化を背景に発展してきたブランドです。現在の店舗で提供される天然とんこつラーメンも、会社が創業以来掲げている中心的な商品として紹介されています。
1993年5月25日は株式会社一蘭の設立日
公式会社概要によると、株式会社一蘭の設立日は1993年5月25日です。
したがって、創業から法人設立までには33年の時間があります。
加えて、同年9月には那の川店が開店しました。法人の設立と第1号店の開店が同じ1993年に集中しているため、この年は一蘭の歴史における大きな転換点です。
検索結果で「一蘭は1993年創業」と説明される場合がありますが、これは厳密には正確ではありません。1993年は法人設立と那の川店開店の年であり、公式に記載された創業年は1960年です。
【徹底比較】那の川店と一蘭本社総本店・中洲は何が違う?
一蘭の発祥地を調べる人が混乱しやすいのが、福岡市南区の那の川店と、福岡市博多区中洲の一蘭本社総本店です。
両方とも一蘭の歴史を語るうえで重要な店舗ですが、役割も開店時期も異なります。
那の川店は1993年に開店したブランドの第1号店
那の川店は1993年9月に開店した店舗です。株式会社一蘭自身が発祥の店として紹介しており、1993年9月3日という具体的な誕生日も公表しています。
その後の福岡県内での出店拡大につながった重要な拠点であり、一蘭の歴史を現地でたどるなら、まず訪れたい店舗です。
中洲の本社総本店は1999年に前身店舗が開店
一方、一蘭本社総本店は福岡市博多区中洲5丁目にあります。
公式沿革によると、前身となる「中洲川端駅上店」は1999年10月に開店しました。その後、2012年4月29日に「一蘭本社総本店」としてリニューアルオープンしています。
2012年4月27日付の公式ニュースリリースでは、店舗を含むビル全体を一蘭の情報発信拠点として位置付け、名称を変更したと説明しています。
つまり、中洲は一蘭の本社機能とブランド発信を担う拠点であり、1993年に誕生した発祥の店とは別の場所です。
2店舗の違いを一覧で確認
| 比較項目 | 一蘭 那の川店 | 一蘭本社総本店 |
|---|---|---|
| 所在地 | 福岡市南区那の川2丁目 | 福岡市博多区中洲5丁目 |
| 開店時期 | 1993年9月 | 1999年10月(前身店舗) |
| 歴史上の役割 | 一蘭ブランドの第1号店・発祥の店 | 本社併設の旗艦店舗 |
| 店舗名の変遷 | 那の川店、那の川日赤通り店など | 中洲川端駅上店から本社総本店へ |
| 現在の位置付け | 創業の歴史を伝える店舗 | 企業とブランドの情報発信拠点 |
| 訪問する目的 | 一蘭の発祥の店を訪ねる | 中洲の本社店舗で一蘭を味わう |
このように整理すると、両店舗の役割は明確です。
一蘭の第1号店を見たい人には那の川店、中洲のランドマークとして知られる本社店舗を訪ねたい人には本社総本店が適しています。どちらか一方がもう一方の発祥地という関係ではありません。
【一蘭の歴史・沿革】1960年から2026年までの重要な転換点
一蘭の歴史は、福岡での創業から、福岡県内での店舗展開、全国進出、海外進出へと広がってきました。
公式沿革と会社発表をもとに、発祥を理解するために重要な出来事を時系列で整理します。
一蘭の主要年表
| 年月 | 出来事 | 歴史的な意味 |
|---|---|---|
| 1960年 | 創業 | 一蘭の事業の歴史が始まる |
| 1993年5月25日 | 株式会社一蘭を設立 | 法人としての事業基盤を整備 |
| 1993年9月3日 | 福岡市南区に那の川店を開店 | 現在の一蘭ブランドの第1号店が誕生 |
| 1994年4月 | 福岡市西区に小戸店を開店 | 福岡県内で店舗展開を進める |
| 1995年8月 | 福岡市中央区に天神店を開店 | 福岡市中心部へ展開 |
| 1996年4月 | キャナルシティ博多店を開店 | 博多エリアでの出店を拡大 |
| 1999年10月 | 中洲川端駅上店を開店 | 現在の本社総本店につながる店舗が誕生 |
| 2001年10月 | 東京都港区に六本木店を開店 | 東京進出 |
| 2007年9月 | 大阪市に道頓堀店本館を開店 | 関西エリアへ展開 |
| 2012年4月29日 | 中洲川端駅上店を本社総本店としてリニューアル | 中洲のブランド発信拠点を整備 |
| 2013年7月 | 香港コーズウェイベイ店を開店 | 海外進出 |
| 2024年2月9日 | 本社総本店の客席を全面リニューアル | 味集中カウンターを全席に導入 |
| 2026年6月時点 | 国内外93店舗 | 国内85店舗、海外8店舗へ拡大 |
特に注目したいのは、1993年から1999年までの6年間です。
那の川店の開店後、小戸店や天神店、キャナルシティ博多店などを展開し、福岡県内でブランドの存在感を高めました。そして1999年には中洲川端駅上店が開店し、後の本社総本店につながっていきます。
一蘭の成長を支えた味集中カウンター
一蘭を語るうえで外せないのが、隣席との間に仕切りを設けた「味集中カウンター」です。
2008年の那の川店リニューアルを報じた天神経済新聞の記事では、同店について、カウンターに目隠しのれんを設けたスタイルを取り入れていたことが紹介されています。これは現在の味集中カウンターの原点を考えるうえで興味深い情報です。
一蘭の公式サイトでも、味集中カウンターは天然とんこつラーメンを味わうことに集中してもらうための独自の仕組みとして紹介されています。
この仕組みには、周囲の視線を気にせず食事ができるという顧客体験上の価値があります。特に一人でラーメンを食べたい人や、食事中の会話を必要としない人にとって利用しやすい環境です。
味だけでなく、食べる空間までブランドの特徴にしたことが、一蘭の独自性を支える要因の一つになっています。
【店名の歴史】一蘭という名前の由来と創業地の真相
一蘭発祥について調べると、1960年当時の屋号や、現在の「一蘭」という名前がいつから使われているのかという疑問も出てきます。
公式に確認できる店名の変遷
公式沿革で確認できるのは、1960年の創業、1993年9月の那の川店開店、1999年10月の中洲川端駅上店開店などです。
一方、1960年当時の店舗名や「一蘭」という屋号の命名経緯について、公式沿革には詳しい説明が掲載されていません。
民間の企業紹介記事などでは、1960年代の屋号の変遷や1966年に「一蘭」へ改称したという説明も見られます。ただし、これらは公式沿革に記載された事項とは区別して理解する必要があります。
また、株式会社一蘭の会社概要には、2013年に英字表記を「ICHIRAN CO.,LTD.」から「ICHIRAN INC.」へ変更した記録があります。これは法人の英語表記に関する変更であり、日本語の店舗ブランド名の由来とは別の話です。
創業地は福岡、那の川店は現在の発祥の店
創業地の真相を整理する場合、次の3つを混同しないことが大切です。
- 1960年の創業:一蘭の事業の歴史が始まった年。
- 1993年の那の川店:公式に発祥の店と紹介されているブランド第1号店。
- 1999年の中洲川端駅上店:後に本社総本店へと名称を変更する店舗。
インターネット上には1960年当時の屋台の場所や屋号について複数の紹介がありますが、公式沿革だけでは創業当初の正確な所在地を特定できません。
したがって、観光や店舗訪問の目的で「一蘭の発祥の店はどこか」と尋ねる場合は、福岡市南区の那の川店を指すのが適切です。
【2026年最新】一蘭の発祥の店・那の川店は現在も営業している?
一蘭の発祥の店である那の川店は、2026年11月時点でも公式店舗一覧に掲載されています。
歴史を知ったうえで実際に訪れたい人に向けて、公式店舗ページに掲載されている情報をまとめます。
一蘭 那の川店の基本情報
- 店舗名:一蘭 那の川店
- 所在地:福岡県福岡市南区那の川2-2-10
- 郵便番号:815-0081
- 営業時間:24時間
- 味集中カウンター:15席
- テーブル席:なし
- 個室:なし
- 駐車場:10台
- 電話番号:050-1808-3526
営業時間は公式ページ上で24時間と案内されています。ただし、人員状況などによって営業時間や席数が変更される場合があるため、訪問当日の案内も確認しておくと安心です。
那の川店で味わえる創業以来の天然とんこつラーメン
那の川店では、一蘭の看板商品である「天然とんこつラーメン」を提供しています。
一蘭は公式店舗案内で、とんこつラーメンに特化して味を追求する方針を説明しています。多様なラーメンメニューを増やすのではなく、一杯の完成度を高めることに力を注いでいるのが特徴です。
また、公式店舗ページによれば、一杯のラーメンに携わる専属職人は40人以上。食材や製法、安全性などにもこだわりながら、天然とんこつラーメンの品質向上を続けています。
発祥の店で味わう一杯は、単なる食事だけではなく、一蘭が長年続けてきた商品づくりを知る機会にもなります。
中洲の本社総本店も2024年に全面リニューアル
もう一つの重要な訪問先が、一蘭本社総本店です。
株式会社一蘭の2024年2月15日付プレスリリースによると、同店は2024年2月9日に客席を全面リニューアルしました。
1階もテーブル席から味集中カウンターへ変更され、1階14席、2階26席の合計40席がすべて味集中カウンターになりました。
空席案内板やスーツケース預かりスペース、キャッシュレス券売機なども導入され、国内外から訪れる利用者を意識した店舗環境が整えられています。
2026年6月時点の公式会社概要では、一蘭は国内85店舗、海外8店舗の合計93店舗を展開しています。福岡の一店舗から始まった事業が、国内外に広がっていることが分かります。
【一蘭発祥】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:一蘭発祥の地はどこですか?
A1:一蘭は福岡県で1960年に創業しました。現在の一蘭ブランドの発祥の店は、1993年9月に開店した福岡市南区の那の川店です。
Q2:一蘭の創業は1960年と1993年のどちらですか?
A2:創業は1960年です。1993年5月25日は株式会社一蘭の設立日で、同年9月には那の川店が開店しています。創業と法人設立は異なります。
Q3:一蘭の1号店は那の川店ですか?
A3:はい。株式会社一蘭は那の川店を発祥の店として紹介しています。1993年9月3日に誕生した店舗です。
Q4:一蘭の発祥の店と本社総本店は同じですか?
A4:別の店舗です。発祥の店は福岡市南区の那の川店、本社総本店は福岡市博多区中洲にあります。中洲の前身店舗は1999年に開店しました。
Q5:一蘭の発祥の店は2026年現在も営業していますか?
A5:はい。公式店舗ページに那の川店が掲載されています。所在地は福岡市南区那の川2-2-10で、公式案内上の営業時間は24時間です。営業時間は変更される場合があります。
Q6:一蘭はどこの会社ですか?
A6:福岡県福岡市博多区中洲に本社を置く株式会社一蘭が運営しています。創業は1960年、法人設立は1993年です。
まとめ:【プロの結論】一蘭発祥を知るなら1960年と1993年を分けて理解する
一蘭発祥の地をめぐる疑問は、創業、法人設立、ブランド第1号店、本社総本店という4つの出来事を整理すると解決できます。
1960年は一蘭の事業が始まった創業年。1993年5月25日は株式会社一蘭の設立日。同年9月3日は福岡市南区に那の川店が誕生した日です。そして1999年には中洲川端駅上店が開店し、2012年に一蘭本社総本店へと名称が変更されました。
特に重要なのは、一蘭の発祥の店は中洲の本社総本店ではなく、福岡市南区の那の川店であるという点です。
一蘭の歴史を現地で確かめたい人は那の川店へ、福岡・中洲のブランド拠点を楽しみたい人は本社総本店へ足を運ぶと、それぞれ異なる魅力を体験できます。
1960年の創業から2026年まで続く一蘭の歩みは、福岡のとんこつラーメン文化とともに発展してきた歴史でもあります。発祥の場所を知ることは、全国で親しまれる天然とんこつラーメンが、どのような土地と時間を経て現在の姿になったのかを理解する手掛かりになります。